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616:得意分野
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マティスの香りに包まれてやっと安心する。
「モウ?大丈夫ですよ?
軍事と予算。見直す時なんですよ。
軍のこと、あれに進言することも考えています。
1000リング稼いだといったでしょ?
軍部で腕試したんですよ。
1試合100リングね。もちろん、これは向こうが言ったんですよ?
で、10人。複数でどうぞ言えば、10人でかかってきました。
だめですね。
あとルカリ殿は長期休暇、それなりの腕のものはいませんでしたよ?」
「みな軍を離れている。
王族主導の軍よりも、ほかの王族お抱えになるほうがいいと踏んだんだろうな。
最終的には吸収されるだろうが、
今、軍に残っているのは得策じゃないとふんだんだろう。
ルカリが先に休みを取っただろ?
コットワッツに行くことは内緒だったから、いろんな憶測が飛んでな。
それで、腕に覚えのあるものは軍を抜けたんだよ。
王族の軍部隊長がそれなり実力があればよかったんだろうが、
どっちにもないことは分かってる。
実力のないものに家柄だけで従うのは我慢ならんのだろう。
ガイライの時は実力は上だが、家柄は己の方が上だ。
そこでなんとか持っていたんだよ。」
「・・・。じゃ、ガイライとニックさんが軍部に残っていたほうがよかったの?」
マティスに抱きしめられながら聞いた。
「いいえ。
王族の軍部介入はもうだいぶ前から言われていたことです。
それを何とか交わしていた。
コットワッツの変動後、すぐに軍を離れないと、
動きが取れない状態だったんですよ。
命令されれば、その通りに動くしかできない、本体にいればね。
流れが複数あると思ってください。
いま何とかなるであろう流れに、乗っているんです、ニバーセルは。
心配はしなくていい。」
「ガイライ?無理だけはしないで。
いや違うな。無理でもしなきゃいけないことはある。
休息を。行き詰ったら、甘いものを食べよう。
おいしいもの、おいしいお酒。甘えて?すぐに用意するよ?
ね?それだけはできるから。」
「ええ。お願いします。
ミーキもおいしかった。また食べたいですね。」
「うん。ちらし寿司にいれてもいいんよ。
握りずしはどうかな?うん。手巻きずしのほうがいいかな?
楽しみにね。」
「はい、母さん。」
「うふふ。これはちょっと練習しないとね。マティスがんばろうね。
きっとマティスが玉がお気に入りになると思う。」
だし巻き卵が好きだから。
「そうか!楽しみだな。」
「そのスシというのが気になるところですが、今はダメなんですか?
海鮮?ここではダメですね。
それで?結局陸鳥の捕獲は?」
「んー、なんかね。ムカついたのよ。すごく。ね?
だからやめたの。」
「そうだな。言葉が分かるというのは考えもんだな。」
ニックさんと2人でいやだねーと怒っていたのだ。
ムカつく奴に乗るのは勘弁願いたい。
「ではどうやって移動を?走り込みますか?」
「いや、俺が移動する。月無しと一緒に。
で、マティスが移動、後は呼んでもらう。
余りこの手は使わないほうがいいが、
モウちゃんがそのほうが手っ取り早いって言ってくれてるからな。」
「時間ができれば、銃のことももう少し考えられる。
うん、マティス大丈夫だから。
0じゃないんだ。だからね。できることはする。」
絨毯で飛ぶことも考えたが、
それは移動が失敗したときだ。
15番門外までニックさんが移動。続きでマティスが移動し、
残りのを呼んでもらった。
背の高い城壁が見える。この中がタフト街道の超高級店が並ぶ街だ。
ニューヨーク5番街という感じなのだろうか?
「案内するのはこっちだ。」
その城壁の廻りに高架下というか、バラックがきれいに並び
その中に裏街道があるようだ。
アラビアというイメージ。
ランプがあったらまよわず買ってしまうだろう。
「ここは15番門街は職人の街でもある。
タフト街道で売ってるものは
大抵ここで仕入れている。
タフト街道に店を構えているものはここに買い付けに来る。
客はここでは下りない。
馬車は抜けて16番まで行く。
作っているのはここだ。
もちろん、直接買うんだから安い。」
「それしってたらみなここで買わないの?」
「どうやってここまでくる?
15番までくる金があるんだったら、ここでは買わないだろう?
安く仕入れたくても、ここまで来るには金が要る。
荒野を抜けるにはそれなりに装備と護衛を雇わないとな。
10番から15番の荒野は野盗だらけだ。
そこで腕試しもするつもりだ。」
「おお!ニックさんはなんで知ってるの?
