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【第71話】 オーディション…?
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ここ惑星アルファザードの空中神殿の食堂では、オレ(春埼隆人=創造主)、炎の女神のファイナ、剣と氷の女神のアイネ、治癒の女神のヒーリス、ドラゴン(雷竜)のサンダリオン(美少女形態)、スライムのスラ吉の5人と一匹が大きな円卓を囲っている。
ちなみに、スラ吉はアイネの膝の上に抱っこされている。 ( 厳密には、太ももの上に抱っこされ、スラ吉の頭上にはアイネの爆乳が のっかっているような状態だ。 )
今は、オレのスキル【投影】で食堂の一画に縦6メートル×横8メートルのスクリーンを作り出し、そこに冒険の主人公候補たちの画像とステータス等を映し出して、主人公を誰にするか決めているところだ。
…アイドルのオーディションとかで、『アイドルの卵』を選ぶ側の偉い人とかは、こーゆー気分なんだろうか…?
(^_^;)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「 創造主様! No.12の彼なんて どうっスか? 」
ファイナが画面中央付近の画像のひとつを指さしている。
「 ん? どれどれ… 」
ファイナの指さした画像(主人公候補)に注目する。
「 え~と…名前は『竜ケ崎 春斗(りゅうがさき はると)』。 身長170cm、17歳、高校二年生。 潜在能力は…スキル【 二刀流(デュアル・ソード) 】、スキル【 自動回復(リジェネーター) 】か…。 各ステータスも一般人の数値である100を大きく上回ってる。 名前も三文字で末尾が『ト(と)』で終わってるし、体型もスリムだし、黒いロングコートも似合いそうで、確かに典型的な主人公タイプではあるな… 」
「 ふふん♪ 」
ファイナは胸を張って(爆乳を前にせり出して)ドヤ顔している。
「 …けど、まだ最初の1頁目だ。 まだ、あわてる時間じゃあない。 もうしばらく閲覧を続けよう 」
「 あ…そうっスか…。 そうっスね、まだ1頁目っスもんね 」
ファイナは少し残念そうではあったが、了承した。
「 まぁ、このNo.12の『竜ケ崎 春斗』は『お気に入り』に登録しとくよ。 あ…みんなに言っておくけど、あと、何十人か百人か何千人か閲覧していって、『これは!』ってヤツがいたら その都度『お気に入り』に登録していく。 で、最終的には、その『お気に入り』の中からオレが一人を選ぼうと思う 」
皆、頷いた。
では、閲覧を継続していくか…。
皆、ファイナの推したNo.12が『お気に入り』に登録されたことに刺激されたのか、アイネとヒーリスとサンダリオンとスラ吉も推しメン(?)を推してきた。
が、結局、1頁目の『お気に入り』への登録はNo.12の『竜ケ崎 春斗』一人だけだった。
「 じゃあ、2頁目にいくぞ? 」
オレがスクリーンの方向を指さして、スマホをフリックするかのように指先を動かすと、スクリーンが2頁目に切り替わった。 ( ぶっちゃけ、心の中で ちょっと念じるだけで頁の切り替えはできるんだけどな… )
2頁目(No.25~No.48)に入ると、(1頁目には一人もいなかった)女の子が数名いた。
…そういや、検索する際、『性別』については指定しなかったな…。
女子中高生だったり、女子大生だったり、OLだったり、年齢層は様々だ。
「 …『女主人公』ってのもアリかもしれないな… 」
と、オレは なかば無意識に呟いていた。
「 女主人公ですか…。 創造主様のラノベ…まだ全部読み終えたわけではないのですが、3割くらいは女性主人公でしたもんね 」
と、ヒーリスは理解を示した。
一方で…
「 ん~…でも、オーソドックスに いくなら、やっぱ男主人公じゃないっスか…? 」
と、ファイナは ややネガティブな意見を述べた。
「 そうか…? でも、黒いロングコートを着たスタイリッシュな女主人公とかも見てみたくないか…? 」
「 ん~…ちょっと偏見 入っちゃってるかもっスけど、女主人公だと あんま黒いロングコート似合わないんじゃないっスかね~…。 …ってか、黒いロングコートみたいなクールでカッコイイ系じゃなくて、もっと明るい色の可愛らしい系とか選ぶと思うんスよ。 それか、私みたいなセクシー系の服を選ぶんじゃないっスかね♪ 」
そう言って、ファイナは両腕を下に下げた状態で自身の爆乳を両腕で挟み込むつつ前かがみになって、上目づかいでオレの方を見た。 ( ひと昔前に『だっ●ゅ~の』と言われてたポーズだ。 )
オレは創造主ではあるが、現在は地球人…ってか、健全な高二男子である。
内心は『 エッッッ…!!(エロっ…!!) 』と思ったが、どうにか『ふ~…ヤレヤレ…』というジャスチャーを取りつつ、アイネのようなポーカーフェイスで やり過ごした。 ( まぁ、その気になれば、【透視】、【時間停止】、【千里眼】、等々、気付かれずにエロいことをする手段は いくらでもあるわけだが…。 )
オレがファイナのエロいポーズを見つつも、アイネばりのポーカーフェイスを崩さなかったことに対してファイナは、
「 チェッ…。 アタシ、自分の身体(からだ)、そこそこエロいと思うんスけどね~… 」
と口を尖らせている。
客観的に見たらメチャクチャ エロい身体(からだ)してるのは確かだけどな…。
…まぁ、ファイナの身体(からだ)がメチャクチャ エロい云々は置いといて、話を元に戻すか…。
「 う~ん…【現実改変】とか【精神操作】の類(たぐい)なしで、『スタイリッシュで男っぽい黒のロングコートを女主人公に自発的に着てもらう』となると…アイネみたいにボーイッシュな女主人公を探さないとダメかな…? 」
そうオレが呟くと…
「 ボクは別にボーイッシュじゃないよ… 」(ボソッ…)
とアイネが反論した。
その直後スラ吉が、何を思ったか、
「 そうでヤンスよ! アイネの姐さんのこの でっかい二つの膨らみは どっからどう見ても女性でヤンスよ! 」
と言うやいなや、大福型の身体の左右から触手を出して、アイネの爆乳を揉みはじめたっ!!! ( いきなり何やり出すんだ、コイツはっ…!!? )
「 …っ!!? 」(///)
基本、無表情なアイネも顔を赤らめている…が、あまりに予想外のことに驚いて固まってしまっている。
オレ、ファイナ、ヒーリスも、あっけにとられている。
と、その時、今度はサンダリオンが、
「 むっ…!!? それならヒーリスも負けておらんのじゃっ!! 」
そう言って椅子から立ち上がり、椅子に座っているヒーリスの背後に回り込んで、ヒーリスの爆乳を揉みはじめたっ!!!
なぜか、謎の対抗意識のようなものを持ってしまったようだ…。
「 ちょっ…!!? サンダリオンちゃんっ!!? 」
ヒーリスが驚きの声をあげた。
顔は…思いっきり赤くなっている。 ( 当然か…。 )
ドラゴンのサンダリオンの奇行は今に はじまったことではないが…スラ吉も(サンダリオンに比べると)割と まともに見えていたのだが、数時間前に生まれたばかり(スキル【創造】で創られたばかり)ということもあり、どこか少し常識に欠けているようだな…。
…と、視線を感じてファイナの方を見ると、ファイナがこちらを見ていた。
そして、
「 創造主様、今、もしかして、『スラ吉がアイネの爆乳を揉んで、サンダリオンがヒーリスの爆乳を揉んで…ときたら、次はオレがファイナの爆乳を揉む番だな!!』とか思わなかったっスか…? …少しだったら揉んでもいいんスよ…? 」
などと薄ら笑いを浮かべながら言ってきた。
どうやら いつもの冗談…あるいはオレをからかってる つもりなのかもしれないが…それなら…
「 あぁ…オレの考えてることが よくわかったな。 やっぱ、『この流れ』は、『オレがファイナの爆乳を揉む流れ』だよな? じゃあ、お言葉に甘えて… 」
オレは真顔でファイナに(返事を)返し、歩いて近づいた。
ケンドーコバ●シのように、両手を前に出して おっ●いを揉むポーズをとりながら。
それを見たファイナがギョッとする。
「 へっ…!? あっ…いや、これは…違うんスっ…!! なんとゆーかっスね…ほんの冗談とゆーか… 」(汗)
ファイナは焦って、しどろもどろに なっている。
オレがファイナのすぐ そばまで近づくと、ファイナは顔を真っ赤にしつつ目をギュッとつぶった。
オレは そんなファイナに対し…
『 ペチッ 』
「 いてっ!? 」
軽くデコピンを食らわせた。
驚いてオレを見上げるファイナに対し、
「 自分から(揉んでいいとか)誘っといて…。 本当に揉まれるとか思っちゃたか? かわいいヤツだな~… 」
と笑いながら告げた。
「 あぁ~…! まんまと創造主様に一杯食わされたっス! 」
ファイナは恥ずかしさで、再び顔を真っ赤にした。
…と、その時、我に返ったアイネがスラ吉の頬っぺたを左右に1メートルほど引っ張った。
「 ふぁっ…ふぁにふふんふぇふぁんふふぁっ!!? ( なっ…なにするんでヤンスかっ!!? ) 」
基本無表情なアイネだが、珍しく少し眉根を寄せて、顔も赤らんでいる…。
「 …えっちぃのは、ここじゃダメ… 」(ボソッ…)
…『ここ』じゃダメってことは、『ここ』じゃなければいいんだろうか… ( エッッッ… )
アイネの一言でスラ吉も何かを察したのだろうか…
アイネがスラ吉から手を離すと、
「 そ…そうでヤンスね…。 つい、アイネの姐さんがボーイッシュじゃなくて『女らしい』ってことをアピールしたくて、変なことをしちゃったでヤンス。 申し訳ないでヤンス… 」
と謝罪した。 ( まぁ、『アイネが女らしいことをアピール』というよりは、『アイネの爆乳をアピール』しただけの結果に終わったわけだが…。 )
「 ん…許す… 」(ボソッ…)
これにて、アイネとスラ吉の方は和解(?)した。
一方、ヒーリスとサンダリオンはというと…
ちょっと目を離していた隙に、ヒーリスがサンダリオンの背後に回ってサンダリオンの爆乳を(自分が やられたように)揉んでいた。 ( ちなみに、人間形態のサンダリオンは、身長145cm程しかないが爆乳である。 )
「 なっ…何するじゃあー!!? ヒーリスっ!!? やめるのじゃっ!! んっ…なっ…なんか変なのじゃっ!! なっ…なんかわからんが恥ずかしいし…変な気持ちになってくるのじゃっ… 」
サンダリオンは顔を赤らめている…。 ( エッッッ… )
ヒーリスはパッと手を離した。
「 ねっ? サンダリオンちゃん? 人が大勢いる前で女性の胸を弄ぶ(もてあそぶ)のはダメですよ? サンダリオンちゃんも、なんとなくだけど恥ずかしかったでしょ? 」
「 う…うん…わかったのじゃ…。 これからは、気を付けるのじゃ… 」
すると、ヒーリスはサンダリオンの耳元に口を近づけて、
「 そうですよ…そういうことは…二人っきりの時にね…♪ 」(ボソッ…)
と呟き、
サンダリオンは
「 う…うん…わかったのじゃ… 」(///)
と顔を赤らめながらコクコクと素直に頷くのだった。
…えっ?
コイツら、もう、できてるんじゃないか…?? ( 百合的な意味で。 )
…にしても、最後のヒーリスからサンダリオンへの呟き…
ヒーリスとは1000年の付き合いだが、普段のヒーリスとは違う はじめてみる顔、はじめて見る一面だったので、ちょっとドキッとしたな…
(^_^;)
ここ惑星アルファザードの空中神殿の食堂では、オレ(春埼隆人=創造主)、炎の女神のファイナ、剣と氷の女神のアイネ、治癒の女神のヒーリス、ドラゴン(雷竜)のサンダリオン(美少女形態)、スライムのスラ吉の5人と一匹が大きな円卓を囲っている。
ちなみに、スラ吉はアイネの膝の上に抱っこされている。 ( 厳密には、太ももの上に抱っこされ、スラ吉の頭上にはアイネの爆乳が のっかっているような状態だ。 )
今は、オレのスキル【投影】で食堂の一画に縦6メートル×横8メートルのスクリーンを作り出し、そこに冒険の主人公候補たちの画像とステータス等を映し出して、主人公を誰にするか決めているところだ。
…アイドルのオーディションとかで、『アイドルの卵』を選ぶ側の偉い人とかは、こーゆー気分なんだろうか…?
(^_^;)
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「 創造主様! No.12の彼なんて どうっスか? 」
ファイナが画面中央付近の画像のひとつを指さしている。
「 ん? どれどれ… 」
ファイナの指さした画像(主人公候補)に注目する。
「 え~と…名前は『竜ケ崎 春斗(りゅうがさき はると)』。 身長170cm、17歳、高校二年生。 潜在能力は…スキル【 二刀流(デュアル・ソード) 】、スキル【 自動回復(リジェネーター) 】か…。 各ステータスも一般人の数値である100を大きく上回ってる。 名前も三文字で末尾が『ト(と)』で終わってるし、体型もスリムだし、黒いロングコートも似合いそうで、確かに典型的な主人公タイプではあるな… 」
「 ふふん♪ 」
ファイナは胸を張って(爆乳を前にせり出して)ドヤ顔している。
「 …けど、まだ最初の1頁目だ。 まだ、あわてる時間じゃあない。 もうしばらく閲覧を続けよう 」
「 あ…そうっスか…。 そうっスね、まだ1頁目っスもんね 」
ファイナは少し残念そうではあったが、了承した。
「 まぁ、このNo.12の『竜ケ崎 春斗』は『お気に入り』に登録しとくよ。 あ…みんなに言っておくけど、あと、何十人か百人か何千人か閲覧していって、『これは!』ってヤツがいたら その都度『お気に入り』に登録していく。 で、最終的には、その『お気に入り』の中からオレが一人を選ぼうと思う 」
皆、頷いた。
では、閲覧を継続していくか…。
皆、ファイナの推したNo.12が『お気に入り』に登録されたことに刺激されたのか、アイネとヒーリスとサンダリオンとスラ吉も推しメン(?)を推してきた。
が、結局、1頁目の『お気に入り』への登録はNo.12の『竜ケ崎 春斗』一人だけだった。
「 じゃあ、2頁目にいくぞ? 」
オレがスクリーンの方向を指さして、スマホをフリックするかのように指先を動かすと、スクリーンが2頁目に切り替わった。 ( ぶっちゃけ、心の中で ちょっと念じるだけで頁の切り替えはできるんだけどな… )
2頁目(No.25~No.48)に入ると、(1頁目には一人もいなかった)女の子が数名いた。
…そういや、検索する際、『性別』については指定しなかったな…。
女子中高生だったり、女子大生だったり、OLだったり、年齢層は様々だ。
「 …『女主人公』ってのもアリかもしれないな… 」
と、オレは なかば無意識に呟いていた。
「 女主人公ですか…。 創造主様のラノベ…まだ全部読み終えたわけではないのですが、3割くらいは女性主人公でしたもんね 」
と、ヒーリスは理解を示した。
一方で…
「 ん~…でも、オーソドックスに いくなら、やっぱ男主人公じゃないっスか…? 」
と、ファイナは ややネガティブな意見を述べた。
「 そうか…? でも、黒いロングコートを着たスタイリッシュな女主人公とかも見てみたくないか…? 」
「 ん~…ちょっと偏見 入っちゃってるかもっスけど、女主人公だと あんま黒いロングコート似合わないんじゃないっスかね~…。 …ってか、黒いロングコートみたいなクールでカッコイイ系じゃなくて、もっと明るい色の可愛らしい系とか選ぶと思うんスよ。 それか、私みたいなセクシー系の服を選ぶんじゃないっスかね♪ 」
そう言って、ファイナは両腕を下に下げた状態で自身の爆乳を両腕で挟み込むつつ前かがみになって、上目づかいでオレの方を見た。 ( ひと昔前に『だっ●ゅ~の』と言われてたポーズだ。 )
オレは創造主ではあるが、現在は地球人…ってか、健全な高二男子である。
内心は『 エッッッ…!!(エロっ…!!) 』と思ったが、どうにか『ふ~…ヤレヤレ…』というジャスチャーを取りつつ、アイネのようなポーカーフェイスで やり過ごした。 ( まぁ、その気になれば、【透視】、【時間停止】、【千里眼】、等々、気付かれずにエロいことをする手段は いくらでもあるわけだが…。 )
オレがファイナのエロいポーズを見つつも、アイネばりのポーカーフェイスを崩さなかったことに対してファイナは、
「 チェッ…。 アタシ、自分の身体(からだ)、そこそこエロいと思うんスけどね~… 」
と口を尖らせている。
客観的に見たらメチャクチャ エロい身体(からだ)してるのは確かだけどな…。
…まぁ、ファイナの身体(からだ)がメチャクチャ エロい云々は置いといて、話を元に戻すか…。
「 う~ん…【現実改変】とか【精神操作】の類(たぐい)なしで、『スタイリッシュで男っぽい黒のロングコートを女主人公に自発的に着てもらう』となると…アイネみたいにボーイッシュな女主人公を探さないとダメかな…? 」
そうオレが呟くと…
「 ボクは別にボーイッシュじゃないよ… 」(ボソッ…)
とアイネが反論した。
その直後スラ吉が、何を思ったか、
「 そうでヤンスよ! アイネの姐さんのこの でっかい二つの膨らみは どっからどう見ても女性でヤンスよ! 」
と言うやいなや、大福型の身体の左右から触手を出して、アイネの爆乳を揉みはじめたっ!!! ( いきなり何やり出すんだ、コイツはっ…!!? )
「 …っ!!? 」(///)
基本、無表情なアイネも顔を赤らめている…が、あまりに予想外のことに驚いて固まってしまっている。
オレ、ファイナ、ヒーリスも、あっけにとられている。
と、その時、今度はサンダリオンが、
「 むっ…!!? それならヒーリスも負けておらんのじゃっ!! 」
そう言って椅子から立ち上がり、椅子に座っているヒーリスの背後に回り込んで、ヒーリスの爆乳を揉みはじめたっ!!!
