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第2章 魔導使い襲来。
第80話 東からの挨拶。
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「あり? 結構、威力が強めのロケットで発射したけどーーあの屋敷、頑丈すぎねぇか?」
紫煙が吹き出すバズーカを持ち、神崎邸の頑丈差に素直な感想を述べる男がいた。
深々と顔を隠すようにスポーツキャップを被り、デカイゴーグル、口元には布で覆い、正体が分かりにくい人物がいた。
服は何処でも売っているロゴが入ったTシャツ、ブカブカとしたデニム、そしてお洒落なスニーカーだった。
「おい、あの屋敷にいる若そうな奴だけ見つけて、俺の前に連れて来い。他はムカついても殺すなよ?」
バズーカを発射したリーダーは森へ指示を出していた。
すると森からゾロゾロとリーダーと同じ格好をした大勢の奴等が金属バットと鉄パイプを持ち現れた。まさしくギャング集団だった。
「さてと、社長が強いって言わせる程の人物はいるかな?」
ギャング共はリーダーの命令より、屋敷へと前進した。
リーダーの男は余裕な態度で、部下達がお目当ての人物を連れて来るまで待機しようとしていた。が、そんな愚かな考えは簡単に、改めさせられる。
「あり? なんか飛んで来てない?」
リーダーは目を細め、豪速球で飛翔してくる物体を見つめていた。
すると頬スレスレと通り過ぎ、背後にあった木々が薙ぎ倒されていた。
「え? 何これ? 何投げられたの? 五百メートル離れてるのに?」
ギャング集団に投げられた物は、ソフトボールサイズのコンクリート片だった。
何処から飛んで来たのか推測した。それは崩壊した屋敷からだった。
全員は五百メートルから離れた距離に、コンクリート片を投げ込む人外に、恐怖と驚愕していた。
そのコンクリート片を投げた犯人は、煙草を咥えて、冷静な表情の修二だった。
「おい、ちゃんと当てろよ。」
「ちゃんと当てたら死ぬだろうが。リアルアンパンマンにする気もねぇよ。見たくねぇだろ、頭がコンクリートマンなんて…。」
「それもそうだな。」
「それにバズーカで脅して屈服させようとする連中には、二回ビビらすだけで十分だ。」
修二は地面に転がっているコンクリート片を拾い、再び森へと投球した。
ちゃんとリーダーらしき人物の頬スレスレで狙って投げていた。
「私達では手加減できずに、殺してしまいそうなので、お二人にお任せします。」
「了解。」
「俺は少し試したい事があるから、先に暴れててくれ。」
「はいよ。」
修二は屋敷の崩壊した場所から飛び、華麗に着地した。そしてギャング集団へ目を向けて、不敵に笑っていた。
「さて、久し振りに人間同士の喧嘩だ。手加減できるか試させてもらうぜ。」
修二は両指をポキポキと鳴らし、ギャング集団へ疾走した。
「おいおい、マジ!? アイツ一人で三十人と戦う気かよ!? 後ろの奴等は止めねぇの!」
まさか修二一人という挑戦的とも思える行動に、ギャング集団のリーダーは驚愕していた。
「リ、リーダー! ど、どうします!? ビビらすだけで十分だと思ってたのに、アッチは殺る気ですよ!」
「あーもう! 半殺しにして良いぞ! 行けぇぇぇぇぇッ!」
リーダーは明確な考えが浮かばず、ヤケとなって生かす筈だったのが、今は半殺しという命令を下してしまった。
リーダーの命令により、三十人のギャングは雄叫びを上げて、修二へと勇敢にも向かって行った。
「オラァッ!」
修二は目前へと勢いよく迫って来た。ギャング一人の頬を右ストレート一発で地面へと沈めた。
そして次に来た一人を前蹴り一撃で沈めた。
その近くにいた一人を素早く左手で胸ぐらを掴み、勢いよく引き寄せて、頭突きを繰り出した。頭突きされたギャングは白目を向いて、泡を吹いて、気絶した。
「とっとと早く来やがれ!」
