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424:対になるもの
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何も見えないのだ。
海にはなにもない、音もない。
これでは誰も海を見ようとは思わないな。
怖いのだ。
「吸い込まれそうだね。」
今は岩壁の家でまったりしている。
夜の目にしてもなにも見えない。
黒い幕を見ているようなものだ。
波もない。なにも聞こえない。
マティスの心音が聞こえそうだ。
雨の日はどうだろうか?
雨音は聞こえるだろう?
水紋も夜の目で見えるだろう?
新しく仲間になったのであろう月無し石たちが、
ものすごくバカンスを満喫しているように見える。
海にはいり、ジャグジーにはいる。
これはつけてくれとリクエストがあったようだ。
向こうが出す要望はよくわかるようになった。
特にマティスが。
「なんだ?」
マティスが月無し石と話している。
なんだろ?なにかあったのかな?
「愛しい人、こっちへ。」
海を正面に見るために置いた、クッションに呼ばれる。
わたしはクッションの上ではない、マティスの膝の上だ。
「ん。」
「月無し石が躍るそうだ。」
「ん?」
ああ、光を出しながら、踊っている。
「あははは!きれい!」
水面に映る花火のよう。
淡い光が広がり、飛び跳ねる。
跳ね上がる水滴に光が反射する。
ああ、きれいだ。
「きれいなものを一緒に見たり、
おいしいものを一緒に食べたりするのって
いいね。生きてるね。
最近特にそう思うよ。走ったりしてもね。
それを言葉に出して言える相手がいるっていうのもがいい。」
「愛しい人はいつも楽しそうだ。それを見ると私も楽しい。」
「楽しいのよ。うふふふ。
お金の余裕もある。体も健康なんだ。
何といっても愛しの人がいて、その人がわたしを愛してくれてるの。
それがうれしい。」
「愛しい人。それは私も同じなんだ。」
「うん。変態大魔王だけどね。」
「まおう?」
「神様と対になるものかな?善と悪、神と悪魔。
そういうのいない?」
「神はいる。が、対?いないな。」
「へー。光があって影がある、なんだけど。
光がなければ影が生まれない。光があれば影が生まれるんだけどね。
そういえば、影縫いもマトグラーサの砂だけだったよね。
砂も、砂漠石もいろいろだね。」
一度ここの神様とやらの考えを聞いてみたいな。
拍手喝采で戻ってきた月無し石たちを磨く。
真綿でだ。
これでつくった小さな座布団に一つ一つ納まっていく。
予備も含めて30枚ほど。
足らなくなったら追加を要求してくる。
ん?持っていっているのか?どこに収納しているのかは聞いていない。
知らなくていいことだ。
「おいで?」
奥に置いたベットに呼ばれる。
小さな海峡石が淡い光を出している。
明かり用の磁器をマティスが作ったようだ。
きれいだな。
「ん。」
真っ暗だと少しの明かりが欲しい。
時々月無し石が海に飛び込んでいるのか、
パシャンという水音と、わたしを呼ぶ声、マティスを求める声、
それだけだ聞こえる。
今月の会わずの月も終わり、乾季真っただ中。
10日ほどで混合いはじめの月だ。
ドーガーとボルタオネに行く。
馬を飛ばして2日。
うん、走っていこう。
ではそれまで何をしておこうか?
やはり行商だから、商売をしないといけない。
トックスさんのコートも
コットワッツのタオル、
ピクトのアーリアで作った調味料入れも売りたいのだ。
どこかいい場所はないだろうか?
まずは師匠のところで情報収集。
「熊も蛇も?で、クジラは?」
「クジラはまだですよ?ルポイドの出方を見てからです。」
「ということは食べれたんですね?」
「クククク。いまは内緒。」
「ああ、我が弟子が反抗的だ。
仕方がないですね。では、熊と蛇は?」
「これはおいしかったですよ?また、みんなで食事会をしましょう。
手は結局もったいなくて置いてるんですよ。
蛇はおいしかった。トゥルントゥルンなんですよ、お肉が!!」
「あー、早く皆で集まりましょう!!」
「うふふふ。今日は熊肉ね。楽しみにしててください。
それで、本題は稼ぎに行きたい。
ピクトもデルサトールもちょっと合わなかった。
ダカルナはいい感じなんだけど、わざわざこっちから出向くことはないし。
ミフェルさん、まだ探してます?」
「取り消しなんてもんはないんですから。
かといって新たな情報も入りませんね。」
「そうですか。タトート?そこは?」
「香辛料が豊富ですよ?
