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お出かけ
図書館
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中に入ったとたん、俺はびっくりするしかなかった。
壁にはぎっしりと本が綺麗に並べられ、はしごがひっきりなしに一人でに、動いている。
「ふふふっ驚いた?」
「当たり前だ」
「まぁ、ここをじっくり見るのもいいが、先に進もうか」
「あぁ」
受付にいるメガネをかけ、きちんとした身なりで何やら書類を書いている司書さんに、ターロが話しかけている。
俺は、その間に少し観察をする。
天井は透明で、日の光が差し込んで図書館全体を照らしている。
ここにはいろんな人が訪れるのか、読書コーナーにはいろんな種族の人が本を読んでいる。
少なからず、学生もいるみたいだ。
はしごは魔法で動いているのか、勝手に動いているが司書さんの役に立っているみたいだ。
こんなに本があれば、司書さんも本を戻すだけで、一苦労だろうな。
あ。あの一角にすごい頭よさそうな4人組がいる。
ハ○ーポッ○ーみたいなローブを着てる。めちゃめちゃ本を広げて悩んでるみたい。
あ。目が合ってしまった。ちょっとジロジロ見すぎたかな。
ちょうどターロが終わったみたいだ。
「ごめんね。もう終わったから、行こうか」
司書さんの横を通って大きな扉の前に立つ。
「わぁ・・・」
扉の大きさに驚いていると・・・
「れっつ転移☆」
ターロが、扉の横の水晶に手をかざす。
一瞬にして世界が変わった。
「え!?開かねぇの!?」
「ん?何か言った?」
「え?あぁ何も言ってないよ」
「さぁ、古代民族の本はこっちだ。」
何の躊躇も戸惑いもなく歩いていくターロに感動する。
こんなに本があるのに迷わず歩いていける俺の彼氏神。
しかも騎士団長なのにもかかわらず、読書が趣味とか・・・ヤバくない。
最高かよ。
「ほらついたよ。んーどこだったかな。こっちか?」
開けた場所に出る。
天井からの光が差し込んで真ん中に置いてある、一冊の本がとても神秘的に見える。
「あったあった、ほら。あれだよ」
「読んでもいい?」
「あぁ」
俺は、光に照らされた本を取る。
軽く数ページ開いてみる。
「・・・・・・・・・ん?」
ーーーーーー4月25日
今日は、父と母が喧嘩してました。
夜中に喧嘩するのはやめてほしい。うるさい。
ーーーーーー4月30日
学校の先生までも私を怒る。
何も悪いことしていないのに。訳がわからない。
そういう愚痴が、つらつらと書き連ねてある。
かわいそうに。
あれ。8月25日から書かれていない。
ここ数日特になにも変わったことはないはずだ。
とても気になるな。
「・・・ぉー・・ぃ・・・おーい、ハヤト?」
「ん?あっごめん」
「いや、大丈夫。ちょっとあっち行ってくるね。何かあったら叫んでね。すぐ行くから」
「おぉありがとう。」
side ターロ
ハヤトが、ライトサークルに入って、本を読んでいる。
うん。集中している姿も超可愛い。
神かな。
あ。笑った。かわい。えっろ。萌え死にさせる気?
でも、あの笑顔を俺以外に向けられるのは嫌だなぁ。
声をかけるか・・・。
あ。なんて声をかけようか考えるのを忘れていた。
とっさにあっち行ってくるなんか言ってしまった。
ホントは君からひと時も離れたくないし視界からも外したくないのに・・・
あ。また本に意識が行った。
やっぱ可愛い。やばい。抱きたい。
壁にはぎっしりと本が綺麗に並べられ、はしごがひっきりなしに一人でに、動いている。
「ふふふっ驚いた?」
「当たり前だ」
「まぁ、ここをじっくり見るのもいいが、先に進もうか」
「あぁ」
受付にいるメガネをかけ、きちんとした身なりで何やら書類を書いている司書さんに、ターロが話しかけている。
俺は、その間に少し観察をする。
天井は透明で、日の光が差し込んで図書館全体を照らしている。
ここにはいろんな人が訪れるのか、読書コーナーにはいろんな種族の人が本を読んでいる。
少なからず、学生もいるみたいだ。
はしごは魔法で動いているのか、勝手に動いているが司書さんの役に立っているみたいだ。
こんなに本があれば、司書さんも本を戻すだけで、一苦労だろうな。
あ。あの一角にすごい頭よさそうな4人組がいる。
ハ○ーポッ○ーみたいなローブを着てる。めちゃめちゃ本を広げて悩んでるみたい。
あ。目が合ってしまった。ちょっとジロジロ見すぎたかな。
ちょうどターロが終わったみたいだ。
「ごめんね。もう終わったから、行こうか」
司書さんの横を通って大きな扉の前に立つ。
「わぁ・・・」
扉の大きさに驚いていると・・・
「れっつ転移☆」
ターロが、扉の横の水晶に手をかざす。
一瞬にして世界が変わった。
「え!?開かねぇの!?」
「ん?何か言った?」
「え?あぁ何も言ってないよ」
「さぁ、古代民族の本はこっちだ。」
何の躊躇も戸惑いもなく歩いていくターロに感動する。
こんなに本があるのに迷わず歩いていける俺の彼氏神。
しかも騎士団長なのにもかかわらず、読書が趣味とか・・・ヤバくない。
最高かよ。
「ほらついたよ。んーどこだったかな。こっちか?」
開けた場所に出る。
天井からの光が差し込んで真ん中に置いてある、一冊の本がとても神秘的に見える。
「あったあった、ほら。あれだよ」
「読んでもいい?」
「あぁ」
俺は、光に照らされた本を取る。
軽く数ページ開いてみる。
「・・・・・・・・・ん?」
ーーーーーー4月25日
今日は、父と母が喧嘩してました。
夜中に喧嘩するのはやめてほしい。うるさい。
ーーーーーー4月30日
学校の先生までも私を怒る。
何も悪いことしていないのに。訳がわからない。
そういう愚痴が、つらつらと書き連ねてある。
かわいそうに。
あれ。8月25日から書かれていない。
ここ数日特になにも変わったことはないはずだ。
とても気になるな。
「・・・ぉー・・ぃ・・・おーい、ハヤト?」
「ん?あっごめん」
「いや、大丈夫。ちょっとあっち行ってくるね。何かあったら叫んでね。すぐ行くから」
「おぉありがとう。」
side ターロ
ハヤトが、ライトサークルに入って、本を読んでいる。
うん。集中している姿も超可愛い。
神かな。
あ。笑った。かわい。えっろ。萌え死にさせる気?
でも、あの笑顔を俺以外に向けられるのは嫌だなぁ。
声をかけるか・・・。
あ。なんて声をかけようか考えるのを忘れていた。
とっさにあっち行ってくるなんか言ってしまった。
ホントは君からひと時も離れたくないし視界からも外したくないのに・・・
あ。また本に意識が行った。
やっぱ可愛い。やばい。抱きたい。
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これはこれは続きが気になりますね笑
次の更新楽しみに待ってます!«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
ありがとうございます!!
すんごく更新遅めですいません
これからもよろしくお願いします!