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 (※マーシー視点)

 私は今日も二度寝をしてから、集合場所へと向かった。

 そして、点呼が始まっている中、私はこっそりと列に紛れ込んだ。
 点呼は続き、私の番も終わり、今日も無事点呼は終了した。
 あぁ、皆が真面目に集合している中でする二度寝は、本当に最高だわ。
 
 私が二度寝を始めてから、一か月近く経過したが、特に何も言われることはなかった。
 施設の生活は相変わらずつまらないけど、その中でも私は二度寝をするという楽しみを見つけていた。
 そして、翌日になっても、私は二度寝をした。

 いつものように二度寝をして起きたあと、集合場所へと向かった。
 いつものように、列に紛れ込んだ。
 いつものように点呼を終えた。
 いつものように、点呼を終えたので朝食の時間が始まろうとしていた。
 しかしここで、いつも通りではないことが起きた。

「マーシーさん、ちょっとよろしいですか? あなたに話があります」

 指導員に呼ばれ、私は別室に向かった。
 ほかのみんなは朝食を食べに向かっているのに、私だけ呼び出すなんて、いったい何の用かしら?
 話というのは、何のことについてかまだ分からない。
 でも、長い話は遠慮してほしいものだ。

 私は早く朝食を食べたいのだ。
 温かいうちに美味しくいただきたい。
 楽しみがほとんどないこの施設で、食事は数少ない楽しみの一つなのだ。

「いったい、話というのは何でしょうか?」

 部屋に入って椅子に座り、対面に座っている指導員に私は尋ねた。

「マーシーさん、あなた、点呼に遅れましたね?」

「え……」

 指導員の鋭い眼差しが、こちらを睨むように見ていた……。
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