創造主のオレが主人公だとチート過ぎて物語が成り立たないので、脇役(デウスエクスマキナ)に徹することにした。

鏑木ディオス

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【第75話】 創造主の盗賊(シーフ)装備

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◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ここ惑星アルファザードの空中神殿の食堂では、オレ(春埼隆人=創造主)、炎の女神のファイナ、剣と氷の女神のアイネ、治癒の女神のヒーリス、ドラゴン(雷竜)のサンダリオン(美少女形態)、スライムのスラ吉の5人と一匹が大きな円卓を囲っている。
ちなみに、スラ吉はアイネの膝の上に抱っこされている。 ( 厳密には、太ももの上に抱っこされ、スラ吉の頭上にはアイネの爆乳が のっかっているような状態だ。 )

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「 創造主様は【盗賊(シーフ)】でいくんスよね? どんな感じの装備にするんスか? あと、盗賊系のスキルは…って、いらん心配っスよね…創造主様は『全て』のスキルを持ってるんスから♪ 」
と、ファイナが聞いてきた。

「 まぁな。 装備については、主人公二人のイメージカラーが黒と白だから(まぁオレが勝手にそう思ってるだけだが…)、それにかぶらないように間をとってグレーにしようと思う。 まぁ、実際に見せる方が早いか… 」
オレはファイナにそう告げた後…
「 スキル【変化】! 今のオレの装備(黒いロングコートの魔法剣士風装備)を、グレー色を基調とした短剣二刀流の盗賊系装備に変化! 」
と、スキル(変化)を発動した。

オレの身体が一瞬光り、次の瞬間、オレの装備は盗賊の装備に変化した。











「「「「「 おおぉ~…っ! 」」」」」
みんなから歓声があがった。

「 ま…装備はこんな感じかな…。 盗賊系スキルについては問題ない。 さっきファイナも言ってたが、オレは『全て』のスキルを持っているからな。 当然、盗賊系スキルも全て持っているし、状況に応じて、適宜、盗賊系スキルを使い分けられるから、【盗賊】未経験だけど、【盗賊】としての実力は宇宙一…ってか並行宇宙(パラレルワールド)も含めた中でも一番だ 」

「 …創造主様は本当にチートじゃのう… 」
サンダリオンがなかば呆れたように呟いた。

「 ただ…罠の解除とか、毎回毎回100%成功しちゃうのも面白くないので、たま~にわざと失敗したり…という演出はしようと思う。 まぁ、本当にたま~にだかな。 あまり失敗ばかりじゃ、主人公パーティーの一員としてカッコがつかないし 」

…という感じで、オレの【盗賊】としての準備は整った。



「 …そういや、ファイナには【神官】をやってもらうわけだけど、そのカッコ(上下きわどいビキニ)のままいくのか…? 」

「 …? そのつもりっスけど…マズイっスか? 【神官】の頂点に立つヒーリスでさえ、いつも(神官としての)正装はしてないし、アタシも別に正装じゃなくても問題ないと思うんスけど… 」

「 あ…いや、別にダメってわけじゃない。 ただ、【神官】にしては派手だな~とか露出高めかな~とか、ちょっと思っただけだ 」

「 う~ん…まぁ、たしかに【神官】にしては露出高めかもっスけど… 」

「 いや、ホント、ダメ出ししてるわけじゃない。 主人公パーティーの中には一人二人ちょっと変わったイロモノキャラがいてもいいと思うからな 」

「 ちょっ!? アタシのどこがイロモノキャラなんスかっ!? 」

周りのみんな(オレとファイナ以外)はプッとかクスクスといった感じで笑っている…。

結局、ファイナは今のカッコのままで【神官】として冒険に参加することになったわけだが、自身のことはイロモノキャラとは認めなかった。

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