36 / 81
冬季休暇編
新年祝賀会 その2
しおりを挟む
ダンスが終わると、再度ルピリア様たちに囲まれてしまいます。
ルピリア様、ロベリア様姉妹の瞳がキラッキラしてますねぇ~
誰か助けてくれないかなぁ~・・・
ふと視線を巡らせれば、母方の従兄のオーランド兄様を見つけました。
その近くには両親とエメリア侯爵であるアスター伯父様とウィンディ伯母様もいます!!
これは避難すべきところでしょう!!
「ルピリア様。伯父たちに挨拶をしたいので、失礼させていただいてもよろしいでしょうか?」
「あら?伯父様?」
「はい。母の兄で、エメリア侯爵アスターです」
「あぁ。アスター殿。確か外務大臣を務めていらっしゃるのですよね?」
「はい。中々会うことができない従兄も一緒におりますので少し話したいと思います」
「それならば仕方がありませんね。本日はとても楽しかったわ。今度はゆっくりとお話ししましょうね」
「・・・はい」
えぇ~また女子会(?)するの~?正直、イヤだけど否は言えない・・・
まぁ、新学期が始まってしまえばそうそう私が時間取れないし、ルピリア様も帰国されるだろうから、この冬期休暇さえ乗り越えられれば大丈夫だろう。
ルピリア様に再度の女子会(?)参加の言質を取られたけど、祝賀会中ずっと王族とその婚約者を独占しているのもマズイからね。
そそくさと両親たちの元へと逃げます。
本当は一人で逃げたかったけれど、今日のパートナーであるラジェル様を残すことはできないし、オーランド兄様は同級生だったそうなので久しぶりに話したいと言われてしまえばお断りできない・・・
「アスター伯父様、ウィンディ伯母様、オーランド兄様お久しぶりです」
「マリア久しぶりだね。それと、ラジェル殿も久しぶり」
「オーランド殿久しぶり。マリア嬢の従兄だったんだね。知らなかったよ」
「まさか、今回の新年祝賀会でマリアをエスコートしてくるとは知らなかったから驚いたよ。それにルピリア様まで参加されているとはね」
えっ!?伯父様オーランド兄様にルピリア様参加教えてなかったの?
お父様でさえ知ってたんだから、伯父様が知らないはずないよね?
チラっと伯父様の顔を見ると『イタズラ成功!』といわんばかりの笑顔です。
伯父様・・・ご自分の息子に対して何をしているんでしょうかね?
両親は呆れ顔です。伯母様は苦笑してます。恐らく伯父様から口止めされていたんでしょうねぇ・・・
隣ではラジェル様とオーランド兄様が楽しそうにお話ししているので、私は両親たちとお話ししていましょうかね。
「マリア。お疲れ様。中々側に行けなくて悪かったね」
「お父様。私は大丈夫です。お父様の方が大丈夫には見えないのですが?」
「・・・イヤ。大丈夫だよ」
イヤイヤイヤ全然大丈夫そうに見えないよ?
っとそうそう、お父様に聞きたいことがあったんだよ!忘れるとこだった。
「お父様?実はラジェル様とダンスをしている時に、ボーナイト騎士団長にものすっごく見られていたのですが・・・」
「・・・ファルコがマリアのことを見ていた?」
あ・・・あれ?お父様ちょっと怖いよ??
ライアン様との縁談をお断りしたからめっちゃ見られてたのかな?
するとお父様が小声でボソっと
「・・・あの野郎・・・フェリスにそっくりなマリアを息子の嫁にするのをまだ諦めてないのか?1回シメないとな・・・」
えっ!?ちょっと待ってよお父様。現役騎士団長をシメるとか言った?
確かに、学園在学中に決闘で勝ったらしいけど、20年近く前の事だよね?
相手は現役騎士団長だよ?大丈夫なの?
お父様の真っ黒い笑みを見て小刻みに震える私の横では、相変わらずラジェル様とオーランド兄様、そして母と伯父伯母が談笑している。
これは今日、屋敷に帰ったらお母様に相談しようと思った。
ルピリア様、ロベリア様姉妹の瞳がキラッキラしてますねぇ~
誰か助けてくれないかなぁ~・・・
ふと視線を巡らせれば、母方の従兄のオーランド兄様を見つけました。
その近くには両親とエメリア侯爵であるアスター伯父様とウィンディ伯母様もいます!!
これは避難すべきところでしょう!!
「ルピリア様。伯父たちに挨拶をしたいので、失礼させていただいてもよろしいでしょうか?」
「あら?伯父様?」
「はい。母の兄で、エメリア侯爵アスターです」
「あぁ。アスター殿。確か外務大臣を務めていらっしゃるのですよね?」
「はい。中々会うことができない従兄も一緒におりますので少し話したいと思います」
「それならば仕方がありませんね。本日はとても楽しかったわ。今度はゆっくりとお話ししましょうね」
「・・・はい」
えぇ~また女子会(?)するの~?正直、イヤだけど否は言えない・・・
まぁ、新学期が始まってしまえばそうそう私が時間取れないし、ルピリア様も帰国されるだろうから、この冬期休暇さえ乗り越えられれば大丈夫だろう。
ルピリア様に再度の女子会(?)参加の言質を取られたけど、祝賀会中ずっと王族とその婚約者を独占しているのもマズイからね。
そそくさと両親たちの元へと逃げます。
本当は一人で逃げたかったけれど、今日のパートナーであるラジェル様を残すことはできないし、オーランド兄様は同級生だったそうなので久しぶりに話したいと言われてしまえばお断りできない・・・
「アスター伯父様、ウィンディ伯母様、オーランド兄様お久しぶりです」
「マリア久しぶりだね。それと、ラジェル殿も久しぶり」
「オーランド殿久しぶり。マリア嬢の従兄だったんだね。知らなかったよ」
「まさか、今回の新年祝賀会でマリアをエスコートしてくるとは知らなかったから驚いたよ。それにルピリア様まで参加されているとはね」
えっ!?伯父様オーランド兄様にルピリア様参加教えてなかったの?
お父様でさえ知ってたんだから、伯父様が知らないはずないよね?
チラっと伯父様の顔を見ると『イタズラ成功!』といわんばかりの笑顔です。
伯父様・・・ご自分の息子に対して何をしているんでしょうかね?
両親は呆れ顔です。伯母様は苦笑してます。恐らく伯父様から口止めされていたんでしょうねぇ・・・
隣ではラジェル様とオーランド兄様が楽しそうにお話ししているので、私は両親たちとお話ししていましょうかね。
「マリア。お疲れ様。中々側に行けなくて悪かったね」
「お父様。私は大丈夫です。お父様の方が大丈夫には見えないのですが?」
「・・・イヤ。大丈夫だよ」
イヤイヤイヤ全然大丈夫そうに見えないよ?
っとそうそう、お父様に聞きたいことがあったんだよ!忘れるとこだった。
「お父様?実はラジェル様とダンスをしている時に、ボーナイト騎士団長にものすっごく見られていたのですが・・・」
「・・・ファルコがマリアのことを見ていた?」
あ・・・あれ?お父様ちょっと怖いよ??
ライアン様との縁談をお断りしたからめっちゃ見られてたのかな?
するとお父様が小声でボソっと
「・・・あの野郎・・・フェリスにそっくりなマリアを息子の嫁にするのをまだ諦めてないのか?1回シメないとな・・・」
えっ!?ちょっと待ってよお父様。現役騎士団長をシメるとか言った?
確かに、学園在学中に決闘で勝ったらしいけど、20年近く前の事だよね?
相手は現役騎士団長だよ?大丈夫なの?
お父様の真っ黒い笑みを見て小刻みに震える私の横では、相変わらずラジェル様とオーランド兄様、そして母と伯父伯母が談笑している。
これは今日、屋敷に帰ったらお母様に相談しようと思った。
16
お気に入りに追加
3,404
あなたにおすすめの小説

乙女ゲームで唯一悲惨な過去を持つモブ令嬢に転生しました
雨夜 零
恋愛
ある日...スファルニア公爵家で大事件が起きた
スファルニア公爵家長女のシエル・スファルニア(0歳)が何者かに誘拐されたのだ
この事は、王都でも話題となり公爵家が賞金を賭け大捜索が行われたが一向に見つからなかった...
その12年後彼女は......転生した記憶を取り戻しゆったりスローライフをしていた!?
たまたまその光景を見た兄に連れていかれ学園に入ったことで気づく
ここが...
乙女ゲームの世界だと
これは、乙女ゲームに転生したモブ令嬢と彼女に恋した攻略対象の話

転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
rita
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
生前SEやってた俺は異世界で…
大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん
ファンタジー
旧タイトル 前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~
※書籍化に伴い、タイトル変更しました。
書籍化情報 イラストレーター SamuraiG さん
第一巻発売日 2017/02/21 ※場所によっては2、3日のずれがあるそうです。
職業・SE(システム・エンジニア)。年齢38歳。独身。
死因、過労と不摂生による急性心不全……
そうあの日、俺は確かに会社で倒れて死んだはずだった……
なのに、気が付けば何故か中世ヨーロッパ風の異世界で文字通り第二の人生を歩んでいた。
俺は一念発起し、あくせく働く事の無い今度こそゆったりした人生を生きるのだと決意した!!
忙しさのあまり過労死してしまったおっさんの、異世界まったりライフファンタジーです。
※2017/02/06
書籍化に伴い、該当部分(プロローグから17話まで)の掲載を取り下げました。
該当部分に関しましては、後日ダイジェストという形で再掲載を予定しています。
2017/02/07
書籍一巻該当部分のダイジェストを公開しました。
2017/03/18
「前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~」の原文を撤去。
新しく別ページにて管理しています。http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/258103414/
気になる方がいましたら、作者のwebコンテンツからどうぞ。
読んで下っている方々にはご迷惑を掛けると思いますが、ご了承下さい。

強すぎる力を隠し苦悩していた令嬢に転生したので、その力を使ってやり返します
天宮有
恋愛
私は魔法が使える世界に転生して、伯爵令嬢のシンディ・リーイスになっていた。
その際にシンディの記憶が全て入ってきて、彼女が苦悩していたことを知る。
シンディは強すぎる魔力を持っていて、危険過ぎるからとその力を隠して生きてきた。
その結果、婚約者のオリドスに婚約破棄を言い渡されて、友人のヨハンに迷惑がかかると考えたようだ。
それなら――この強すぎる力で、全て解決すればいいだけだ。
私は今まで酷い扱いをシンディにしてきた元婚約者オリドスにやり返し、ヨハンを守ろうと決意していた。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる