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821:入れ知恵
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2人を見送り館に戻る。
いや、見えているのはツミール殿だけなのだが、
モウ殿が触れていた肩がすこし寒い。
いい香りだったな。
父上はまだ、
にらみつけるように曲がり角を見ていた。
「・・・・父上?」
「クインタ?それは?食い物か?」
「ええ!とにかく、部屋に戻りましょう。
はやくこれを食べてみたい!」
モウ殿が渡してくれたものは、
かなり大きな袋に入っており、
ずっしりと重い。
紙の袋なんだ。
部屋に残しておくわけにもいかないので、
ずっと持っていた。
盗まれるのならまだましだ。
なにを仕込まれるかわからない。
それが領主館だ。
「お前は!そればかりに意識がいっていたな?」
「これはどこにも売ってないものですよ?
キトロスはすでにどこにもないんですから!
しかも焼き菓子も入ってるんですよ!
きっとコットワッツの噂の焼き菓子ですよ!
コーヒーをいれましょう!わたしがいれますよ!」
「・・・・そうだな。そうしてくれ。」
「それにしても、ツミール殿はきれいな方でしたね!」
「お前、商談ができなかったのに、何をのんきなことを!」
「はやく!はやく!」
顔役の部屋は防音され、隠密の類は入れない。
そうしないと領主の信用はないからだ。
が、父上はその上にさらに気を張り巡らす。
わたしはまだまだ、鍛錬中だ。
気は分かるようになったが、
隠されるとわからない。
先程の面会室はちがう。
ツミール殿は正式に入ってきた。
ツイミ殿の代理人。
ツイミ殿は資産院副院長だ。
そこのワイプ殿はわたしの調べでもかなりの曲者。
そしてモウ殿の師匠。
コットワッツつながりで、こちらに来たことは皆が考えるだろう。
そして銃で負傷した話。
モウ殿はなにか、別のものが部屋にいたかも?と疑ったが、
それはない。
父上が許すはずはないだろう。
が、気配探りまでは防いでいない。
なにかがやってきて、商談は決裂したということ。
それがこの袋を持って来たこと。
ツミール殿は手ぶらだったから。
文字が書かれた紙は懐に入れていたから。
ではだれが?
それは、コットワッツ関係者だということ。
それは隠すことはしない。
だから、わざわざ部屋に入る前に父上が言ったんだ。
それくらいわかる。
しかし、なぜ断った?
それも、ここでだ。
コットワッツ滞在館に行くことが優先ではないのか?
断るなら、そこでもよかったのに?
「はーーーーーーーっ。」
部屋に入ると父上は大きな息をはいた。
「父上?」
「お前、モウと何を話していた?」
「やはりわかりますか?」
「モウが肩に触れただけでにやけていたのに
表情が無くなったからな。
どうやって話していた?
内容は?」
「その前にどうして取引しないんですか?
それを説明してください。
モウ殿が撃たれたと話が聞こえてきた時でも、
そんなことは言ってなかった。
わたしが理解できようとできまいと、まずは説明を。
わからなければわからないといいますから。」
「・・・・。」
「父上!」
「カリクはわたしが引くと言えば何も聞かずに引いたぞ?」
「それはおじい様が理解できているからです。
わたしは出来ていない。だから教えてほしいのです!」
「モウの入れ知恵か?」
「だとしたら?」
「お前では対処できない。だから言えない。」
「そうですか。ならば、この手土産、
母上とおじい様とでいただきましょう。
父上には無しです!」
「え?」
「あ!他にもある!
なんだろ?」
「・・・・。」
「けっこうたくさん入ってる!」
「・・・・。」
「あ、これはカリク殿へってある。赤根をつけたものかな?
同じ味にならないって拗ねてましたしね。
これは茶葉かな?
あとなんだろ?シオコンブ?
おじい様好みのものなんでしょうか?
