いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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463:身内会議

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マティス相手に2人でプレゼン。
ホワイトボードを持ち出し、説明。
もちろん、裸婦像はささいな痕跡までも消去した。

「・・・・そうだろうな。
では、なせ、イリアスがそんな間抜けなことする?」
「樹石の価値を高めたいのかと。
代替わりが近い。その前に手柄を作りたい第3王子と、
ニバーセルの税収入、コットワッツつぶしですね。
産出量は格段に違います。同じような価格競争をするとなると、
あの湿地の樹石を筏で掬い上げるのではなく、
それこそ、大量な人工をいれ、短期間で産出すれば、
勝てるでしょう。ただし、それこそ短期間だ。
あっという間に資源は枯渇。なにも生み出さない土地となる。
その分だけの税は負担になります。
おそらく、樹石を利用法が広まれば、税をあげる気ですよ王都は。」
「ん?それはできないっていってなかった?」
「姉さん、法は変えれるんですよ。」
「ああ。」
「会合前に閉鎖します。できるだけ早いほうがいい。価値があるからと税をあげるが、
なくなったからと税を下げることはない。」
「わかった。明日は1日予備日だ。セサミナは閉鎖と、
あの2人にはすべて話せ。
少しでも隠し事があるとそこを利用する輩もいる。
納得がいかないというのなら、こちらからも話そう。
そして、あまりにも素直に納得してもだ。」
「わかりました。」
「これは資産院はからんでいないの?その税があがるとかどうとかは?」
「資産院はあくまでも資産の把握。中央院の決定に従うだけです。
なのに、無理な徴収を押し付ける。」
「じゃ、ブラスの林がお金を生むって知ったら?」
「ガイライ殿たちは追い出されるかもしれませんね。
そうなっては、コットワッツは手を引きます。
契約はガイライ殿管理の元なってますから。」
「そうなるのは雨の日の後になってほしいと願うだけだ。」


ジャグジーにうつって、塩アイスを満喫。
わたしは水着だ。
ぴったりしたものは却下されたので、Tシャツ、短パンというスタイル。
じゃ、みんなもそれで。


「では、わたしは戻ります。
明日の月が昇る頃には済ませておきますので。」
「うん。その時分に湿地に行くよ。閉鎖するんなら、柵を立てるよ。」
「お願いします。では。」

お土産にアイスクリームと岩塩プレートを持って帰った。


「愛しい人?今日はここで泊まるとして、
明日は?」
「先に東の砂漠に行こうか?ピクトのギーから船で、テルニに。で、東に。」
「それだと半日船の上だ。」
「そうか。じゃ、テルニにこっそりはいって、しれっと。」
「そうだな。テルニからギーに向かう人でにぎわっているだろう。
そこから、船を乗らずに、東に行くと。」
「うん。入国税でひとり30も払たんだから、もっと端まで見ておきたいってね。」





月が沈んですぐの港、テルニ。
結構な人が集まっている。
もうすぐ合わさりの月、ここで言う一つ月の日に砂漠に入る人が多いから、
その前に船にのって出国するもの人がすくないと思ったんだけど。
何人かが、船に乗り込んでいく。デルサトールの商売人たちだろうか。
きっと、お嬢のように人を買う人たちもいるんだろう。
今の数人のなかにお嬢もいたかもしれないな。

この前来た時は出ていなかった露店がでている。
アーリア、ひょうたんが売ってたので値段を聞いたら、
前に買った値段と同じぐらいだった。
セサミン用の風神を作ろうか。
船は出るけど、ここで、ひょうたんを買っていく人が結構いた。

「この人たちは?」
「あんたたちと同じだろ?砂漠で岩塩掘りだ。
アーリアの水筒は必需品だからな。井戸は向こうだ。」


砂漠に向かう道はある。
そこに向かう集団もいる。それが岩塩掘り。


「あの、物知らずなんですけど、砂漠って砂漠石がはじくってほんと?」
小さいアーリアも売っていたので、それも買う。
それに気をよくしたのか、店主が教えてくれた。
「あるよ?しかし、西砂漠より弱い。裸足で歩かなきゃ問題ないよ。」

スンスンより弱いのか!

とにかく、背負子に小さいひょうたんをいれて、
大きいひょうたんに水を、みなと同じようにいれて、
砂漠に入っていく集団についていった。


「お兄ちゃん?どう?」

かなり進んだところで、みながばらけていく。
岩塩の場所はさまざまなのだろうか?
向こうの方でここは俺の場所だと喧嘩が始まっている。
縄張りもあるようだ。


「爆裂もないな。ああ、虫もいない。何もない。」
「じゃ、もっと奥に行こうか。」

半分まで行って戻ってくる。
そこで、作業をする時間を考えれば、ここがいっぱいの場所。
そこからさらに進む。

わたしたちを笑っている男たちがいる。
物知らずだと。
それは否定できないな。


完全に視界から消えれば、そこら走り込み。
鍛練はせねば!
虫の探知はマティスにお願いしているので、
わたしはマティスの後ろを走る。
急に攻撃してくるから困る。
わたしもだけど。



「よし!半分だ!休憩しよう。」
「はーい。」

おにぎりとお出汁、唐揚げとだし巻き。

「爆裂は?」
「・・・・。お前が言う、スンスンどころではないな。ンだ、ン。」
マティスが歩いてじっとしている。さっと砂を払うと、ほんとに極小の砂漠石だ。

「たくさんあるよね?砂漠石。
水も流れている。
もっと中央が原石があるってことだね。
ここまで遠いと、小さくなりすぎるんだ。でも、西と同じで色がついて、きれいだ。」
「そうだな。岩塩はどこだろうか。」
「砂漠石があるということは、地下水がある。岩塩があれば、溶けるよね?
水の流れがないところ?」
「なるほど。すこし外れればいいな。」
「砂を耕していこう。目を細かくするから。」

マティスが鍛錬仕様にというので、重いコンダラ、
整地ローラーを鉄で作り荷重をかける。
砂より大きい砂漠石が残るように孔も開ける。
これを引っ張りながら走る。


「いいな!!」
横に並んで進んでいく。太ももが鍛えられるようだ。


「途切れた。水がない。掘るぞ!」
「へーい。」

カツンと固い。
かなり大きな塊。塩と言われなければわからないだろう。岩だ。
が、砕いて舐めれば塩!

まるまる大きな塊をごろんと掘り返した。

「下の方に砂漠石がのめり込んでいるな。」
のめり込んでいる砂漠石は結構大きい。


「合わさりの月の日にでる石って、もっと小さいでしょ?
でも、こういう大きさ、拳大とか、2000級とか、
あれってどっからでてるの?」
「ここだ。中央砂漠。中央で交換するんだ。
私も砂漠から出たところは初めて見たな。
コットワッツの砂漠では出なかったからな。」
「交換レート、比率は?」
「3倍だったな、重さの。今はもっとではないか?」
「ここ、結構砂漠石あるよね?西と同じぐらい。
デルサトールは西?こっちは?」
「ネルウカートとリリクだ。塊で産出して、中央で
小さめのものと交換だな。」
「合わさりの時は取らないの?」
「合わさりの時ではなかったはずだ。
塊が砂漠の端から出てくると。
砂漠の中央に行くには時間がかかりすぎる。」
「岩塩が出だしたのは最近だよね?塩屋さんも言ってたし。」
「そうだな。私も砂漠から岩塩が出るというのは初めて聞いた。
違うぞ?さぼっていたわけではない。セサミナも驚いていただろ?」

そうなのだ。セサミンも初めて聞きましたと言っていた。

「変動が影響してるのかな?岩塩が流れて来たとか。
今まで通り、その2国から石は出てるのかな?」
「わからんな。ニバーセルのことならまだしも、他国だ。
ワイプでもわからんかもしれんな。報告はしておこう。」
「うん。合わさりの時に、ここと、西の砂漠に行こう。
あー、セサミンはお留守番ね。」
「そうなるな。」


その時はまだ、ルポイドだ。
砂漠を抜けますとは言えない。

ここで鍛錬、岩塩掘り、
コンダラ転がし。マティスにこれの名前をコンダラと言ってしまった。
うん、いいだろう。
岩塩の廻りの砂はすこし、青っぽいのでそれもちまちま回収。
コンダラの中にたまった、小さな砂漠石は色別に分けてみよう。
火と、水と、光だ。透明は風。
風神凧には大量に使うのですよ。


そのままテルニに戻ることなく、湿地に。
だれも、そのまま砂漠の奥まで入っていった兄弟2人が
戻ってこないとは気には留めない。
そんなものだろう。

湿地に移動すると、まさしくカレー!
カレーの匂いがお出迎え!!贅沢!

「モウ様!マティス様!」

「カレーだね!すごい!葉っぱだけじゃないでしょ?」
あのカレーの葉っぱの木は2株あたので1つこっちに渡したのだ。

「もちろん使いましたが、取り寄せた香草で!!」
「ルーはすごいね!」
「いえ、アバサの鼻で。これとこれだって。」
「あはははは!そうなんだ。あれ?セサミンは?」
「いったん戻ると。月が昇ればもう一度。
これも、もう少しかかります。」
「ちょっと早かったね。えーと話は?ルー?アバサ?」
「ええ。聞きました。納得できます。ただ、悔しいですね。
自分の地位固めの為に使われたことが。」
「そうだね。使え使われだ。じゃ、わたしたちも利用さしてもらおうってこと。
いっただろ?因果応報だ。文句は言えない。」
「ええ。もちろん。」
「でも、研究はしてね。これ、向こうの樹石。
やっぱ大きいね。安く使えるのはいいんだよ。
でも、火傷とかに気を付けないとね。
保存方法考えないと。せっかく、油紙でまく方法考えたのに。」
「それはセサミナ様とも話しました。使用済み樹石を回収するでしょ?
その箱をこちらで用意するんです。上下2段の。
使用済みを入れてくださいって。もう一つは保管用に使ってくださいって。
回収はその箱に入っているものだけ。
その箱をうまく作ればいいかと。フタをすれば、
火がつかないように。」
「考えたね!さすがだ。」
「ありがとうございます。」