ガイライも師匠も知らなかたんでしょ?」
「モウちゃんよ?人それぞれに得意分野があるってことだ。」
「ニックさん!かっこいい!!
マティスの得意分野はお料理だからね!
ここでまた新しいものを仕入れようね。
わたしたちの得意分野が発揮されるよ!」
わたしたちということを強調しておこう。
「もちろんだ!」
「それで、カリクはここの顔役だ。
いつも笑っている。愛想がよくて、低姿勢だ。
が、なにを考えているかわからん。」
「商人なんだね。」
「モウちゃん?嫌じゃないか?」
「ん?なんで?商人、あきんどなんてそうだよ?
勉強になったらいいな。仕事は信頼できるんでしょ?
ぼったくりするわけではなく?」
「そうだ。そこはな。」
「じゃ、商売人として信用できるよ?
愛想笑いは仕事だもの。
逆に真顔になった時は要注意だね。」
「どうして?」
「商売人として表情を作れないほど驚いたってことだから。
なんか、びっくりするようなものだせればいいな。
とりあえず、売り込む前にご飯食べよう。
いっしょにご飯をたべれば、人となりが大抵わかるから。」
「おや!これはこれは、ニック様。
驚きました。
ニック様がこちらにいらしている話は聞いておりませんでしたから。
お久しぶりです。20数年ぶりですか?お元気そうで何より。」
ここでは、みな変装を取ることになった。
余計な警戒をされるだけだということだ。
変装していなければ、すぐにこちらまで話が来ているということか。
「カリク殿も相変わらずのようだな。」
「ええ。ありがたいことです。それで?こちらには?」
「ああ、ニバーセルに戻ってきたのはもちろん知っているだろ?
俺が分隊になったことも。
ま、そこで金が要るんだ。自分で稼がないといけないからな。
で、こいつらと行商をすることになってな?
ちょっと面白いものもあるんだが、面白すぎて外では出せない。
それを買い取ってほしいんだよ。」
「それはそれは。もちろん買い取らせていただきますよ?
どのようなものですか?」
「ああ、それを見せる前に、今半分すぎてるだろ?
ちょいと飯を食わしてくれ。
こいつら、さっきから腹が減ったとうるさいんだよ?」
「それはいけませんね。では、なにかお持ちしましょう。」
「いやいや、中庭あるだろ?そこを貸してくれ。
こっちで作るから。少し火も使うがいいだろ?
あんたも一緒にどうだ?」
「では、案内しましょう。」
疑いもなく、もちろん、心の中で最大限に警戒しているようだが、
笑顔のまま、中庭に案内してくれた。
監視するものもつかない。
イスとテーブル、作業をする台を店で働いているひとだろうか?
その人たちに指示して、自分もその席についた。
ニックさんとガイライ、師匠と、このごろのニバーセルの話、
いわば、当たり障りのない話をし始めている。
ここで元軍部隊長ガイライと、資産院元副院長ワイプだと、
名乗らなくても当然知っている。
マティスとわたしのことはどうなのだろうか?
とりあえずご飯だ。
おなかがすいているとろくなことは考えない。
・・・・。
しかし、火薬のことは相談しておこう。
わたしたち2人はタンス背負子のなかから
コンロを出して調理を始める。
なにを食べたいかということになって、
天丼とおうどんのセットとなった。
エビとトウモロコシとなすびに似た野菜、青茄。
これも馬の餌だ。馬は健康志向ですなあ。
あとは赤根をお酢とお醤油に付けたもの。
食べごろだと思う。
よく食べに行った定食屋さんは夏には鱧の天ぷらがあった。
うなぎを入れようかな?
いろどりの青物がないから、サボテンで。
サボテンは本当に優秀だ。
おうどんはミニサイズ。
鳥とかまぼこ。薬味のネギがないから
薬草でそれっぽいもの。
マティスが天ぷらを揚げ、私がおうどんを湯がいている。
あとはご飯をよそって、てんぷらのせてたれをかける。
おうどんもいれて、具を並べ、お出汁を掛ける。
熱いおしぼりと氷が浮いた冷たい水もある。
ポータブル冷蔵庫は便利なものだ。
「お待たせです。
天丼とおうどんです。お箸と、フォークとスプーン、
食べやすいものを使ってくださいね。」
「これはこれは!
コットワッツの方でしたか!らーめん?ではないですね?」
「ええ。まずは食べましょう!