血液が沸騰するぐらい温まり、修二の脳内はアドレナリンが大量分泌し、狂暴化していた。
そして修二は飛び蹴りしてきた、ギャングの足を右片手のみで掴んだ。
「え!? な、なんか嫌な予感…。」
そんな戸惑う一般人ギャングの嫌な予感は的中した。
修二は両足を脇へとガッチリ固定し、雄叫びを上げながらジャイアントスイングを繰り出した。そのまま高速回転で敵陣へと突っ込んだ。
修二は次々とジャイアントスイングで、ギャングを薙ぎ倒して行く。
「な、何あの…リアル化物…。もう人間じゃないよ…。」
「リ、リーダー! この時こそ、バズーカを使う時でしょ!」
「お、おう! ……喰らいやがれ化物!」
リーダーはバズーカを修二へ向けて、発射した。ロケット弾は真っ直ぐと、修二へ向かって行った。が、ロケット弾は上空へ向かい、独りでに爆発したのだ。
「い、一体、な、何が…。」
一人のギャングが現実離れした光景に唖然とし、戸惑いを隠せなかった。
「ただロケット弾を上空方向変えただけだ。そんな驚くことねぇだろ。」
修二がやったのは、向かって来るロケット弾を一瞬にして掴み、上空へと向けた。と、ギャング集団へ簡単に説明していた。
「…あ~もう、しょうがねぇな。お前等、怪我人連れて後退しろ。俺がやる。」
冷静を取り戻し、リーダーは面倒くさそうに部下へ命令した。
「は、はい!」
ギャング達は怪我人を背負い、森へと向かって急ぎ足で逃げたのだ。
「……。」
修二は追いかけず、軽く煙草の紫煙を吸いながら、ただリーダーをジッと見ていた。
「怖いね~。まるで獣みたいな目付きだよ…アンタ…。」
「やっと、イタズラ小僧と話しができるぜ。」
「俺さ、自分が怪我すんの嫌だから誰かに頼ってた。けどさ、アンタみたいな人間やめましたっていう奴だと…話しは違ってくんだよね。」
「失礼なクソガキだな。初めて合う大人に対して、人外発言とはなんだ?」
「ロケット弾を簡単に上空へ向けたって言う時点で、人間じゃないっしょ。ここはリーダーらしく戦うしかないっしょ!」
いつの間にか、修二の足元が土泥で埋まり、そして固まり固定され、ガッチリと拘束されていた。
「よっしゃあ! どうだ、いくら化物でも拘束されたら…あり?」
リーダーは馬鹿みたいに心の底から大笑いし、勝利を確信していた。
「よいしょ。」
修二は何事もなかったように、平然とした表情で土の拘束を破ったのだ。
リーダーは有り得ない光景を前に、吹き出し、唖然とするしかなかった。
「…終わりか? 土で拘束して挑発するのが、お前の専売特許なのか?」
流石の修二でさえも、呆気ない攻撃で沸騰寸前だったアドレナリンが氷点下まで引き、呆れていた。
「え? えぇと…。」
色々とありすぎて、リーダーは動揺し、あたふたとしていた。
「そんじゃあ終わらせるか、『土の覇気使い』さんよ。」
「へっ?」
修二はリーダーの場所まで、スキップで一瞬に接近し、左デコピンを額へと触れ、軽く弾いたのだ。
リーダーはくの字で吹き飛ばされ、ギャング集団へ激突した。
「リ、リーダー!」
リーダーが倒された事により、ギャング集団は集まって安否確認をする。
「おい、お前等!」
まだギャング集団に用があったので、急いで修二は止めたのだ。
「は、はい!」
そんな修二の怒号で、ギャング集団にリーダーは雑に放り投げられる。
「お前等は何処から来た? 目的までは言わなくていいぞ。」
「と、東京から…来ました。」
怯えたギャングの一人が手を上げ、修二へ返答していた。
「良し、分かった。今すぐ、海道から出て行くなら…何もせずにしてやる。まだ続けるなら…。」
修二は静かな雰囲気で、ギャング集団へ撤退を命令した。それでも続けるならと、修二は屋敷へ指差した。
すると、猛烈な電撃を纏ったコンクリート片が此方へ飛翔して来たのだ。そのコンクリートの弾丸は、森と接触すると大爆発し、更地へと変えたのだ。
「あんな兵器みたいな物と戦いたいなら、少しだけ相手してやるぜ?」
そんな修二の脅迫により、ギャング集団はリーダーを連れて、そそくさと脱兎の如く、海道から逃走したのだ。
「…たまには、こんな勝利もいいな。」
そして勝利を確信し、輝へ報告するため修二は屋敷へ戻るのだった。
紫煙が吹き出すバズーカを持ち、神崎邸の頑丈差に素直な感想を述べる男がいた。
深々と顔を隠すようにスポーツキャップを被り、デカイゴーグル、口元には布で覆い、正体が分かりにくい人物がいた。
服は何処でも売っているロゴが入ったTシャツ、ブカブカとしたデニム、そしてお洒落なスニーカーだった。
「おい、あの屋敷にいる若そうな奴だけ見つけて、俺の前に連れて来い。他はムカついても殺すなよ?」
バズーカを発射したリーダーは森へ指示を出していた。
すると森からゾロゾロとリーダーと同じ格好をした大勢の奴等が金属バットと鉄パイプを持ち現れた。まさしくギャング集団だった。
「さてと、社長が強いって言わせる程の人物はいるかな?」
ギャング共はリーダーの命令より、屋敷へと前進した。
リーダーの男は余裕な態度で、部下達がお目当ての人物を連れて来るまで待機しようとしていた。が、そんな愚かな考えは簡単に、改めさせられる。
「あり? なんか飛んで来てない?」
リーダーは目を細め、豪速球で飛翔してくる物体を見つめていた。
すると頬スレスレと通り過ぎ、背後にあった木々が薙ぎ倒されていた。
「え? 何これ? 何投げられたの? 五百メートル離れてるのに?」
ギャング集団に投げられた物は、ソフトボールサイズのコンクリート片だった。
何処から飛んで来たのか推測した。それは崩壊した屋敷からだった。
全員は五百メートルから離れた距離に、コンクリート片を投げ込む人外に、恐怖と驚愕していた。
そのコンクリート片を投げた犯人は、煙草を咥えて、冷静な表情の修二だった。
「おい、ちゃんと当てろよ。」
「ちゃんと当てたら死ぬだろうが。リアルアンパンマンにする気もねぇよ。見たくねぇだろ、頭がコンクリートマンなんて…。」
「それもそうだな。」
「それにバズーカで脅して屈服させようとする連中には、二回ビビらすだけで十分だ。」
修二は地面に転がっているコンクリート片を拾い、再び森へと投球した。
ちゃんとリーダーらしき人物の頬スレスレで狙って投げていた。
「私達では手加減できずに、殺してしまいそうなので、お二人にお任せします。」
「了解。」
「俺は少し試したい事があるから、先に暴れててくれ。」
「はいよ。」
修二は屋敷の崩壊した場所から飛び、華麗に着地した。そしてギャング集団へ目を向けて、不敵に笑っていた。
「さて、久し振りに人間同士の喧嘩だ。手加減できるか試させてもらうぜ。」
修二は両指をポキポキと鳴らし、ギャング集団へ疾走した。
「おいおい、マジ!? アイツ一人で三十人と戦う気かよ!? 後ろの奴等は止めねぇの!」
まさか修二一人という挑戦的とも思える行動に、ギャング集団のリーダーは驚愕していた。
「リ、リーダー! ど、どうします!? ビビらすだけで十分だと思ってたのに、アッチは殺る気ですよ!」
「あーもう! 半殺しにして良いぞ! 行けぇぇぇぇぇッ!」
リーダーは明確な考えが浮かばず、ヤケとなって生かす筈だったのが、今は半殺しという命令を下してしまった。
リーダーの命令により、三十人のギャングは雄叫びを上げて、修二へと勇敢にも向かって行った。
「オラァッ!」
修二は目前へと勢いよく迫って来た。ギャング一人の頬を右ストレート一発で地面へと沈めた。
そして次に来た一人を前蹴り一撃で沈めた。
その近くにいた一人を素早く左手で胸ぐらを掴み、勢いよく引き寄せて、頭突きを繰り出した。頭突きされたギャングは白目を向いて、泡を吹いて、気絶した。
「とっとと早く来やがれ!」
血液が沸騰するぐらい温まり、修二の脳内はアドレナリンが大量分泌し、狂暴化していた。
そして修二は飛び蹴りしてきた、ギャングの足を右片手のみで掴んだ。
「え!? な、なんか嫌な予感…。」
そんな戸惑う一般人ギャングの嫌な予感は的中した。
修二は両足を脇へとガッチリ固定し、雄叫びを上げながらジャイアントスイングを繰り出した。そのまま高速回転で敵陣へと突っ込んだ。
修二は次々とジャイアントスイングで、ギャングを薙ぎ倒して行く。
「な、何あの…リアル化物…。もう人間じゃないよ…。」
「リ、リーダー! この時こそ、バズーカを使う時でしょ!」
「お、おう! ……喰らいやがれ化物!」
リーダーはバズーカを修二へ向けて、発射した。ロケット弾は真っ直ぐと、修二へ向かって行った。が、ロケット弾は上空へ向かい、独りでに爆発したのだ。
「い、一体、な、何が…。」
一人のギャングが現実離れした光景に唖然とし、戸惑いを隠せなかった。
「ただロケット弾を上空方向変えただけだ。そんな驚くことねぇだろ。」
修二がやったのは、向かって来るロケット弾を一瞬にして掴み、上空へと向けた。と、ギャング集団へ簡単に説明していた。
「…あ~もう、しょうがねぇな。お前等、怪我人連れて後退しろ。俺がやる。」
冷静を取り戻し、リーダーは面倒くさそうに部下へ命令した。
「は、はい!」
ギャング達は怪我人を背負い、森へと向かって急ぎ足で逃げたのだ。
「……。」
修二は追いかけず、軽く煙草の紫煙を吸いながら、ただリーダーをジッと見ていた。
「怖いね~。まるで獣みたいな目付きだよ…アンタ…。」
「やっと、イタズラ小僧と話しができるぜ。」
「俺さ、自分が怪我すんの嫌だから誰かに頼ってた。けどさ、アンタみたいな人間やめましたっていう奴だと…話しは違ってくんだよね。」
「失礼なクソガキだな。初めて合う大人に対して、人外発言とはなんだ?」
「ロケット弾を簡単に上空へ向けたって言う時点で、人間じゃないっしょ。ここはリーダーらしく戦うしかないっしょ!」
いつの間にか、修二の足元が土泥で埋まり、そして固まり固定され、ガッチリと拘束されていた。
「よっしゃあ! どうだ、いくら化物でも拘束されたら…あり?」
リーダーは馬鹿みたいに心の底から大笑いし、勝利を確信していた。
「よいしょ。」
修二は何事もなかったように、平然とした表情で土の拘束を破ったのだ。
リーダーは有り得ない光景を前に、吹き出し、唖然とするしかなかった。
「…終わりか? 土で拘束して挑発するのが、お前の専売特許なのか?」
流石の修二でさえも、呆気ない攻撃で沸騰寸前だったアドレナリンが氷点下まで引き、呆れていた。
「え? えぇと…。」
色々とありすぎて、リーダーは動揺し、あたふたとしていた。
「そんじゃあ終わらせるか、『土の覇気使い』さんよ。」
「へっ?」
修二はリーダーの場所まで、スキップで一瞬に接近し、左デコピンを額へと触れ、軽く弾いたのだ。
リーダーはくの字で吹き飛ばされ、ギャング集団へ激突した。
「リ、リーダー!」
リーダーが倒された事により、ギャング集団は集まって安否確認をする。
「おい、お前等!」
まだギャング集団に用があったので、急いで修二は止めたのだ。
「は、はい!」
そんな修二の怒号で、ギャング集団にリーダーは雑に放り投げられる。
「お前等は何処から来た? 目的までは言わなくていいぞ。」
「と、東京から…来ました。」
怯えたギャングの一人が手を上げ、修二へ返答していた。
「良し、分かった。今すぐ、海道から出て行くなら…何もせずにしてやる。まだ続けるなら…。」
修二は静かな雰囲気で、ギャング集団へ撤退を命令した。それでも続けるならと、修二は屋敷へ指差した。
すると、猛烈な電撃を纏ったコンクリート片が此方へ飛翔して来たのだ。そのコンクリートの弾丸は、森と接触すると大爆発し、更地へと変えたのだ。
「あんな兵器みたいな物と戦いたいなら、少しだけ相手してやるぜ?」
そんな修二の脅迫により、ギャング集団はリーダーを連れて、そそくさと脱兎の如く、海道から逃走したのだ。
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