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171:110人
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(いや、いいけど、時間がかかるね。師匠?セサミン?マティスも聞こえる?)
((はい))
(愛しい人聞こえる、このむさくるしさに一つのオアシスだ。)
(うん、わかったから。
ルグは5人相手を10回、ドーガーは4人を10回、マティスは残りを全部。いい感じに分けて。
それでやっちゃって、一試合、そうだね、8分ぐらい。ぷくぷく2回分くらいの長さ。
マティスは持ち時間20分か30分で。それでも3時間はかかる。ここの領主は馬鹿なんだ。
早く終われば終わるほど、いいね。その分ゆっくりお風呂も入れるし、ご飯も食べられる。
お昼は海鮮丼かな?マティスはルグとドーガーに伝えて)
(わかった)
(セサミンはそう持って行って?師匠この配分で問題ないですよね?)
(いい配分だと思いますよ?さすがモウ殿です。海鮮丼ですか!楽しみですね。)
(姉さん!すごい!任せてください!!)
「なるほど、ルグとドーガー、ティス殿は人気者ですね。
しかし、一人一人相手をしていればさすがに月が昇る。
対戦人数をこちらが決めても?」
「そうですか?すぐにおわるとおもいますが?体調も万全ではないでしょ?
ああ、いえ、慣れぬところで休まれましたからな。
で、一度に2人と?それを3人で?それは卑怯ではないですか?」
どっちが!やっぱり昨日の食事になにかいれたな?
「まさか!こちらは常に1人です。かまいませんね?」
「ふん!どうぞ?剣士には褒美を約束しています。先日行われた武の祭りのようにね。
さすがに5000リングは無理ですが、50リングです。一人打ち負かせばね。
順番を決めるのも大変だ。早い者勝ちですから。
それが、2人で倒すとなるとひとり25リングか、士気が落ちますね。
いいでしょう、倒した人数にかかわらず、1人50リング出しましょう。」
「さすがですね。ファンロ様。では、3人で倒せば、150リング?
大丈夫ですか?ああ、失礼。もちろん、問題はないと。こちらが勝利した場合は?
いえ、ここで報酬を得るのもおかしいですね。我らのために開催してもらっているのに。
しかし、欲というものは出ますね。メディング様もおっしゃっていました。
賭けに参加しないと、ただの傍観者だ。賭けではないのはわかっているのですがね。
では、こういうのは?その報酬、コットワッツが出しましょう。剣士もさらに士気が上がるでしょう。
こちらが勝てば、そうですね、無税でコットワッツの商品販売も許可をいただきたい。
そちらは何も損はしませんよね?どうですか?」
「あははは、これは太っ腹だ、良いでしょう。コットワッツの商品販売について
税を掛けない、なにも口出しはしない。これでよろしいか?
ええ、念のため、この契約書に。ああ、石は有ります。」
いつの間にか用意してきた契約書にお互いがサインをし、
砂漠石が消えた。
「皆のもの、いよいよだ!
武のラルトルガの歴史の第一歩だ!
コットワッツ側は常に一人、対戦人数はコットワッツ側が決める!
静かに!2人で倒しても3人で倒しても倒したもの1人50リングの報酬がでる!
しかもそれはコットワッツ側が用意してくれる!石の契約はかわされている!
みなおおいに健闘してくれ!そうだ!早い者勝ちだな!がはははは!
さ、セサミナ様からも一言!」
「隣国コットワッツが領主、セサミナだ。
今日は、我が国筆頭ルグと次席ドーガー、及び王都、資産院副院長ワイプ様の弟子、ティス殿のために
御前試合を開催していただけることになった。
ファンロ様がおっしゃるように報酬はコットワッツが出そう!
ただし対戦人数はこちらで決める!では、一番手!ドーガー何人と対戦する?」
ドーガーが前に出て答える。
「はい、4人ずつ10回、40人です!!」
ものすごいブーイングが起こる。
「2番手、筆頭ルグ!何人だ!」
「はい、5人ずつ10回、50人です!」
これまた、すごいね。そりゃそうだ。
「最後!ティス殿は!」
「のこり全員、110人、1回で。」
うぉぉぉぉぉ!わたしも声が出る。
「え?マティス君は割り算できないの?」
小さな声で師匠がつぶやく。うん、わたしも一瞬そう思った。
「そして一番手だ!!」
セサミンは大笑いしている。
え?万が一だと、50×110で5500だよ?
リング、2000リングしかないって言ってたのに!!
わたしたちも持ってないよ!
いや、負けなきゃいいから大丈夫か?
「師匠?どう思いますか?」
「そうですね。本当は200人でもいいかと。
ま、ルグとドーガーに自信を付けさせる意味合いもあるのでしょう。心配ですか?」
「いえ、1番手で速く終わらせ、すぐにここに来るんだろうなと。」
「ああ、そうですね。仕方がないでしょう。」
「はい、仕方がないですが、ここの女性陣の視線がうっとおしいだろうなと。」
「ああ、しかたがないですね。」
「そうですね。」
ファンロも大笑いだ。
「110人では武勇にはならぬが、手早く50リング稼げるな!
さ、110人!前に出ろ!!」
そりゃそうだ、とりあえず、110人の中にいて誰かが倒せば、
50リングもらえる。
あっという間に110人集まった。
タンタンは入っていない。
「モウ殿、ぜひ、ルグとドーガーにひとこと。
そしてあなたの夫にも」
セサミンが、笑い泣きの涙を拭きつつ、わたしにも挨拶するように言う。
投げキッスするといったしな。仕方がない。
競技場が見渡せるところに立つ。
ここの剣士、200人の視線が絡む。
わたしが見るのはルグとドーガー、マティスだけだ。
『ルグ、コットワッツにルグありという言葉を不動のものにしなさい。できますね?
ドーガー、憂いはなにもありません、思う存分やりなさい。』
また、2人が片膝を付く。
「そして、ダーリン、わたしの愛する旦那様、お早いお戻りをお待ちしております。」
カテーシーの礼を取り、投げキッスを送る。
なぜか200人の大歓声だ。
また、セサミンが大笑いだ、師匠も。
うむ、カテーシーがおかしかったか、失敗、失敗。
((はい))
(愛しい人聞こえる、このむさくるしさに一つのオアシスだ。)
(うん、わかったから。
ルグは5人相手を10回、ドーガーは4人を10回、マティスは残りを全部。いい感じに分けて。
それでやっちゃって、一試合、そうだね、8分ぐらい。ぷくぷく2回分くらいの長さ。
マティスは持ち時間20分か30分で。それでも3時間はかかる。ここの領主は馬鹿なんだ。
早く終われば終わるほど、いいね。その分ゆっくりお風呂も入れるし、ご飯も食べられる。
お昼は海鮮丼かな?マティスはルグとドーガーに伝えて)
(わかった)
(セサミンはそう持って行って?師匠この配分で問題ないですよね?)
(いい配分だと思いますよ?さすがモウ殿です。海鮮丼ですか!楽しみですね。)
(姉さん!すごい!任せてください!!)
「なるほど、ルグとドーガー、ティス殿は人気者ですね。
しかし、一人一人相手をしていればさすがに月が昇る。
対戦人数をこちらが決めても?」
「そうですか?すぐにおわるとおもいますが?体調も万全ではないでしょ?
ああ、いえ、慣れぬところで休まれましたからな。
で、一度に2人と?それを3人で?それは卑怯ではないですか?」
どっちが!やっぱり昨日の食事になにかいれたな?
「まさか!こちらは常に1人です。かまいませんね?」
「ふん!どうぞ?剣士には褒美を約束しています。先日行われた武の祭りのようにね。
さすがに5000リングは無理ですが、50リングです。一人打ち負かせばね。
順番を決めるのも大変だ。早い者勝ちですから。
それが、2人で倒すとなるとひとり25リングか、士気が落ちますね。
いいでしょう、倒した人数にかかわらず、1人50リング出しましょう。」
「さすがですね。ファンロ様。では、3人で倒せば、150リング?
大丈夫ですか?ああ、失礼。もちろん、問題はないと。こちらが勝利した場合は?
