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408:集中
しおりを挟む愛しい人が楽しそうに笑っている。
彼女が言う悪い顔という奴だ。
とくに金が絡むときの顔。
とても楽しそうでみているこちらはそれだけでうれしい。
この話を、レタンでご老人にしたのだ。
そうすると、良いな、と言ってくださった。
相手が楽しくしていることに自分が喜べるというのは2番目の幸せだと。
1番は?と聞くと、それは人それぞれだと。
素晴らしい。
その方には歯ブラシを3本差し上げた。
サボテンの森の家に変わりはなく、
いや、森はすくすく育っていた。
キトロスもまた実をつけており彼女を喜ばせた。
妖精の酒を作った逆さの木もしっかり根付き、
これもまた実をつけている。
時季ではないが、砂漠石を埋めたのがよかったのだろうか。
彼女はありがとうと礼を言い、無理はしないでといった。
ああ、彼女を喜ばせるためか。
予定はどうするのか?と聞くと、
瓶の発注をするという。これはすぐだ。
合わさりの月の次の日には欲しい、がんばって作ってもらうよと、
意気込んでいた。
意匠はもう出来ているそうだ。
合わさりの月が出たら、コットワッツの砂漠を廻る。
異変がないか。
マトグラーサの砂漠にはいかない。
渓谷と湖。呪いの森も見に行く。
そのまま、ダカルナの港に行き、魚と海老を。
イリアスの東の海でも魚を。
そのまま砂浜へ。
月が沈むまで、ごそごそ作業だ。
石肉の研究。
魚の下準備をし、魚の袋も作る。
竹細工もだ。
串が大量になくなったからだ。
あとは竹炭と。
ピクトでブラス、彼女が言う竹を仕入れたいそうだ。
これはガイライに話をつけてもらおう。
ゆっくりする暇もない。
それが終われば、月が作る道を歩こうと。
「マティス?悪い顔してるよ?」
「ん?そうか?そのとき私の作った飾りをつけてほしいなと思っただけだ。」
「?それだけ?もちろん。きっと月の光できれいだろうね。
竹細工はわたし一人でできるから、その時どうぞ?」
「いいのか?では、そうさせてもらおう。」
「・・・やっぱり悪い顔をしてるよ?
マティスが楽しいのならわたしもうれしいけど。」
「!そうか!そういってもらえれば私もさらに楽しい。」
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「久しぶりです。遅くにすいません。」
メジャートの器屋さんにやって来た。
ラーメン鉢が山済みだ。
まだ、ラーメン自体はここまで広まっていないが、
スープ皿、具沢山のスープ皿として売っているようだ。
あと、密閉容器も。さまざま大きさで売っている。
「奥さん!あんたはいつでもいいよ!
旦那も今日は一緒なんだな!
ラーメン!早くこっちまで来ないか待ってるんだよ!
ここの食堂やってるやつがコットワッツに行って教えてもらってるんだよ。
もうすぐなんだ!あー、早く食べたいよ!!」
「そうなんですね。楽しみですね。」
「それで?どうした?またいい話?だよな?」
「えへへ、わかりますか?えーとその前に奥さんいらっしゃいます?」
「うちのにか?ちょっと待ってろ!
おーい!ナーチア!例の上客!お客さんがお呼びだ!
来てくれ!」
「はいはい。旦那じゃなくてわたしに用事かい?
わたしは余り器のことはくわしくないよ?」
「いえいえ。ちょっと、これを、見てくださいな。」
小さな樽に入れた化粧水と油だ。
それでも、家に置くには大きい。
「これ!ダカルナのものだね!
樽で買えたのかい?なかなか売ってくれないんだよ?
小さな容器にしか。だから、こっちまで運んでくる間に劣化するんだよ。
樽だとかなり日持ちするっていうのは本当なんだね。
ああ、いい香りだ。
これを売ってくれるから呼んでくれたのかい?
うれしいね。」
「もちろん。お売りします。けど、これ、ここの密封容器に入れたら
さらに売れると思いませんか?」
「!」
「この化粧水を売ってくれた方もいい話だって。
それができたら持って来いって。
それでね、わたしあんまり使ったことないんですよ。
どれくらいの頻度で、どれくらいの量があればいいのかいまいちで。
形は、化粧水と油。すっと細長いのと、ちょっと太いのと。
形が違うと間違わないでしょ?」
「!!」
「でも、あと、もうひとひねりほしい。
それを奥さんに考えてもらおうと思って。」
「!!!」
「なんかないですかね?」
「・・・。」
ものすごく集中して考えてくれているのが分かる。
「おかみさーん。飯は?」
店の若い人たちが奥から出てきた。
ご飯の用意の途中だったんだ。
「・・・・。」
「愛しい人。私が奥で作ってこよう。」
「うん。お願いね。」
きっとラーメンだ。
焼きめしもつけてくれるだろう。
「形はこれでいいと思うわ。
安定感が増すように、底は少し厚めにしてね。」
「なるほど。そうすると重くなりますよ?