テンレ殿へ、母上にですね。
甘いお酒だって!ん?乳で薄めて氷をいれてどうぞ?へー。
あ!これはわたしですね。
キトロスの砂糖漬け?ん?じゃむではなく?
じゃむはこれ?別のものか?
このままでどうぞ?棒?ちょっとだけ。
ん!おいしい!」
「・・・・・。」
「焼き菓子は2つだ。キトロス入りですって!!
モウ殿はわたしが好きだと言ったから作ってくれたのでしょうか?
うれしいですね!
ということは、これはわたしだけの土産ですね。
ああ、キトロスの香りがする!ひと切れだけ、たべようかな?」
「クインタ?いい加減にしろよ?」
「なにがですか?」
「・・・・わたしには?」
「あるような、ないような?」
「・・・・。」
「なにやら、一番大きな瓶に液体が。
豆ソース?お酒かな?なんでしょうね?
冷やしてどうぞ?へー。
あ!これはガラス?すごい!!
コットワッツで扱ってるって!
モウ殿の売り込みですね。
冷蔵庫ももっと仕入れないと!」
父上はまた息を吐き、
椅子に座り込んでしまった。
「・・・・わたしは、皆を守らないといけない。
それが、中門顔役だ。
新たに10番門街も管轄になった。
そこは宿街だ。
さまざまな人間が出入りする。
護衛のものも出入りする。
力あるものだ。
それがすべて良い人間とは限らない。
それはいい、わたしで押さえられるだろう。
が、商売のことになると二の足を踏む。
カリクに助言を求めてもだ。
カリク、親父殿はすべてわたしに任せてくれた。
それに応えたい。モウと商売はしたい。
もちろんだ。
テンレのあの興奮をみたか?
かならずあたるという。
あれも親父殿の娘だ。めったなことは言わん。」
「では、なぜ?」
「・・・・。
リリクが出てきた。」
「?ツミール殿が来る前の連絡はそれですか?」
「そうだ。
お前、娼婦通いはしているのか?」
「は?今そんな話をしていないでしょう!!」
「してないな。オイルはしってるな?」
「父上!!」
「いいから聞け!もっと早くから教えておくべきだった。」
「はぁ?」
そこからのはなしは、そりゃ、聞きたい話だったが、
今はなすことではない!!
「想像してみろ?いざ、ことに及んだ時に、
オイルを塗るさまを。
間抜けだろ?男が率先してできるのもいるが、
それは経験者だ。女が自らするか?
だとすればそれも経験者だ。
はじめて同士だとどうだ?
ここ、タフトは結婚がはやい。
ほとんどが初めて同士だ。
では、初めてそれを、男が見ている前でする?それで、男を維持できるか?
女もそれができるか?
初心者は無理だな。
ははは!わたしも最初はそうだった。
だが、そんな話、聞かないだろ?
だれもそんな話しないものだ。」
聞かない。
仲間内では通い始めるものがいるが聞かない。
すでに結婚しているものもいる。
そいつらもそんな話はしなかった!
「その失敗も含めて経験なんだよ。
が、タフトでは興奮剤がある、あったんだ。
煎じて飲むんだ。オイルに混ぜることもある。
何がなんだか、わからなくなる。
気付けば終わってるんだよ。
ただ、快楽は覚えている。
だから、また使う。
もっとたくさん、もっと濃度もあげてな。
それで、働きもせず、ずっとやってるんだ。」
「え?それって、モウ殿が話していたマヤク?」
「そうだ、同じだろ?