いえ、ここで報酬を得るのもおかしいですね。我らのために開催してもらっているのに。
しかし、欲というものは出ますね。メディング様もおっしゃっていました。
賭けに参加しないと、ただの傍観者だ。賭けではないのはわかっているのですがね。
では、こういうのは?その報酬、コットワッツが出しましょう。剣士もさらに士気が上がるでしょう。
こちらが勝てば、そうですね、無税でコットワッツの商品販売も許可をいただきたい。
そちらは何も損はしませんよね?どうですか?」
「あははは、これは太っ腹だ、良いでしょう。コットワッツの商品販売について
税を掛けない、なにも口出しはしない。これでよろしいか?
ええ、念のため、この契約書に。ああ、石は有ります。」
いつの間にか用意してきた契約書にお互いがサインをし、
砂漠石が消えた。
「皆のもの、いよいよだ!
武のラルトルガの歴史の第一歩だ!
コットワッツ側は常に一人、対戦人数はコットワッツ側が決める!
静かに!2人で倒しても3人で倒しても倒したもの1人50リングの報酬がでる!
しかもそれはコットワッツ側が用意してくれる!石の契約はかわされている!
みなおおいに健闘してくれ!そうだ!早い者勝ちだな!がはははは!
さ、セサミナ様からも一言!」
「隣国コットワッツが領主、セサミナだ。
今日は、我が国筆頭ルグと次席ドーガー、及び王都、資産院副院長ワイプ様の弟子、ティス殿のために
御前試合を開催していただけることになった。
ファンロ様がおっしゃるように報酬はコットワッツが出そう!
ただし対戦人数はこちらで決める!では、一番手!ドーガー何人と対戦する?」
ドーガーが前に出て答える。
「はい、4人ずつ10回、40人です!!」
ものすごいブーイングが起こる。
「2番手、筆頭ルグ!何人だ!」
「はい、5人ずつ10回、50人です!」
これまた、すごいね。そりゃそうだ。
「最後!ティス殿は!」
「のこり全員、110人、1回で。」
うぉぉぉぉぉ!わたしも声が出る。
「え?マティス君は割り算できないの?」
小さな声で師匠がつぶやく。うん、わたしも一瞬そう思った。
「そして一番手だ!!」
セサミンは大笑いしている。
え?万が一だと、50×110で5500だよ?
リング、2000リングしかないって言ってたのに!!
わたしたちも持ってないよ!
いや、負けなきゃいいから大丈夫か?
「師匠?どう思いますか?」
「そうですね。本当は200人でもいいかと。
ま、ルグとドーガーに自信を付けさせる意味合いもあるのでしょう。心配ですか?」
「いえ、1番手で速く終わらせ、すぐにここに来るんだろうなと。」
「ああ、そうですね。仕方がないでしょう。」
「はい、仕方がないですが、ここの女性陣の視線がうっとおしいだろうなと。」
「ああ、しかたがないですね。」
「そうですね。」
ファンロも大笑いだ。
「110人では武勇にはならぬが、手早く50リング稼げるな!
さ、110人!前に出ろ!!」
そりゃそうだ、とりあえず、110人の中にいて誰かが倒せば、
50リングもらえる。
あっという間に110人集まった。
タンタンは入っていない。
「モウ殿、ぜひ、ルグとドーガーにひとこと。
そしてあなたの夫にも」
セサミンが、笑い泣きの涙を拭きつつ、わたしにも挨拶するように言う。
投げキッスするといったしな。仕方がない。
競技場が見渡せるところに立つ。
ここの剣士、200人の視線が絡む。
わたしが見るのはルグとドーガー、マティスだけだ。
『ルグ、コットワッツにルグありという言葉を不動のものにしなさい。できますね?
ドーガー、憂いはなにもありません、思う存分やりなさい。』
また、2人が片膝を付く。
「そして、ダーリン、わたしの愛する旦那様、お早いお戻りをお待ちしております。」
カテーシーの礼を取り、投げキッスを送る。
なぜか200人の大歓声だ。
また、セサミンが大笑いだ、師匠も。
うむ、カテーシーがおかしかったか、失敗、失敗。
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