438 / 863
438:ご機嫌取り
しおりを挟む
風呂敷ができて、輪っかに結び付けると手提げかばんだ。
やはりこれは女の子向きですね。
師匠やガイライがすると、どうした?となってしまう。
しかし、ご婦人方には受けるだろう。
セサミンやルグは輪っかも欲しがった。
奥さんにプレゼントだそうだ。
ドーガーも妹さんと母上に。
じゃ、化粧水セットもということで渡しておく。
石を入れればきれいだよ。
「・・・これは問題ですよ?姉さん。」
「ん?そう?これ、風呂敷に包んだらほんとに贈り物っぽいよね?
いいと思うんだけど。
コットワッツの贈り物セット。単純計算、5リング以上しちゃうけど。」
「金額はもっとでしょう。
ルグ、ドーガー?鞄やかごはかまわない。わかるな?
この瓶は特別だ。どこから入手したかはいうな。
それで、姉上絡みだとわかるだろう。」
「言わなければいい?モウ?わたしも欲しいです。」
「師匠!誰に?誰にあげるの?」
「オート院長ですよ?」
「え?そっち?」
「ご機嫌取りです。」
「ああ、そっちか。」
「なにを考えてるんですか?」
「いや、いろいろ。オート君。雨の日に来てくれそうなの?その彼女?」
「だとおもいますよ?しかし、オート院長は決定打を欲しがってますからね。
これ、いいでしょ?」
「そうだね。コットワッツ製品とピクトのブラス、タトートの刺繍布。
タトートの刺繍布製品が外に出るというだけで話題だね。
あれ?その風呂敷も?」
「いえ、これはわたし専用ですよ?
適当に布を選んで渡しましょう。自分で縫うでしょ。
ドーガー悪いんですが、選んでください。
ああ、それと4人分。」
ツイミ4兄弟だ。
「あ、ニックとルカリの分と、ああ、ライガーもだな。」
「あ、じゃ、湿地組にも。」
「わかりました。」
輪っかも大量生産。
もう、”お願い”だ。
湿地組には竹かごセットもプレゼントだ。
樹石も買っておこう。
2人は男で、どっちがどっちというわけではないだろうが、
可愛いもの好きのようだったから。
復活したトックスさんがこの風呂敷方式で
刺繍布は売り出すとのこと。
「ドレスまで行くとなかなか高値だ。
これだと手軽だろ?
それを見て服の注文も来るだろ?
それと、このボットの裏側。
いいな。刺繍布ができるまで、これを研究するか。
あの、折り畳みの背負子も途中なんだよ。
忙しいな!おい!」
うれしそうだ。
うん。ご飯だけしっかり食べてください。
明日、月が沈むと同時にルカリアに出発。
赤馬3頭でだ。
走るよ?といったのだが、
世間の目があるので勘弁してほしとセサミンが却下した。
マティスと師匠、ガイライは
タトートでの検問所での話をしていた。
だれが、行商夫婦を捕らえに来てるかだ。
アガッターと誰?
「セサミナ?雨の日前のタトートの夜会?
知ってるか?」
「耳に入りましたか?
トックスさんを捕え損ねた2人組を外に出してから、
王都から連絡が来ました。
毎年開催されますね、その夜会は。
大陸全土から人が集まります。
わたしは、二度出ています。正式に領主になった時と、
小石の砂漠石の利用法を発表した年です。
その年の功労者を呼ぶというのもあります。
ええ、中央主催です。」
「開催される場所はタトートじゃないの?