ただ、違うのはそうなれば雨の日前に結婚だ。
10日かけて祝う。やってる暇なんかないからな。
後は使わない。使わなくてもできるからな。
今は出回っていないんだ。
なぜか?高額になったんだよ。ザスよりな。
リリクが作っていた。
高額だと、初めて娼婦通いをするようなもんには
到底手が出ない。
貴族専門になった。
女を酔わすためにな。
それも、わたしがこっちに来た時にはすでになかった。
ザスでは女も男も酔わない。
モウとの取引のことと、今までのこと、
これからのことをテンレと久しぶりに、ゆっくり話した。
そこで昔話も出て、思い出したくらいだ。
親父殿も知らないだろうな。
ニックもだろう。
若いものの間での流行っていたから。
テンレの話で知った。
わたしに使うつもりだったとな。
隠し持っていたんだ。
が、悪いが、そんなことしなくても、こっちは経験があるからな。
ん?この話はいらないな。」
「・・・・。いえ、またあとで。」
「はは!で、問題はリリクだ。
ナビスというんだが、それが出回り始めている。」
「?モウ殿が言う依存性があるということで問題ですか?」
「それは、モウが勝手に危惧しているだけだ。
本人が言うように、自分が嫌な思いをしたくないだけ。
わたしに話したことで、あれはそれ以上何もしないだろう。
軽い、絹より軽い責任だ。責任とも言わないな。
わたしは中門の顔役になった。
あれがいうように抱えている、守っている数と
責任が違うんだ。重さが違う。
依存性があろうとなかろうと、商売が成立すればいい。」
「・・・・。」
「そのような顔で睨むな。
ただ、知ったからには中門では扱わない。
それだけだ。なのに、リリクが来る。」
「それが問題だと?」
「どうして娼婦通いをこれから始めるような若造の間で流行ったと思う?
安価だからだよ。
ザスは高額だ。
ちょっとやそっとでは手が出ない。
ザス筒に装飾を施して、どんどん値を釣り上げていった。
もちろんこっちが儲けるためだ。
簡単に手が出ないようにわざとしたんだ。
20番門に入って来るザスはそうなるだろう。
金が有り余っているものが吸えばいい。
ナビスも同じぐらいの金額だったら、まだましだったが、
報告ではザスの10分の1だ。」
「それとモウ殿との取引中止とどう関係があるのですか?」
「わからぬか?」
いや、見えているのはツミール殿だけなのだが、
モウ殿が触れていた肩がすこし寒い。
いい香りだったな。
父上はまだ、
にらみつけるように曲がり角を見ていた。
「・・・・父上?」
「クインタ?それは?食い物か?」
「ええ!とにかく、部屋に戻りましょう。
はやくこれを食べてみたい!」
モウ殿が渡してくれたものは、
かなり大きな袋に入っており、
ずっしりと重い。
紙の袋なんだ。
部屋に残しておくわけにもいかないので、
ずっと持っていた。
盗まれるのならまだましだ。
なにを仕込まれるかわからない。
それが領主館だ。
「お前は!そればかりに意識がいっていたな?」
「これはどこにも売ってないものですよ?
キトロスはすでにどこにもないんですから!
しかも焼き菓子も入ってるんですよ!
きっとコットワッツの噂の焼き菓子ですよ!
コーヒーをいれましょう!わたしがいれますよ!」
「・・・・そうだな。そうしてくれ。」
「それにしても、ツミール殿はきれいな方でしたね!」
「お前、商談ができなかったのに、何をのんきなことを!」
「はやく!はやく!」
顔役の部屋は防音され、隠密の類は入れない。
そうしないと領主の信用はないからだ。
が、父上はその上にさらに気を張り巡らす。
わたしはまだまだ、鍛錬中だ。
気は分かるようになったが、
隠されるとわからない。
先程の面会室はちがう。
ツミール殿は正式に入ってきた。
ツイミ殿の代理人。
ツイミ殿は資産院副院長だ。
そこのワイプ殿はわたしの調べでもかなりの曲者。
そしてモウ殿の師匠。
コットワッツつながりで、こちらに来たことは皆が考えるだろう。
そして銃で負傷した話。
モウ殿はなにか、別のものが部屋にいたかも?と疑ったが、
それはない。
父上が許すはずはないだろう。
が、気配探りまでは防いでいない。
なにかがやってきて、商談は決裂したということ。
それがこの袋を持って来たこと。
ツミール殿は手ぶらだったから。
文字が書かれた紙は懐に入れていたから。
ではだれが?
