異世界に転生!堪能させて頂きます

葵沙良

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第2章 和国オウラ騒動編

9.和国オウラ到着、トラブルの予感?

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「ふぅ」

仕立て屋から出てきたリンは、店の扉を静かに閉じ、その場で小さく溜め息を吐く。

『母様終わった?』

「ルアン。うん、終わったよ」

    フワリと羽音も立てず近寄ってきたルアンが右肩に留まり、頬にすり寄る。ルチアも同じ様に左肩に留まり、リコラも側へと寄ってきた。

「ぐるぅ」

『お疲れ様なの。次どこ行くの?なの』

「そうね……。どこかで宝石のクズ石売ってるかなあ?そこに行ってみたいんだけど」

『母様、それなら装飾屋か宝石商、もしくは冒険者ギルドに行ってみたら?クズ魔石でも良いんだよね?』

「そうね。クズ石でも魔石でも簡単な付与が出来る物なら問題無いかな。洋服の装飾用に加工しちゃう予定の物だしね。それが終わったら、早めの夕飯を食べて明日の出発に備えましょ」

   そうと決まればまずは装飾屋から行きますか、と言葉を続けて歩きだした。




─────そんなやり取りをしている一方で。



「さあ、リンと旅する準備をしなければ」

   セージは鼻唄混じりに帰宅して、書斎に繋がる廊下を歩く。スキップでもしそうな勢いだ。

「お帰りなさい、セージ。ご機嫌ですわね。お出掛けはもう終わりかしら?」

    ピタリと動きを止めたセージが振り返ると、ミナがを浮かべて立っていた。

「ミ、ミナ……ただいま。い、今からリンと和国オウラに向かう準備をと思ってね。明日は朝が早いだろう?」

「………そうですわね。突然、『姪が来るから行こう!』と執務も放り出して私まで引き連れてお出掛けになられて。私も姪に会えたことは嬉しかったですわ。ですが!領地を離れている間に、溜まりに溜まった執務をまた放り出して付いて行く、と言うのですね?それならして下さいませね?」

    にっこりと口元が綺麗な弧を描くミナの目は笑っていない。
じわりと殺気立ってきているミナが、そろりと後退りするセージの腕を掴む。
掴まれた腕を引き剥がす事が出来ず、冷や汗を流しながら、直立不動でセージは返事を返した。

「すっ、速やかに、りっ、領地へ帰ります!」

「………宜しい。このまま支度に取り掛かります。アンバーお願いしますね」

「かしこまりました」

    いつの間にか側に控えていたアンバーは恭しく頭を垂れた。
その姿を視界に入れたミナがニコリと笑って頷くと、セージを引き摺るようにして奥の部屋へと廊下を歩き去った。

───その日の晩、宝石商で質の良いクズ石を手に入れることが出来、上機嫌で夕飯を済ませて帰宅したリンは、セージの姿を見ることなく。
不思議には思ったものの、ベタベタされるよりは良いと思い、迎えに出てきたデリカの案内でそそくさと部屋に戻った。

その後ろ姿を見ていたアンバーは、「叔父が妻の尻に敷かれているなど見ない方が良いですね」と呟き、仕事へと戻っていった。



そして翌日早朝。


    ライシードの城門前。
リンと従魔たち、リリアナ、レイナが城門を背にして立ち、側にはセージ、ミナ、アンバーの3人が向い合わせて立っている。

「一緒に行けなくて残念だよ」

    仕事の為、付いていけないと項垂れたセージの姿にリンは苦笑する。
リン達は、2日間と言う充実した休息を経て、これから和国オウラの王都へ向けて出発するのだ。

「お仕事頑張って下さいね?和国オウラの王都で落ち着いたら、今度は領地へ遊びに行きますから、ね?」

「リンちゃんは、気にしなくて良いのよ?セージは仕事に帰るのです。領地をいつまでも離れている訳にはいきませんからね」

    執務を放り出して領地から出てきていたセージは、妻のミナにがっしりと腕を掴まれていた。
リン達が出発したあと、セージとミナは残りの支度を整えて王都から南に行った海沿いのガルクード公爵領の本邸へと真っ直ぐ帰るのだ。
    その姿を見たリンは、何となくセージとミナの夫婦間の位置関係が見えていたりするのだが、気付かない振りをした。アンバーに視線を向けると小さく頷かれた。薮蛇なんですね。

「あ、そうだ。叔父様とミナ様にプレゼントです」

    話題を変えるべく、ごそごそとアイテムポーチから淡い黄色と水色の巾着を取り出すと、セージとミナへ手渡した。
フワリと花の香りが漂う。

    手のひらより少し大きな巾着は、同色の紐で上部を絞った隙間から良い香りがする。不思議そうにセージとミリヤが眺め、首を傾げた。

「良い匂いですわね」

「そうだね。リン、この中に入っている『物』はなんだい?」

    柔らかな花の香りが漂う、巾着。それなりの重量が感じられ、それをじっと見つめる2人の反応に、リンは小さく笑った。

「私達が出発してから、中を確認してください。あ、お屋敷に戻ってからですよ?」

    遮音の結界を張るのを忘れないで下さいね?と、ニコリと笑ったリンを見たセージが困惑するが、頷いた。

「分かったよ。───じゃあ、気を付けて」

「「「はい」」」



    3人同時に頭を下げてセージ達に背を向けると、リコラとルチアとルアンを引き連れたリン達は、ライシードの外へと出ていった。

「行ってしまったか………はぁ」

「今生の別れでは無いんですから、それくらいで大袈裟です。また会えるのですから、巾着の中身を確認するためにも、領地への帰り支度に戻りますよ!」

    落ち込むセージの背中をグイグイ押して馬車に乗り込んだミナはセージと一緒に座る。
それを見届けたアンバーが扉を静かに閉じ、馭者をして屋敷へと戻っていった。



────この後、遮音の結界を張った一室で、セージとミナが大騒ぎ。中身のレシピを知りたがったのは言うまでもない。





   そんな事など気にも止めていないリンは、セージ達と城門で別れた後、商人や馬車もそれなりに行き交っている街道を3人と従魔で道なりに歩く。

「ガルクード公爵の落ち込みようは凄かったわねぇ……」

「そうですね……」

「あれ、私が小さな頃からの通常運転よ?気にしなくて大丈夫」

会えなかった分、凹み度がどこまで深いか分からないけど。と言う言葉は飲み込んだ。

「通常運転で片付けるリンちゃん凄いと思います……」

「そうねぇ……」

リリアナとレイナの溜め息混じりの返答に苦笑しつつ、リンは手のひらを合わせる。

「ね、レイナちゃん。和国オウラの事詳しいよね?」

「あ、はい!私の故郷です」

「和国オウラの王都まで、後どのくらいで到着するの?」

「えっとですね、早朝に出発しましたから、魔物との遭遇状況によりますけど、徒歩だと遅くても夜までには到着します馬車だと5時間位ですね」

「へー。和国オウラの事、色々聞いても良い?」

「はい。向かいながら色々お話ししましょう」

「それは良いのだけれど。まだ魔物は出るんだから警戒もしっかりね?」

先に歩いていたリリアナが足を止めて振り返り、右手人差し指を立てて注意を促す。

「「はーい」」

リンとレイナは返事を返し、再び前を向いて
歩き始めた。

「レイナちゃん、和国オウラに珍しい食材ってあるの?」

「そうですね………。一般的な食材が多いですけど、他国に無い種類も豊富なので、王都に到着したら食品街を見て回った方が早いです」

「食品街?」

「はい。食材や調味料の専門店が並んでいる区域です。他に、工房街、魔具街、装飾品街 、住宅街、警備舎街、スラム街と区域が分かれているんです」

    巨大なショッピングモールみたいな感じ?とリンの思考に浮かぶ。
形は違うかもしれないが、概ねそんな感じなのだろう。スラム街があるのか。

「そっかー。じゃあ、落ち着いたら見て回るね」

「はい。その時は声を掛けて下さいね。案内しますから」

「うん。お願いします」




    和国オウラの事を暫く話しながら王都へ向けて進んでいくリン達一行は、時折戦闘しながら順調に距離を縮めていく。

太陽が中天より少し手前に差し掛かる頃。

    丁度良い大木を見つけ、そこで少し休憩することにした。大木の陰は涼しく、心地好い風が吹くからか、他の冒険者や商人達の普段からの憩いの場にもなっているようだ。
疎らだが休憩や早い昼食を食べているパーティーの姿もある。
各自で警戒も怠らないので、この辺り一帯の魔物の対策は万全だ。

「ここまではほぼ順調ですね」

「そうねぇ……。順調だけれど、今回は狼系の魔物が多いわねぇ」

   水筒の水で喉を潤すリリアナは、「ここまで来るのに狼系の魔物との遭遇する確率が普段より高いわ」と続ける。
ウルフ単体での強さは知れているが、群れで行動されると厄介だ。

    他には一番強くて黒狼(討伐ランクC)か灰色狼(討伐ランクC)。黒狼の出没頻度はごく僅か。それなりに出現する灰色狼。この2種類は単体での出没のみ。群れで行動しない。

    この街道で頻繁に出没するのはゴブリンやスライム、ラット(単体での討伐はランクE。集団は規模によってランクが変わる)、ウルフ(単体討伐ランクD。4体以上の群れはランクC~B相当)と言った魔物だ。

    1度だけだが、ウルフが4頭以上の群れで出没し、上位種のリーダー格がいた。
この場合は討伐ランクがAに跳ね上がる為、Bランク以上が1~2人いるパーティーでの討伐が推奨される。

「Bランク以上の冒険者なら、パーティーで無くても大丈夫でしょうけれど……1人で移動は危険な状況ねぇ……。夜間の出没頻度が分からないけれど、ギルドに報告しておけば調査してくれるわね」

他にも数多くの冒険者が和国オウラの王都に向かっている。情報はそれなりに細かく集まっているだろう。

「討伐依頼に関してはこのくらいにしておきましょう。お昼にしては少し早いから、先に進みましょうか」

リリアナの言葉に頷いたリンとレイナは、水を飲んで喉を潤すと立ち上がった。




    それから更に魔物の討伐をしながら進んでいたが、和国オウラの王都へと近付くにつれて魔物との遭遇もグッと減った。この調子で行けば、陽が暮れる前には着くことが出来ると言うのはリリアナだ。

   到着前の小休憩を取るべく、辺りを見ながら歩く。30分程歩いただろうか。街道脇に座れそうな場所を見付けた。

「遅くなったけれど、ここで昼食にしましょう」

リリアナの言葉に頷き、3人でポーチから小さな包みを開くと、ハムや野菜を挟んだパンを取り出して食べ始める。軽い昼食タイムだ。

「もう少しで和国オウラに着くから、もうひと頑張りよ」

「そうですね。リンちゃん、良い宿を知っていますから到着したら教えますね」

「はい、有り難うございます」

リリアナとレイナの言葉を聞き、リンが頷く。
食後に水を飲んで一息つくと、3人は再び歩き出した。








    ライシードから和国オウラの王都に向かって歩き続けて7時間程。辺りはすっかり茜色に包まれている。
王都に繋がる城門は、転生前に見たことのあるような門だった。

(これって日本の昔の城……の門をアレンジしたような……?)

    リンは城門が日本風なのを不思議に思うが、叔父がいるから日本を知っている者がいてもおかしくはないのか、と自分で結論付ける。

不思議な顔をして検問の列に並びながら城門を見上げるリンを見て、レイナが声を掛けた。

「スゴいでしょう?この国は500年前、小さな名もない村にオウラさんって言う落ち人が現れて作ったらしいです」

「落ち人?」

「はい。その方は記憶を無くしていたと伝えられています。どこから来たのか分からず、さ迷っていたところを当時のオウラ村の村長が山菜採りに森で見付けて助けたそうです。
   何とか名前だけは覚えていたそうで、オウラって名乗ったらしいですよ。村長の家で体調を回復させたオウラさんは、村の助けになれば、と言う気持ちから村の開拓を手伝ったそうです。開拓から領地経営に関して何故か精通していたんだとか。皆の暮らしを50年掛けて進め、その間に村で出会った女性と結婚、領主となった。それからどんどん発展していって、領国オウラとなっていたのを、改めて和国オウラと呼ぶようになったそうです」

他の国に比べたら、まだまだ歴史は短いですけどね、とレイナは言葉を続けた。

「そうなんですか……。詳しいことってどこで聞けます?」

やっぱり日本人だと思ったリンは、レイナに問う。

「簡単な内容なら図書館に行くと良いですよ。詳しいことは代表にツテが無いと分からないと思います」

そんな話をしているうちに、和国オウラの検問の順番が回ってきた。

「今晩は。入国の手続きを致します。ギルドカードか身元を証明出来る物の提示をお願い致します」

検問所の受付は、小さな小屋になっている。門の両隣に羽織袴姿に刀を差した門番────それを見たリンは吹き出しそうになった。

(ちょっと待って!?チョンマゲは無いけどっ!羽織袴……で侍スタイル!?)

    周囲が気にしていないことから、これが常時だと分かる。この場所は腕に自信のある者しか立てないようだ。
リリアナとレイナは気にすることなくカードを提示する。

「はい、問題ありません。速やかに通過をお願いします」

検問所でカードを受け取ったリリアナとレイナはすぐに扉に向かった。

「リンちゃんも早くしてくださいね」

「中で待ってるわね?遅かったらギルドで落ち合いましょう」

リリアナとレイナはそう言うと、門の横の小さな扉を潜っていった。

「ああ、門番に気を取られちゃった。はい、ギルドカードです」

「お預かり致します」

リンは慌ててギルドカードを渡した。
検問所の職員が魔法石にカードをかざし───動きが一瞬止まる。リンは首を傾げた。

(何か不味いことしたかしら?)

   リンの頬に冷や汗が伝う。
偽造カードとでも思われた?バクバクと心臓の音がうるさい。

「───リン・トウヤ様。こちらの席でお待ちくださいませ」

「……え?あの、どう言うことでしょう?」

    内心焦るリンの質問に答えず、優しく手を引かれて検問所の奥に案内し、柔らかなソファに案内すると、恭しくお辞儀をした。

「誰か、迎えの連絡を。それと彼女にお茶を」

どう言うことか分からず、呆然とするリンを置き去りにして、話は進が進んでいく。

「どう言うこと……?」

    まさか、自分が何か不味い事をした?いや、あのギルドカードに何か意味があった?不安に苛まれて落ち着かない。
一体何なのか。

「あちゃー。やっぱり暴走してたか~。リン・トウヤさんだね?」

    不意に背後から声を掛けられた。
ばっとリンが警戒心剥き出しで振り返ると、そこには30代後半位の優しげな青年が立っていた。

「そりゃ、警戒するよねぇ。……ごめんね、うちの者が何も説明しなくて。私はここの代表で、ユイト・オウラです。説明は後でするよ。取り敢えず、ここから逃げよう」

有無を言わさずリコラを抱えた腕を掴もうとするのを、ルアンとルチアが攻撃を仕掛けて引き離す。

チルル!ダメなの!

クィイッ!クィッ!母様に!触るな!

「おっと!チルチル?と……ナイトメア・ホーク?」

慌てて避けたユイトは反撃しかけて手を止める。

「ルチア、ルアン、攻撃ストップ。今、ユイトって言いました?」

リンは警戒心を緩めず、問い掛ける。

「ああ、はい。この国の代表でユイト・オウラと言います。門番が暴走しているので早くここから離れましょう。でないと、リンさんが私の婚約者にされてしまいます」

「え!?それはリリアナさんで…「リリアナを知っているのですか?」すよね」

被せるように聞いてきたユイトに、リンは少し驚いた。

「は、はい。ここまでリリアナさんとレイナちゃんの二人と来ましたから」

「それなら、事情は分かってくれます。ここは危険なので早く移動しましょう。リリアナ達にはギルド……いや、レイナが一緒なら連絡はガイに頼んだ方が早いな。捕まって下さい。転移します」

「わ、分かりました!」

    手を差し出したユイトに急いで捕まる。
ルチアとルアンはリンの肩に乗り、リコラは小さいのでリンの腕の中へ。それを確認したユイトが頷くと────

「転移!」

リン達を連れて、その場から姿を消したのだった。






※※※※※※※
※※※※※※※

ここまで読んでくださり、有難うございます。
お待たせして申し訳ありませんm(__)m

ボチボチではありますが、更新していける状態になってきておりますので、不定期ながら、これからも頑張って更新していきます。


葵沙良☆
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