持ちあげてまだあると思っても、空だったらがっかりだ。」
「そうね。厚くしたところ、
一カ所だけ薄くしてなんとなく中の残りが透けて見えるように?
これ、できるかしら?あの鉢を軽く薄くするときにうちの人が考えてたの。
わたしは、洗ったりするときそこに何かあたると割れるからダメだっていったの。
でも、化粧水の瓶ならいいんじゃないかしら?
洗うこともないし。丁寧に扱うはずよ?」
「それですね!!この、ここに?まっすぐ?
慣れてきたら透かし柄のようにしてもいいかも?」
「透かし?」
「花びらとか?」
「素敵!!」
「しかし、時間とお金がかかる。なにか、特別な時に送る商品ですね。
普及型として単純な形。
化粧水と油、ひと月で使い切る量で。
この形。大きさは変えてください。
大きくならないように。
女性の私物を置いてる場所に、並べれる大きさ。」
「ええ。わかるわ。」
「さ、交渉です。これを合わさりの月の次の日に取りに来ます。
ダカルナの化粧水屋に売り込んできますよ。
その時、20,20は欲しい。
ここの店のことはそのとき伝えます。
密封容器とおなじ、あとは好きにしてくれていい。
えーと、メジャートのメディケ陶磁屋?
ご主人の名前ですね?
気に入ってくれれば以降注文は来るでしょう?
あとは双方でしてください。
わたしはそれとは別に30、30欲しい。
合計50、50。
先にお金は払います。
おいくらですか?」
「・・・どうしてわたしに?」
「急ぎなんです。ご主人に話してもたぶん乗ってこない。
だっていらないものだもん。それは困る。
奥さんにケツを叩いてほしい。」
「はは!引き受けましょう。
1瓶1リング、化粧水も油入れもね。
100リング。数が出ればもっと安くできると伝えてくれればいい。
それは交渉次第だけどね。」
「了解。では、100リング。
それと、この小樽の化粧水と油は
奥さんの方でお使いください。試しに入れたりするのにもいるでしょう?
いっしょに考えたんですもの。その代金ですね。」
「きゃぁーーーーー!!!」
奥から旦那が出てくる。
そりゃそうだ、奥方の悲鳴だもの。
「あんた!合わさりの月の日まで、店を閉めて!
あんたたち!何食べてるの!え?ラーメン?
わたしも食べるわ!」
すかさず、マティスが出してきてくれた。
こなれたラーメン屋でもこのタイミングで出ないぞ?さすがだ。
「じゃ、合わさりの月の日の次の日に!」
奥さんはうんうん、と手を振ってる。
食べるのに忙しいのだ。
月が昇って半分過ぎてる。
次に昇るのが合わさりの月だ。
「うまくいきそうか?」
「うん。あの奥さんがやってくれると思うよ?」
「どうして奥方に?」
「あの店、物の陳列が見やすかったでしょ?
あれをやってるのが奥さんなんだ。前に聞いたんだ。
よく考えてる。だから、今回のことも旦那さんより奥さんにお願いしたほうが
良いもの出来るかなて。」
「そうか。あの叫び声は?」
「化粧水を渡したの。実際に入れて確かめてもらわないといけないしね。
喜んでくれたみたい。」
「売るのは20,20だろ?残りは?
買わなくてもお願いでできるだろ?」
「それはダメだよ。透かしでちょっと遊ぶけど。
コットワッツの女性陣にあげるんだ。
あとニックさんの姪っ子ちゃんとかにね。」
「それは喜んでもらえるだろうな。」
「うふふ。だったらうれしいな。」
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
サボテンの森に戻り、軽く風呂に入り、
少し眠ることになった。彼女だけだが。
(ワイプ?)
(良かった。連絡するところでしたよ)
(彼女は寝ている。起こすな)
(あなただけに連絡することはできないでしょ?今みたいに先に連絡ください)
合わさりの月の前に何か言ってくると思ったから連絡しただけだ。
(用事は?)
(合わさりの月の日、マトグラーサには行きませんね?)
(行かない。ほとんど海で漁ををしている)
(漁?魚ですか?)
(海老だ、小ぶりの。これがうまい)
(なんと!)
(ダカルナで一番高い塩で焼いた。これが一番うまい)
(む!)
(剥いた海老も毛長ポットのチーズに絡めた。これもまたうまい)
(ま!)
(頭はカメりの油?女性が髪の艶出しの為に使うものだが、
それで揚げた。ビールと会うだろうな。ここでは出せなかったが)
(そ!)
(簡単にピザ、彼女が言っていたものだ、それを作ったが、
それはそれでうまかった。エビはいいな。小ぶりのものがいい)
(はー、そうですか。それを取りに行くと)
(そういうことだ)
(マトグラーサの砂漠に行かないのならそれでいいです)
(同じようにあるのだろ?)
(おそらく)
(ああ、間の砂漠、ダカルナ側の村で糞尿泥棒が出たそうだ)
(ほう。それはどこから聞きました?)
(ダカルナ港町ニッケの櫓宿の女将だ。懸賞金のことも詳しく聞いた)
(ニッケのミフィル?)
(そんな名だったな?なんだ、知り合いか?)
(いえ、手堅い情報を売る女で有名です)
(ほう。近いうちにまた行くぞ?)
(どうして?)
(その女の実家が化粧水屋だ。女が顔に塗る奴だ。
それの店をやっている。それを入れる容器を愛しい人が考えた。
必ず持ってこいとな。彼女もその女に疑いはもたれたくないと言っている。
懸賞金の話を聞くのに26リング払ったぞ?)
(どう持っていたんですか?)
(私たちは行商で賞金稼ぎだ。まず、20リングで情報を。
5リングでそのミフィルの見解を、
あと1リングで、砂漠似起きる現象のことを聞いた)
(それ、話してください)
情報は金になる。
あとで請求しよう。
剣のマティスとそのそば近くにいる赤い塊。
生死を問わずマティスが10万、生け捕りで赤い塊が30万。
これには続きがある。
2人とも生きて捕まえることが出来たなら
100万だ。
金にがめつい赤い塊が食いつくか、命乞いのネタになるだろう。
ルポイドの元首の話を西方諸国の王にドルガナが売った話。
マティスのそばにいる赤い塊と、石使いの赤い塊を
混同している考えている。
砂漠はそういうところ。空に上がったり、地に沈んだり。
みなそのことを話さないだけだ。
(そんなところだな)
(よくもそんな話を26で聞きましたね。)
(ん?やはり高いのか?相場が分からなかったからな)
(違いますよ!破格です!安す過ぎる。)
(ガセか?)
(それはない。彼女の信用にかかわる。
何かしました?そのエビを食べさせたとか?)
(いや、トックスの商品を持っているといった。
その話は後で聞くと言われてな。
終わった後、持ってる商品は全て買ってくれた。
強盗に盗られた設定がなければもっと売れただろう)
(ああ、それですね。ほかには?)
(彼女が女将にタオルと油の使い方、顔を揉むんだ。
それと紅を頬に付けていたな。よくわからんが)
(顔を揉む?)
(そうだ、これはレタンの村長の母君にしたんだ。
その話を聞くということで向こうは1リング出した。)
(レタン?ミフィルが話せと?その母親の名はヘラーナ?)
(なんだ?皆有名なのか?)
(彼女も情報屋でした。引退したと聞いてましたがね)
(レタン村の村長は息子で、旦那はなくなったそうだぞ?
で、若い息子が継いでいる)
(なんでその話が入ってこない?)
(知らん!強盗が出る関係じゃないのか?)
(ああ、手が足りませんね。それで?ほかには?
同じ話でいいので、順番に箇条で話してください)
(後で金をもらうからな?)
(もちろん)
強盗の話はしたが、レタンでの話から順番だ。
コートを売り、残りを売り、
強盗、宿、追いかけてきた女、騒がしい店、チーズ屋、プカプカ、
兄弟の話、船での視線、エビ、情報、塩、串焼き、
5人組、襲ってきた6人、砂漠越え、砂漠石、砂トカゲ、サボテン、
迷い除け、10リングの稼ぎ、ピクトでの商売、瓶の製作依頼。
それから、決まっている予定を話す。
瓶を引き取り、仕入れているすべてのものを売る。
それから、ブラスを仕入れて、逆の道だ。
魚の袋を売り、瓶を売り、リンゴの森を抜け、あの櫓宿でゆっくりするのだろう。
(わかりました。では、そこからまたピクトにもどって山脈へ?)
(そうなるな。櫓宿にまで戻らなくていいのだが、
彼女が気にしていたからな。そういうのを後回しにはしたくないのだろう)
(その宿屋の彼、どうなんですか?)
(なかなかだと思う。父親が生きていた時は護衛団だったようだが)
(わかりました。その宿に着いたらまた連絡ください)
(ふん!!10リングだ。用意しておけ!そうだ、エビピラフ、これがうまい)
(なんですか!それ!!)
(ではな!)
(ちょっと!!)
くくく。
どんものか、想像して腹を空かせばいい。
彼女は私にくっついているので、髪をいじりながら話をしていた。
ああ、あの油を使たのだろうか?
いつも以上にしっとりしている。
次は私がしなくてはいけないな。
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