熱いものは冷めないうちに食べなくては!」
「モウ?大丈夫ですよ?
軍事と予算。見直す時なんですよ。
軍のこと、あれに進言することも考えています。
1000リング稼いだといったでしょ?
軍部で腕試したんですよ。
1試合100リングね。もちろん、これは向こうが言ったんですよ?
で、10人。複数でどうぞ言えば、10人でかかってきました。
だめですね。
あとルカリ殿は長期休暇、それなりの腕のものはいませんでしたよ?」
「みな軍を離れている。
王族主導の軍よりも、ほかの王族お抱えになるほうがいいと踏んだんだろうな。
最終的には吸収されるだろうが、
今、軍に残っているのは得策じゃないとふんだんだろう。
ルカリが先に休みを取っただろ?
コットワッツに行くことは内緒だったから、いろんな憶測が飛んでな。
それで、腕に覚えのあるものは軍を抜けたんだよ。
王族の軍部隊長がそれなり実力があればよかったんだろうが、
どっちにもないことは分かってる。
実力のないものに家柄だけで従うのは我慢ならんのだろう。
ガイライの時は実力は上だが、家柄は己の方が上だ。
そこでなんとか持っていたんだよ。」
「・・・。じゃ、ガイライとニックさんが軍部に残っていたほうがよかったの?」
マティスに抱きしめられながら聞いた。
「いいえ。
王族の軍部介入はもうだいぶ前から言われていたことです。
それを何とか交わしていた。
コットワッツの変動後、すぐに軍を離れないと、
動きが取れない状態だったんですよ。
命令されれば、その通りに動くしかできない、本体にいればね。
流れが複数あると思ってください。
いま何とかなるであろう流れに、乗っているんです、ニバーセルは。
心配はしなくていい。」
「ガイライ?無理だけはしないで。
いや違うな。無理でもしなきゃいけないことはある。
休息を。行き詰ったら、甘いものを食べよう。
おいしいもの、おいしいお酒。甘えて?すぐに用意するよ?
ね?それだけはできるから。」
「ええ。お願いします。
ミーキもおいしかった。また食べたいですね。」
「うん。ちらし寿司にいれてもいいんよ。
握りずしはどうかな?うん。手巻きずしのほうがいいかな?
楽しみにね。」
「はい、母さん。」
「うふふ。これはちょっと練習しないとね。マティスがんばろうね。
きっとマティスが玉がお気に入りになると思う。」
だし巻き卵が好きだから。
「そうか!楽しみだな。」
「そのスシというのが気になるところですが、今はダメなんですか?
海鮮?ここではダメですね。
それで?結局陸鳥の捕獲は?」
「んー、なんかね。ムカついたのよ。すごく。ね?
だからやめたの。」
「そうだな。言葉が分かるというのは考えもんだな。」
ニックさんと2人でいやだねーと怒っていたのだ。
ムカつく奴に乗るのは勘弁願いたい。
「ではどうやって移動を?走り込みますか?」
「いや、俺が移動する。月無しと一緒に。
で、マティスが移動、後は呼んでもらう。
余りこの手は使わないほうがいいが、
モウちゃんがそのほうが手っ取り早いって言ってくれてるからな。」
「時間ができれば、銃のことももう少し考えられる。
うん、マティス大丈夫だから。
0じゃないんだ。だからね。できることはする。」
絨毯で飛ぶことも考えたが、
それは移動が失敗したときだ。
15番門外までニックさんが移動。続きでマティスが移動し、
残りのを呼んでもらった。
背の高い城壁が見える。この中がタフト街道の超高級店が並ぶ街だ。
ニューヨーク5番街という感じなのだろうか?
「案内するのはこっちだ。」
その城壁の廻りに高架下というか、バラックがきれいに並び
その中に裏街道があるようだ。
アラビアというイメージ。
ランプがあったらまよわず買ってしまうだろう。
「ここは15番門街は職人の街でもある。
タフト街道で売ってるものは
大抵ここで仕入れている。
タフト街道に店を構えているものはここに買い付けに来る。
客はここでは下りない。
馬車は抜けて16番まで行く。
作っているのはここだ。
もちろん、直接買うんだから安い。」
「それしってたらみなここで買わないの?」
「どうやってここまでくる?
15番までくる金があるんだったら、ここでは買わないだろう?
安く仕入れたくても、ここまで来るには金が要る。
荒野を抜けるにはそれなりに装備と護衛を雇わないとな。
10番から15番の荒野は野盗だらけだ。
そこで腕試しもするつもりだ。」
「おお!ニックさんはなんで知ってるの?
