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第204話 一度限りの共闘
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――――暗殺者の凶弾に倒れ、呆気なく革命は失敗に終わったかに見えた。
だが、撃ち殺されたはずのリオンハルトはしっかり生きていて、逆に父……ヴォルフガングを撃ち殺そうとしている。
創世樹を皆が追ううちに、偶然その争いの場にガイたちも遭遇した――――
「――てめえ、リオンハルト……さっき戦艦からガラテア軍を裏切る映像出したんじゃあねえのか…………? 何故こんなとこまで来てやがる?」
――ヴォルフガングも、銃弾を受けた左手から煙を上げながら、徐々に歩き寄ってくるリオンハルトを睨み、訝しむ。
「――――それだけではない……お前は我が軍の白兵戦にも長じた暗殺部隊を仕向け、確かに殺した……との報告を受けた。何故ここに。もしや――――」
「――暗殺部隊を? そうか……! あの反旗を翻した声明を発した戦艦にいたのは、影武者だったのか――――!!」
――以前と違い、些細な事でも動揺しがちなテイテツだが、その頭脳まで恐れに震えて鈍ったわけではない。得られた僅かな情報から瞬時に推理し、リオンハルトの作戦を看破した。
――リオンハルトはスナイパーライフルを捨て、腰元から大型の拳銃を抜いてヴォルフガングへ向けながら、歩き寄ってくる。
「――――その推理で半分以上正解、とでも言っておこう、ヒッズ=アルムンド元技術顧問。否……感情が戻ったとはいえ、現在はただの冒険者のテイテツ=アルムンドか。革命の声明の映像はリアルタイムではなく、あらかじめ録画した動画だ。そして、私の影武者になってもらったのは、改造兵ですらない。私に見せかけた木偶人形……ロボットに過ぎんよ。私はこの空域に来て間もなく、単身で行動していた――――ガラテア軍中将……そして今や皇帝を誅殺し、実質的なガラテア軍の司令官にして支配者。ヴォルフガングを斃す為にな。」
――単なる戦場以上に、剣呑な空気が場を支配する。リオンハルトはいよいよ、ガラテア軍を解体する為に中核であるヴォルフガングをここで除くつもりなのだ――――睨み合うリオンハルトとヴォルフガング。せめぎ合う父と子。
「――とは言え……確実に奴を斃すには戦力が心許ないかもしれんな――――ガイ=アナジストン一派。私に続いてヴォルフガング討伐に協力しろ。」
「――――は…………?」
――一瞬、ガイたちにとって信じられない言葉をリオンハルトから耳にした。
当然、ガイは半ば逆上する。
「――――イかれてんのか、てめえ、リオンハルト――――いや、ここまでのこいつらを見ればイかれてんのは愚問だな。あのな。ふざけてんのか、てめえ…………散々俺らを振り回して、ひっでえ目に遭わせておいて…………今更、仲間になれ、だと? 妄言も大概にしやがれ。」
――リオンハルトは、ガイからの殺気も背に受けながらも、ヴォルフガングから目を離さず答える。
「……今更、協力関係を頼めない間柄であるのは解っている。だが、双方の利益をよく考えてみろ。私はガラテア軍の中核である目の前のヴォルフガングを討たねばならない。だが、奴は『種子の女』であるアルスリアを信用し、創世樹の内部へ入れまいと抵抗するだろう。そして、お前たちの目的は暴走した国家意思に毒されたアルスリアから『養分の男』……グロウ=アナジストンを救出すること。ここで共闘してヴォルフガング、そしてアルスリアを倒すことが出来れば……利害は一致しているのだ。友情ごっこをしろとまでは言わん。現実的で合理的な行動だとは思わんかね?」
「……ちっ――」