刺繍布は、国を出れないって。」
「ちょうど国境にある館です。そこは中央ですが、
タトートにまたがっている。ギリギリで、タトート内ということでしょう。」
「じゃ、その館からは出れないと?」
「そうです。昔、庭に出て大変な目にあったご婦人がいるそうですよ?」
「それは大変だ。」
修復無しのハニーフラッシュだもんね。
「今年は、樹石、タオル、ゴムのこともありますから、
呼ばれるかとは思っていました。が、時期が早い。
次の会合が終わってからです。例年ならね。
それの案内が兄さんにも来ています。」
「返事は?」
「出さなくてもいいんですよ。出席して当然だと考えていますから。」
「同伴者は有り?」
「もちろん。一族みなで来るところもありますよ?」
「すごいね。セサミンは?奥さんたちとかも?」
「いえ。何と言いますか、女性のドレスの品評会といいますか。
やはり、刺繍布がいいとされていまして、
そこに別荘なりを持っている貴族の女性が幅を利かせます。
フレシアの上物の布でドレスを作ったとしてもです。
行きたがりません。前回はわたしだけです。」
「ああ、作ろうか?刺繍布も使うが、それは作り手の発想が乏しいだけだよ。
俺も若いころはドレスにはまった。それで、ま、いろいろな。
ジットカーフで魚の毛皮に落ち着いたんだよ。
そこでも舞台衣装は作ってたけどな。
本格的なドレスをまた作りだしたら、
やはり面白い。いまはここで、あらゆる材料がある。装飾の石もだ。
奥さんたち呼んできなよ?採寸して作ろう。あんたの服もだ。」
「ああ、トックス。私も出るつもりだ。愛しい人とな。白い服で。
私の伴侶のお披露目となる。」
「え?そこで?。いや、そうか。
それはいいな。じゃ、領主さんよ、今だったら作れる。
その夜会前は旦那と奥さんので手いっぱいだ。
今だけだ、手が空いてるのは。どうする?」
「ちょっとまって!ドレスはお願いします。明日にでも連れてきましょう。
兄さん?出るんですか?知ってるでしょ?伴侶探しですよ?
探しじゃない、押し付けられます!!」
「そうだ、だから、愛しい人のお披露目なんだ。いいだろ?」
「懸賞金がかかってるのに?2人揃ってでると?」
「そうだ。出るという話を流しておけ。そうすれば、確実にとらえられると、
その時を狙うだろう?今どこにいるかさえもわからぬものを追うより確実だ。
そうなると、私たちはそれまでゆっくりできる。」
「ああ、兄さん。さすがだと言いたいが、大陸中猛者が集まる。
剣のマティスとして名をとどろかせたとしても、
所詮ニバーセルでの腕前が上位だという話だ。
大陸は違う。過信しないで。」
「もちろん。そのためにも鍛錬しないとな。」
「姉さん!」
「いや、いいよ、それで。いまだ、マティスの伴侶になんていう輩は、
目を覚ましてもらわないと。夢見るなら寝とけと言う話だ、永遠に。」
「わかりました。姉さんが承知ならそれで。」
「セサミナ殿、その夜会は軍部から王族の護衛が出る。
くだらないので毎回、下の者に任せていたが、今回はわたしが出ましょう。」
「そうしてください。」
「ん?ガイライも出るの?じゃ、母ちゃんが服を新調してやろう。
遠慮なく作ってもらって?トックスさん?あ!いっぱいか!」
「男物はいいよ。時間がかかるのはドレスだから。
ルグたちの分もな。ワイプの旦那は?」
「個人的には付いていきますが、夜会には出ませんから結構ですよ。」
「来るのか!」
「え?師匠もでようよ。おいしいものもでるよ、きっと!」
「そういわれればそうですね。では、お願いします。」
「出るのか!」
採寸していないのはガイライだけだけど、
あれから結構皆肉がついたからもう一度やり直し。
ガイライはご機嫌だ。
わたしも入社式の時に着るスーツを結構高い店で買ってもらった。
うれしかったな。
それぞれで購入した布代を払う。
わたしはガイライのスーツ代を払いました。
そこはきっちりと。
月が昇って半分は過ぎていたので、解散。
皆鍋を抱えて帰っていった。
サボテンの森に帰る前に湿地による。
「遅くにごめん!起きてる?」
「モウ様!マティス様!どうぞ。」
樹石の大きさでの燃焼時間の研究をしていたようだ。
小さいほうが長持ちするらしい。しかし、砕くとダメで、
大きいものは高温が出せるとか。
「へー。いろいろだね。それは大きさ別に販売するほうがいいかもね。」
「ええ。それも考えています。」
「うん。頑張ってね。
それで、お裾分け。おいしくできたから。
カレーっていうの。辛いけど、お米炊いたのにかけて食べて。
明日ここにお仕事に来る人たちに振舞ってもいい。
子供には蜜入れるか、リンゴをすりおろして?」
「何とも言えない香りですね。」
「ちょっと先に食べる?」
「ええ!!」
小鍋に分けて温め、ご飯に掛けて出す。
どうだろうか?