それは、コットワッツ関係者だということ。
それは隠すことはしない。
だから、わざわざ部屋に入る前に父上が言ったんだ。
それくらいわかる。
しかし、なぜ断った?
それも、ここでだ。
コットワッツ滞在館に行くことが優先ではないのか?
断るなら、そこでもよかったのに?
「はーーーーーーーっ。」
部屋に入ると父上は大きな息をはいた。
「父上?」
「お前、モウと何を話していた?」
「やはりわかりますか?」
「モウが肩に触れただけでにやけていたのに
表情が無くなったからな。
どうやって話していた?
内容は?」
「その前にどうして取引しないんですか?
それを説明してください。
モウ殿が撃たれたと話が聞こえてきた時でも、
そんなことは言ってなかった。
わたしが理解できようとできまいと、まずは説明を。
わからなければわからないといいますから。」
「・・・・。」
「父上!」
「カリクはわたしが引くと言えば何も聞かずに引いたぞ?」
「それはおじい様が理解できているからです。
わたしは出来ていない。だから教えてほしいのです!」
「モウの入れ知恵か?」
「だとしたら?」
「お前では対処できない。だから言えない。」
「そうですか。ならば、この手土産、
母上とおじい様とでいただきましょう。
父上には無しです!」
「え?」
「あ!他にもある!
なんだろ?」
「・・・・。」
「けっこうたくさん入ってる!」
「・・・・。」
「あ、これはカリク殿へってある。赤根をつけたものかな?
同じ味にならないって拗ねてましたしね。
これは茶葉かな?
あとなんだろ?シオコンブ?
おじい様好みのものなんでしょうか?
テンレ殿へ、母上にですね。
甘いお酒だって!ん?乳で薄めて氷をいれてどうぞ?へー。
あ!これはわたしですね。
キトロスの砂糖漬け?ん?じゃむではなく?
じゃむはこれ?別のものか?
このままでどうぞ?棒?ちょっとだけ。
ん!おいしい!」
「・・・・・。」
「焼き菓子は2つだ。キトロス入りですって!!
モウ殿はわたしが好きだと言ったから作ってくれたのでしょうか?
うれしいですね!
ということは、これはわたしだけの土産ですね。
ああ、キトロスの香りがする!ひと切れだけ、たべようかな?」
「クインタ?いい加減にしろよ?」
「なにがですか?」
「・・・・わたしには?」
「あるような、ないような?」
「・・・・。」
「なにやら、一番大きな瓶に液体が。
豆ソース?お酒かな?なんでしょうね?
冷やしてどうぞ?へー。
あ!これはガラス?すごい!!
コットワッツで扱ってるって!
モウ殿の売り込みですね。
冷蔵庫ももっと仕入れないと!」
父上はまた息を吐き、
椅子に座り込んでしまった。
「・・・・わたしは、皆を守らないといけない。
それが、中門顔役だ。
新たに10番門街も管轄になった。
そこは宿街だ。
さまざまな人間が出入りする。
護衛のものも出入りする。
力あるものだ。
それがすべて良い人間とは限らない。
それはいい、わたしで押さえられるだろう。
が、商売のことになると二の足を踏む。
カリクに助言を求めてもだ。
カリク、親父殿はすべてわたしに任せてくれた。
それに応えたい。モウと商売はしたい。
もちろんだ。
テンレのあの興奮をみたか?
かならずあたるという。
あれも親父殿の娘だ。めったなことは言わん。」
「では、なぜ?」
「・・・・。
リリクが出てきた。」
「?ツミール殿が来る前の連絡はそれですか?」
「そうだ。
お前、娼婦通いはしているのか?」
「は?今そんな話をしていないでしょう!!」
「してないな。オイルはしってるな?」
「父上!!」
「いいから聞け!もっと早くから教えておくべきだった。」
「はぁ?」
そこからのはなしは、そりゃ、聞きたい話だったが、
今はなすことではない!!
「想像してみろ?いざ、ことに及んだ時に、
オイルを塗るさまを。
間抜けだろ?男が率先してできるのもいるが、
それは経験者だ。女が自らするか?
だとすればそれも経験者だ。
はじめて同士だとどうだ?
ここ、タフトは結婚がはやい。
ほとんどが初めて同士だ。
では、初めてそれを、男が見ている前でする?それで、男を維持できるか?
女もそれができるか?
初心者は無理だな。
ははは!わたしも最初はそうだった。
だが、そんな話、聞かないだろ?
だれもそんな話しないものだ。」
聞かない。
仲間内では通い始めるものがいるが聞かない。
すでに結婚しているものもいる。
そいつらもそんな話はしなかった!
「その失敗も含めて経験なんだよ。
が、タフトでは興奮剤がある、あったんだ。
煎じて飲むんだ。オイルに混ぜることもある。
何がなんだか、わからなくなる。
気付けば終わってるんだよ。
ただ、快楽は覚えている。
だから、また使う。
もっとたくさん、もっと濃度もあげてな。
それで、働きもせず、ずっとやってるんだ。」
「え?それって、モウ殿が話していたマヤク?」
「そうだ、同じだろ?
ただ、違うのはそうなれば雨の日前に結婚だ。
10日かけて祝う。やってる暇なんかないからな。
後は使わない。使わなくてもできるからな。
今は出回っていないんだ。
なぜか?高額になったんだよ。ザスよりな。
リリクが作っていた。
高額だと、初めて娼婦通いをするようなもんには
到底手が出ない。
貴族専門になった。
女を酔わすためにな。
それも、わたしがこっちに来た時にはすでになかった。
ザスでは女も男も酔わない。
モウとの取引のことと、今までのこと、
これからのことをテンレと久しぶりに、ゆっくり話した。
そこで昔話も出て、思い出したくらいだ。
親父殿も知らないだろうな。
ニックもだろう。
若いものの間での流行っていたから。
テンレの話で知った。
わたしに使うつもりだったとな。
隠し持っていたんだ。
が、悪いが、そんなことしなくても、こっちは経験があるからな。
ん?この話はいらないな。」
「・・・・。いえ、またあとで。」
「はは!で、問題はリリクだ。
ナビスというんだが、それが出回り始めている。」
「?モウ殿が言う依存性があるということで問題ですか?」
「それは、モウが勝手に危惧しているだけだ。
本人が言うように、自分が嫌な思いをしたくないだけ。
わたしに話したことで、あれはそれ以上何もしないだろう。
軽い、絹より軽い責任だ。責任とも言わないな。
わたしは中門の顔役になった。
あれがいうように抱えている、守っている数と
責任が違うんだ。重さが違う。
依存性があろうとなかろうと、商売が成立すればいい。」
「・・・・。」
「そのような顔で睨むな。
ただ、知ったからには中門では扱わない。
それだけだ。なのに、リリクが来る。」
「それが問題だと?」
「どうして娼婦通いをこれから始めるような若造の間で流行ったと思う?
安価だからだよ。
ザスは高額だ。
ちょっとやそっとでは手が出ない。
ザス筒に装飾を施して、どんどん値を釣り上げていった。
もちろんこっちが儲けるためだ。
簡単に手が出ないようにわざとしたんだ。
20番門に入って来るザスはそうなるだろう。
金が有り余っているものが吸えばいい。
ナビスも同じぐらいの金額だったら、まだましだったが、
報告ではザスの10分の1だ。」
「それとモウ殿との取引中止とどう関係があるのですか?」
「わからぬか?」
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