――リオンハルトは殺気をヴォルフガングに向けながらも、その言葉は実に冷静で、理にかなっている。納得出来ない感情に苦しみながら、ガイは舌打ちをする。
「――――おォーい!! おめえら~っ!!」
「――何!?」
ガイは、ふと後ろから聴こえた声の方を振り返る。
「――あいつ…………! 何しに来やがった……?」
――声の主は、ライネス=ドラグノン。急いで走ってきて、ガイたちの前で止まる。
「――次から次と……てめえ、何のつもりだ。仲間が死んで、泣き叫んでやがったが…………。」
――ライネスは、涙で両の目元を赤く腫らしながらも、訥々と答える。
「――――俺も、お前らと一緒に戦わせてくれ。改子と隊長は固まっちまってるが……俺はもう、二度と改造兵みてえな悲しい存在で起こす悲劇を見たくねえんだ! た、頼むぜ…………!!」
「――何だと!?」
――リオンハルトに続き、ライネスまで共闘を願い出た。混沌たる戦場とは言え、予想外のことが次々と起こり、ガイも混乱する。
「――――ふむ。ちょうどいいではないか。戦力がさらに増えた。改造兵の実験や計画を最初に押し進めたのは、他ならぬあのヴォルフガングだ。そして、もう軍は離反したとはいえ今日の為にガラテア軍に平伏する立場を取って来た私自身も――――どうする、ライネス=ドラグノン。共に戦うか?」
――――ライネスは、悲しみを帯びた顔つきながら、エリーとの戦いで模倣した『鬼』の練気で、力を一気に高めた。
「――決まってんぜ。両方とも、ぶちのめしてやる!! ぶちのめして、メランと他の改造兵の屍の山に……死ぬまで土下座させてやんぜ!! そのやり方が中将閣下からぶちのめす方が早いってんならそうすんぜ――――!!」
「――――よかろう。共にガラテアを打倒した後は、私自身もあの声明動画で話した通りだ。我が身に代えて私自身の非業を詫びて死のう――――さて、どうする。ガイ=アナジストン。」
――ガイは、重要な選択肢の上に立たされ、感情と理知の狭間で苦悩した。だが、もう答えは決まっていた。そして言葉に発する――――
だが、撃ち殺されたはずのリオンハルトはしっかり生きていて、逆に父……ヴォルフガングを撃ち殺そうとしている。
創世樹を皆が追ううちに、偶然その争いの場にガイたちも遭遇した――――
「――てめえ、リオンハルト……さっき戦艦からガラテア軍を裏切る映像出したんじゃあねえのか…………? 何故こんなとこまで来てやがる?」
――ヴォルフガングも、銃弾を受けた左手から煙を上げながら、徐々に歩き寄ってくるリオンハルトを睨み、訝しむ。
「――――それだけではない……お前は我が軍の白兵戦にも長じた暗殺部隊を仕向け、確かに殺した……との報告を受けた。何故ここに。もしや――――」
「――暗殺部隊を? そうか……! あの反旗を翻した声明を発した戦艦にいたのは、影武者だったのか――――!!」
――以前と違い、些細な事でも動揺しがちなテイテツだが、その頭脳まで恐れに震えて鈍ったわけではない。得られた僅かな情報から瞬時に推理し、リオンハルトの作戦を看破した。
――リオンハルトはスナイパーライフルを捨て、腰元から大型の拳銃を抜いてヴォルフガングへ向けながら、歩き寄ってくる。
「――――その推理で半分以上正解、とでも言っておこう、ヒッズ=アルムンド元技術顧問。否……感情が戻ったとはいえ、現在はただの冒険者のテイテツ=アルムンドか。革命の声明の映像はリアルタイムではなく、あらかじめ録画した動画だ。そして、私の影武者になってもらったのは、改造兵ですらない。私に見せかけた木偶人形……ロボットに過ぎんよ。私はこの空域に来て間もなく、単身で行動していた――――ガラテア軍中将……そして今や皇帝を誅殺し、実質的なガラテア軍の司令官にして支配者。ヴォルフガングを斃す為にな。」
――単なる戦場以上に、剣呑な空気が場を支配する。リオンハルトはいよいよ、ガラテア軍を解体する為に中核であるヴォルフガングをここで除くつもりなのだ――――睨み合うリオンハルトとヴォルフガング。せめぎ合う父と子。
「――とは言え……確実に奴を斃すには戦力が心許ないかもしれんな――――ガイ=アナジストン一派。私に続いてヴォルフガング討伐に協力しろ。」
「――――は…………?」
――一瞬、ガイたちにとって信じられない言葉をリオンハルトから耳にした。
当然、ガイは半ば逆上する。
「――――イかれてんのか、てめえ、リオンハルト――――いや、ここまでのこいつらを見ればイかれてんのは愚問だな。あのな。ふざけてんのか、てめえ…………散々俺らを振り回して、ひっでえ目に遭わせておいて…………今更、仲間になれ、だと? 妄言も大概にしやがれ。」
――リオンハルトは、ガイからの殺気も背に受けながらも、ヴォルフガングから目を離さず答える。
「……今更、協力関係を頼めない間柄であるのは解っている。だが、双方の利益をよく考えてみろ。私はガラテア軍の中核である目の前のヴォルフガングを討たねばならない。だが、奴は『種子の女』であるアルスリアを信用し、創世樹の内部へ入れまいと抵抗するだろう。そして、お前たちの目的は暴走した国家意思に毒されたアルスリアから『養分の男』……グロウ=アナジストンを救出すること。ここで共闘してヴォルフガング、そしてアルスリアを倒すことが出来れば……利害は一致しているのだ。友情ごっこをしろとまでは言わん。現実的で合理的な行動だとは思わんかね?」
「……ちっ――」
――リオンハルトは殺気をヴォルフガングに向けながらも、その言葉は実に冷静で、理にかなっている。納得出来ない感情に苦しみながら、ガイは舌打ちをする。
「――――おォーい!! おめえら~っ!!」
「――何!?」
ガイは、ふと後ろから聴こえた声の方を振り返る。
「――あいつ…………! 何しに来やがった……?」
――声の主は、ライネス=ドラグノン。急いで走ってきて、ガイたちの前で止まる。
「――次から次と……てめえ、何のつもりだ。仲間が死んで、泣き叫んでやがったが…………。」
――ライネスは、涙で両の目元を赤く腫らしながらも、訥々と答える。
「――――俺も、お前らと一緒に戦わせてくれ。改子と隊長は固まっちまってるが……俺はもう、二度と改造兵みてえな悲しい存在で起こす悲劇を見たくねえんだ! た、頼むぜ…………!!」
「――何だと!?」
――リオンハルトに続き、ライネスまで共闘を願い出た。混沌たる戦場とは言え、予想外のことが次々と起こり、ガイも混乱する。
「――――ふむ。ちょうどいいではないか。戦力がさらに増えた。改造兵の実験や計画を最初に押し進めたのは、他ならぬあのヴォルフガングだ。そして、もう軍は離反したとはいえ今日の為にガラテア軍に平伏する立場を取って来た私自身も――――どうする、ライネス=ドラグノン。共に戦うか?」
――――ライネスは、悲しみを帯びた顔つきながら、エリーとの戦いで模倣した『鬼』の練気で、力を一気に高めた。
「――決まってんぜ。両方とも、ぶちのめしてやる!! ぶちのめして、メランと他の改造兵の屍の山に……死ぬまで土下座させてやんぜ!! そのやり方が中将閣下からぶちのめす方が早いってんならそうすんぜ――――!!」
「――――よかろう。共にガラテアを打倒した後は、私自身もあの声明動画で話した通りだ。我が身に代えて私自身の非業を詫びて死のう――――さて、どうする。ガイ=アナジストン。」
――ガイは、重要な選択肢の上に立たされ、感情と理知の狭間で苦悩した。だが、もう答えは決まっていた。そして言葉に発する――――
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