「「辛い!!けど、止まらない!!」」
よかった。
作り方を書いたものを渡す。
「香辛料ですか、ここではなかなか。
しかし、そうか、薬材か。そっち方面に知り合いがいるので聞いて見ようかな。」
「いいね!もし入荷できるなら料理方面で売れると思うよ?」
「それはいいですね。まずは、この書いているものを、
買えるか聞いてみましょう。」
「うん。そうしてみ。で、これはお土産。
タトートに行ってきたんだ。知ってる刺繍布?」
「!!!これ!え?持ち出せたんですか?え?」
2人が驚いている。
結構有名なんだ。
「うん、頑張ったの。で、これをね、両面縫い合わせて、
この輪っかにこうくくる。で、鞄。
悪いけど、縁は自分で縫って。」
出来上がったものを見せる。
マティスは肩に。わたしは輪っか付きで腕に。
「これ!いいですね!
刺繍布はもちろんいいのですが、この布で包むというのは!」
風呂敷きの使い方に反応してしまった。
安い布の裏に油紙を張れば、包めるし、空気も遮断できる。
一つ一つ包むこともないのではないか、ということだ。
「いい考えだね。でも大量だと危ないよ?
量を研究してみてね。絹じゃなくてもいいんだ。
綿でも、麻でもね。麻ってどこが産地?」
「リリクだ。東砂漠の下だ。」
「そうか。それは普通に流通してるよね?
燃えにくいものがいいよ?研究してね。」
「「はい!」」
「じゃ、これはご褒美。可愛いもの好きでしょ?
化粧水と髪油だけど、男の人が使ってもいいと思うよ?
故郷では使ってる。ああ、身だしなみの一つだ。」
これには2人が飛びついた。
「うわ!うわ!うわ!」
「ここに小さな砂漠石を入れて光らしてみ?きれいだよ?」
「うわーーー!!」
「まだ、出回ってないから見せびらかしちゃだめだよ?」
「はい!」
樹石を大量に買ってサボテンの森に帰る。
早く寝ないとね。
やはりこれは女の子向きですね。
師匠やガイライがすると、どうした?となってしまう。
しかし、ご婦人方には受けるだろう。
セサミンやルグは輪っかも欲しがった。
奥さんにプレゼントだそうだ。
ドーガーも妹さんと母上に。
じゃ、化粧水セットもということで渡しておく。
石を入れればきれいだよ。
「・・・これは問題ですよ?姉さん。」
「ん?そう?これ、風呂敷に包んだらほんとに贈り物っぽいよね?
いいと思うんだけど。
コットワッツの贈り物セット。単純計算、5リング以上しちゃうけど。」
「金額はもっとでしょう。
ルグ、ドーガー?鞄やかごはかまわない。わかるな?
この瓶は特別だ。どこから入手したかはいうな。
それで、姉上絡みだとわかるだろう。」
「言わなければいい?モウ?わたしも欲しいです。」
「師匠!誰に?誰にあげるの?」
「オート院長ですよ?」
「え?そっち?」
「ご機嫌取りです。」
「ああ、そっちか。」
「なにを考えてるんですか?」
「いや、いろいろ。オート君。雨の日に来てくれそうなの?その彼女?」
「だとおもいますよ?しかし、オート院長は決定打を欲しがってますからね。
これ、いいでしょ?」
「そうだね。コットワッツ製品とピクトのブラス、タトートの刺繍布。
タトートの刺繍布製品が外に出るというだけで話題だね。
あれ?その風呂敷も?」
「いえ、これはわたし専用ですよ?