ガイライも師匠も知らなかたんでしょ?」
「モウちゃんよ?人それぞれに得意分野があるってことだ。」
「ニックさん!かっこいい!!
マティスの得意分野はお料理だからね!
ここでまた新しいものを仕入れようね。
わたしたちの得意分野が発揮されるよ!」
わたしたちということを強調しておこう。
「もちろんだ!」
「それで、カリクはここの顔役だ。
いつも笑っている。愛想がよくて、低姿勢だ。
が、なにを考えているかわからん。」
「商人なんだね。」
「モウちゃん?嫌じゃないか?」
「ん?なんで?商人、あきんどなんてそうだよ?
勉強になったらいいな。仕事は信頼できるんでしょ?
ぼったくりするわけではなく?」
「そうだ。そこはな。」
「じゃ、商売人として信用できるよ?
愛想笑いは仕事だもの。
逆に真顔になった時は要注意だね。」
「どうして?」
「商売人として表情を作れないほど驚いたってことだから。
なんか、びっくりするようなものだせればいいな。
とりあえず、売り込む前にご飯食べよう。
いっしょにご飯をたべれば、人となりが大抵わかるから。」
「おや!これはこれは、ニック様。
驚きました。
ニック様がこちらにいらしている話は聞いておりませんでしたから。
お久しぶりです。20数年ぶりですか?お元気そうで何より。」
ここでは、みな変装を取ることになった。
余計な警戒をされるだけだということだ。
変装していなければ、すぐにこちらまで話が来ているということか。
「カリク殿も相変わらずのようだな。」
「ええ。ありがたいことです。それで?こちらには?」
「ああ、ニバーセルに戻ってきたのはもちろん知っているだろ?
俺が分隊になったことも。
ま、そこで金が要るんだ。自分で稼がないといけないからな。
で、こいつらと行商をすることになってな?
ちょっと面白いものもあるんだが、面白すぎて外では出せない。
それを買い取ってほしいんだよ。」
「それはそれは。もちろん買い取らせていただきますよ?
どのようなものですか?」
「ああ、それを見せる前に、今半分すぎてるだろ?
ちょいと飯を食わしてくれ。
こいつら、さっきから腹が減ったとうるさいんだよ?」
「それはいけませんね。では、なにかお持ちしましょう。」
「いやいや、中庭あるだろ?そこを貸してくれ。
こっちで作るから。少し火も使うがいいだろ?
あんたも一緒にどうだ?」
「では、案内しましょう。」
疑いもなく、もちろん、心の中で最大限に警戒しているようだが、
笑顔のまま、中庭に案内してくれた。
監視するものもつかない。
イスとテーブル、作業をする台を店で働いているひとだろうか?
その人たちに指示して、自分もその席についた。
ニックさんとガイライ、師匠と、このごろのニバーセルの話、
いわば、当たり障りのない話をし始めている。
ここで元軍部隊長ガイライと、資産院元副院長ワイプだと、
名乗らなくても当然知っている。
マティスとわたしのことはどうなのだろうか?
とりあえずご飯だ。
おなかがすいているとろくなことは考えない。
・・・・。
しかし、火薬のことは相談しておこう。
わたしたち2人はタンス背負子のなかから
コンロを出して調理を始める。
なにを食べたいかということになって、
天丼とおうどんのセットとなった。
エビとトウモロコシとなすびに似た野菜、青茄。
これも馬の餌だ。馬は健康志向ですなあ。
あとは赤根をお酢とお醤油に付けたもの。
食べごろだと思う。
よく食べに行った定食屋さんは夏には鱧の天ぷらがあった。
うなぎを入れようかな?
いろどりの青物がないから、サボテンで。
サボテンは本当に優秀だ。
おうどんはミニサイズ。
鳥とかまぼこ。薬味のネギがないから
薬草でそれっぽいもの。
マティスが天ぷらを揚げ、私がおうどんを湯がいている。
あとはご飯をよそって、てんぷらのせてたれをかける。
おうどんもいれて、具を並べ、お出汁を掛ける。
熱いおしぼりと氷が浮いた冷たい水もある。
ポータブル冷蔵庫は便利なものだ。
「お待たせです。
天丼とおうどんです。お箸と、フォークとスプーン、
食べやすいものを使ってくださいね。」
「これはこれは!
コットワッツの方でしたか!らーめん?ではないですね?」
「ええ。まずは食べましょう!
熱いものは冷めないうちに食べなくては!」
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