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公爵夫人の願い事 2

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「ごちそうさまでした。」
出されたスープは全て飲み干して器の中は見事に空っぽ。ヘレンとチェシャ猫は途中でネタが切れたので、今度は歌い踊るのをやめて普通に会話で盛り上がっていた。話す方のネタはあったらしい。
「あの・・・。」
アリスがおずおずと手をあげる。
「頼み事って言ってたけど・・・。」
チェシャ猫はさておきヘレンは「待ってました」と言わんばかりの勢いでテーブルに両手をついてまで身を乗り出してきた。
「ええ、大体のアリスはやり遂げてくれたわ!」
嬉々として言い放つ。急というか、いかにも「だからできるでしょ?」みたいな、なんの悪気もない無垢な圧をかけてきた。さっきから喋ってもない言葉が聞こえてくる気がする。
「ほう?一体どんな頼み事なんだい?教えてほしいな。ただし、聞くだけさ。頼まれるわけじゃないからね。」
興味を持ったのはハミルトンだった。でも、本当に興味を持っただけだが。
「聞いといて断るのって、失礼じゃない?」
「命がけの危ない頼みだったらどうするんだよ。」
しかしそれを聞くとアリスも納得せざるを得ない。
「命がけ・・・ねぇ。まあ、危ないと言ったら危ないかもしれないけれど・・・。」
思い出したように憂いを顔に浮かべるヘレンの周りを、チェシャ猫は回る。宙に浮いてぐるぐると、とても優雅に。
「その顔は気になってしょうがないって顔だ。しょうがない、僕から話すとしよう。夫人だとまたいつ歌い出すかわからないからね。」
「失礼しちゃう!」
最終的に隣に座る。頬を膨らませて睨むヘレンと言ったらまるで子供みたいだ。
「アリスに頼み事。ある家にある、ある物を持ってきてほしい。」
少し緊張で身を強張らせていたアリスから力が抜ける。
「随分あやふやだね。」
「それはこの頼み事をしてくれるって人にしか教えないのさ。」
それに対し、アリスの体、表情が再び硬くなった。
「じゃあもっとちゃんと言おうじゃないか。ある家の前に番犬がいてね。その犬が厄介なんだ。」
「犬!?」
今までの横柄で図太い態度は何処へやら、ハミルトンは上擦った声で叫び、肩を跳ね上がらせ、驚きのあまり重力に則って折れ曲がっていた耳までピンと立った。そんな光景をすぐそばで目の当たりにしたアリスもつられてびっくりした。更に彼は驚いた後、わずかに震えていた。
「ぐっ、具体的にはどど、どんな犬!?」
「でっかい。」
「でっかい!!」
そっくりそのまま言葉を返して、アリスの腕にしがみつく。震えているのがとてもよくわかる。チェシャ猫はあまりもの無様っぷりを見て、愉快に思ったのだろう。例の不気味な笑みを口一杯に表す。
「そりゃもう僕でさえ踏み潰されそうなぐらいだ。というか、この家よりでかいね。」
「バケモノじゃないか!!」
確かに。そんなの聞いたら、アリスだってゾッとする。
「鎖に繋がれているからと言って油断はならないわよ。回り道して家の裏から入ろうとしても無駄。その家は玄関からしか入れないようになっているから、入るにはその犬をおとなしくさせるより他ないの。」
ヘレンは真剣そのもの。実際、恐怖を上乗せしているに過ぎないのだが。
「犬が苦手なのかい?」
「大嫌いさ!」
ああ、だからこんなに怖がっているのか。アリスは同情した。
「でも君が犬を嫌いだろうと怖かろうと関係ないよ。」
テーブルの開いたスペースに音もなく飛び上がって座り込んで、こう言った。
「頼むのはアリスに、だからね。」
「・・・。」
流れる沈黙。いつのまにか震えは止まっていたが、腕にしがみつく力が先ほどより増した。その理由は、アリスを含む彼以外のだれにもわからない。
「わ・・・私・・・。」
顔を俯かせ、目を斜め下に逸らす。ちょっとでも誰かも目が合えば、その人の望むように自分の意思が押し流されそうな気がしたから。これはちゃんと、自分の意思で決めないと。自信なさそうなのにはかわりない、しかし。
「私でよければ・・・。」