適当に布を選んで渡しましょう。自分で縫うでしょ。
ドーガー悪いんですが、選んでください。
ああ、それと4人分。」
ツイミ4兄弟だ。
「あ、ニックとルカリの分と、ああ、ライガーもだな。」
「あ、じゃ、湿地組にも。」
「わかりました。」
輪っかも大量生産。
もう、”お願い”だ。
湿地組には竹かごセットもプレゼントだ。
樹石も買っておこう。
2人は男で、どっちがどっちというわけではないだろうが、
可愛いもの好きのようだったから。
復活したトックスさんがこの風呂敷方式で
刺繍布は売り出すとのこと。
「ドレスまで行くとなかなか高値だ。
これだと手軽だろ?
それを見て服の注文も来るだろ?
それと、このボットの裏側。
いいな。刺繍布ができるまで、これを研究するか。
あの、折り畳みの背負子も途中なんだよ。
忙しいな!おい!」
うれしそうだ。
うん。ご飯だけしっかり食べてください。
明日、月が沈むと同時にルカリアに出発。
赤馬3頭でだ。
走るよ?といったのだが、
世間の目があるので勘弁してほしとセサミンが却下した。
マティスと師匠、ガイライは
タトートでの検問所での話をしていた。
だれが、行商夫婦を捕らえに来てるかだ。
アガッターと誰?
「セサミナ?雨の日前のタトートの夜会?
知ってるか?」
「耳に入りましたか?
トックスさんを捕え損ねた2人組を外に出してから、
王都から連絡が来ました。
毎年開催されますね、その夜会は。
大陸全土から人が集まります。
わたしは、二度出ています。正式に領主になった時と、
小石の砂漠石の利用法を発表した年です。
その年の功労者を呼ぶというのもあります。
ええ、中央主催です。」
「開催される場所はタトートじゃないの?
刺繍布は、国を出れないって。」
「ちょうど国境にある館です。そこは中央ですが、
タトートにまたがっている。ギリギリで、タトート内ということでしょう。」
「じゃ、その館からは出れないと?」
「そうです。昔、庭に出て大変な目にあったご婦人がいるそうですよ?」
「それは大変だ。」
修復無しのハニーフラッシュだもんね。
「今年は、樹石、タオル、ゴムのこともありますから、
呼ばれるかとは思っていました。が、時期が早い。
次の会合が終わってからです。例年ならね。
それの案内が兄さんにも来ています。」
「返事は?」
「出さなくてもいいんですよ。出席して当然だと考えていますから。」
「同伴者は有り?」
「もちろん。一族みなで来るところもありますよ?」
「すごいね。セサミンは?奥さんたちとかも?」
「いえ。何と言いますか、女性のドレスの品評会といいますか。
やはり、刺繍布がいいとされていまして、
そこに別荘なりを持っている貴族の女性が幅を利かせます。
フレシアの上物の布でドレスを作ったとしてもです。
行きたがりません。前回はわたしだけです。」
「ああ、作ろうか?刺繍布も使うが、それは作り手の発想が乏しいだけだよ。
俺も若いころはドレスにはまった。それで、ま、いろいろな。
ジットカーフで魚の毛皮に落ち着いたんだよ。
そこでも舞台衣装は作ってたけどな。
本格的なドレスをまた作りだしたら、
やはり面白い。いまはここで、あらゆる材料がある。装飾の石もだ。
奥さんたち呼んできなよ?採寸して作ろう。あんたの服もだ。」
「ああ、トックス。私も出るつもりだ。愛しい人とな。白い服で。
私の伴侶のお披露目となる。」
「え?そこで?。いや、そうか。
それはいいな。じゃ、領主さんよ、今だったら作れる。
その夜会前は旦那と奥さんので手いっぱいだ。
今だけだ、手が空いてるのは。どうする?」
「ちょっとまって!ドレスはお願いします。明日にでも連れてきましょう。
兄さん?出るんですか?知ってるでしょ?伴侶探しですよ?
