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38:トカゲのしっぽ
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ジャイアニズムが発動したが受け入れてくれた。
---どうかマティスのつとめがより良きものなりますように。
そう願いキスを落とした。
顔を上げると、俺の嫁世界一選手権優勝者の笑顔があった。
くぅぅぅx・・・お約束だ。おなかが鳴る。
「飯にしよう。運ぶだけだから、もう座っておいで。」
頬にキスを落とす。
あう。素晴らしきかな、新婚生活。
素晴らしきはトカゲのしっぽだった。
タンシチュー?超トロトロの。
ゼラチン質もあるのか、コラーゲンたっぷりみたい。それでいてくどくない。
トマトベースに、セージかな?ハーブも入っている。
ナンを薄く固くしたパンで皿をきれいにぬぐい取り食べつくした。
一人なら絶対皿を舐めてる。おいしかった。また食べたい。
「しっぽはとってもまた生えてくるんだ。小さい個体はしっぽだけ取って
逃がす。大きくなったら仕留める。2度おいしいのさ。
若いほうが柔らかいからまた違う料理で食べる。
これは乾燥さえていたから、煮込むのに時間がかかるんだ。
でも、うまいだろ?タロスもよろこんで食べていた。
久しぶりに作ったよ。うまかったか?」
「おいしかった。3日に一度は食べたい!」
「ははは、もっとうまいものを作ってやるさ。
窯ができたから、うまい肉が焼けるぞ?」
「はぁぁぁ、三国一の果報者です。」
「?ああ、幸せ者ってことか?そうだ、私は幸せ者だ。」
「わたしがだよ。うん、マティスもね。」
絶賛の嵐のなか昼食は終わった。
もうすぐ月が昇る。
外に出る準備をして扉君の前に向かった。
マティスはいつもの砂漠に出る風体に外套を着ていた。
槍は外套のぽっけに不思議空間を作ってあげたのでそこに。
わたしはどてらをもう着るわけもいかず、タロスさんのもので着る。
ポッケに不思議空間は作ったがそのほかはを改造なし。
「これいいね。おしゃれだ。」
毛布に使われていたものとは違う、光沢のあるフェルト状のものに、
肩やひじにはトカゲであろうか革が使ってある。
全体にセンスがいいのだ。
内側には肌触りの良い裏生地を使い、首周りは、また違う雰囲気の革を使ってある。
「タロスは砂漠一の伊達男だったんだ。着道楽もな。
それは最後に新調したものだ。ほとんど使っていない。
タロスの若いころの話はすごいぞ。街にいけば娼婦たちが家の前でまってる。
しかも、金を払うことはないらしい
ゼムが来るようになってから、街に行かなくなったらしいが、
着道楽は死ぬまで楽しんでいたよ。」
女性側がお金をはらうの?
「うわぁー、会いたかった。わたしも全財産つぎこんでるよ、きっと。」
「タロスは俺の祖父と言ってもいいくらいの年齢だぞ?」
「うん、わたし年上好き♪センスもいいし、惚れちゃうよ。」
「なにっ」
わたしの両肩をつかみ目を見つめる。
にこりとわらうと、軽くキスをしてきた。
「刻む長さは違うかもしれないが、お前より年上だ。もっと、好きになってくれ。」
「うん、好き。」
今度はわたしが飛びついてキスをした。
扉の前、いや下なんだが、新婚家庭のような
いちゃつきぶりを扉君の前で披露してしまった。
はずかしい。
---どうかマティスのつとめがより良きものなりますように。
そう願いキスを落とした。
顔を上げると、俺の嫁世界一選手権優勝者の笑顔があった。
くぅぅぅx・・・お約束だ。おなかが鳴る。
「飯にしよう。運ぶだけだから、もう座っておいで。」
頬にキスを落とす。
あう。素晴らしきかな、新婚生活。
素晴らしきはトカゲのしっぽだった。
タンシチュー?超トロトロの。
ゼラチン質もあるのか、コラーゲンたっぷりみたい。それでいてくどくない。
トマトベースに、セージかな?ハーブも入っている。
ナンを薄く固くしたパンで皿をきれいにぬぐい取り食べつくした。
一人なら絶対皿を舐めてる。おいしかった。また食べたい。
「しっぽはとってもまた生えてくるんだ。小さい個体はしっぽだけ取って
逃がす。大きくなったら仕留める。2度おいしいのさ。
若いほうが柔らかいからまた違う料理で食べる。
これは乾燥さえていたから、煮込むのに時間がかかるんだ。
でも、うまいだろ?タロスもよろこんで食べていた。
久しぶりに作ったよ。うまかったか?」
「おいしかった。3日に一度は食べたい!」
「ははは、もっとうまいものを作ってやるさ。
窯ができたから、うまい肉が焼けるぞ?」
「はぁぁぁ、三国一の果報者です。」
「?ああ、幸せ者ってことか?そうだ、私は幸せ者だ。」
「わたしがだよ。うん、マティスもね。」
絶賛の嵐のなか昼食は終わった。
もうすぐ月が昇る。
外に出る準備をして扉君の前に向かった。
マティスはいつもの砂漠に出る風体に外套を着ていた。
槍は外套のぽっけに不思議空間を作ってあげたのでそこに。
わたしはどてらをもう着るわけもいかず、タロスさんのもので着る。
ポッケに不思議空間は作ったがそのほかはを改造なし。
「これいいね。おしゃれだ。」
毛布に使われていたものとは違う、光沢のあるフェルト状のものに、
肩やひじにはトカゲであろうか革が使ってある。
全体にセンスがいいのだ。
内側には肌触りの良い裏生地を使い、首周りは、また違う雰囲気の革を使ってある。
「タロスは砂漠一の伊達男だったんだ。着道楽もな。
それは最後に新調したものだ。ほとんど使っていない。
タロスの若いころの話はすごいぞ。街にいけば娼婦たちが家の前でまってる。
しかも、金を払うことはないらしい
ゼムが来るようになってから、街に行かなくなったらしいが、
着道楽は死ぬまで楽しんでいたよ。」
女性側がお金をはらうの?
「うわぁー、会いたかった。わたしも全財産つぎこんでるよ、きっと。」
「タロスは俺の祖父と言ってもいいくらいの年齢だぞ?」
「うん、わたし年上好き♪センスもいいし、惚れちゃうよ。」
「なにっ」
わたしの両肩をつかみ目を見つめる。
にこりとわらうと、軽くキスをしてきた。
「刻む長さは違うかもしれないが、お前より年上だ。もっと、好きになってくれ。」
「うん、好き。」
今度はわたしが飛びついてキスをした。
扉の前、いや下なんだが、新婚家庭のような
いちゃつきぶりを扉君の前で披露してしまった。
はずかしい。
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