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お出かけ
最高の日
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「ごめんごめん」
ターロが笑いながら言う。
「まって、起きてたの?」
「ごめん。なんか一人で赤くなってたから声かけれなくて…」
「え、もしかして…聞いてた?」
「もちろん。うれしいよ」
抱きしめる力をまた強くした。
「苦しいってば」
「ごめん」
でも俺は、この幸せを離したくはなかった。
まだこの世界に来て数日しか経っていないが、この世界は、ターロというたった一人の男の存在で楽しめそうです。
この先ターロと一緒に沢山の場所に行って沢山の人と出会って、いろんなことを経験して
前世は面白いこともなくぼちぼちの生活だったけど、
そんなことも忘れるくらい、この世界での生活を楽しみたい。
魔法だってやってみたい。戦闘もしてみたい。危ないって言われそうだけど。
ターロは俺の中の全てを覆した。
その責任は取ってもらわないと。
どこに連れて行ってもらおうか。
何を教えてもらおうか。
まだターロのことよく知らないや
家族のこととか、友達の話とかいろいろ聞いてみたいな
沢山沢山考える。
この先のターロとの生活。
「ねぇ何考えてるの?」
「なにも考えてないよ」
「嘘だ。ニヤニヤしてるよ」
と言って俺のほっぺを指でツンツンする。
「んー。ターロとの…幸せかな」
自分で言っときながら恥ずかしくなって、布団に潜ろうとするが、布団は上がってこず、ターロの胸に頭を押し付ける形になってしまった。
ターロも恥ずかしくなったのかまた抱きしめる力を強くした。
やはり苦しかったが、ターロの優しい温もりを離したくなくて、ターロの鍛え抜かれた胸にずっと頭をつけていた。
そしてターロの優しい温もりに負けてまた眠ってしまった。
気づけば、横にはターロはもう居なかった。
さっきまでターロがいた場所に手を伸ばす。
まだ、ぬくもりは感じられたから、さっき出て行ったばかりなのだろうと察する。
でも、少し寂しかった。
これからは、ターロとずっと一緒に居られるわけじゃないことはわかっている。
ターロだって騎士団長として働かなければいけない。
俺がついていくわけにもいかない。
でも、心は寂しがっている。
やっぱ俺はターロのこと好きなんだなと心から思う。
少しターロのぬくもりを感じていた。
すると扉がガチャっと開き、ターロが戻ってきた。
俺はとっさに寝たふりをする。
そして、俺の頭をそっと撫でて、頬に口付けをした。
ターロがボソっと呟く。
「ハヤト。俺はお前がいないとだめみたいだ。ハヤトのためと思って、水を取りに行ったが、たった数分離れただけで、ハヤトに会いたいと、はやくハヤトの顔が見たいと思ってしまった。情けないな…これでも一国の騎士団の団長なのになぁ…」
「情けなくなんかないよ」
俺は、ターロの方を向く。
「俺もおんなじこと考えてた。俺は、なんの地位もないただの人だが、ターロのことを1番愛している。本当は一時も離れたくない」
ターロはまだ俺が寝ていると思ってたらしく、少しびっくりした顔をしたが、すぐに俺の言葉を聞いて抱きついてきた。
「よかった。こんなこと言ったら気持ち悪がられると思ったのだが、ハヤトも同じこと思ってたんだな。嬉しい」
と言ってキラキラスマイルを見せる。
そのスマイルにドキッとしたが、そのイケメンは、もう俺の彼氏で、誰にも取られないのだと思い
俺も笑顔になった。
ターロが笑いながら言う。
「まって、起きてたの?」
「ごめん。なんか一人で赤くなってたから声かけれなくて…」
「え、もしかして…聞いてた?」
「もちろん。うれしいよ」
抱きしめる力をまた強くした。
「苦しいってば」
「ごめん」
でも俺は、この幸せを離したくはなかった。
まだこの世界に来て数日しか経っていないが、この世界は、ターロというたった一人の男の存在で楽しめそうです。
この先ターロと一緒に沢山の場所に行って沢山の人と出会って、いろんなことを経験して
前世は面白いこともなくぼちぼちの生活だったけど、
そんなことも忘れるくらい、この世界での生活を楽しみたい。
魔法だってやってみたい。戦闘もしてみたい。危ないって言われそうだけど。
ターロは俺の中の全てを覆した。
その責任は取ってもらわないと。
どこに連れて行ってもらおうか。
何を教えてもらおうか。
まだターロのことよく知らないや
家族のこととか、友達の話とかいろいろ聞いてみたいな
沢山沢山考える。
この先のターロとの生活。
「ねぇ何考えてるの?」
「なにも考えてないよ」
「嘘だ。ニヤニヤしてるよ」
と言って俺のほっぺを指でツンツンする。
「んー。ターロとの…幸せかな」
自分で言っときながら恥ずかしくなって、布団に潜ろうとするが、布団は上がってこず、ターロの胸に頭を押し付ける形になってしまった。
ターロも恥ずかしくなったのかまた抱きしめる力を強くした。
やはり苦しかったが、ターロの優しい温もりを離したくなくて、ターロの鍛え抜かれた胸にずっと頭をつけていた。
そしてターロの優しい温もりに負けてまた眠ってしまった。
気づけば、横にはターロはもう居なかった。
さっきまでターロがいた場所に手を伸ばす。
まだ、ぬくもりは感じられたから、さっき出て行ったばかりなのだろうと察する。
でも、少し寂しかった。
これからは、ターロとずっと一緒に居られるわけじゃないことはわかっている。
ターロだって騎士団長として働かなければいけない。
俺がついていくわけにもいかない。
でも、心は寂しがっている。
やっぱ俺はターロのこと好きなんだなと心から思う。
少しターロのぬくもりを感じていた。
すると扉がガチャっと開き、ターロが戻ってきた。
俺はとっさに寝たふりをする。
そして、俺の頭をそっと撫でて、頬に口付けをした。
ターロがボソっと呟く。
「ハヤト。俺はお前がいないとだめみたいだ。ハヤトのためと思って、水を取りに行ったが、たった数分離れただけで、ハヤトに会いたいと、はやくハヤトの顔が見たいと思ってしまった。情けないな…これでも一国の騎士団の団長なのになぁ…」
「情けなくなんかないよ」
俺は、ターロの方を向く。
「俺もおんなじこと考えてた。俺は、なんの地位もないただの人だが、ターロのことを1番愛している。本当は一時も離れたくない」
ターロはまだ俺が寝ていると思ってたらしく、少しびっくりした顔をしたが、すぐに俺の言葉を聞いて抱きついてきた。
「よかった。こんなこと言ったら気持ち悪がられると思ったのだが、ハヤトも同じこと思ってたんだな。嬉しい」
と言ってキラキラスマイルを見せる。
そのスマイルにドキッとしたが、そのイケメンは、もう俺の彼氏で、誰にも取られないのだと思い
俺も笑顔になった。
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