ここまで出回っているものはわずかです。
胡椒と香子ぐらいでしょ?タトートは100の香辛料があると聞きます。」
「お!行ってみます!」
「そら、できたぞ?」
ご飯です。
熊肉の窯焼き。シーフードシチュー。
海老とか、お魚、貝が入った生クリーム煮ですね。
はーおいしい。
パイシチューにしてもいい。
あ、それも作ってあるんだ。さすがだね。
戻ってきたのは師匠だけなので、
ツイミ兄弟の分は冷蔵庫に。
ライガーはこちらに戻って軍の方にいる。
そろそろルポイドに出発するそうだ。
今度エビのビスクを作ってみよう。
月が昇って師匠に連絡を取ると、
では半分に家でということになってご飯だ。
この時期は長いので半分でなにか食べることがあるらしい。
仕事中なのに戻ってきて食べている。
クーちゃんのがっかりな話も聞いた。
スーの鬣の中で移動中は快適だったらしいが、
食事がいまいち。タトートで仕入れてくるよ。
スー兄、ホー姐に気配を消して会いに行く。
これと言ってお土産はないのだが、塩は気に入ってくれた。
専用収納袋に入れておく。
塩は大事だからね。
呪いの森の水滴の話も聞いた。
飲む回数だけ気をつけてるようにと。
今度飲ませてほしいとのこと。
了解です。
ここで、ガイライのところにも顔を出すと
大宴会状態になるので、今度だ。
「トックスさーん!」
「よぉ、奥さん!クククク、アガッターの話聞いたぜ?」
トックスさんも知ってるアガッターさん。
やはり有名な人なんだ。
師匠から聞いたようだ。
ん?師匠は何しに?
糸を持ってくるのはビャクだが、時々一緒に来て
ご飯も食べていくらしい。
・・・食料庫目当てだ。
「何回かあったことがある。
俺の服を気に入ってはくれたが、金を出さなかった。
だから一切断ったんだ。」
アガッターさんに着てもらう、紹介してもらうというのは名誉なことらしい。
「けどさ、お店は普通のだったよ?」
「表はな?裏庭に入ったんだろ?その奥に屋敷があるんだよ。」
んー、気付かなかった。
「あれか?いやな視線は感じたぞ?」
なるほど、そっちに集中していたんだな。
売り物の商品をこっちからではなく、自分の方から
タダで手に入れようとするのはよろしくない。
トックスさんも同じ考えだ。
ただ、ピクトの3日祭り、あの3日間のことだ。
3日祭りの話は、勉強不足だなと笑われた。
ごもっとも。
熊の毛皮、蛇の皮は喜んでもらえた。
クジラの皮はまだ研究中。
光る糸はマティスと内緒の話。
目線であきらめろと語られた。
夜のご飯もここで食べる。
蛇鍋だ。うまい!!
火にかければいいように食料庫に入れておく。
鍋は誰かと一緒に食べないとな、と言っていた。
師匠と食べるのだろうか?
タトートは師匠が言うように香辛料の国。
「ナルーザに近いせいもあるのか、蚕よりも、
絹、そのものを大事にしているな。
絹地もきれいだ。ここに持ってこれるのなら、もちろん買うぞ?
頑張ってくれ。
ナルーザとの間はベリアバトラスという国があるんだが、
北側には街はない。
皆、南側の砂漠の廻りに住んでいる。
18か国との交流よりも南側との交流の方が多いときいたぞ?」
ほー、2人して感心してしまった。
これから新しい国に行くときは師匠とトックスさんに話を聞こう。
マティスは北側の話はきっと勉強したんだろう、
あとはちょっと厳しい。剣の鍛錬に夢中になっていたんだろうな。
でも仕入れるのに頑張るとはどういうことだ?
行けばわかると笑って教えてはくれなかった。
ではどうやってタトートに入るか。
やはり、デルサトールだ。
逸れたところからスタート。
2番城と3番城の間。
お姉さんに見つかると問題?
城に行かなければいい。
では行こう。
やっぱり紅茶仕入れたいな。
海にはなにもない、音もない。
これでは誰も海を見ようとは思わないな。
怖いのだ。
「吸い込まれそうだね。」
今は岩壁の家でまったりしている。
夜の目にしてもなにも見えない。
黒い幕を見ているようなものだ。
波もない。なにも聞こえない。
マティスの心音が聞こえそうだ。
雨の日はどうだろうか?
雨音は聞こえるだろう?
水紋も夜の目で見えるだろう?
新しく仲間になったのであろう月無し石たちが、
ものすごくバカンスを満喫しているように見える。
海にはいり、ジャグジーにはいる。
これはつけてくれとリクエストがあったようだ。
向こうが出す要望はよくわかるようになった。
特にマティスが。
「なんだ?」
マティスが月無し石と話している。
なんだろ?なにかあったのかな?
「愛しい人、こっちへ。」
海を正面に見るために置いた、クッションに呼ばれる。
わたしはクッションの上ではない、マティスの膝の上だ。
「ん。」
「月無し石が躍るそうだ。」
「ん?」
ああ、光を出しながら、踊っている。
「あははは!きれい!」
水面に映る花火のよう。
淡い光が広がり、飛び跳ねる。
跳ね上がる水滴に光が反射する。
ああ、きれいだ。
「きれいなものを一緒に見たり、
おいしいものを一緒に食べたりするのって
いいね。生きてるね。
最近特にそう思うよ。走ったりしてもね。
それを言葉に出して言える相手がいるっていうのもがいい。」
「愛しい人はいつも楽しそうだ。それを見ると私も楽しい。」
「楽しいのよ。うふふふ。
お金の余裕もある。体も健康なんだ。
何といっても愛しの人がいて、その人がわたしを愛してくれてるの。
それがうれしい。」
「愛しい人。それは私も同じなんだ。」
「うん。変態大魔王だけどね。」
「まおう?」
「神様と対になるものかな?善と悪、神と悪魔。
そういうのいない?」
「神はいる。が、対?いないな。」
「へー。光があって影がある、なんだけど。
光がなければ影が生まれない。光があれば影が生まれるんだけどね。
そういえば、影縫いもマトグラーサの砂だけだったよね。
砂も、砂漠石もいろいろだね。」
一度ここの神様とやらの考えを聞いてみたいな。
拍手喝采で戻ってきた月無し石たちを磨く。
真綿でだ。
これでつくった小さな座布団に一つ一つ納まっていく。
予備も含めて30枚ほど。
足らなくなったら追加を要求してくる。
ん?持っていっているのか?どこに収納しているのかは聞いていない。
知らなくていいことだ。
「おいで?」
奥に置いたベットに呼ばれる。
小さな海峡石が淡い光を出している。
明かり用の磁器をマティスが作ったようだ。
きれいだな。
「ん。」
真っ暗だと少しの明かりが欲しい。
時々月無し石が海に飛び込んでいるのか、
パシャンという水音と、わたしを呼ぶ声、マティスを求める声、
それだけだ聞こえる。
今月の会わずの月も終わり、乾季真っただ中。
10日ほどで混合いはじめの月だ。
ドーガーとボルタオネに行く。
馬を飛ばして2日。
うん、走っていこう。
ではそれまで何をしておこうか?
やはり行商だから、商売をしないといけない。
トックスさんのコートも
コットワッツのタオル、
ピクトのアーリアで作った調味料入れも売りたいのだ。
どこかいい場所はないだろうか?
まずは師匠のところで情報収集。
「熊も蛇も?で、クジラは?」
「クジラはまだですよ?ルポイドの出方を見てからです。」
「ということは食べれたんですね?」
「クククク。いまは内緒。」
「ああ、我が弟子が反抗的だ。
仕方がないですね。では、熊と蛇は?」
「これはおいしかったですよ?また、みんなで食事会をしましょう。
手は結局もったいなくて置いてるんですよ。
蛇はおいしかった。トゥルントゥルンなんですよ、お肉が!!」
「あー、早く皆で集まりましょう!!」
「うふふふ。今日は熊肉ね。楽しみにしててください。
それで、本題は稼ぎに行きたい。
ピクトもデルサトールもちょっと合わなかった。
ダカルナはいい感じなんだけど、わざわざこっちから出向くことはないし。
ミフェルさん、まだ探してます?」
「取り消しなんてもんはないんですから。
かといって新たな情報も入りませんね。」
「そうですか。タトート?そこは?」
「香辛料が豊富ですよ?
ここまで出回っているものはわずかです。
胡椒と香子ぐらいでしょ?タトートは100の香辛料があると聞きます。」
「お!行ってみます!」
「そら、できたぞ?」
ご飯です。
熊肉の窯焼き。シーフードシチュー。
海老とか、お魚、貝が入った生クリーム煮ですね。
はーおいしい。
パイシチューにしてもいい。
あ、それも作ってあるんだ。さすがだね。
戻ってきたのは師匠だけなので、
ツイミ兄弟の分は冷蔵庫に。
ライガーはこちらに戻って軍の方にいる。
そろそろルポイドに出発するそうだ。
今度エビのビスクを作ってみよう。
月が昇って師匠に連絡を取ると、
では半分に家でということになってご飯だ。
この時期は長いので半分でなにか食べることがあるらしい。
仕事中なのに戻ってきて食べている。
クーちゃんのがっかりな話も聞いた。
スーの鬣の中で移動中は快適だったらしいが、
食事がいまいち。タトートで仕入れてくるよ。
スー兄、ホー姐に気配を消して会いに行く。
これと言ってお土産はないのだが、塩は気に入ってくれた。
専用収納袋に入れておく。
塩は大事だからね。
呪いの森の水滴の話も聞いた。
飲む回数だけ気をつけてるようにと。
今度飲ませてほしいとのこと。
了解です。
ここで、ガイライのところにも顔を出すと
大宴会状態になるので、今度だ。
「トックスさーん!」
「よぉ、奥さん!クククク、アガッターの話聞いたぜ?」
トックスさんも知ってるアガッターさん。
やはり有名な人なんだ。
師匠から聞いたようだ。
ん?師匠は何しに?
糸を持ってくるのはビャクだが、時々一緒に来て
ご飯も食べていくらしい。
・・・食料庫目当てだ。
「何回かあったことがある。
俺の服を気に入ってはくれたが、金を出さなかった。
だから一切断ったんだ。」
アガッターさんに着てもらう、紹介してもらうというのは名誉なことらしい。
「けどさ、お店は普通のだったよ?」
「表はな?裏庭に入ったんだろ?その奥に屋敷があるんだよ。」
んー、気付かなかった。
「あれか?いやな視線は感じたぞ?」
なるほど、そっちに集中していたんだな。
売り物の商品をこっちからではなく、自分の方から
タダで手に入れようとするのはよろしくない。
トックスさんも同じ考えだ。
ただ、ピクトの3日祭り、あの3日間のことだ。
3日祭りの話は、勉強不足だなと笑われた。
ごもっとも。
熊の毛皮、蛇の皮は喜んでもらえた。
クジラの皮はまだ研究中。
光る糸はマティスと内緒の話。
目線であきらめろと語られた。
夜のご飯もここで食べる。
蛇鍋だ。うまい!!
火にかければいいように食料庫に入れておく。
鍋は誰かと一緒に食べないとな、と言っていた。
師匠と食べるのだろうか?
タトートは師匠が言うように香辛料の国。
「ナルーザに近いせいもあるのか、蚕よりも、
絹、そのものを大事にしているな。
絹地もきれいだ。ここに持ってこれるのなら、もちろん買うぞ?
頑張ってくれ。
ナルーザとの間はベリアバトラスという国があるんだが、
北側には街はない。
皆、南側の砂漠の廻りに住んでいる。
18か国との交流よりも南側との交流の方が多いときいたぞ?」
ほー、2人して感心してしまった。
これから新しい国に行くときは師匠とトックスさんに話を聞こう。
マティスは北側の話はきっと勉強したんだろう、
あとはちょっと厳しい。剣の鍛錬に夢中になっていたんだろうな。
でも仕入れるのに頑張るとはどういうことだ?
行けばわかると笑って教えてはくれなかった。
ではどうやってタトートに入るか。
やはり、デルサトールだ。
逸れたところからスタート。
2番城と3番城の間。
お姉さんに見つかると問題?
城に行かなければいい。
では行こう。
やっぱり紅茶仕入れたいな。
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