まるで、名指しで立候補させられた挙句多数決により無理やり決めさせられてそういうしかなくなった大人しい子みたいな、今のアリスを例えるならまさにそう。彼女に味方する者がいるという違いがあるが。
「アリス!?お前、正気か!?」
口こそ悪いものの、本気で心配している彼が。
「ご、ごめん・・・でも!貴方の言いたいこともわかるけど、こんなご馳走いただいて、困っているとしたら余計に放っておけないもの。」
声も、目も、はっきりとしていた。これは流されたわけじゃない。自らの意思だ。
「アリス・・・。本当にいいのね!?」
ヘレンも、頼んだ側だがダメ元でもあった。特殊な例に加え、気の弱そうな少女に味方がいる。だからこそここまで喜んだ。だが。
「僕は反対だよ!」
せっかく強い意志を示したにもかかわらず、味方が黙っちゃいなかった。
「なんで?アリスがいいっていってるのに?」
チェシャ猫の問いに、ハミルトンはアリスから離れてそいつと、面と向かい合って反論する。
「危ないんだろ!いいか?ほとんどの前例があっても危険である可能性はゼロじゃないんだ!」
正論を叩きつけた。自分が行きたくないのもある。だが。
「ハミーさんは行かなくてもいいわよ。」
「そういうこと言ってないんだよなぁ!!」
アリスはどうやら彼が頑なに拒否する理由として「怖いから」と考えている。もっとも、間違いじゃあない。でもそれならアリスの言う通り、ここで大人しく待っていればいいのに。あぁ、言葉足らずじゃ伝わらない。こんなにもすがるように、必死なのに。
「わかった!僕も行く!・・・・・・こいつ一人じゃあこなせそうにないからね。」
彼の口の悪さにはすっかり慣れていたのでなんとも思わなかった。親指でさされたけども。
「へぇ?」
話した相手は意地悪な猫だ。
「本当は心配なだけのくせに。」
なんで煽るのだ。実のところ偉そうな態度をかましていたが、内心穏やかではなく。
「心配に決まってるだろ!そんな危険なところにアリスだけ行かせるわけにいくか!」
案外すぐにボロが出た。
「・・・今のは忘れてよね。」
どっちを?と聞きそうになったけどやめた。
「わかったわ・・・。」
なんて言って、どっちも忘れてやるつもりはさらさらなかった。
「今回は特別だ。別にいいんじゃない?」
「そうね、味方がいると頼もしいしね!では改めて、引き受けてくださるのね!?」
半ば強引な流れにはなったが、元はと言えばアリスが自ら引き受けると決めたからこうなったのだ。勢いにおされながらも、首は縦に、二回ほど頷いた。
「ええ、うん・・・頑張る・・・!」
「アリスが行くなら僕も行くってだけだからね。」
ハミルトンのぼやきは興奮中のヘレンは聞いちゃいなかった。早速彼女は立ち上がり、棚の中から色々なものをそこらへんにぽいぽいと放り投げながら探し物を始めた。
「そうと決まれば早速準備ね!詳しい内容を書いたメモがどこかにあったはず!」
空の器は使用人のうちの一人が、赤ちゃんはぐっすりと眠って静か。黙って様子見中、ヘレンがやっと見つけた紙切れをアリスの手に乗せ指折り握らせる。握り拳の中でくしゃっと紙が潰れる音がした。
「詳細はこれに書いてあるわ!行ってらっしゃい!気をつけてね!」
だから早いというのに。
「あの・・・ひとついいかい?」
ハミルトンの落ち着いた、低い声は不満いっぱいだというのがよくわかる。
「こんなに使用人がたくさんいるなら、誰かに頼めばいいじゃないか。」
対し、ヘレンは難しい顔で首を横に振った。使用人は誰一人として反応しない。
「怖がる人も多いし、複数で行って仮に殺しちゃったりでもしたら大変!いい?目立つ怪我をさせてもダメなのよ?」
アリスはうんと頷いた。人の家の犬だから、そりゃそうだ。
「こっちには圧倒的不利か。」
「でもでも、もし危険だったら逃げてちょうだい?その時は仕方ないもの。無茶をさせようとは思わないから。」
ヘレンの心配をよそに、ハミルトンはアリスに耳打ちをした。
「こんなこと頼もうとしてる時点で無茶だと思うのは僕だけか?」
アリスは苦笑いで返すことしかできなかった。
そしてヘレン、チェシャ猫、たくさんの使用人に見送られて二人は一旦夫人の家を後にしたのだった。

「あっ、夫人。」
きれいに片付いたテーブルの上でうつ伏せになったチェシャ猫が尻尾を揺らせながら不気味に笑っている。
「言わなくて良かったのかい?あれ、えーと。・・・白兎惨殺事件。」
赤ちゃんを抱えてあやしていたヘレンが首を傾げる。
「あら、忘れてたわぁ。でもあのウサギには関係ないと思うのだけど。」
チェシャ猫は霧となって消えた。しかし声は聞こえた。
「帰りを待つしかないねぇ。」


「やれやれ、どうしてこんなことに・・・。」
「ごめんなさい・・・。」
森の間の道を二人横に並んでいた。
「ほんとにね。・・・いや、ついていくと決めたのは僕の判断だ。君が謝ることじゃない。」
アリスは、自分が無理やり付き合わせてと思い込んで一人落ち込んで、交互に覗く爪先を眺めている。彼が自らついていくと言ったのだが。
「ねえ?もし僕が行かないって言ったらほんとに一人で行くつもりだったの?」
下を向いたまま、頷いた。
「うん・・・。」
少しだけ沈黙が流れた。
「ハミーさん?」
「や、なんでもない。」
そこからは本当に黙り込んでしまった。二人は分かれ道を前に立ち止まった。
「さて、言われた道通りに歩いているわけだが・・・。」
アリスは、目的地までの道のりが書いてある紙を開こうとした。
「右だね。」
アリスと、彼女の持ってる紙がまるで役に立たなかった。というのも、実を言うとハミルトンは一回紙に目を通したっきり、なんとそれを覚えてしまったのか、いちいち見なくても正確な道を教えてくれるのだ。念のため後で確認してみたら、彼の言う通りの道を示している。
「すごいわ、ハミーさん。記憶力がいいのね。」
素直に感心していると。
「・・・・・・まあ、それほどでもあるね。」
一切遠慮のない言葉が返ってきた。
「だからってあんまりあてにしないでよね、僕の記憶力は気まぐれなんだ・・・なんだ?」
背の高い草が生い茂った道を歩いていると、足元に違和感があったので後ずさる。やたら弾力のある、ぶにっとした得体の知れない何かを踏んだのだが、足を上げるとそこにいたのは奇抜な色はしていたもののぱっと見形状は芋虫のようなもの。大きさは蛇ぐらいはあるが。頭には顔の書かれた白い布がかぶせてある。誰かのいたずらかなんかだろうか。
「気持ち悪っ!なんだ、これ・・・。」
しっかり踏んだ割には潰れていない。
「大丈夫かしら?」
「そんなものにいちいち気をつかったらキリないよ。」
芋虫は頭を持ち上げ、うなずいた。喋るネズミや猫がいるぐらいだから、最初こそ軽く驚くだけだった。まさか虫まで・・・と思いきや、話せはしないらしい。
「僕たちの会話を理解する脳はあるんだね。って、え?」
気づけばアリスはしゃがみ込み、なんと芋虫を鷲掴み。意外も意外、ハミルトンにとってはこちらの方が驚きだった。
「マジかアリス、さわれるの?」
「ええ、まあ。・・・ほれ。」
ジタバタともがく様子は少しだけ気味の悪いものだった。
「いやぁ別に苦手じゃないよ。でも、触るのはなんかやだなぁ。」
「・・・・・・。」
なにを思ったのか、芋虫をハミルトンの帽子の上に置いた。真顔で。
「えっと・・・アリス?」
疑問符でいっぱいのハミルトンをよそにアリスは前へ歩き始めた。
「僕に敬意を払えとかそんなことを言うつもりじゃないけど。ねえ、君にとって僕ってなに?どういうポジション?ちょっとアリス、きいてる?」
呆気にとられている間に置いてかれたから慌てて駆け足で追いついた後は自分にされたことに対する意味を問い詰めた。あまりにも意味が不明すぎて。だけどアリスは聞いていたが返さなかった。ちなみに理由は、「特に意味はないから聞かれても困る」からである。
「でもなんで頭にこんなものを?」
頭には笑顔の描かれた白い布なんでかぶったおしゃれな芋虫は自慢げにのけぞっている。ハミルトンからしてみたら「なぜ僕の頭にこんなものを?」と聞きたいところだったが。
「さあ。多分こいつも僕みたいに首から上がないんじゃない?」
ハミルトンの頭・・・及び、首元を凝視した。
「ちゃんと前向いて歩かないと転ぶよ。」
ごもっともな指摘をしたあと。
「そこまでガン見されるとどこ見られてるかわかるよ。別にとってみてもいいけど、元に戻せなくなったら困るからしないよ。」
「遠慮するわ・・・。」
可愛らしい頭をとったら断面図だなんて、勘弁だ。二人はたわいもない話をしながら、ほとんどハミルトンの案内により、目的地へと何事もなく到着したのであった。

そう。目的地で待ち受けていたもの、それは遠くからでも確認できたために二人はためらっていた。ヘレンの家より大きい木造の家の前、地面に埋まった鉄の柱に鎖で繋がれたとてもとても大きな犬が待ち構えていたのだから。想像していた以上にも大きかった。アリスのハミルトンは犬の足元ぐらいにしかなかった。
「・・・・・・。」
犬種に例えるとゴールデンレトリーバーのような、少し短足ではあるが見た目がいわゆるそれだった。こちらに攻撃する意図が感じられないから犬はじっと見下ろしている。ああ、こんなに大きいと可愛ものも全く可愛げがなく、恐怖の対象でしかない。
「アリス。やっぱやめよう。逃げよう。」
「・・・い、いやでも・・・。」
固まって動かないアリスの腕をぐいぐい引っ張る。逃げる気満々である、当然、アリスを連れて。
「バカか!あんなもの!もし頭から噛まれたりしてみろ!!僕ならまだしも。」
「バウッ!!」
ハミルトンが大きな声を上げるもんだから反応して吠えた。どうなるかと言えば当然、ハミルトンは驚きのあまり奇声を上げた必死にアリスに抱きついた。
「わ、あわあわ、あわわ・・・ほ、ほらほら。鎖で繋がれてるよ。逃げれるよ、今ならまだ逃げ、逃げ・・・アリス!?」
ハミルトンはまさか自分の腕を引き剥がされるとは思ってもなかったのであっさりの離れてしまった。アリスは一歩、また一歩とおそるおそる進む。勇ましい行動に見えて彼女自身は非常に怯えている。足も震えているし、口だって僅かに開いたままずっとか細い息が漏れている。
「・・・・・・。」
立ち止まったアリスが大きく息を吸う。
「・・・・・・おすわり。」
胸いっぱいに酸素を取り込んだ割にはかなり小さな声だった。犬は立ったままだった。
「アリス・・・。」
「お、おすわり!」
ハミルトンの心配をよそに、今度こそはさらに声を張って命令をした。犬は言うことを聞かない。おそらく、飼い主以外の命令は聞かないようしつけてあるのかも。なんて考えていると、犬を前足を上げ、アリス目掛けて踏んづけようとした。
「きゃああ!!」
間一髪で避けたものの、第二波、第三波とやってくる。アリスのいるところを狙って軽快なステップを踏んでいるよう。勿論、狙われる方にしたら溜まったものではないが。
「あわわわ・・・。」
一方でハミルトンはどうしたらいいものかと間抜けな声と一緒に震えながら立ち尽くしていた。いつもの威勢はまるでない。近くに石でも落ちてないかと辺りを見回すと、いつのまにか芋虫が地面に落っこちていた。違和感があった。
「ん?なんかお前、ずいぶん小さくなってないか?」
袋は取れていて、頭はちゃんとあった。本当はそんな事を気にしている場合ではない、そう気づくより前に、さらに気になるものが視界に映ったのだった。芋虫がなにかのかけらを食べているのだ。一口食べると、ほんのわずか小さくなっていく。ハミルトンの視線に察しがいい芋虫は、器用に体をくねらせた。その先にあるのはこのかけらと同じ色のかさのきのこが生えている。
「へえ・・・。」
ハミルトンはしかし疑り深い。芋虫ごとかけらを掴んで、犬の目と鼻の先に放り投げてみた。正直、視界に止まるかどうかさえの小ささであるが、犬は鼻がいいことを信じた。幸い、犬は突然自分の目の前に嗅いだことのない臭いが現れたので忙しなく鼻を動かし始めた。
「あいたた・・・。」
肘をついてうつ伏せで倒れていたアリスがゆっくり体を起こす。犬が踏んだ際に巻き上がる土埃で白く綺麗なエプロンドレスがよごれちゃった。だけど、しばらくしても次の戯れがこないのを変に感じたアリスがゆっくり体を起こすと、犬は何やら口をもぐもぐ動かしていた。何を食べたんだろう、と考えているとほんのわずかだが犬の大きさに変化が生じた。
「あれ?少し縮んだ?」
微々たるものだが、犬の大きさが変わった。それをみてハミルトンは確信を得た。ちなみに犬が何を食べたのかは言うまでもない。
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