なぜか、謎の対抗意識のようなものを持ってしまったようだ…。
「 ちょっ…!!? サンダリオンちゃんっ!!? 」
ヒーリスが驚きの声をあげた。
顔は…思いっきり赤くなっている。 ( 当然か…。 )
ドラゴンのサンダリオンの奇行は今に はじまったことではないが…スラ吉も(サンダリオンに比べると)割と まともに見えていたのだが、数時間前に生まれたばかり(スキル【創造】で創られたばかり)ということもあり、どこか少し常識に欠けているようだな…。
…と、視線を感じてファイナの方を見ると、ファイナがこちらを見ていた。
そして、
「 創造主様、今、もしかして、『スラ吉がアイネの爆乳を揉んで、サンダリオンがヒーリスの爆乳を揉んで…ときたら、次はオレがファイナの爆乳を揉む番だな!!』とか思わなかったっスか…? …少しだったら揉んでもいいんスよ…? 」
などと薄ら笑いを浮かべながら言ってきた。
どうやら いつもの冗談…あるいはオレをからかってる つもりなのかもしれないが…それなら…
「 あぁ…オレの考えてることが よくわかったな。 やっぱ、『この流れ』は、『オレがファイナの爆乳を揉む流れ』だよな? じゃあ、お言葉に甘えて… 」
オレは真顔でファイナに(返事を)返し、歩いて近づいた。
ケンドーコバ●シのように、両手を前に出して おっ●いを揉むポーズをとりながら。
それを見たファイナがギョッとする。
「 へっ…!? あっ…いや、これは…違うんスっ…!! なんとゆーかっスね…ほんの冗談とゆーか… 」(汗)
ファイナは焦って、しどろもどろに なっている。
オレがファイナのすぐ そばまで近づくと、ファイナは顔を真っ赤にしつつ目をギュッとつぶった。
オレは そんなファイナに対し…
『 ペチッ 』
「 いてっ!? 」
軽くデコピンを食らわせた。
驚いてオレを見上げるファイナに対し、
「 自分から(揉んでいいとか)誘っといて…。 本当に揉まれるとか思っちゃたか? かわいいヤツだな~… 」
と笑いながら告げた。
「 あぁ~…! まんまと創造主様に一杯食わされたっス! 」
ファイナは恥ずかしさで、再び顔を真っ赤にした。
…と、その時、我に返ったアイネがスラ吉の頬っぺたを左右に1メートルほど引っ張った。
「 ふぁっ…ふぁにふふんふぇふぁんふふぁっ!!? ( なっ…なにするんでヤンスかっ!!? ) 」
基本無表情なアイネだが、珍しく少し眉根を寄せて、顔も赤らんでいる…。
「 …えっちぃのは、ここじゃダメ… 」(ボソッ…)
…『ここ』じゃダメってことは、『ここ』じゃなければいいんだろうか… ( エッッッ… )
アイネの一言でスラ吉も何かを察したのだろうか…
アイネがスラ吉から手を離すと、
「 そ…そうでヤンスね…。 つい、アイネの姐さんがボーイッシュじゃなくて『女らしい』ってことをアピールしたくて、変なことをしちゃったでヤンス。 申し訳ないでヤンス… 」
と謝罪した。 ( まぁ、『アイネが女らしいことをアピール』というよりは、『アイネの爆乳をアピール』しただけの結果に終わったわけだが…。 )
「 ん…許す… 」(ボソッ…)
これにて、アイネとスラ吉の方は和解(?)した。
一方、ヒーリスとサンダリオンはというと…
ちょっと目を離していた隙に、ヒーリスがサンダリオンの背後に回ってサンダリオンの爆乳を(自分が やられたように)揉んでいた。 ( ちなみに、人間形態のサンダリオンは、身長145cm程しかないが爆乳である。 )
「 なっ…何するじゃあー!!? ヒーリスっ!!? やめるのじゃっ!! んっ…なっ…なんか変なのじゃっ!! なっ…なんかわからんが恥ずかしいし…変な気持ちになってくるのじゃっ… 」
サンダリオンは顔を赤らめている…。 ( エッッッ… )
ヒーリスはパッと手を離した。
「 ねっ? サンダリオンちゃん? 人が大勢いる前で女性の胸を弄ぶ(もてあそぶ)のはダメですよ? サンダリオンちゃんも、なんとなくだけど恥ずかしかったでしょ? 」
「 う…うん…わかったのじゃ…。 これからは、気を付けるのじゃ… 」
すると、ヒーリスはサンダリオンの耳元に口を近づけて、
「 そうですよ…そういうことは…二人っきりの時にね…♪ 」(ボソッ…)
と呟き、
サンダリオンは
「 う…うん…わかったのじゃ… 」(///)
と顔を赤らめながらコクコクと素直に頷くのだった。
…えっ?
コイツら、もう、できてるんじゃないか…?? ( 百合的な意味で。 )
…にしても、最後のヒーリスからサンダリオンへの呟き…
ヒーリスとは1000年の付き合いだが、普段のヒーリスとは違う はじめてみる顔、はじめて見る一面だったので、ちょっとドキッとしたな…
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