探しじゃない、押し付けられます!!」
「そうだ、だから、愛しい人のお披露目なんだ。いいだろ?」
「懸賞金がかかってるのに?2人揃ってでると?」
「そうだ。出るという話を流しておけ。そうすれば、確実にとらえられると、
その時を狙うだろう?今どこにいるかさえもわからぬものを追うより確実だ。
そうなると、私たちはそれまでゆっくりできる。」
「ああ、兄さん。さすがだと言いたいが、大陸中猛者が集まる。
剣のマティスとして名をとどろかせたとしても、
所詮ニバーセルでの腕前が上位だという話だ。
大陸は違う。過信しないで。」
「もちろん。そのためにも鍛錬しないとな。」
「姉さん!」
「いや、いいよ、それで。いまだ、マティスの伴侶になんていう輩は、
目を覚ましてもらわないと。夢見るなら寝とけと言う話だ、永遠に。」
「わかりました。姉さんが承知ならそれで。」
「セサミナ殿、その夜会は軍部から王族の護衛が出る。
くだらないので毎回、下の者に任せていたが、今回はわたしが出ましょう。」
「そうしてください。」
「ん?ガイライも出るの?じゃ、母ちゃんが服を新調してやろう。
遠慮なく作ってもらって?トックスさん?あ!いっぱいか!」
「男物はいいよ。時間がかかるのはドレスだから。
ルグたちの分もな。ワイプの旦那は?」
「個人的には付いていきますが、夜会には出ませんから結構ですよ。」
「来るのか!」
「え?師匠もでようよ。おいしいものもでるよ、きっと!」
「そういわれればそうですね。では、お願いします。」
「出るのか!」
採寸していないのはガイライだけだけど、
あれから結構皆肉がついたからもう一度やり直し。
ガイライはご機嫌だ。
わたしも入社式の時に着るスーツを結構高い店で買ってもらった。
うれしかったな。
それぞれで購入した布代を払う。
わたしはガイライのスーツ代を払いました。
そこはきっちりと。
月が昇って半分は過ぎていたので、解散。
皆鍋を抱えて帰っていった。
サボテンの森に帰る前に湿地による。
「遅くにごめん!起きてる?」
「モウ様!マティス様!どうぞ。」
樹石の大きさでの燃焼時間の研究をしていたようだ。
小さいほうが長持ちするらしい。しかし、砕くとダメで、
大きいものは高温が出せるとか。
「へー。いろいろだね。それは大きさ別に販売するほうがいいかもね。」
「ええ。それも考えています。」
「うん。頑張ってね。
それで、お裾分け。おいしくできたから。
カレーっていうの。辛いけど、お米炊いたのにかけて食べて。
明日ここにお仕事に来る人たちに振舞ってもいい。
子供には蜜入れるか、リンゴをすりおろして?」
「何とも言えない香りですね。」
「ちょっと先に食べる?」
「ええ!!」
小鍋に分けて温め、ご飯に掛けて出す。
どうだろうか?
「「辛い!!けど、止まらない!!」」
よかった。
作り方を書いたものを渡す。
「香辛料ですか、ここではなかなか。
しかし、そうか、薬材か。そっち方面に知り合いがいるので聞いて見ようかな。」
「いいね!もし入荷できるなら料理方面で売れると思うよ?」
「それはいいですね。まずは、この書いているものを、
買えるか聞いてみましょう。」
「うん。そうしてみ。で、これはお土産。
タトートに行ってきたんだ。知ってる刺繍布?」
「!!!これ!え?持ち出せたんですか?え?」
2人が驚いている。
結構有名なんだ。
「うん、頑張ったの。で、これをね、両面縫い合わせて、
この輪っかにこうくくる。で、鞄。
悪いけど、縁は自分で縫って。」
出来上がったものを見せる。
マティスは肩に。わたしは輪っか付きで腕に。
「これ!いいですね!
