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2019年9月26日。ゲームへの想い
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9月26日。
昨日は帰り道の駅の雑踏で、修行僧が鉢を持って読経をしていた。物乞い同然の、修行によって弱者の気持ちを理解しようとする托鉢というものだ。
その修行僧のすぐ後ろ数メートルの柱の影に、座り込んで顔を膝に埋めて固まっている女性がいる。ホームレスだろうか。何れにせよ迷い人だ。
僧侶が修行をし、仏の教えや悟りを開こうと努力するのは見上げた心構えだが、そんな自己実現の前に誰かを救える方法があるのではないか、などと皮肉屋な自分は思ってしまう。いや、僕だってその蹲る人に声ひとつかける勇気もないのだから大した差はないのだけれど。
さて……あまり鬱々とした話ばかりだと読者の方も悪い意味でテンションが下がるだろう。何より、僕自身のテンションが下がる。
なので、少し楽しみにしている話を……。
明日2019年9月27日はドラゴンクエスト11Sの発売日だ。僕は何ヶ月も前、受付を開始してから間もないタイミングで近所のコンビニから予約した。もう代金も前払いしている。後は問題が起きない限り店舗で受け取るだけだ。
お察しの通り、僕はゲーム好きだ。
小中学生時代、90年代を代表する様々なRPGを兄と共に体感した僕は、RPGを中心にゲームが大好きなのだ。
RPGの良作に憧れ、RPGツクールなどで自ら自分好みや拘りを持たせたゲームを作ることもよく意識する。過去にPCのツクールで2作だけRPGを作った。
一応、3作目を制作中なのだが、作業の難しさや根気もそうだが、他の創作活動……絵描きや小説に今は手が向いているせいかゲーム制作は長いこと手につかないでいる。最初に3作目に着手してからもう2年ぐらい経つというのに序盤すら作れていない始末だ。頭が向いていても、手が向かなければ作業は進まぬ。
たが――――自作ゲームに限らず、古き良きRPGの世界に影響された僕は、冒険活劇の世界に強く憧れる。
いや、冒険活劇といっても秘境に向かう冒険家や登山家ではないが。アウトドアな趣味は肌に合いません。空想の世界。精神世界です。
尋常ならざる宿命を背負って旅立つ主人公。苦楽を共にする仲間たちとのやり取り。恋人との切実なる恋愛。旅先での憩いのひと時。未知の世界を踏破する愉しみ。そして宿敵との熱い闘争…………。
そういったエッセンスは自作ゲームだけでなく、趣味で描く絵や小説の世界にもしっかりと息づいている。
僕の親世代は年中テレビに齧り付いていたテレビっ子と呼ばれたらしいが、今の40代以下ぐらいの世代の人たちはさしずめ『ゲームっ子』だろうか。日常に大いに根をおろしている。
僕自身はゲームに影響されたとは言っても、十分にクリア出来ないまま積んでしまう、所謂積みゲーマーなの(最早、ゲームの霊や神に奉納せぬままゲームの怨念ばかりがゲーム箱に満ちているように感じて『罪ゲーマー』と自嘲している)、熱心に幾つになっても最新のゲームを楽しんでいる人ほどゲーム愛は無いのかもしれない。それでも日常にゲームは欠かせない。無いととても寂しい。
「ゲーム業界は最早頭打ちだ」という声も随分昔から聞くが、まだまだ愉しむ余地はあると思う。かつては『究極の暇潰し』ぐらいに言われていたそうだが、僕にしてみれば愉しき寓話だ。大いに喜怒哀楽を感じ、大いにインスピレーションを受ける。
ドラゴンクエスト11Sを買うと言ったが、そういったシンプルなゲーム性を大事にしつつ最大限プレイヤーを楽しませる工夫をしている作品も好きだが、ジュブナイルRPGを謳い、現代的な世界観を攻めるペルソナシリーズなども大きな可能性を感じる。勿論こちらも予約している。来月末にオタク系のショップでGETだ。
これはごく最近気付いたことだが、面白いゲームのクオリティとは……工夫を凝らしたシステムもそうだが、実は登場キャラクターの魅力と音楽に依る部分が多いと思う。
キャラクターの魅力が全ての要素に影響し、世界観を、作品を、ストーリーを作っていくことは結構知られているが、音楽の魅力というのはなかなか気付かなかった。単なる演出なようで、プレイヤーの心理や生理に訴えかけてくる音というのは強烈な『力』を持っている。
創作者の観点に立ち返った時、僕には生理に訴えかけるような素晴らしい音楽を作るスキルはまるでないのだが、これは才能やセンスと言っていいのかわからないが……キャラクター制作では感想をくれる人から『キャラ作りがハッキリしてるね』『キャラが濃い……』とよく言って貰える。
キャラクター制作のイロハはまだまだ学んでいる途中だが、そこそこの評価を頂いている。これは今後も伸ばしていきたいものだ。
僕にとってのキャラクター制作の在り方については……また別のエッセイにでも書いてみようかと思う。
多分、皆さんが思っているよりチープなものだよ!!
昨日は帰り道の駅の雑踏で、修行僧が鉢を持って読経をしていた。物乞い同然の、修行によって弱者の気持ちを理解しようとする托鉢というものだ。
その修行僧のすぐ後ろ数メートルの柱の影に、座り込んで顔を膝に埋めて固まっている女性がいる。ホームレスだろうか。何れにせよ迷い人だ。
僧侶が修行をし、仏の教えや悟りを開こうと努力するのは見上げた心構えだが、そんな自己実現の前に誰かを救える方法があるのではないか、などと皮肉屋な自分は思ってしまう。いや、僕だってその蹲る人に声ひとつかける勇気もないのだから大した差はないのだけれど。
さて……あまり鬱々とした話ばかりだと読者の方も悪い意味でテンションが下がるだろう。何より、僕自身のテンションが下がる。
なので、少し楽しみにしている話を……。
明日2019年9月27日はドラゴンクエスト11Sの発売日だ。僕は何ヶ月も前、受付を開始してから間もないタイミングで近所のコンビニから予約した。もう代金も前払いしている。後は問題が起きない限り店舗で受け取るだけだ。
お察しの通り、僕はゲーム好きだ。
小中学生時代、90年代を代表する様々なRPGを兄と共に体感した僕は、RPGを中心にゲームが大好きなのだ。
RPGの良作に憧れ、RPGツクールなどで自ら自分好みや拘りを持たせたゲームを作ることもよく意識する。過去にPCのツクールで2作だけRPGを作った。
一応、3作目を制作中なのだが、作業の難しさや根気もそうだが、他の創作活動……絵描きや小説に今は手が向いているせいかゲーム制作は長いこと手につかないでいる。最初に3作目に着手してからもう2年ぐらい経つというのに序盤すら作れていない始末だ。頭が向いていても、手が向かなければ作業は進まぬ。
たが――――自作ゲームに限らず、古き良きRPGの世界に影響された僕は、冒険活劇の世界に強く憧れる。
いや、冒険活劇といっても秘境に向かう冒険家や登山家ではないが。アウトドアな趣味は肌に合いません。空想の世界。精神世界です。
尋常ならざる宿命を背負って旅立つ主人公。苦楽を共にする仲間たちとのやり取り。恋人との切実なる恋愛。旅先での憩いのひと時。未知の世界を踏破する愉しみ。そして宿敵との熱い闘争…………。
そういったエッセンスは自作ゲームだけでなく、趣味で描く絵や小説の世界にもしっかりと息づいている。
僕の親世代は年中テレビに齧り付いていたテレビっ子と呼ばれたらしいが、今の40代以下ぐらいの世代の人たちはさしずめ『ゲームっ子』だろうか。日常に大いに根をおろしている。
僕自身はゲームに影響されたとは言っても、十分にクリア出来ないまま積んでしまう、所謂積みゲーマーなの(最早、ゲームの霊や神に奉納せぬままゲームの怨念ばかりがゲーム箱に満ちているように感じて『罪ゲーマー』と自嘲している)、熱心に幾つになっても最新のゲームを楽しんでいる人ほどゲーム愛は無いのかもしれない。それでも日常にゲームは欠かせない。無いととても寂しい。
「ゲーム業界は最早頭打ちだ」という声も随分昔から聞くが、まだまだ愉しむ余地はあると思う。かつては『究極の暇潰し』ぐらいに言われていたそうだが、僕にしてみれば愉しき寓話だ。大いに喜怒哀楽を感じ、大いにインスピレーションを受ける。
ドラゴンクエスト11Sを買うと言ったが、そういったシンプルなゲーム性を大事にしつつ最大限プレイヤーを楽しませる工夫をしている作品も好きだが、ジュブナイルRPGを謳い、現代的な世界観を攻めるペルソナシリーズなども大きな可能性を感じる。勿論こちらも予約している。来月末にオタク系のショップでGETだ。
これはごく最近気付いたことだが、面白いゲームのクオリティとは……工夫を凝らしたシステムもそうだが、実は登場キャラクターの魅力と音楽に依る部分が多いと思う。
キャラクターの魅力が全ての要素に影響し、世界観を、作品を、ストーリーを作っていくことは結構知られているが、音楽の魅力というのはなかなか気付かなかった。単なる演出なようで、プレイヤーの心理や生理に訴えかけてくる音というのは強烈な『力』を持っている。
創作者の観点に立ち返った時、僕には生理に訴えかけるような素晴らしい音楽を作るスキルはまるでないのだが、これは才能やセンスと言っていいのかわからないが……キャラクター制作では感想をくれる人から『キャラ作りがハッキリしてるね』『キャラが濃い……』とよく言って貰える。
キャラクター制作のイロハはまだまだ学んでいる途中だが、そこそこの評価を頂いている。これは今後も伸ばしていきたいものだ。
僕にとってのキャラクター制作の在り方については……また別のエッセイにでも書いてみようかと思う。
多分、皆さんが思っているよりチープなものだよ!!
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