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2021年10月5日。藤本タツキ先生の短編集『17~21』購入。ほか雑記。

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 エッセイ10月5日。

 今日は月イチの病院への通院日。いつもより早めに家を出てスムーズに診察(つーか処方箋を貰い)。その足で作業所にも行く。

 家を出る前の母がどうも心ここに在らずといった風情で鬱々としていた。心配。秋という気候は僕でなくても身近な人にも鬱々とした症状が出る。母も元々鬱病だったし。帰るまで心身ともに健やかであることを願う。

 作業所に行ってしばらく作業をしていると、長らく作業所を休んでいたメンバーが昨日から週3日ペースで復帰して来たという。

 彼は体調が僕以上に遥かに不安定なのでそんなにスムーズに週3日とはいかないだろうが……オタク趣味において気が合う友人でもあるので少しずつ戻ってくることは喜ばしい。もしかしたら復帰してくるのにも何か大きな心境の変化があるのかもしれないが……。

 この土日頃に、よう~~やく、創作活動を再始動させることが出来た。読み切りか1話完結短編のギャグ漫画を描くことにした。ページ数も12ページも無い程度。ハードルは低く、低く。

 僕の性格上、何かストーリー性のある創作をする時、やたらと続き物や長編を創ろうとしがちだ。そして、最初から続き物や長編を創ろうとするのはハードルが極めて高く、途中で挫折したり暗礁に乗り上げやすい。実にエターナりやすいのだ(やや業界用語。創作物、主に自作ゲームなどの制作のモチベーションが尽きて放り出してしまうことを指す)。

 そう。僕のような凡人や初心者、リハビリ中の創作者はいきなり長編や続き物(1話完結型を繋げるのはまあアリ。1話目から続くことありきで創るとしんどい)を創ろうとするのではなく、読み切りや1話完結型短編を何作も創って経験を積むのが一番安定していて近道なのだ。創作関係の本などを読んだ人なら知ってるのではなかろうか。

 ギャグ漫画を描くなら描くで、それはそれで気を付けなければいけないことや僕なりの自戒があるのだが…………まあ、のちのちここにも書くだろう。

 その自作ギャグ漫画とは別に、今日の作業所での仕事中に何やら妄想が膨らんで、ツイッターのフォロワーさんのオリキャラに活躍してもらうファンアートなど考えてしまった。最初はわかりやすく1枚絵が良いかと思ったが、短い漫画にしたくなってきた。1枚絵、イラストレーションで美しく決めるのはどうも苦手かもしれない。

 他所のオリキャラで漫画を描くのは他人の褌で相撲をとるのもいいところだが、相手はそれなりにノリの良い人(だと思う)なので、きっと喜んでくれるだろう。

 帰り道、アニメイトで藤本タツキ先生の短編集『17~21』を買う。

 既に『チェンソーマン』『ファイアパンチ』などでジャンプの売れっ子作家の筆頭に入る藤本タツキ先生なら経済的に僕程度一読者の投資など大したものではないだろうが、ファンなら新刊は定価で買うのが良識というものだろう。

 連載作品を始める前はひたすらジャンプに読み切りを投稿して賞金稼ぎのような暮らしをしていたと言う藤本タツキ先生。読み切りにも既に定評があり、これはタイトルから察するに17~21歳までの間に描いたものだろう。駆け出しの頃からどれほど非凡なモノがあったのか。読むのが楽しみだ。

 最初は『ヒット作を研究してやる!』ぐらいの気持ちで『チェンソーマン』を手に取った僕だったが、怒涛に次ぐ怒涛の展開や容赦のない描写、何より漫画を描く演出や技術の上手さに「もう、もうやめてくれ。後生だ」と内心泣き叫びながら単行本を買って読み進めていき、転がるようにただのファンとなってしまった。いやはや。

 その藤本タツキ作品を手に取るキッカケになったのも、ツイッターで本人のアカウントで期間限定公開されていた読み切りのひとつ『妹の姉』を読んで面白い、心打たれると感じ入ったからだ。『妹の姉』も短編集に入っているのか? 来月にももう1巻短編集が出る。

 重ねて楽しみである。
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