刺繍布はもちろんいいのですが、この布で包むというのは!」
風呂敷きの使い方に反応してしまった。
安い布の裏に油紙を張れば、包めるし、空気も遮断できる。
一つ一つ包むこともないのではないか、ということだ。
「いい考えだね。でも大量だと危ないよ?
量を研究してみてね。絹じゃなくてもいいんだ。
綿でも、麻でもね。麻ってどこが産地?」
「リリクだ。東砂漠の下だ。」
「そうか。それは普通に流通してるよね?
燃えにくいものがいいよ?研究してね。」
「「はい!」」
「じゃ、これはご褒美。可愛いもの好きでしょ?
化粧水と髪油だけど、男の人が使ってもいいと思うよ?
故郷では使ってる。ああ、身だしなみの一つだ。」
これには2人が飛びついた。
「うわ!うわ!うわ!」
「ここに小さな砂漠石を入れて光らしてみ?きれいだよ?」
「うわーーー!!」
「まだ、出回ってないから見せびらかしちゃだめだよ?」
「はい!」
樹石を大量に買ってサボテンの森に帰る。
早く寝ないとね。
11
お気に入りに追加
369
あなたにおすすめの小説
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
完結 R18 媚薬を飲んだ好きな人に名前も告げずに性的に介抱して処女を捧げて逃げたら、権力使って見つけられ甘やかされて迫ってくる
シェルビビ
恋愛
ランキング32位ありがとうございます!!!
遠くから王国騎士団を見ていた平民サラは、第3騎士団のユリウス・バルナムに伯爵令息に惚れていた。平民が騎士団に近づくことも近づく機会もないので話したことがない。
ある日帰り道で倒れているユリウスを助けたサラは、ユリウスを彼の屋敷に連れて行くと自室に連れて行かれてセックスをする。
ユリウスが目覚める前に使用人に事情を話して、屋敷の裏口から出て行ってなかったことに彼女はした。
この日で全てが終わるはずなのだが、ユリウスの様子が何故かおかしい。
「やっと見つけた、俺の女神」
隠れながら生活しているのに何故か見つかって迫られる。
サラはどうやらユリウスを幸福にしているらしい
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
【R18】幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…【短縮版】
うすい
恋愛
【ストーリー】
幼馴染の男3人と久しぶりに飲みに集まったななか。自分だけ異性であることを意識しないくらい仲がよく、久しぶりに4人で集まれたことを嬉しく思っていた。
そんな中、幼馴染のうちの1人が乳首当てゲームにハマっていると言い出し、ななか以外の3人が実際にゲームをして盛り上がる。
3人のやり取りを微笑ましく眺めるななかだったが、自分も参加させられ、思わず感じてしまい―――。
さらにその後、幼馴染たちから次々と衝撃の事実を伝えられ、事態は思わぬ方向に発展していく。
【登場人物】
・ななか
広告マーケターとして働く新社会人。純粋で素直だが流されやすい。大学時代に一度だけ彼氏がいたが、身体の相性が微妙で別れた。
・かつや
不動産の営業マンとして働く新社会人。社交的な性格で男女問わず友達が多い。ななかと同じ大学出身。
・よしひこ
飲食店経営者。クールで口数が少ない。頭も顔も要領もいいため学生時代はモテた。短期留学経験者。
・しんじ
工場勤務の社会人。控えめな性格だがしっかり者。みんなよりも社会人歴が長い。最近同棲中の彼女と別れた。
【注意】
※一度全作品を削除されてしまったため、本番シーンはカットしての投稿となります。
そのため読みにくい点や把握しにくい点が多いかと思いますがご了承ください。
フルバージョンはpixivやFantiaで配信させていただいております。
※男数人で女を取り合うなど、くっさい乙女ゲーム感満載です。
※フィクションとしてお楽しみいただきますようお願い申し上げます。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
仰っている意味が分かりません
水姫
ファンタジー
お兄様が何故か王位を継ぐ気満々なのですけれど、何を仰っているのでしょうか?
常識知らずの迷惑な兄と次代の王のやり取りです。
※過去に投稿したものを手直し後再度投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる