mk-2の毎日がBLACK HISTORY

mk-2

文字の大きさ
46 / 95

2019年12月13日。忙しい忙しい。悩む悩み。

しおりを挟む
 12月13日。

 今日は給料を引き出しに行くつもりだったのだが、忙しい上に慎重な母が通帳などの貴重品を持ち出さないでくれ、と言うのでやむ負えず後日に。まあ、お金も今すぐ困るというほどでもないが。

 師走とは言うが、年末とは無関係に今月は忙しい気がする。

 今日は作業所で期日が迫ったグッズを納品するべく制作作業、土曜には訪問看護の所長さんがバイタルチェックに昼間に来る。日曜には財産関係で兄が甥っ子を連れて家に来る。

 ……と思ったが、意外にも作業所ではグッズ制作ではなく、金曜日のいつものオリジナルプログラムだった。世のニュースから世相を見る目を養ったり、カットイラストの練習などした。後は自主制作。ラッキーだ。自作漫画のネーム作業を進める。3ページほど進んだだろうか……まあ、同人にしろプロにしろ、足元にも及ばない作業ペースだろう。って何でここで他人と比べているのかね僕は。

 金曜日のオリジナルプログラムとは、作業所に通勤しているデザイナーの先生に従ってあまり『行なう作業はこう!』と決めずにフレキシブルにやりたい練習や作業、時にレクリエーションを行なう。名前はメディアワーク。

 メディアワーク、などと名前が付いているが、固定化した作業をしないのでイマイチ名前の付け方がわからないので、デザイナーの先生もしっくりこないままこの名前となっている。一応、ネットや書籍、テレビなどのあらゆるメディアから哲学的思惟の学びを探したり、デザイナーの先生が指揮出来る範囲で様々な物事についてディスカッションしたり、デザイン関係の学習や練習をしたりするのがメインか。そして度々メンバーの悩み相談なども。


 僕自身も悩みが尽きない性格なので、よく厄介になる。昨日意気込んでいた『料理を身に付けなければ』という、恐らく自分自身だけ勝手に深刻に考え過ぎている悩みなどもメンバーさんや先生に聞いて貰った。

 やはり、メディアワークでは「mk-2くん、深刻に考え過ぎだよ。気楽にやってれば身に付くよ」と言って貰えた。全く、何故僕は家事の料理を覚えることについて毎回ここまで思い詰めてしまうのだろう。思い詰めた結果、いつも途中で力尽きて結局母が料理を作る…………そんな悪循環のまま成長しないことを繰り返して来ているというのに。


 自分自身の苦悩について他人のせいにしたり、自分勝手に振る舞ったりするのは実に容易い。だが誰も得もしなければ進歩もなく、自分自身も他人も心にカスのような物が沈殿して不快になるだけだ。いい加減そういう悪癖は卒業したい。


 師走が忙しい、と言う話に戻るが、明日は訪問看護の所長さんが来て、明後日は兄が甥っ子を連れてくる。

 訪問看護は持病と僕自身の弱さ故に夢に敗れ、専門学校を中退した直後の、人生でワースト5には入るほどのピンチを迎えた時期に母が見つけてサービスを活用させていただくことになった。隔週土曜に主にバイタルチェックと、お茶を飲みながらカウンセリングなど。最近は固まりやすい僕の身体のマッサージまでお願いしている。ありがたや。

 この所長さんとももう10年の付き合いになるのだが、母より数歳歳下な明るく元気な女性で、僕の出会ってきた人の中で唯一と言っていいくらい心に闇を抱えていない。実に心身共に溌剌とした人だ。

 闇を抱えていないと言っても、看護師という職業柄、弱者には頻繁に接するので、心身が弱い人に親身になって寄り添って会話をしてくれる。福利厚生の一旦を担ってもいるわけなので、今後僕のような障害者にとっては欠かせない人種だ。だが、そんな気の置けない人とは言え時間は使うし、人嫌いな僕の性分、会えば多少は疲れる。


 明後日には兄が甥っ子を連れてくる。


 とは言ってもただ甥っ子の顔を見せに来るのではない。財産関係で役所や司法関係を何度も何度も往復しなければならない、煩わしい事務処理の話をしに来るのだ。僕も母も事務的な作業は実に苦手で、気持ちがカリカリして落ち着かない。さっさと済ませたい。

 それでも、年に1回、正月ぐらいにしか会えそうもない甥っ子に年越し前に会えるのはやはり嬉しい。2歳3ヶ月になるが、目まぐるしい早さで成長している。愛らしい甥っ子の健やかな成長と多幸を祈らずにはいられない。正月にはお嫁さんと共に改めて、今度は事務的な話は極力抜きで団欒に来ると言う。ありがたや。


 取り留めのない話になるが……まあ要するに年末特有の買い物だとか大掃除だとか以外にも創作活動とか自己実現含めて、何かとやることが多いのだ。最近も元気に過ごせている方だとは思うが、度々グロッキー状態だ。2週間に1日ぐらいは何も手につかないぐらい疲弊する日が来るだろう。風邪やインフルエンザなど体調を大きく崩さないように最善を尽くし、願うばかりだ。



 ああ、早くiPad Proに入れる予定のクリップスタジオEXでシーズンイラストや漫画をひたすら描きたい。欲求も煩悩も倦怠も疲弊も、実に尽きない日常だ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...