その仕様はまずはアイデアだけ。
フックさんの御父上、親方に相談だ。
明日、ティータイに行くそうだ。ルグ同伴で。
セサミンはいないからね。
セサミンもその段取りをつけている。
うん、兄弟旅を満喫するためだ。

湿地を閉鎖。今ある柵をかなり上まで伸ばす。
湿地の柵と同様に悪意のあるものは入れない。
樹石も確認に来たものに取られないように。
先輩の柵たちにも事情を。そして称賛を。
これからもお願いと頼んでおく。

ここに手伝に来た人たちには明日、ティータイに出発前に連絡すればいい。
当分閉鎖するが、軽石の加工で、
またここに工房を作る予定と。そのとき手伝ってほしいということで。
カレーの方も研究したいと。
食べた翌日振舞ったが、
それから毎日のように、あれはもうないのかと聞かれたそうだ。
食べていないものも、やってくる。
これは流行るね。

「うちの故郷ではね、こう、野菜とか、お肉とか入れていない状態で、
なにで固めてるんだろう?こう、鍋の端にこびりついた、
カピカピ状態。その状態で売ってるの。
で、ほら、前に出してくれた野菜煮。あれにお肉も入れて、
その塊を入れて、また煮詰めるのね。塊に小麦も入ってるから、
とろみもできる。結構お手軽にできるでしょ?
その塊を作るのが大変だけど。それこそ、油紙で、包んで乾燥させてるとできるかな?」
「すごいです!研究してみます!」
「そう?その塊、ルーっていうんだ。ぶふ!ルー印のルーだね!」

「あ!もういらしてたんですね。
あ!カレーだ!」


「手続きは済みました。もちろん。
連絡が来ていないなんて言わせません。受領印も取りました。
砂漠の綿畑とメーウーの放牧地、砂漠の端の領土申請は受領されました。
弱冠高めですが、仕方がありません。いま、税率は少しずつ上がっていますからね。
前回でコットワッツは拒否できましたから。
新規のものについては拒否できませんよ。
なので、湿地は早めに手が打ててよかった。
会合で笑い者になるでしょうがね。」

あとは、カレーの話。
甘味を加える、リンゴ、はちみつ、
コクが出る、コーヒー
ベースが一つでも、そこからいろいろできる。
カレーうどんもおすすめ。カレーピラフも。
お土産は岩塩プレートとアイスクリーム。

「いっぱい岩塩とってきたよ。塩屋ができるくらいに。
岩塩焼肉屋さんしてもいいかも。」
「昨日はもどって、緊急に対策会議を開きました。
そのとき出しましたよ。みな、寝ぼけていたのに、目がらんらんと。」
「しょっぱいアイス?うわー、なにこれ?」

組み合わせだねーという話。
じゃ、なにの組み合わせがおいしいか。


「モウ様は?なにが一番好きなんですか?」
「好きかー。そうなると、マティスの砂トカゲのしっぽ煮かな?あとサボテンの炊いたの。」
「私は愛しい人だな。」
「うん、食べ物の話ね。セサミンは?」
「プリン?妻達と娘たちで一緒に作ったものが。」
「なら、ルーが作る野菜煮だな。」
「アバサのコーヒーが好きだ。」

好きというとこうなる。

「うまいと思った物ね?んー、クジラ肉かな?」
「クジラ?」
「そう、南の大型獣。そのお肉をちょっといろいろ。
あ!まだお肉はいる?この岩塩板で焼いたらさらにおいしいかも!
海の塩と陸の塩!で大地の肉!!」
「え?食べるのですか?今?」
「そうそう。身内だけ、内緒ね。」


さっそくお肉の用意。
3時間置いて、2時間焼いた状態で収納している。
あとは切って焼くだけ。
サイコロ型に。

四角い岩塩板。
それを樹石で温める。土台は軽石で。

「たぶん、表面に色がつくぐらい。
うん、お箸使おうか。こう、6面、ジュって焼く感じ?
うん。食べよう。」


ジュ、ジュ、ジュ、ジュ、ジュ、ジュ。


「・・・・・。」


妖精の丸いの、妖精のお菓子を食べたときみたいに驚くことはない。
うん。


「・・・・あれだね。人間は肉食だと。」
「・・・そうですね。草食ではないですね。」
「肉ですよね?」
「肉だよ。」
「・・・・当分いらんな、肉は。」
「「「「それだ!!!」」」」


もう、一口で満足。

「干し肉食べよう。砂トカゲ。」


5人でガシガシと干し肉をかじった。
おいしい口なのだがリセットしたい。

あと、緑茶を、ズゾーっと。

「これ、今日はごちそうだよって食べるもんでもないね。
普通に焼いたほうがいい。それは今度みんなで食べよう。
この食べ方は封印だ。食べるなら干し肉がいる。
でないと、お肉を食べる気が起きない。
一瞬だけど。恐ろしい話だ。」


身内会議で、この肉は恐ろしい肉ということになった。


ではでは帰るよと。
皆で後片付けをして別れた。
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