14 / 43
第14話 智学と賊の技
しおりを挟む
王国を出て、ほんの10数km南。
そこに大地が抉り取られたような地形の窪みの中に、その遺跡の入口はあった。
「……どうだ、ロレンス。入口に敵の気配は?」
「今はありません……が、元々王国が管理を手放した遺跡には魔物も巣食っています。充分注意して入るべきでしょう」
「どの程度の魔物がいるか……これで確かめてみるかね。そらっ」
ブラックが入口付近に投げたのは、王国の酒場で買った骨付き肉だ。ぽとり、と地に落ち……しばらくすると――――
「……むっ。見えたか、みんな?」
――突然、瞬きする間もなく骨付き肉は消えた。
だが、骨付き肉を奪ったモノを皆、確認していた。
「……でっかいネズミだったねー……でも、あの程度なら全然大丈夫じゃあない?」
ウルリカはやや大げさに手をひらひら振って余裕を伝える。
「少なくとも、入口付近の階層はヤバげな魔物は少なそうにゃ!」
「……でも、奥まで進めばさすがにそうもいきませんわよね……」
「まずはピーキーな魔物が最初のフロアにいる、それだけでラッキーだと思おうぜ! だーいじょぶだよ、オレたちなら!」
「……よし。踏み込むぞ……」
ラルフは先頭に立ち、一行は後に続いた。
<<
遺跡の内部は当然暗かった……が、ところどころに点っているランプ。
レチア王国が管理を放棄した遺跡に点るランプが、そこに人が潜伏していることを改めて告げている。
少し進むと……早速鉄格子の扉があった。錠前が何重にもかかっている。
「おっとォ……早くも俺様の出番ってワケかいぃ……へっへ。ちい~っと待ってなァァァ……」
セアドは例によって手馴れた手つきで徐に解錠用ピックを取り出し……扉に取り付いた。
言うが早いか、数秒と待たず鍵は外れ、扉が開いた。
「ざっとこんなモンよォ。これから先もこの程度の鍵ならセクハラ発言で乙女の顔を赤らめるよりも早くゥ……解き外してやるぜぇえぇ……カッカッカッ」
「……やはり、逸材は逸材、か……」
ラルフはこの遺跡の攻略にセアドが不可欠であることを改めて認めつつ……先頭に立ち先に進んだ。
<<
しばらく遺跡の内部に歩を進めた。
ただの洞窟にも似た湿っぽい遺跡の内部では先ほど見かけた大ネズミや大グモ、巨大蜂や溶解液を吹くスライムなども襲ってきたが、魔物と言っても所詮は小動物が凶暴化した程度。難なく撃破したり追い払ったりして滞ることなく先を進む。
ラルフは剣技。ウルリカは斧技。ルルカは二刀流の短剣舞。セアドは鈍器など。
魔術や法術、弾薬などを消耗するまでもなく対処出来た。
「楽勝ってね! ……ん? ねぇ、アレ何よ? あの石版みたいなの」
つい今しがた愛用する戦斧で大グモの頭をカチ割ったウルリカは、ふと横道に逸れたところにある壁に石版があるのを見つけた。曰くありげに石版の両脇には篝火が焚いてある。
「これは……古代文字か……? ……ロレンス。解るか?」
「……少々お待ちを」
石版には何やら何処の国のものとも知れぬ文字が掘ってあった。ロレンスは慎重に石版を覗き込み、何やらノートのような物を取り出して確認する。
「我が王国に伝わる古の文字ですな。ええと……『紅緋の珠を撫でた後、冷蒼の珠を撫でよ。然る後、緑碧の壁の手を下ろした後、琥珀の壁の手を下ろせ。さすれば、我らが偉大なる王家の深淵への道は開かれん』……と書かれてあります」
ロレンスは翻訳すると同時に、素早く手元のノートの新しいページに現代語訳した文字をメモしていく。高度な学問を修めた者らしい実に迅速でスマートな作業だ。
「……こーひ? のたまののち、れいそー? 意っ味わかんねー……ねー、誰か解る? この石版の意味」
ウルリカは頭に手を当て、今にも頭痛がしそうだ、と言った風情で一行に尋ねる。
「ふっ。文字が解読さえ出来れば、親切に過ぎる謎かけだな」
「そうですね。さしずめ、先へ進むための説明文と言ったところか」
「この調子のまま攻略したいものですな」
「げっ! あんたたち、わかんのー? マジでマジでー!?」
頭脳労働や学が必要なことには滅法苦手なウルリカは思わず喚いた。
「ふーん。そんなもんなのかぁ? オレもわかんねーや。でも先に行けるなら万事OKだな」
