チートな俺は、狼騎士団長様に愛される

ゆあこたん

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転移!

まじか

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あれからどれくらい経っただろうか。
こっちだろう。と予想した方向に進んで来た。
そして、今、目の前には、森がある。
入ったら、絶対抜けだせないと思う。
でも、森の中に、村がある可能性もある!

よし!行こう!

と言って、森の中へ入る。
結構進んだところで、腹が減って来た。

なんか食べたいなと思い、木の上を見てみる。
りんごみたいなものがなっている!!
結構美味しそう。

手を伸ばすが、もちろん届かない。身長低いから。

登るしかないかー

と落胆の声を出しながら、枝に手をかけ登る。
昔から、家の庭にあったじいちゃんの、よく分からない実がなる木に登って怒られてたなー

と思い出す。
懐かしいな。

お、目の前に果実がある!
よいしょ。と手を伸ばしプチっとその果実を取る。
取れた!!
まずは、味見~
と言って、木の枝に座り足をぶらぶらさせながらかじる。

結構甘い。

と思ったら、視界がぐるぐる回り始めた。
えっえっ?
と訳が分からなくなり、意識が途切れた。






なんか揺れるな~と思い、目覚めると、イケメンがいた。
綺麗に透き通った金色の瞳に細い青色の髪。そこにひょこっと出た耳。

本当に異世界きちゃった!!

びっくりして起き上がると、イケメンとおでこがぶつかってしまった。

「いたたたたた」

「ごっごめんなさい!大丈夫ですか!?」

と、声をかける。

「大丈夫だ。起きたばっかで悪いが、貴方名前は?」

聞いたことのない言語だが、意味はわかる。
しかも、馬車の中にいる。だから、揺れるんだ。
それにしても、なんて名乗ろうか?外国人に言うみたいに言っていいか。

「えーとハヤト カゼカワです。ハヤトって呼んでください。」
日本語で話したつもりだったが、ちゃんと変換されているようだ。

「ハヤト カゼカワか。不思議な名前だな。」
と言って、フッと笑う。

「俺は、ターロイズ・ライトスだ。」

「ターロイズさん。この度は助けてくださりありがとうございました。」
と、頭を下げる。

「気にするな。人助けは騎士団の仕事の一環だからな。助けて当たり前だ。」

「騎士団に入っているんですか?」

「ああ。って知らないのか?」

「はい」(この世界に来たのさっきだし)

「この国の騎士団、ドルゾ騎士団、団長だ。」

「ええぇ!団長さんですか!?」

「そんな驚くことか?」

「そうですよ!そんな偉いお方がこんな俺を助けてくださるなんて・・・」

「・・・ははは」

と団長さんが笑う。

「何笑って・・」

と言いかけたところに、被せるようにして団長さんが話す。

「久しぶりに笑った。ハヤトは面白いな」

「そうですか?」

「あっそうだ。少し質問していいか?」

「はい。いいですよ」

「どうして、あの森にいたんだ?」

「それは、村があると思いまして、」

「ほう。ハヤト、もしかして、あの森のこと知らないのか?」

「何か特殊なことでもあるんですか?」

「あの森は、恐怖の森と言い、たくさんのモンスターがいるんだ。中心の方に行くにつれ、出てくるモンスターが強くなっていく。そして、あの森になる果実は、レイジーと呼ばれ、発熱、麻痺、そして、失神する恐れがある果実がなるんだ。ハヤトはそれを食べてしまったのだろう。」

「多分、そうだと思います。」

「あと、今日寝る場所とかあるのか?」

「ないです。」

「ないのか。今日泊まれるか確認しとく。あとは、基地で聞こう。怪我をしている可能性がある。」

と言って、馬車は入り口から入って行く。
そして、ある程度進んだところで、馬車が、止まる。

「降りるぞ」とターロイズさんの声に合わせ立ち上がろうとしたら、右足に猛烈な痛みが走った。

「うっ」

「どうした!大丈夫か?」

「右足を怪我したみたいで、」

「骨折かもしれんな。運ぶぞ」

と言って、俺をお姫様抱っこする。

せっかく運んでもらっているのに嫌と言ったら、迷惑になるだろうから、言わない。でも、結構恥ずかしい。
そして、基地と思われるところに入る。

そして、ベットのようなところにゆっくりと下ろしてくれる。

「ちょっと待ってろ。医師を呼んでくる。」と言って、出て行く。

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