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第198話 血の涙
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――――ルハイグの凶行によって多くの者が悲惨な末路を辿った。そして、そのルハイグ自身もまた、狂気的な科学をガラテアの為に押し進めるだけでなく、知らず知らずのうちにアルスリアの『種子の女』の能力によって『憎悪の種』を撒かれ、彼の中の肥沃な養分を持つ憎悪の土壌に発芽し、凶行に拍車をかけていた。
多くの者はその邪悪な行為を知る由もなく、これまで過ごしてきた。
恐らく最後にルハイグ、そしてアルスリアの手に掛かったセリーナの行方は――――
「――――セリーナっ……止まっ――――うあっ!!」
――洗脳されたセリーナが、理性を失ってもなお巧みな体捌きでエリーを拳で地に叩き付け、その首を掴んで締めた。
「――ぐぐぐっ……セリーナ…………やめ……て――――」
喉を圧され、満足に声も出ないエリー。未だ目の前のセリーナを犠牲にして先に進むことを躊躇うばかりだった。
「…………」
セリーナは黙したまま、改造された片腕を変形させ……禍々しいドリル状に変貌させ、超速回転を加えながら、エリーの心臓めがけ、振り下ろした――――
その強烈な一撃はエリーの胴に突き刺さり、夥しい血が宙に舞った。
「ッ……セリーナ…………?」
――だが間一髪。胴に練気《チャクラ》を集中して瞬時にガードしたエリーは、ドリルの回転で抉られ続けながらも、耐える。
――――その瞬間。エリーは異変に気付いた。
自分の頬に、赤い血が滴り落ちてきている。エリー自身の舞った血が落ちて来たのではない――――
「――セ……リーナ…………泣いてる、の――――?」
「――――うっ…………うううううっ――――。」
ふと気が付くと、赤い血はセリーナから滴り落ちていた――――セリーナが苦悶の表情からその双眸より零れて落ちる――――血涙であった。
どうやら、ルハイグが死に、洗脳が解けかかっているようだ。だが、セリーナは己の意志だけでは目の前のエリーへの殺意を振りほどけないでいた。
言葉に出来ない。出来ないが。その血涙を流す苦悶の形相のセリーナは語っていた。
『自分の弱い心、たかがエリーに劣っているという私情に付け込まれて肉体を、心を支配されてしまったことが、それが無念だ、屈辱だ』と。
セリーナのエリーの胴を抉る手は止まらないが、エリーはその悲哀を露わにしたセリーナの顔で全て悟った。
「――――セリーナ……そう。あたしに勝てなくて、悔しかったのね。そんなに涙が出るほど、奴らの好き勝手にされたのが苦しかったのね――――」
――エリーは、静かに右手でセリーナのドリル化した腕を掴み、その剛力で回転を止める。
「――――ッ!!」
「――もっと、貴女に寄り添ってあげれば良かったのよね。でも、ごめん。今のあたしは『鬼』そのものなの。グロウを助けてアルスリアを止めるまで――――あんたにあたしの生命は、やれない。」
――エリーはそう告げながら練気の開放度を一気に高め、セリーナの片腕を押し退け――――一気に握り潰し、ぶち折った。宙にセリーナの血と、機械部分の部品が舞う。
「――がっ……はあ…………ッ!」
「――ふんっ!!」
そして素早く立ち上がり、セリーナの鳩尾に強烈な突きを浴びせた。
――ちょうどルハイグの洗脳が解けた反動もあってか、そのままセリーナは意識を失った。その場にうつ伏せに倒れる。
「――ふうーっ…………」
エリーも高めた練気で、すぐに抉られた胴を再生した。
「――エリーッ!! 大丈夫か!?」
――そこへちょうどガイが追いついた。遅れて黒風・改に乗ったイロハとテイテツも来る。
「――ガイ。悪い。あたし……もうあとどれくらい持つかわからない。セリーナを助けてあげて! それじゃ――――」
「――あっ、おい!!」
――だが、セリーナとの戦闘で消耗させられたエリーは、自分の力があとどれほど持つかわからない。ガイとセリーナに済まない、と思いつつも、戦場を駆け出し、目にも映らぬほどの速さで創世樹へと向かった。
「――あいつ……セリーナ! 生きてるか!?」
「――――う……ううう…………」
単騎で特攻するエリーに悪態を吐きかけたガイだが、目の前のセリーナに声を掛ける。微かに呻き声。どうやら生きている。
「――テイテツ!! 俺が回復法術で治せば、セリーナは助かるか!?」
「――――戦闘に加われるかまでは解らない! だが、今治しておけば死ぬことは免れそうだ――――もっとも……創世樹が動き出せば、皆、死んでしまうかもしれないが…………。」
――感情を取り戻したテイテツ。これまで口にしなかった弱音がついて出る。
「諦めてんじゃあねえ!! とにかく、治すぜ――――ふうううう…………!」
<<
「――アルスリア。健在か。応答せよ。」
宮殿型戦艦のブリッジから、ヴォルフガングが通信を試みる。
「――おや、お父様。健在も健在。爽快な気分ですよ。とうとう創世樹の入り口を確認致しました。ふふ……」
「――そうか。ならば、私もすぐに向かう。敵対勢力を退けつつ、待機せよ。以上。」
――グロウの手を引き、通信に応えるアルスリア。
今だ瞬間まで…………ヴォルフガングはアルスリアの真意に気付いていなかった。
戦いはさらに混迷を深めに深める――――
多くの者はその邪悪な行為を知る由もなく、これまで過ごしてきた。
恐らく最後にルハイグ、そしてアルスリアの手に掛かったセリーナの行方は――――
「――――セリーナっ……止まっ――――うあっ!!」
――洗脳されたセリーナが、理性を失ってもなお巧みな体捌きでエリーを拳で地に叩き付け、その首を掴んで締めた。
「――ぐぐぐっ……セリーナ…………やめ……て――――」
喉を圧され、満足に声も出ないエリー。未だ目の前のセリーナを犠牲にして先に進むことを躊躇うばかりだった。
「…………」
セリーナは黙したまま、改造された片腕を変形させ……禍々しいドリル状に変貌させ、超速回転を加えながら、エリーの心臓めがけ、振り下ろした――――
その強烈な一撃はエリーの胴に突き刺さり、夥しい血が宙に舞った。
「ッ……セリーナ…………?」
――だが間一髪。胴に練気《チャクラ》を集中して瞬時にガードしたエリーは、ドリルの回転で抉られ続けながらも、耐える。
――――その瞬間。エリーは異変に気付いた。
自分の頬に、赤い血が滴り落ちてきている。エリー自身の舞った血が落ちて来たのではない――――
「――セ……リーナ…………泣いてる、の――――?」
「――――うっ…………うううううっ――――。」
ふと気が付くと、赤い血はセリーナから滴り落ちていた――――セリーナが苦悶の表情からその双眸より零れて落ちる――――血涙であった。
どうやら、ルハイグが死に、洗脳が解けかかっているようだ。だが、セリーナは己の意志だけでは目の前のエリーへの殺意を振りほどけないでいた。
言葉に出来ない。出来ないが。その血涙を流す苦悶の形相のセリーナは語っていた。
『自分の弱い心、たかがエリーに劣っているという私情に付け込まれて肉体を、心を支配されてしまったことが、それが無念だ、屈辱だ』と。
セリーナのエリーの胴を抉る手は止まらないが、エリーはその悲哀を露わにしたセリーナの顔で全て悟った。
「――――セリーナ……そう。あたしに勝てなくて、悔しかったのね。そんなに涙が出るほど、奴らの好き勝手にされたのが苦しかったのね――――」
――エリーは、静かに右手でセリーナのドリル化した腕を掴み、その剛力で回転を止める。
「――――ッ!!」
「――もっと、貴女に寄り添ってあげれば良かったのよね。でも、ごめん。今のあたしは『鬼』そのものなの。グロウを助けてアルスリアを止めるまで――――あんたにあたしの生命は、やれない。」
――エリーはそう告げながら練気の開放度を一気に高め、セリーナの片腕を押し退け――――一気に握り潰し、ぶち折った。宙にセリーナの血と、機械部分の部品が舞う。
「――がっ……はあ…………ッ!」
「――ふんっ!!」
そして素早く立ち上がり、セリーナの鳩尾に強烈な突きを浴びせた。
――ちょうどルハイグの洗脳が解けた反動もあってか、そのままセリーナは意識を失った。その場にうつ伏せに倒れる。
「――ふうーっ…………」
エリーも高めた練気で、すぐに抉られた胴を再生した。
「――エリーッ!! 大丈夫か!?」
――そこへちょうどガイが追いついた。遅れて黒風・改に乗ったイロハとテイテツも来る。
「――ガイ。悪い。あたし……もうあとどれくらい持つかわからない。セリーナを助けてあげて! それじゃ――――」
「――あっ、おい!!」
――だが、セリーナとの戦闘で消耗させられたエリーは、自分の力があとどれほど持つかわからない。ガイとセリーナに済まない、と思いつつも、戦場を駆け出し、目にも映らぬほどの速さで創世樹へと向かった。
「――あいつ……セリーナ! 生きてるか!?」
「――――う……ううう…………」
単騎で特攻するエリーに悪態を吐きかけたガイだが、目の前のセリーナに声を掛ける。微かに呻き声。どうやら生きている。
「――テイテツ!! 俺が回復法術で治せば、セリーナは助かるか!?」
「――――戦闘に加われるかまでは解らない! だが、今治しておけば死ぬことは免れそうだ――――もっとも……創世樹が動き出せば、皆、死んでしまうかもしれないが…………。」
――感情を取り戻したテイテツ。これまで口にしなかった弱音がついて出る。
「諦めてんじゃあねえ!! とにかく、治すぜ――――ふうううう…………!」
<<
「――アルスリア。健在か。応答せよ。」
宮殿型戦艦のブリッジから、ヴォルフガングが通信を試みる。
「――おや、お父様。健在も健在。爽快な気分ですよ。とうとう創世樹の入り口を確認致しました。ふふ……」
「――そうか。ならば、私もすぐに向かう。敵対勢力を退けつつ、待機せよ。以上。」
――グロウの手を引き、通信に応えるアルスリア。
今だ瞬間まで…………ヴォルフガングはアルスリアの真意に気付いていなかった。
戦いはさらに混迷を深めに深める――――
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