「……ふう。阿呆二人は放っておいて、この石版の文字が示す場へと急ごうじゃあないか。いや、ウルリカ……君は曲がりなりにも冒険者だろう? この程度の説明文の意味が解らなくて今までどうやって世渡りしたのかね?」
「ぐむむむ~…………」
ヴェラと同列に、否、冒険者稼業をしている手前……苦手分野をコケにされたウルリカは恥を意識せざるを得なかった。
「……ね、ねぇー! この地下に宝玉があるってんならさあ! このまま穴を掘って進めば――――」
「そんなことしてたら賊に先んじられるだけにゃよ……そもそも、敵に見つかるにゃ」
「まあ。そんな野蛮な発想しかないウルリカ様、かわいそう……どうすればよいかしら、漫画本でも持ってくれば良かったわ……」
「穴ァァァ掘るならァ……俺ァもっと心地の良い穴ァ掘るぜぇ……クカカカカァ!」
「どわーっ! やめんかセアド、このぉ! 火炎魔法で焼き尽くされたいかっ!?」
この遺跡に来て最初に活躍したセアドとロレンスが暴れ回るのを尻目に、ブラックは肩をすくめる。
「全くだ。憐憫の念に堪えん。君は落ち着けない子供か何かかね?」
「……むうう…………」
一行に提案するどころか、苦手分野がさらに露呈し墓穴を掘ってしまった。ウルリカはすっかり意気消沈だ。
「……ま、まあまあ。ロレンスとセアドのおかげで先に進めますから。ウルリカさんには、違う場面での活躍に期待してますよ」
「……はーい…………」
<<
少し進んだところに、開けた空間があった。篝火やランプが一層明るく照らしている。
壁を見ると、巨大な碑石のようなものが埋まっており、両側には赤と青の珠、そして緑と黄色のレバーがある……。
「……きっとここですな。罠の類いは……無いと見て間違いないでしょう」
「へー。で、どうすんだよ? 随分堅苦しい、ポエミィな古代文字だったけどよお」
「……紅緋の珠を撫でた後……冷蒼の珠を……」
ロレンスは慎重に、赤い珠を触った後に青い珠を触った。俄に珠は光を帯び始める。
「……緑碧の壁の手を下ろした後……琥珀の壁の手を……っと」
次に、緑のレバーを下ろした後に、黄色のレバーを下ろした。
すると――――
「む。壁の石が光り出したぞ……」
ラルフが指差すと、碑石が淡い紺碧の光を帯び出した。
「触れてみます」
「注意してくれ」
ロレンスはラルフの声を背に受けながら、引き続き慎重に魔術杖を携えながら……碑石にゆっくりと触れてみる…………。
触れた途端に、光はロレンスの手元に集中し――――次の瞬間、三叉に分かれた光が一行の後方の壁に走り……壁が開き、階段が現れた。
「やったな! ロレンス!」
「問題なく通れそうで何よりですな」
ふと、セアドが含みある笑みを浮かべ、ロレンスににじり寄る。
「ケッケッケッケッ……俺様がァ、施錠された扉を開きィィィ……ロレンスちゃんがァ古代文字を解読し、そして仕掛けを解いたァァ。お~れたちゃァ……幸先のい~いカップルだぜぇぇぇぇぇ…………」
「いや、そんなつもり1ミクロンもありませぬからー! いやあああああ! 離れてェェェェェーーーッッ!!」
欲情したセアドがロレンスを追いかけ回そうとした。
が――――
「……とうとう、レチア王国から追っ手が来やがったか! 俺たちの『救い』の為……おめえらをここでぶっ殺すッ!!」
――――一行のドタバタを感知したのか、賊らしき男たちが現れた!
「……敵だ! みんな、構えろっ!」
ラルフが即座に統率し、一行は武器を構えた。
「遂に現れたな、我が王国を穢す悪党共め! 王家の名のもとに断罪する!!」
「おうよ。賊の格の違いも見せてやらァァァァ!!」
「……賊の?」
「当然だぜ! ロレンスちゃんに手ぇ出す奴ァァ! まとめて全殺しにしてやらァァ! 明日の王国の朝刊載ったぜ、テメェらアアァァッ!!」
「くっ……つくづく、こんな極悪人と行動を共にするのは……嫌だァアアァァ~。こっちまで品性疑われちゃうよ…………」
「……何を漫才やってんだ貴様らァァ! 俺らの『救い』の為に…………死ねやァァァァァ!!」
「……『救い』? 一体何のことだ……ともかく、倒してからだ! 来るぞッ!!」
ラルフは賊の物言いに引っ掛かるものを感じながらも……再び臨戦態勢を取った!
そこに大地が抉り取られたような地形の窪みの中に、その遺跡の入口はあった。
「……どうだ、ロレンス。入口に敵の気配は?」
「今はありません……が、元々王国が管理を手放した遺跡には魔物も巣食っています。充分注意して入るべきでしょう」
「どの程度の魔物がいるか……これで確かめてみるかね。そらっ」
ブラックが入口付近に投げたのは、王国の酒場で買った骨付き肉だ。ぽとり、と地に落ち……しばらくすると――――
「……むっ。見えたか、みんな?」
――突然、瞬きする間もなく骨付き肉は消えた。
だが、骨付き肉を奪ったモノを皆、確認していた。
「……でっかいネズミだったねー……でも、あの程度なら全然大丈夫じゃあない?」
ウルリカはやや大げさに手をひらひら振って余裕を伝える。
「少なくとも、入口付近の階層はヤバげな魔物は少なそうにゃ!」
「……でも、奥まで進めばさすがにそうもいきませんわよね……」
「まずはピーキーな魔物が最初のフロアにいる、それだけでラッキーだと思おうぜ! だーいじょぶだよ、オレたちなら!」
「……よし。踏み込むぞ……」
ラルフは先頭に立ち、一行は後に続いた。
<<
遺跡の内部は当然暗かった……が、ところどころに点っているランプ。
レチア王国が管理を放棄した遺跡に点るランプが、そこに人が潜伏していることを改めて告げている。
少し進むと……早速鉄格子の扉があった。錠前が何重にもかかっている。
「おっとォ……早くも俺様の出番ってワケかいぃ……へっへ。ちい~っと待ってなァァァ……」
セアドは例によって手馴れた手つきで徐に解錠用ピックを取り出し……扉に取り付いた。
言うが早いか、数秒と待たず鍵は外れ、扉が開いた。
「ざっとこんなモンよォ。これから先もこの程度の鍵ならセクハラ発言で乙女の顔を赤らめるよりも早くゥ……解き外してやるぜぇえぇ……カッカッカッ」
「……やはり、逸材は逸材、か……」
ラルフはこの遺跡の攻略にセアドが不可欠であることを改めて認めつつ……先頭に立ち先に進んだ。
<<
しばらく遺跡の内部に歩を進めた。
ただの洞窟にも似た湿っぽい遺跡の内部では先ほど見かけた大ネズミや大グモ、巨大蜂や溶解液を吹くスライムなども襲ってきたが、魔物と言っても所詮は小動物が凶暴化した程度。難なく撃破したり追い払ったりして滞ることなく先を進む。
ラルフは剣技。ウルリカは斧技。ルルカは二刀流の短剣舞。セアドは鈍器など。
魔術や法術、弾薬などを消耗するまでもなく対処出来た。
「楽勝ってね! ……ん? ねぇ、アレ何よ? あの石版みたいなの」
つい今しがた愛用する戦斧で大グモの頭をカチ割ったウルリカは、ふと横道に逸れたところにある壁に石版があるのを見つけた。曰くありげに石版の両脇には篝火が焚いてある。
「これは……古代文字か……? ……ロレンス。解るか?」
「……少々お待ちを」
石版には何やら何処の国のものとも知れぬ文字が掘ってあった。ロレンスは慎重に石版を覗き込み、何やらノートのような物を取り出して確認する。
「我が王国に伝わる古の文字ですな。ええと……『紅緋の珠を撫でた後、冷蒼の珠を撫でよ。然る後、緑碧の壁の手を下ろした後、琥珀の壁の手を下ろせ。さすれば、我らが偉大なる王家の深淵への道は開かれん』……と書かれてあります」
ロレンスは翻訳すると同時に、素早く手元のノートの新しいページに現代語訳した文字をメモしていく。高度な学問を修めた者らしい実に迅速でスマートな作業だ。
「……こーひ? のたまののち、れいそー? 意っ味わかんねー……ねー、誰か解る? この石版の意味」
ウルリカは頭に手を当て、今にも頭痛がしそうだ、と言った風情で一行に尋ねる。
「ふっ。文字が解読さえ出来れば、親切に過ぎる謎かけだな」
「そうですね。さしずめ、先へ進むための説明文と言ったところか」
「この調子のまま攻略したいものですな」
「げっ! あんたたち、わかんのー? マジでマジでー!?」
頭脳労働や学が必要なことには滅法苦手なウルリカは思わず喚いた。
「ふーん。そんなもんなのかぁ? オレもわかんねーや。でも先に行けるなら万事OKだな」
「……ふう。阿呆二人は放っておいて、この石版の文字が示す場へと急ごうじゃあないか。いや、ウルリカ……君は曲がりなりにも冒険者だろう? この程度の説明文の意味が解らなくて今までどうやって世渡りしたのかね?」
「ぐむむむ~…………」
ヴェラと同列に、否、冒険者稼業をしている手前……苦手分野をコケにされたウルリカは恥を意識せざるを得なかった。
「……ね、ねぇー! この地下に宝玉があるってんならさあ! このまま穴を掘って進めば――――」
「そんなことしてたら賊に先んじられるだけにゃよ……そもそも、敵に見つかるにゃ」
「まあ。そんな野蛮な発想しかないウルリカ様、かわいそう……どうすればよいかしら、漫画本でも持ってくれば良かったわ……」
「穴ァァァ掘るならァ……俺ァもっと心地の良い穴ァ掘るぜぇ……クカカカカァ!」
「どわーっ! やめんかセアド、このぉ! 火炎魔法で焼き尽くされたいかっ!?」
この遺跡に来て最初に活躍したセアドとロレンスが暴れ回るのを尻目に、ブラックは肩をすくめる。
「全くだ。憐憫の念に堪えん。君は落ち着けない子供か何かかね?」
「……むうう…………」
一行に提案するどころか、苦手分野がさらに露呈し墓穴を掘ってしまった。ウルリカはすっかり意気消沈だ。
「……ま、まあまあ。ロレンスとセアドのおかげで先に進めますから。ウルリカさんには、違う場面での活躍に期待してますよ」
「……はーい…………」
<<
少し進んだところに、開けた空間があった。篝火やランプが一層明るく照らしている。
壁を見ると、巨大な碑石のようなものが埋まっており、両側には赤と青の珠、そして緑と黄色のレバーがある……。
「……きっとここですな。罠の類いは……無いと見て間違いないでしょう」
「へー。で、どうすんだよ? 随分堅苦しい、ポエミィな古代文字だったけどよお」
「……紅緋の珠を撫でた後……冷蒼の珠を……」
ロレンスは慎重に、赤い珠を触った後に青い珠を触った。俄に珠は光を帯び始める。
「……緑碧の壁の手を下ろした後……琥珀の壁の手を……っと」
次に、緑のレバーを下ろした後に、黄色のレバーを下ろした。
すると――――
「む。壁の石が光り出したぞ……」
ラルフが指差すと、碑石が淡い紺碧の光を帯び出した。
「触れてみます」
「注意してくれ」
ロレンスはラルフの声を背に受けながら、引き続き慎重に魔術杖を携えながら……碑石にゆっくりと触れてみる…………。
触れた途端に、光はロレンスの手元に集中し――――次の瞬間、三叉に分かれた光が一行の後方の壁に走り……壁が開き、階段が現れた。
「やったな! ロレンス!」
「問題なく通れそうで何よりですな」
ふと、セアドが含みある笑みを浮かべ、ロレンスににじり寄る。
「ケッケッケッケッ……俺様がァ、施錠された扉を開きィィィ……ロレンスちゃんがァ古代文字を解読し、そして仕掛けを解いたァァ。お~れたちゃァ……幸先のい~いカップルだぜぇぇぇぇぇ…………」
「いや、そんなつもり1ミクロンもありませぬからー! いやあああああ! 離れてェェェェェーーーッッ!!」
欲情したセアドがロレンスを追いかけ回そうとした。
が――――
「……とうとう、レチア王国から追っ手が来やがったか! 俺たちの『救い』の為……おめえらをここでぶっ殺すッ!!」
――――一行のドタバタを感知したのか、賊らしき男たちが現れた!
「……敵だ! みんな、構えろっ!」
ラルフが即座に統率し、一行は武器を構えた。
「遂に現れたな、我が王国を穢す悪党共め! 王家の名のもとに断罪する!!」
「おうよ。賊の格の違いも見せてやらァァァァ!!」
「……賊の?」
「当然だぜ! ロレンスちゃんに手ぇ出す奴ァァ! まとめて全殺しにしてやらァァ! 明日の王国の朝刊載ったぜ、テメェらアアァァッ!!」
「くっ……つくづく、こんな極悪人と行動を共にするのは……嫌だァアアァァ~。こっちまで品性疑われちゃうよ…………」
「……何を漫才やってんだ貴様らァァ! 俺らの『救い』の為に…………死ねやァァァァァ!!」
「……『救い』? 一体何のことだ……ともかく、倒してからだ! 来るぞッ!!」
ラルフは賊の物言いに引っ掛かるものを感じながらも……再び臨戦態勢を取った!
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる