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第215話 人間と言う微かな希望
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「――――!? 何だ…………この感覚は――――」
――――グロウ側から生命の同期を行なうと…………アルスリアが経験し、感じ取ったものとはまた違うものが流れ込んできた――――
――それは、まさしくエリーたちとの旅の日々。エリーたちから向けられた、自然体で温かな人間の情だった。
強大な力を持って生まれ、その力を呪いつつも優しさと心根の温かさを持つエリー。自分を責めてしまいがちで弱さを持ちつつも、大切なものの為に勇敢に生きて来たガイ。
一度は傷めつけられ、病んでいた精神性を持ちながらもそれでも前進することをやめなかった、自分の希望に真っ直ぐであったセリーナ。
激情がゆえに周囲と衝突を繰り返し、力は持っても孤独の中で生きて来たテイテツ。自分の欲に忠実でありながらも、その欲で他人を不必要に傷付けまいと成長したイロハ。
――さらにはこれまでの旅で出会った全ての人々。
ナルスの街で外界を夢見て、エリーの誠意を信じてくれた少女。セフィラの街で出会ったミラをはじめ親切で愛情に満ちた町人たち。娯楽都市・シャンバリアの病院で触れ合った患者や、障がい者や子供たち。ニルヴァ市国で稽古をつけてくれたヴィクターとカシム、グロウを検査してくれたタイラーに、飯処で出会った盲者の僧。要塞都市・アストラガーロのゴッシュ=カヤブレー。
――旅をしていて、邪悪な者や、弱き心の者は確かに沢山いた。
だが、グロウの心にはもっと豊かで、もっと愛情に満ち、もっと勇気と信念、誇りを大切に持っている人たちがいたのだ。それは今や、グロウの心の一部であり――――そしてたった今伝えているアルスリアの一部でもあった。
「――――何だ。この温かいものは…………こんなもの知らない。私が見て来た人間は、こんなはずでは――――これは何なんだ。人間とは何なんだ…………!!」
「――――確かに、人間は邪悪なものを持っている。でも、温かい、美しいものだってあるんだ。自分の中の矛盾を認め、それでも前へと進む勇気。気持ち。魂あるものの本質だよ!!」
――――俄かに、アルスリアの心に、それまで認識して来たものとは異なる人間へのイメージが溢れかえる。大量に吐き出されるエラー。
「――私は……間違っているのか…………? 間違っている私は、このまま君に吸収され、消えるのか。」
――グロウは首を横に振り、否定した。
「――――アルスリア。君は消えはしない。もう僕の一部であり、僕そのものだから。それに……星の生命が全て滅んだ今、進み、滅んだものはもう戻らない――――なら、新たに創り直せばいい。これだけ創造の力が僕たちにはあるんだ。もう創世樹も『養分』も『種子』も必要ない……『ただの星』を創造すればいいんだ!!」
「――――これ、は…………思い出した――――」
――アルスリアの意識に、遠い過去が去来する。
――――遠い日のヴォルフガングと、リオンハルトが浮かぶ。
「――――君は……私に見付けられたとはいえ、私にその人生を左右する権利など無い。最大限支援はするから……ガラテアの支配圏の外でひっそり暮らさないか…………?」
――アルスリアと出会って間もない頃のヴォルフガングは、確かに最初は亡くした妻と瓜二つのアルスリアを妻の代わりにしようとした。だが、同時にヴォルフガングはそれをエゴだと充分に理解し、ガラテア軍とは無関係な、平和な国で密かに暮らす人生の選択肢を与えてもいたのだ。
「――アルスリア…………? 貴女が、私と義兄弟に――――?」
――在りし日のリオンハルトのことも思い出した。
母を失い、父は苦悩し悲しんだまま向き合ってくれない孤独の中、長い長い年月を生きて来た中でアルスリアと出会った。
「――――貴女が誰なのか、よくわかりませんが…………これから家族になると言うなら喜んで! 仲良くしましょう、アルスリア……えーっと……お姉様!!」
――そう。リオンハルトとは最初から険悪な義兄弟と言うわけではなかった。むしろ、リオンハルトの方から新しい家族の一員として、手を差し伸べてくれていたはずなのだ。
何故、ほんのわずかでも他人から向けられた愛情を無駄にしてしまっていたのか。
ガラテア軍人としての非道な行ないの限りを見て来たせいか。『種子の女』としての使命にがんじがらめにされたからか。それとも自分は生まれながらの他人を愛せないサイコパスだったのか。
――どれもそれらしい理由ではあるが、結果としてアルスリアは己で己を不幸へと陥れてしまっていたことを思い出し、気付いた。
自分の辿るべき道はガラテア軍人として非道の限りを尽くし、他者を恐れさせ、グロウと結ばれることのみを唯一の幸福と決めつけて…………。
「――そうか……私自身、見ないように、気付かないようにしていただけなのか。人間は100%が邪悪と……思い込んでいたのか。」
「――理解してくれたかい?」
――アルスリアは、悲嘆に暮れたような面持ちながらも、声は毅然と言い放つ。
「――うん。見落としていたことを気付かせてくれてありがとう、グロウ。だが、それでも私は人間を許すことは出来ない。認められない。ここからは創世樹として君との『審議』に入ろう。あの星を生命溢れる星にするか、否か――――きっと時間がかかるよ……。」
「――それでいいんだ。もう僕たちは創世樹で……君は花嫁で、僕は婿なんだから。どんなに時間がかかっても付き合うさ。時間は――――無限にある。」
――――それから、創世樹の中でグロウとアルスリアは、星に再び生命を芽吹かせるか、審議に入った。長い長い時が流れた。
数百年…………そして数千年。
人間にとっては気の遠くなるほどの長い年月が流れた時、ついに決をとった。
創世の光が、星を。そして宇宙の彼方まで眩く照らし、覆っていった――――
――――グロウ側から生命の同期を行なうと…………アルスリアが経験し、感じ取ったものとはまた違うものが流れ込んできた――――
――それは、まさしくエリーたちとの旅の日々。エリーたちから向けられた、自然体で温かな人間の情だった。
強大な力を持って生まれ、その力を呪いつつも優しさと心根の温かさを持つエリー。自分を責めてしまいがちで弱さを持ちつつも、大切なものの為に勇敢に生きて来たガイ。
一度は傷めつけられ、病んでいた精神性を持ちながらもそれでも前進することをやめなかった、自分の希望に真っ直ぐであったセリーナ。
激情がゆえに周囲と衝突を繰り返し、力は持っても孤独の中で生きて来たテイテツ。自分の欲に忠実でありながらも、その欲で他人を不必要に傷付けまいと成長したイロハ。
――さらにはこれまでの旅で出会った全ての人々。
ナルスの街で外界を夢見て、エリーの誠意を信じてくれた少女。セフィラの街で出会ったミラをはじめ親切で愛情に満ちた町人たち。娯楽都市・シャンバリアの病院で触れ合った患者や、障がい者や子供たち。ニルヴァ市国で稽古をつけてくれたヴィクターとカシム、グロウを検査してくれたタイラーに、飯処で出会った盲者の僧。要塞都市・アストラガーロのゴッシュ=カヤブレー。
――旅をしていて、邪悪な者や、弱き心の者は確かに沢山いた。
だが、グロウの心にはもっと豊かで、もっと愛情に満ち、もっと勇気と信念、誇りを大切に持っている人たちがいたのだ。それは今や、グロウの心の一部であり――――そしてたった今伝えているアルスリアの一部でもあった。
「――――何だ。この温かいものは…………こんなもの知らない。私が見て来た人間は、こんなはずでは――――これは何なんだ。人間とは何なんだ…………!!」
「――――確かに、人間は邪悪なものを持っている。でも、温かい、美しいものだってあるんだ。自分の中の矛盾を認め、それでも前へと進む勇気。気持ち。魂あるものの本質だよ!!」
――――俄かに、アルスリアの心に、それまで認識して来たものとは異なる人間へのイメージが溢れかえる。大量に吐き出されるエラー。
「――私は……間違っているのか…………? 間違っている私は、このまま君に吸収され、消えるのか。」
――グロウは首を横に振り、否定した。
「――――アルスリア。君は消えはしない。もう僕の一部であり、僕そのものだから。それに……星の生命が全て滅んだ今、進み、滅んだものはもう戻らない――――なら、新たに創り直せばいい。これだけ創造の力が僕たちにはあるんだ。もう創世樹も『養分』も『種子』も必要ない……『ただの星』を創造すればいいんだ!!」
「――――これ、は…………思い出した――――」
――アルスリアの意識に、遠い過去が去来する。
――――遠い日のヴォルフガングと、リオンハルトが浮かぶ。
「――――君は……私に見付けられたとはいえ、私にその人生を左右する権利など無い。最大限支援はするから……ガラテアの支配圏の外でひっそり暮らさないか…………?」
――アルスリアと出会って間もない頃のヴォルフガングは、確かに最初は亡くした妻と瓜二つのアルスリアを妻の代わりにしようとした。だが、同時にヴォルフガングはそれをエゴだと充分に理解し、ガラテア軍とは無関係な、平和な国で密かに暮らす人生の選択肢を与えてもいたのだ。
「――アルスリア…………? 貴女が、私と義兄弟に――――?」
――在りし日のリオンハルトのことも思い出した。
母を失い、父は苦悩し悲しんだまま向き合ってくれない孤独の中、長い長い年月を生きて来た中でアルスリアと出会った。
「――――貴女が誰なのか、よくわかりませんが…………これから家族になると言うなら喜んで! 仲良くしましょう、アルスリア……えーっと……お姉様!!」
――そう。リオンハルトとは最初から険悪な義兄弟と言うわけではなかった。むしろ、リオンハルトの方から新しい家族の一員として、手を差し伸べてくれていたはずなのだ。
何故、ほんのわずかでも他人から向けられた愛情を無駄にしてしまっていたのか。
ガラテア軍人としての非道な行ないの限りを見て来たせいか。『種子の女』としての使命にがんじがらめにされたからか。それとも自分は生まれながらの他人を愛せないサイコパスだったのか。
――どれもそれらしい理由ではあるが、結果としてアルスリアは己で己を不幸へと陥れてしまっていたことを思い出し、気付いた。
自分の辿るべき道はガラテア軍人として非道の限りを尽くし、他者を恐れさせ、グロウと結ばれることのみを唯一の幸福と決めつけて…………。
「――そうか……私自身、見ないように、気付かないようにしていただけなのか。人間は100%が邪悪と……思い込んでいたのか。」
「――理解してくれたかい?」
――アルスリアは、悲嘆に暮れたような面持ちながらも、声は毅然と言い放つ。
「――うん。見落としていたことを気付かせてくれてありがとう、グロウ。だが、それでも私は人間を許すことは出来ない。認められない。ここからは創世樹として君との『審議』に入ろう。あの星を生命溢れる星にするか、否か――――きっと時間がかかるよ……。」
「――それでいいんだ。もう僕たちは創世樹で……君は花嫁で、僕は婿なんだから。どんなに時間がかかっても付き合うさ。時間は――――無限にある。」
――――それから、創世樹の中でグロウとアルスリアは、星に再び生命を芽吹かせるか、審議に入った。長い長い時が流れた。
数百年…………そして数千年。
人間にとっては気の遠くなるほどの長い年月が流れた時、ついに決をとった。
創世の光が、星を。そして宇宙の彼方まで眩く照らし、覆っていった――――
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