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三学期編
決闘当日 その2
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とりあえず、ボーナイト騎士団長にも訓練場利用許可のお礼をしないとね。
「ボーナイト騎士団長様。本日は騎士団訓練場の利用を許可していただきありがとうございます」
「いや。騎士科に通う生徒たちの職場見学も兼ねているといわれてはな」
「実際に警護等をしている騎士様を見ることにより、より一層授業に身が入るのではないのでしょうか?」
「そうだな。卒業後に騎士団に入団する生徒が大半だから、先輩騎士に話しを聞くことも一種の勉強になるだろう」
良かった・・・今までは、迷惑しかかけていない感が半端なかったけど、団長様がこう言ってるなら無問題?
ホッとしたところで、陛下が爆弾を投下した。
「ところでファルコよ。訓練場の観覧席に女生徒が一人いると報告が来ていたが知っておるか?」
「は。息子のライアンが学園の女生徒を一人招待しております」
「ふむ・・・その女生徒の名はなんと申す?」
あ~・・・これ陛下もダレが来てるか予想がついてるっぽいな。
まぁ、例のアノ人だと思うけど・・・静かに観戦してるだけなら良いんだけど。
「は。エリカ・リナライト男爵令嬢と息子は申しておりました。サリエル・フローライト殿の婚約者とか」
はぁっ!?エリカ嬢がお兄様の婚約者!?
なに言っちゃってんの?ウチからはとっくの昔にお断りしてるし、その後もしつこく縁談の申し入れをしてくるってお父様もお母様もキレかかってて怖いんですけど!?
「あの・・・ボーナイト騎士団長様?エリカ様がお兄様の婚約者とは、どなたからお聞きになりましたの?」
「あぁ。ライアンがエリカ嬢からそう聞いたと言っていた」
「あの・・・大変申し上げにくいのですが、お兄様に婚約者はおりません。いまのところ縁談は全てお断りしていると父が申しておりましたわ」
「・・・なんだと?では、エリカ嬢は息子にウソを教えたということですかな?」
ひぃぃ!怖いよ~私がウソ言った訳じゃないし!!
周りを見れば、みんな呆れた顔してるし!私だって呆れちゃってるよ!
騎士団長のこの怒りのオーラさえなければ、私も一緒にアホ面曝してたね(笑)
「エリカ様がライアン様に何を仰っているのかは、私にはわかりかねますが・・・」
「あぁ。これは失礼した。このことは後で息子とエリカ嬢に確認するとしよう」
「ふむ・・・では、リナライト男爵家にこの事を問いただすとしようかの」
あ・・・もしかして陛下怒ってらっしゃる?
王妃様は微笑んでるけど、目が笑ってないですよ?
ロベリア様はワクワクしてらっしゃいますね?隠しきれてないですよ?
ジェリク様、アラン様は若干の怯えが見えますね(笑)
リリウム様とラジェル様のサフィール侯爵家兄妹は・・・我関せずって感じですかね?
当たり障りのない、そして実のない話しをしていると、応接室の扉がノックされます。
どうやら時間のようですね。
・・・・・・って私はどこで観戦するのでしょう?
正直、観覧席はゴメン蒙りたい。
では、このまま応接室で終了時間まで待っている?
応援に行っていないことがバレたらお兄様のお怒り具合がMAXになってしまうかも・・・
そんな風にグルグルと考えこんでいると、ラジェル様がそっと囁いてきました。しかも耳元に!
「マリア嬢。王族が訓練場を見学するための専用席がありますから、今日はそこから応援しましょう」
ひょぇぇ!み・耳元で囁かないでよ~
真っ赤になった私をみて、ラジェル様はとっても良い笑顔ですね!?
ジェリク様とアラン様とリリウム様は視線を彷徨わせないで!
陛下と王妃様は生暖かい視線で見ないで!
ロベリア様は『もっとやれ!』みたいな視線を向けないで!
恥ずかしすぎる!!・・・・・・羞恥で人が死ねるなら、私は確実にこの場で恥ずか死ねる・・・
通された観覧席は、とっても見やすい位置ですが、周囲からの視線も半端なく集める席でした。
王族とその婚約者たちと一緒にいる、アノ令嬢はダレだ?という騎士様たちの視線が痛い・・・
ラジェル様にエスコートされているのも良くないのかも・・・
ルピリア様の婚約者候補筆頭とウワサされていた子息だったからか、騎士様たちでもラジェル様のことを見知ってる方がいるようですね。
・・・っていうか、これラジェル様の婚約者と見られちゃわないか?
失敗した!!何で今まで気づかなかったよ私!!
自分の鈍感っぷりに顔に熱が集まってくるのを感じて、私は俯いたまま王族専用席のスペースにエスコートされていきました。
気分は、売られる子牛です・・・(泣)
そして、とうとう決闘が始まります。
とりあえず、早く帰りたいのでお兄様には頑張って頂きたいものです。
「ボーナイト騎士団長様。本日は騎士団訓練場の利用を許可していただきありがとうございます」
「いや。騎士科に通う生徒たちの職場見学も兼ねているといわれてはな」
「実際に警護等をしている騎士様を見ることにより、より一層授業に身が入るのではないのでしょうか?」
「そうだな。卒業後に騎士団に入団する生徒が大半だから、先輩騎士に話しを聞くことも一種の勉強になるだろう」
良かった・・・今までは、迷惑しかかけていない感が半端なかったけど、団長様がこう言ってるなら無問題?
ホッとしたところで、陛下が爆弾を投下した。
「ところでファルコよ。訓練場の観覧席に女生徒が一人いると報告が来ていたが知っておるか?」
「は。息子のライアンが学園の女生徒を一人招待しております」
「ふむ・・・その女生徒の名はなんと申す?」
あ~・・・これ陛下もダレが来てるか予想がついてるっぽいな。
まぁ、例のアノ人だと思うけど・・・静かに観戦してるだけなら良いんだけど。
「は。エリカ・リナライト男爵令嬢と息子は申しておりました。サリエル・フローライト殿の婚約者とか」
はぁっ!?エリカ嬢がお兄様の婚約者!?
なに言っちゃってんの?ウチからはとっくの昔にお断りしてるし、その後もしつこく縁談の申し入れをしてくるってお父様もお母様もキレかかってて怖いんですけど!?
「あの・・・ボーナイト騎士団長様?エリカ様がお兄様の婚約者とは、どなたからお聞きになりましたの?」
「あぁ。ライアンがエリカ嬢からそう聞いたと言っていた」
「あの・・・大変申し上げにくいのですが、お兄様に婚約者はおりません。いまのところ縁談は全てお断りしていると父が申しておりましたわ」
「・・・なんだと?では、エリカ嬢は息子にウソを教えたということですかな?」
ひぃぃ!怖いよ~私がウソ言った訳じゃないし!!
周りを見れば、みんな呆れた顔してるし!私だって呆れちゃってるよ!
騎士団長のこの怒りのオーラさえなければ、私も一緒にアホ面曝してたね(笑)
「エリカ様がライアン様に何を仰っているのかは、私にはわかりかねますが・・・」
「あぁ。これは失礼した。このことは後で息子とエリカ嬢に確認するとしよう」
「ふむ・・・では、リナライト男爵家にこの事を問いただすとしようかの」
あ・・・もしかして陛下怒ってらっしゃる?
王妃様は微笑んでるけど、目が笑ってないですよ?
ロベリア様はワクワクしてらっしゃいますね?隠しきれてないですよ?
ジェリク様、アラン様は若干の怯えが見えますね(笑)
リリウム様とラジェル様のサフィール侯爵家兄妹は・・・我関せずって感じですかね?
当たり障りのない、そして実のない話しをしていると、応接室の扉がノックされます。
どうやら時間のようですね。
・・・・・・って私はどこで観戦するのでしょう?
正直、観覧席はゴメン蒙りたい。
では、このまま応接室で終了時間まで待っている?
応援に行っていないことがバレたらお兄様のお怒り具合がMAXになってしまうかも・・・
そんな風にグルグルと考えこんでいると、ラジェル様がそっと囁いてきました。しかも耳元に!
「マリア嬢。王族が訓練場を見学するための専用席がありますから、今日はそこから応援しましょう」
ひょぇぇ!み・耳元で囁かないでよ~
真っ赤になった私をみて、ラジェル様はとっても良い笑顔ですね!?
ジェリク様とアラン様とリリウム様は視線を彷徨わせないで!
陛下と王妃様は生暖かい視線で見ないで!
ロベリア様は『もっとやれ!』みたいな視線を向けないで!
恥ずかしすぎる!!・・・・・・羞恥で人が死ねるなら、私は確実にこの場で恥ずか死ねる・・・
通された観覧席は、とっても見やすい位置ですが、周囲からの視線も半端なく集める席でした。
王族とその婚約者たちと一緒にいる、アノ令嬢はダレだ?という騎士様たちの視線が痛い・・・
ラジェル様にエスコートされているのも良くないのかも・・・
ルピリア様の婚約者候補筆頭とウワサされていた子息だったからか、騎士様たちでもラジェル様のことを見知ってる方がいるようですね。
・・・っていうか、これラジェル様の婚約者と見られちゃわないか?
失敗した!!何で今まで気づかなかったよ私!!
自分の鈍感っぷりに顔に熱が集まってくるのを感じて、私は俯いたまま王族専用席のスペースにエスコートされていきました。
気分は、売られる子牛です・・・(泣)
そして、とうとう決闘が始まります。
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