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第2話 初めての旅。
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教会から外に出て、初めて目に映った異世界の風景を見て忍は思った。
(あまりフランスの田舎町と変わらないんだな。)
幼い頃から海外に行く事もあった忍には、鋭角の屋根の建物が立ち並んだ古風な町並みは、それほど珍しくもなかった。が、忍の考えを改めさせる物があった。
それは二十一世紀でも稀にしか見れない、見張り台と侵入を防ぐ防壁があったからだ。
「初めて見たな見張り台。」
「シノブさんの世界ではないのですか?」
忍は呆けて周囲を見渡していて、そんな姿を心配したのか声をかけるアーシェ。
「まあ、俺の世界では必要ないというより平和すぎてなかった。戦争ならあったかもしれないが実物を見るのは人生で初めてだ。いや、どっかで見てるかもしれないが忘れてるだけかもな…。」
忍は冷静に過去の記憶を辿るが、途中で面倒くさくなったので思い出すのを放棄した。
「今日はダッカ村から離れて町に行きましょう、ここからですと…クラウスト王国が近いです。」
「王国ね…あんまり気乗りしないな。」
忍は王国という言葉に、あんまり好きになれない様子だった。
「何故ですか?」
「王様は偉そうで色々と頼み込んで自分で解決しなさそうだから。」
「王に会えるのは身分が高くないとなりませんので、安心してください。それに王国へ向かう目的は仲間探しです。」
「…あのさ、それ俺じゃなくても優秀な仲間を集めて魔王を倒したら解決じゃないのか?」
忍の発言にアーシェは石のように固まってしまい、寒い風が流れた。
「……あの、ごめんなさい。」
先走ったアーシェは仲間を集める事が頭に入ってなく、順序を飛ばして異世界召喚を先に行ってしまったのだ。
「…最悪だ。こんな馬鹿と帰れるまで一緒とは…」
忍の頭と胃がマッハで痛みが駆け抜け、今にでも疲れて倒れそうになる。
「ば、馬鹿ってなんですか! 馬鹿って言った方が馬鹿なんです!」
「あーはいはい。もういいから、そのクラウスト王国に向かうぞ…ったく品川二号と話してるみたいだ。」
子供の口喧嘩みたいにアーシェは頬をぷくっと膨らませ怒りを露にし、忍は額に手を置き呆れていた。
「それより王国へ旅立つ前にシノブさんの装備を整えましょう。」
忍はあくまでも勇者なので、適性のある装備を買い揃えようしていた。
「必要なし、俺はこの服装と拳だけで十分だ。」
意外にも忍は武器に目もくれず、肉体のみで言い出し、アーシェは困惑していた。
「で、ですが、外には魔物とか一杯いますよ!?」
「なら素手で倒す。」
「武器を持った野盗もいます!」
「戦闘不能にする。」
「魔法で攻撃されますよ!」
「臨機応変に対応する。他に何かあるか?」
頑なに武器を持ちたくない忍に全て押しきられ、こちらが心を折るしかなかったアーシェは渋々に要求を受け入れた。
「…その代わり死んでもしりませんよ!」
「死にはしない、約束があるからな。」
そう冷静に言った忍は両手をポケットに突っ込みながら一足先に門に向かった。
「もう!」
忍とアーシェが険悪なムードの中、魔王討伐のため王国へ向かう旅が始まった。
ダッカ村から出発した瞬間にいきなり問題は起きた。
「迎えの車は来ないのか?」
異世界知識が殆どない忍は、まだ開発されていなければ無い物を要求していた。
「なんですかそれ? そんなものはありません。徒歩で行きます。」
「…徒歩だと…まあいいか。」
アーシェの徒歩という言葉に少し引っ掛かりを感じたが、忍は嫌な顔を一つせずに納得し草原が広がる大地を歩きだした。
「シノブさん、質問いいですか?」
暫く道沿いを進んでいると沈黙が苦手だったのか、アーシェは険悪なまま旅をするのは嫌なので少しでも距離を縮めようと忍に話かける。
「答えられる範囲ならな。」
無表情のまま、忍は快くアーシェの願いを承諾した。
「シノブさんって何か仕事してたのですか?」
「見習いワイナリーだ。いつか自分のワインを作りたくてフランスに修行の為に留学した。」
「へぇ~どんなワインを作りたいんですか?」
アーシェは忍の仕事に感心を持ち、更に質問を続ける。
「そうだな…贅沢を言うとロマネ・コンティと同等に並ぶワインを作ってみたいと思う。歴史に名前は刻まれなくてもいいから一度だけでも誰もが認めるワインを飲ませたいな。」
「へぇ~そんなに凄いのですか? そのロマネ・コンティというのは?」
「ここの通貨は知らないが昔のロマネ・コンティだけでも王国の半分か島一つぐらいは買えるだろう…多分。」
「な、なんだか凄いワインですね…。」
「まあな…。」
忍はアーシェと話をしながらも周りをキョロキョロと見渡し警戒していた。
「シノブさん、そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ。魔物は簡単に出てきませんから。」
そんな忍の行動にアーシェは心配したのか安心させようとする。
「いや、少し癖というより習慣だな。毎回、命を狙われる事があるからな…。」
「そ、そうなんですか…。」
アーシェから忍を見た第一印象は怖い人だが、身の上話を聞いていく内に大変な苦労人だと分かって引いてしまった。
「…無理に距離を縮めなくていいぞ。どうせ魔王を倒すだけの間柄だ。倒してしまえば後は赤の他人に戻って終わりだ…。」
忍はアーシェに冷たく突き放す言葉を投げる。アーシェはピタリと足を止め立ち止まり、暗くなるかのように顔を下に向ける。
異変を感じ、気になった忍はアーシェに振り向き、目を見開き驚愕した。
「『我、契約する者。敵を焼却する力を…。』」
なんとアーシェは怒ってしまい、上空に巨大な球体の炎を作り出していた。
忍は片足を上げて対処しようとした。が、巨大すぎるため足だけでは対応できないので、別の手段に変更した。
「『ダークネスホール』」
忍は『闇の覇気』を使い、火球と同等の大きい黒い渦を出現させた。黒い渦は徐々に火球を吸収し、消滅した。
「次は本気でやりますからね。」
アーシェは低い声で忍に聞こえるくらいに呟き、怒りを露にしながら先に進んだ。
(あの巨大な火の玉を数秒で作り上げる形成スピードとコントロール能力…アイツ一人でも魔王に勝てそうな気がする。だが、これで分かった事がある。コイツ等の魔法で俺の『闇の覇気』は干渉できないという事が…。)
本来、『闇の覇気』は『光系統の覇気』でしか触れる事が出来ないため、忍が確認したかった事は魔法と異世界という未知の領域で『闇の覇気』は『炎の魔法』でも、すり抜けるか吸収できるのか調べたかったのだ。
アーシェの行動により火球を瞬時に吸収したので忍には心の余裕が出てきたのだ。
(早く元の世界には戻りたい。が、品川修二の事もある。この世界で俺の脅威になるなら…花が咲く前に摘む必要がある。)
以前の世界で初めて忍に敗北を与えた品川を思い出し、脅威となるならば警戒し潰す覚悟を決めていた。
そして険悪な状態のまま、旅を続行した。
(あまりフランスの田舎町と変わらないんだな。)
幼い頃から海外に行く事もあった忍には、鋭角の屋根の建物が立ち並んだ古風な町並みは、それほど珍しくもなかった。が、忍の考えを改めさせる物があった。
それは二十一世紀でも稀にしか見れない、見張り台と侵入を防ぐ防壁があったからだ。
「初めて見たな見張り台。」
「シノブさんの世界ではないのですか?」
忍は呆けて周囲を見渡していて、そんな姿を心配したのか声をかけるアーシェ。
「まあ、俺の世界では必要ないというより平和すぎてなかった。戦争ならあったかもしれないが実物を見るのは人生で初めてだ。いや、どっかで見てるかもしれないが忘れてるだけかもな…。」
忍は冷静に過去の記憶を辿るが、途中で面倒くさくなったので思い出すのを放棄した。
「今日はダッカ村から離れて町に行きましょう、ここからですと…クラウスト王国が近いです。」
「王国ね…あんまり気乗りしないな。」
忍は王国という言葉に、あんまり好きになれない様子だった。
「何故ですか?」
「王様は偉そうで色々と頼み込んで自分で解決しなさそうだから。」
「王に会えるのは身分が高くないとなりませんので、安心してください。それに王国へ向かう目的は仲間探しです。」
「…あのさ、それ俺じゃなくても優秀な仲間を集めて魔王を倒したら解決じゃないのか?」
忍の発言にアーシェは石のように固まってしまい、寒い風が流れた。
「……あの、ごめんなさい。」
先走ったアーシェは仲間を集める事が頭に入ってなく、順序を飛ばして異世界召喚を先に行ってしまったのだ。
「…最悪だ。こんな馬鹿と帰れるまで一緒とは…」
忍の頭と胃がマッハで痛みが駆け抜け、今にでも疲れて倒れそうになる。
「ば、馬鹿ってなんですか! 馬鹿って言った方が馬鹿なんです!」
「あーはいはい。もういいから、そのクラウスト王国に向かうぞ…ったく品川二号と話してるみたいだ。」
子供の口喧嘩みたいにアーシェは頬をぷくっと膨らませ怒りを露にし、忍は額に手を置き呆れていた。
「それより王国へ旅立つ前にシノブさんの装備を整えましょう。」
忍はあくまでも勇者なので、適性のある装備を買い揃えようしていた。
「必要なし、俺はこの服装と拳だけで十分だ。」
意外にも忍は武器に目もくれず、肉体のみで言い出し、アーシェは困惑していた。
「で、ですが、外には魔物とか一杯いますよ!?」
「なら素手で倒す。」
「武器を持った野盗もいます!」
「戦闘不能にする。」
「魔法で攻撃されますよ!」
「臨機応変に対応する。他に何かあるか?」
頑なに武器を持ちたくない忍に全て押しきられ、こちらが心を折るしかなかったアーシェは渋々に要求を受け入れた。
「…その代わり死んでもしりませんよ!」
「死にはしない、約束があるからな。」
そう冷静に言った忍は両手をポケットに突っ込みながら一足先に門に向かった。
「もう!」
忍とアーシェが険悪なムードの中、魔王討伐のため王国へ向かう旅が始まった。
ダッカ村から出発した瞬間にいきなり問題は起きた。
「迎えの車は来ないのか?」
異世界知識が殆どない忍は、まだ開発されていなければ無い物を要求していた。
「なんですかそれ? そんなものはありません。徒歩で行きます。」
「…徒歩だと…まあいいか。」
アーシェの徒歩という言葉に少し引っ掛かりを感じたが、忍は嫌な顔を一つせずに納得し草原が広がる大地を歩きだした。
「シノブさん、質問いいですか?」
暫く道沿いを進んでいると沈黙が苦手だったのか、アーシェは険悪なまま旅をするのは嫌なので少しでも距離を縮めようと忍に話かける。
「答えられる範囲ならな。」
無表情のまま、忍は快くアーシェの願いを承諾した。
「シノブさんって何か仕事してたのですか?」
「見習いワイナリーだ。いつか自分のワインを作りたくてフランスに修行の為に留学した。」
「へぇ~どんなワインを作りたいんですか?」
アーシェは忍の仕事に感心を持ち、更に質問を続ける。
「そうだな…贅沢を言うとロマネ・コンティと同等に並ぶワインを作ってみたいと思う。歴史に名前は刻まれなくてもいいから一度だけでも誰もが認めるワインを飲ませたいな。」
「へぇ~そんなに凄いのですか? そのロマネ・コンティというのは?」
「ここの通貨は知らないが昔のロマネ・コンティだけでも王国の半分か島一つぐらいは買えるだろう…多分。」
「な、なんだか凄いワインですね…。」
「まあな…。」
忍はアーシェと話をしながらも周りをキョロキョロと見渡し警戒していた。
「シノブさん、そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ。魔物は簡単に出てきませんから。」
そんな忍の行動にアーシェは心配したのか安心させようとする。
「いや、少し癖というより習慣だな。毎回、命を狙われる事があるからな…。」
「そ、そうなんですか…。」
アーシェから忍を見た第一印象は怖い人だが、身の上話を聞いていく内に大変な苦労人だと分かって引いてしまった。
「…無理に距離を縮めなくていいぞ。どうせ魔王を倒すだけの間柄だ。倒してしまえば後は赤の他人に戻って終わりだ…。」
忍はアーシェに冷たく突き放す言葉を投げる。アーシェはピタリと足を止め立ち止まり、暗くなるかのように顔を下に向ける。
異変を感じ、気になった忍はアーシェに振り向き、目を見開き驚愕した。
「『我、契約する者。敵を焼却する力を…。』」
なんとアーシェは怒ってしまい、上空に巨大な球体の炎を作り出していた。
忍は片足を上げて対処しようとした。が、巨大すぎるため足だけでは対応できないので、別の手段に変更した。
「『ダークネスホール』」
忍は『闇の覇気』を使い、火球と同等の大きい黒い渦を出現させた。黒い渦は徐々に火球を吸収し、消滅した。
「次は本気でやりますからね。」
アーシェは低い声で忍に聞こえるくらいに呟き、怒りを露にしながら先に進んだ。
(あの巨大な火の玉を数秒で作り上げる形成スピードとコントロール能力…アイツ一人でも魔王に勝てそうな気がする。だが、これで分かった事がある。コイツ等の魔法で俺の『闇の覇気』は干渉できないという事が…。)
本来、『闇の覇気』は『光系統の覇気』でしか触れる事が出来ないため、忍が確認したかった事は魔法と異世界という未知の領域で『闇の覇気』は『炎の魔法』でも、すり抜けるか吸収できるのか調べたかったのだ。
アーシェの行動により火球を瞬時に吸収したので忍には心の余裕が出てきたのだ。
(早く元の世界には戻りたい。が、品川修二の事もある。この世界で俺の脅威になるなら…花が咲く前に摘む必要がある。)
以前の世界で初めて忍に敗北を与えた品川を思い出し、脅威となるならば警戒し潰す覚悟を決めていた。
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