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初めてのお買い物
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――港町ラーバス――
船が着いた先は、シードラより少し大きい町だった。
まずは買い物を済ませる、と言った彼女達の後ろを歩く。
見慣れない文字、見慣れない建物。全てが僕の好奇心を誘う。
ムルアラットやシードラでは、度々人の視線が気になった。
鎧の所為って事は分かるけど、正直見られるのはあまり好きじゃない。
でもこの町ではそこまで視線を感じなかった。さっきから鎧を着ている人とすれ違うし、そこまで珍しくはないんだろう。
「ケンセイさんも何か欲しい物ありますか?」
「あ、僕はいいですよ。何を買っていいのかも分からないですし」
「それじゃあこれで何か好きなものを買って下さい。そこの噴水前で待ち合わせって事で」
彼女が金貨を一枚取り出した。
「あ、ありがとうございます」
何となく、親に小遣いを貰う子供の気分。ちょっと複雑だけど嬉しかった。
三人と別れて、町をぶらぶら歩く。
剣や鎧はともかく、薬草みたいな草や、謎の液体が入った小瓶。何が何だか全く分からない。
生鮮食品を買うわけにもいかないし、正直買う物がない。
「お兄さん、焼き立てだよ! 美味しいよ!」
屋台のおばさんに呼び止められる。
近づいてみると、串に刺さった美味しそうな肉が香ばしい匂いを立てている。
「これは何のお肉ですか?」
「何言ってんだい、横に書いてるじゃないか」
これは料理名か何かなのか。看板に何か文字が書いてある、だが僕には読めないのだ。
「すいません。字が読めないんですよ」
「あら、それは悪かったね。これはヌールの肉だよ」
「ヌールって何ですか?」
「ヌールも知らないのかい!? ヌールはヌールだよ。説明の仕様が無いねぇ」
驚いた顔をされた。ヌールって一体何なんだよ。
牛の仲間とかかな? 牛肉っぽいけど。
「じゃ、じゃあ一本下さい」
そう言って金貨を出すと、おばさんは困った顔をする。
「金貨じゃダメだよ。兄さん本当に何にも知らないんだね? この辺の人じゃないのかい?」
「ええ、すいません。遠いとこから来てまして」
「あら、そうなのかい。じゃあこれあげるよ」
そう言うと串を僕に差し出した。
「え、いいんですか?」
「いいのよ。食べた事ないんだろ? ほら、食べてごらん」
「あ、ありがとうございます」
貰った肉を一口かじると、思ったより柔らかく、口いっぱいに肉汁が広がった。鼻をスッと抜ける馴染みのない香辛料も、肉の旨さを引き立てている。
「柔らかくてとっても美味しいですね」
「そうだろう? アタシは何十年もこの場所でこれを焼いてるのよ。ラーバスじゃ一番。いや、ワーワルツでも一番って言っておこうかしらね」
そう言って、おばさんは笑った。
「ところで、この金貨はどれくらいの価値があるんですか?」
「そうねぇ、この串が銅貨一枚だからね。銅貨十枚で銀貨一枚、銀貨五枚で金貨一枚ってとこね」
ふむふむ。聞いてみたものの良く分からないな。
この肉が銅貨一枚って、そもそも銅貨一枚がどれくらいか分からないし。
もしこれが二百円だと仮定すれば、金貨一枚は一万円位かな。
「ありがとうございました。何となく分かった気がします」
「うんうん。ぼったくられない様に気をつけなよ。アタシみたいに良い人ばかりじゃないんだからね」
「そうですね、気をつけます。本当に美味しかったです、ありがとうございました」
おばさんにお礼を言って、僕はまた歩きだした。
色々と見て回ってると、小さな雑貨屋らしきお店で、赤いバッグが目に止まる。
「お、いらっしゃい。その腰袋は昨日仕入れたばかりなんだよ」
革で出来たヒップバック。ニーヤも似たようなのを腰に巻いていたな。結構使い込んでいたようだけど。
「いいだろう。革も丈夫で、しかも軽いんだ」
確かに軽い。生地もしっかりしてるし、これなら長持ちしそうだ。
「これいくらですか?」
「銀貨三枚だね」
銀貨三枚、って事はあと銀貨2枚しか余らないのか。
流石に貰ったお金全部使うのはいけないよな。子供じゃないんだから。
「ちょっと考えていいですか? 他のも見たいんで」
「いいよいいよ。好きなだけ見てってくれ」
結構色んな物があるから、見ていて飽きない。
何に使うのか分からない物もあるし、僕の世界でも馴染み深いものもある。
そんな中、綺麗な石が付いているネックレスに目がいった。
「おっ、いいねぇ。お兄さん見る目があるよ。それも昨日仕入れたばっかりだ」
「そうなんですか。この石は何ですか?」
「それは『トリスタルタイト』だよ。珍しい石さ、ここらじゃまず手に入らないな」
「これ二つとも同じ石なんですか? 色が違いますけど」
同じネックレスだが、付いてる石の色が違う。
アクアマリンの様な青と、シトリンの様な黄色。
同じ石とはとても思えない。
「そこが『トリスタルタイト』の珍しい所なんだよ。この石は採掘時に色が変わるんだ。世界に全く同じ色は二つと無いって話よ」
「へー、そうなんですか。ちなみにこれはいくらですか?」
「これは銀貨一枚だね」
安すぎじゃないか? そんなに珍しい石ならもっとするだろ普通。
「お、今安すぎだなって思ったね? 偽物じゃないかって思ったんじゃないかい?」
す、鋭い。商人の特殊スキルか何かか?
「まぁ、確かに安いとは思いましたよ」
「そうだろう、普通に買えば金貨一枚だからな。だが安心してくれ、これは正真正銘トリスタルタイトだ。神に誓ってもいい」
「じゃあ何で銀貨一枚なんですか?」
「何となく兄さんが買いそうだからさ。売れない金貨一枚より、売れる銀貨一枚。そこを見極めるのが商人の器量だよ」
何となく納得させられた。でもこのままじゃ商人に負けたような気がする。
「じゃあこの二つと、あのバッグ。金貨一枚で、銅貨三枚お釣りをくれたら買いますよ」
「おっ、買い物上手だね! よしわかった! それでいい。じゃあ袋に入れてやるよ」
値切り成功。店主と握手を交わし、僕は上機嫌で店を後にした。
噴水前に行くと、ニーヤが待ちくたびれたような顔をしていた。
「アンタ遅いわよ。って何その肉、それにその袋」
「ああ、買ってきた。はい、これ凄く美味しいよ」
「ありがとうございます。ヌールのお肉ですね、私も好きですよ」
三人に、さっきの屋台で買ったヌール串を渡す。
さっきの銅貨三枚はこのためだ。
「で、いくら使ったのお金?」
「ああ、全部使った」
「は? アンタ馬鹿じゃないの? 金貨一枚でしょ? 一体何買ってきたわけ?」
袋からトリスタルタイトのネックレスを取り出す。
「あら、綺麗なトリスタルタイトですね」
「本物ですか?」
「ええ、トリスタルタイトの偽物は殆どありません。見たらすぐ分かってしまいますからね。それにしても、よく二つも買えましたね」
「運命的な出会いってやつですよ。はいモミさん」
黄色の石の付いたネックレスを彼女に渡す。
「私にですか? ありがとうございます。とっても嬉しいですよ」
「こっちはペロ様。二人の髪の色とおそろいだ。着けてもいい?」
コクンと頷いたペロ様の首に、ネックレスを巻く。
「とっても似合うよ」
ペロ様の白い肌が、青のトリスタルタイトを一層引き立てる。
何となく、嬉しそうな顔をしてる気がした。
「け、ケンセイさん。私にも着けてくれませんか」
「わ、分かりました」
モミさんだとやっぱりドキドキするな。
「はい、着けましたよ」
「どうですか? 似合ってますか?」
「はい、とっても似合ってます」
モミさんの嬉しそうな顔に、買って良かったと思う。
「あ、アタシには無いの?」
「あ、残念だけど二つしか無かったんだ。ゴメン」
「そ、そうなんだ……」
やばい、めっちゃ寂しそうな顔してる。ニーヤがこんな顔するなんて想像もつかなかった。
ってか可愛い。ニーヤってこんな可愛かったのか。
「は、早く行こう……」
俯いたまま、ニーヤがさっさと歩き出す。
少しからかうつもりだったが、何かすごい罪悪感だ。
もっと怒ったりするものだと思ってたから。彼女のあんな背中は見た事無い。
「ニーヤ。ちょっと待って」
「何?」
「ネックレスは無かったけど、これ、良かったら使ってくれるかな」
赤いヒップバック。さすがにこのタイミングで渡さないと。
「これ、アタシに?」
「うん。赤いから、何かニーヤっぽいかなって」
「あ、ありがとう……」
「どういたしまして」
「つ、着けてよ。アタシにも……」
「え、これは自分で着けれるだろ」
「い、いいから。着けてくれたっていいでしょ」
彼女は着けていたバッグを外して、背中を向ける。
地面に膝を落とすと、目の前には彼女のお尻が。
モミさんとはまた違う、小ぶりでキュッとしまったお尻。
これはこれでまた違った良さが――。
「きゃあっ!?」
両頬に感じる、胸とはまた違う谷間。
挟まれてる! 僕は今挟まっているぞおおおおお!
「何すんのよおおおおおおお!」
脳天に叩きつけられた衝撃。夜にはまだ早いが、星空が見えた。
船が着いた先は、シードラより少し大きい町だった。
まずは買い物を済ませる、と言った彼女達の後ろを歩く。
見慣れない文字、見慣れない建物。全てが僕の好奇心を誘う。
ムルアラットやシードラでは、度々人の視線が気になった。
鎧の所為って事は分かるけど、正直見られるのはあまり好きじゃない。
でもこの町ではそこまで視線を感じなかった。さっきから鎧を着ている人とすれ違うし、そこまで珍しくはないんだろう。
「ケンセイさんも何か欲しい物ありますか?」
「あ、僕はいいですよ。何を買っていいのかも分からないですし」
「それじゃあこれで何か好きなものを買って下さい。そこの噴水前で待ち合わせって事で」
彼女が金貨を一枚取り出した。
「あ、ありがとうございます」
何となく、親に小遣いを貰う子供の気分。ちょっと複雑だけど嬉しかった。
三人と別れて、町をぶらぶら歩く。
剣や鎧はともかく、薬草みたいな草や、謎の液体が入った小瓶。何が何だか全く分からない。
生鮮食品を買うわけにもいかないし、正直買う物がない。
「お兄さん、焼き立てだよ! 美味しいよ!」
屋台のおばさんに呼び止められる。
近づいてみると、串に刺さった美味しそうな肉が香ばしい匂いを立てている。
「これは何のお肉ですか?」
「何言ってんだい、横に書いてるじゃないか」
これは料理名か何かなのか。看板に何か文字が書いてある、だが僕には読めないのだ。
「すいません。字が読めないんですよ」
「あら、それは悪かったね。これはヌールの肉だよ」
「ヌールって何ですか?」
「ヌールも知らないのかい!? ヌールはヌールだよ。説明の仕様が無いねぇ」
驚いた顔をされた。ヌールって一体何なんだよ。
牛の仲間とかかな? 牛肉っぽいけど。
「じゃ、じゃあ一本下さい」
そう言って金貨を出すと、おばさんは困った顔をする。
「金貨じゃダメだよ。兄さん本当に何にも知らないんだね? この辺の人じゃないのかい?」
「ええ、すいません。遠いとこから来てまして」
「あら、そうなのかい。じゃあこれあげるよ」
そう言うと串を僕に差し出した。
「え、いいんですか?」
「いいのよ。食べた事ないんだろ? ほら、食べてごらん」
「あ、ありがとうございます」
貰った肉を一口かじると、思ったより柔らかく、口いっぱいに肉汁が広がった。鼻をスッと抜ける馴染みのない香辛料も、肉の旨さを引き立てている。
「柔らかくてとっても美味しいですね」
「そうだろう? アタシは何十年もこの場所でこれを焼いてるのよ。ラーバスじゃ一番。いや、ワーワルツでも一番って言っておこうかしらね」
そう言って、おばさんは笑った。
「ところで、この金貨はどれくらいの価値があるんですか?」
「そうねぇ、この串が銅貨一枚だからね。銅貨十枚で銀貨一枚、銀貨五枚で金貨一枚ってとこね」
ふむふむ。聞いてみたものの良く分からないな。
この肉が銅貨一枚って、そもそも銅貨一枚がどれくらいか分からないし。
もしこれが二百円だと仮定すれば、金貨一枚は一万円位かな。
「ありがとうございました。何となく分かった気がします」
「うんうん。ぼったくられない様に気をつけなよ。アタシみたいに良い人ばかりじゃないんだからね」
「そうですね、気をつけます。本当に美味しかったです、ありがとうございました」
おばさんにお礼を言って、僕はまた歩きだした。
色々と見て回ってると、小さな雑貨屋らしきお店で、赤いバッグが目に止まる。
「お、いらっしゃい。その腰袋は昨日仕入れたばかりなんだよ」
革で出来たヒップバック。ニーヤも似たようなのを腰に巻いていたな。結構使い込んでいたようだけど。
「いいだろう。革も丈夫で、しかも軽いんだ」
確かに軽い。生地もしっかりしてるし、これなら長持ちしそうだ。
「これいくらですか?」
「銀貨三枚だね」
銀貨三枚、って事はあと銀貨2枚しか余らないのか。
流石に貰ったお金全部使うのはいけないよな。子供じゃないんだから。
「ちょっと考えていいですか? 他のも見たいんで」
「いいよいいよ。好きなだけ見てってくれ」
結構色んな物があるから、見ていて飽きない。
何に使うのか分からない物もあるし、僕の世界でも馴染み深いものもある。
そんな中、綺麗な石が付いているネックレスに目がいった。
「おっ、いいねぇ。お兄さん見る目があるよ。それも昨日仕入れたばっかりだ」
「そうなんですか。この石は何ですか?」
「それは『トリスタルタイト』だよ。珍しい石さ、ここらじゃまず手に入らないな」
「これ二つとも同じ石なんですか? 色が違いますけど」
同じネックレスだが、付いてる石の色が違う。
アクアマリンの様な青と、シトリンの様な黄色。
同じ石とはとても思えない。
「そこが『トリスタルタイト』の珍しい所なんだよ。この石は採掘時に色が変わるんだ。世界に全く同じ色は二つと無いって話よ」
「へー、そうなんですか。ちなみにこれはいくらですか?」
「これは銀貨一枚だね」
安すぎじゃないか? そんなに珍しい石ならもっとするだろ普通。
「お、今安すぎだなって思ったね? 偽物じゃないかって思ったんじゃないかい?」
す、鋭い。商人の特殊スキルか何かか?
「まぁ、確かに安いとは思いましたよ」
「そうだろう、普通に買えば金貨一枚だからな。だが安心してくれ、これは正真正銘トリスタルタイトだ。神に誓ってもいい」
「じゃあ何で銀貨一枚なんですか?」
「何となく兄さんが買いそうだからさ。売れない金貨一枚より、売れる銀貨一枚。そこを見極めるのが商人の器量だよ」
何となく納得させられた。でもこのままじゃ商人に負けたような気がする。
「じゃあこの二つと、あのバッグ。金貨一枚で、銅貨三枚お釣りをくれたら買いますよ」
「おっ、買い物上手だね! よしわかった! それでいい。じゃあ袋に入れてやるよ」
値切り成功。店主と握手を交わし、僕は上機嫌で店を後にした。
噴水前に行くと、ニーヤが待ちくたびれたような顔をしていた。
「アンタ遅いわよ。って何その肉、それにその袋」
「ああ、買ってきた。はい、これ凄く美味しいよ」
「ありがとうございます。ヌールのお肉ですね、私も好きですよ」
三人に、さっきの屋台で買ったヌール串を渡す。
さっきの銅貨三枚はこのためだ。
「で、いくら使ったのお金?」
「ああ、全部使った」
「は? アンタ馬鹿じゃないの? 金貨一枚でしょ? 一体何買ってきたわけ?」
袋からトリスタルタイトのネックレスを取り出す。
「あら、綺麗なトリスタルタイトですね」
「本物ですか?」
「ええ、トリスタルタイトの偽物は殆どありません。見たらすぐ分かってしまいますからね。それにしても、よく二つも買えましたね」
「運命的な出会いってやつですよ。はいモミさん」
黄色の石の付いたネックレスを彼女に渡す。
「私にですか? ありがとうございます。とっても嬉しいですよ」
「こっちはペロ様。二人の髪の色とおそろいだ。着けてもいい?」
コクンと頷いたペロ様の首に、ネックレスを巻く。
「とっても似合うよ」
ペロ様の白い肌が、青のトリスタルタイトを一層引き立てる。
何となく、嬉しそうな顔をしてる気がした。
「け、ケンセイさん。私にも着けてくれませんか」
「わ、分かりました」
モミさんだとやっぱりドキドキするな。
「はい、着けましたよ」
「どうですか? 似合ってますか?」
「はい、とっても似合ってます」
モミさんの嬉しそうな顔に、買って良かったと思う。
「あ、アタシには無いの?」
「あ、残念だけど二つしか無かったんだ。ゴメン」
「そ、そうなんだ……」
やばい、めっちゃ寂しそうな顔してる。ニーヤがこんな顔するなんて想像もつかなかった。
ってか可愛い。ニーヤってこんな可愛かったのか。
「は、早く行こう……」
俯いたまま、ニーヤがさっさと歩き出す。
少しからかうつもりだったが、何かすごい罪悪感だ。
もっと怒ったりするものだと思ってたから。彼女のあんな背中は見た事無い。
「ニーヤ。ちょっと待って」
「何?」
「ネックレスは無かったけど、これ、良かったら使ってくれるかな」
赤いヒップバック。さすがにこのタイミングで渡さないと。
「これ、アタシに?」
「うん。赤いから、何かニーヤっぽいかなって」
「あ、ありがとう……」
「どういたしまして」
「つ、着けてよ。アタシにも……」
「え、これは自分で着けれるだろ」
「い、いいから。着けてくれたっていいでしょ」
彼女は着けていたバッグを外して、背中を向ける。
地面に膝を落とすと、目の前には彼女のお尻が。
モミさんとはまた違う、小ぶりでキュッとしまったお尻。
これはこれでまた違った良さが――。
「きゃあっ!?」
両頬に感じる、胸とはまた違う谷間。
挟まれてる! 僕は今挟まっているぞおおおおお!
「何すんのよおおおおおおお!」
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