87 / 223
第86話 脳力
しおりを挟む
――一行が食事を終え、それぞれのやるべきことへ専心することへ戻る。グロウも再び、タイラーの研究所に訪れ、検査を再開していた。
「――ふむ……どうやら内臓などは本当に普通の人間の10代前半の少年と変わらないようだな…………遺伝子情報があれほど特異なら……内臓も大きく異なると思ったが――――」
「――確かに、身体能力そのものは少年そのものです。他の体液からも異常な数値は見られませんでした。思えば……ここニルヴァ市国へ至るまでの厳しい登山で疲労困憊に陥った様子を見れば、少なくとも体力は頷けるものですね。」
「ああ。だが…………恐らく本題はここからだ。脳波系を詳しく調べるぞ。」
「了解です」
――テイテツは検査室に入り、グロウに断りを入れてから、無数の電極と配線が付いたヘルメットを頭に被せた。
脳の仕組みは未だに人類の科学を以てしても未知なる部分が多い要の箇所。タイラーとテイテツは、何か特殊なものが解るのではないかと期待をした。
「――――よし。始めるぞ……グロウ。まずは平常心だ。自然体のままそこの椅子に座っててくれ。」
「うん、わかった。」
まずは、通常の状態から見てみる――――
「――これは……」
「もう何か解ったのですか、タイラー?」
「……平静時の脳の状態を見ただけだが……脳組織そのものに異状は無いし、年齢相応の脳と言えなくもない。ただ――――」
「……ただ?」
「テイテツ。お前たちはグロウと出会ってどれくらいになる…………?」
「……遺跡で出会った頃から4ヶ月ほどですね。まだ半年にも至っていない。」
「たったそれだけか! グロウの脳は、思春期を迎えた少年のそれとは比べ物にならない早さであらゆる箇所が発達している……! とても4ヶ月程度でここまで成長するとは思えない。知能や情緒などを示すIQやEQも、たった4ヶ月で別人と見紛う程成長している!!」
まだ平静時の脳を調べた程度だが、まずタイラーはグロウの脳の異様な成長速度に驚愕する。やはりこの辺りは人間とは異なっているようだ。
「――そういえば、そうでした。遺跡で出会った当初のグロウは、肉体はともかく精神的には何も知らない幼児のようでした。冒険を共にするうちに精神年齢とでも言うべきものがかなりの早さで成長していったように思えます……出会った当初が5歳児程度だとすると、今は14歳かそれ以上かも。」
「それを早く言わないか! ……と言っても…………一番細かくグロウを観察して来たお前は感情系が機能しにくい状態だと、そういった変化に疎いのも頷けるな。すまん。」
「いえ。こちらも申し訳ございません。違和感に気付いてはいたのですが、盲点でした。」
グロウの脳や精神系の変化の兆しに、思わず一瞬取り乱しかけるタイラー。平常心を保ちながら、次の検査に移るべく、マイクのスイッチを入れる。
「――よしグロウ。目の前に植木鉢に入った、枯れかかった花があるだろう。そのヘルメットをしたままだと重いだろうが、すまん。君の治癒の力でその花を生き返らせてみてくれ……」
「――う、うん……」
グロウは、重たく鬱陶しいヘルメットを不快に思いながらも、すぐに目の前の机に置いてある枯れ花の植木鉢に手を差し出し、精神を集中した――――
「――――すうううううう…………」
――例によってグロウが深呼吸をしながら念じ、緑色の光と風を伴って目の前の枯れ花を蘇らせていく。その状態の脳の状態を観測していくと――――
「――――これは…………一体何だ…………!?」
つい先ほどの、グロウの異様なまでの脳の成長速度を見た時より殊更大きな動揺がタイラーに走る。
慌ただしく目の前にある計器類をチェックしながら、大型の端末にキーボードで様々な入力処理を行なっていく。
「――――や、やはり……ヒッズ、お前が最初に観測した通り、回復法術などの類いとはまるでわけが違う…………この活性化した脳全体の働きは――――練気を臨界まで高めた状態と同じ、いや、それを遙かに上回るエネルギーが発現している――――!!」
「――やはりそうでしたか。全く未知の物理現象……活性化と急成長の力までは観測出来ますが、これほどの波動が脳から発せられているのを見ると……人間に未だ到達していない強力な能力が使えるはず――――」
「――――い、いや、待て…………この波動のパターンの特徴は……もしかして――――」
――全く未知の物理現象。
そう思ってきたテイテツたちだったが、ここでタイラーはある可能性に思い当たった。
――やがて、グロウにとっては当然のように、枯れた花は枯れるどころか、今にも花弁から蜜を垂らすほどにつややかに、生き生きと若返った。
「――ふうーっ……」
グロウが集中を解く。途端に、大きなエネルギーを費やした疲労感が少し湧き出る。
「――むう……あれだけの高エネルギーと波動…………常人ならば少し疲労するどころか、過労で気絶してもおかしくないはずなのに…………」
「――実際に、グロウは力を高頻度で乱発すると、エネルギーの消耗に耐え切れず気絶します。セフィラの街近くでのガラテア軍人たちとの戦いでもそうだったようです。イロハから聞いたのですが……」
「……そうか…………だが、精神集中状態であれほどの高エネルギーで『少し疲れた』程度で済むのは、やはり人間の力では……いや、しかしこれは――――」
タイラーは、半ば狼狽し、半ば混乱しつつも、必死に目の前のグロウに起きている現象について分析する。
「――――うむ……可能性はあるが、まだ結論を急ぐのは先か――――すまん、グロウ。力を使うのは疲れるだろうが、お陰で君の能力やルーツが少しでも解りそうだ! 引き続き、君が自覚している限りの能力をやってみせてはくれないか? 疲れ過ぎた時は決して無理はするなよ!」
「――本当に? う、うん…………やってみるよ。」
グロウは、タイラーの『少しでも謎が解明できそう』という言葉に若干の安堵と期待が胸に湧いた。
続けて、グロウは気力が許す限り、検査を続けていった――――
「――ふむ……どうやら内臓などは本当に普通の人間の10代前半の少年と変わらないようだな…………遺伝子情報があれほど特異なら……内臓も大きく異なると思ったが――――」
「――確かに、身体能力そのものは少年そのものです。他の体液からも異常な数値は見られませんでした。思えば……ここニルヴァ市国へ至るまでの厳しい登山で疲労困憊に陥った様子を見れば、少なくとも体力は頷けるものですね。」
「ああ。だが…………恐らく本題はここからだ。脳波系を詳しく調べるぞ。」
「了解です」
――テイテツは検査室に入り、グロウに断りを入れてから、無数の電極と配線が付いたヘルメットを頭に被せた。
脳の仕組みは未だに人類の科学を以てしても未知なる部分が多い要の箇所。タイラーとテイテツは、何か特殊なものが解るのではないかと期待をした。
「――――よし。始めるぞ……グロウ。まずは平常心だ。自然体のままそこの椅子に座っててくれ。」
「うん、わかった。」
まずは、通常の状態から見てみる――――
「――これは……」
「もう何か解ったのですか、タイラー?」
「……平静時の脳の状態を見ただけだが……脳組織そのものに異状は無いし、年齢相応の脳と言えなくもない。ただ――――」
「……ただ?」
「テイテツ。お前たちはグロウと出会ってどれくらいになる…………?」
「……遺跡で出会った頃から4ヶ月ほどですね。まだ半年にも至っていない。」
「たったそれだけか! グロウの脳は、思春期を迎えた少年のそれとは比べ物にならない早さであらゆる箇所が発達している……! とても4ヶ月程度でここまで成長するとは思えない。知能や情緒などを示すIQやEQも、たった4ヶ月で別人と見紛う程成長している!!」
まだ平静時の脳を調べた程度だが、まずタイラーはグロウの脳の異様な成長速度に驚愕する。やはりこの辺りは人間とは異なっているようだ。
「――そういえば、そうでした。遺跡で出会った当初のグロウは、肉体はともかく精神的には何も知らない幼児のようでした。冒険を共にするうちに精神年齢とでも言うべきものがかなりの早さで成長していったように思えます……出会った当初が5歳児程度だとすると、今は14歳かそれ以上かも。」
「それを早く言わないか! ……と言っても…………一番細かくグロウを観察して来たお前は感情系が機能しにくい状態だと、そういった変化に疎いのも頷けるな。すまん。」
「いえ。こちらも申し訳ございません。違和感に気付いてはいたのですが、盲点でした。」
グロウの脳や精神系の変化の兆しに、思わず一瞬取り乱しかけるタイラー。平常心を保ちながら、次の検査に移るべく、マイクのスイッチを入れる。
「――よしグロウ。目の前に植木鉢に入った、枯れかかった花があるだろう。そのヘルメットをしたままだと重いだろうが、すまん。君の治癒の力でその花を生き返らせてみてくれ……」
「――う、うん……」
グロウは、重たく鬱陶しいヘルメットを不快に思いながらも、すぐに目の前の机に置いてある枯れ花の植木鉢に手を差し出し、精神を集中した――――
「――――すうううううう…………」
――例によってグロウが深呼吸をしながら念じ、緑色の光と風を伴って目の前の枯れ花を蘇らせていく。その状態の脳の状態を観測していくと――――
「――――これは…………一体何だ…………!?」
つい先ほどの、グロウの異様なまでの脳の成長速度を見た時より殊更大きな動揺がタイラーに走る。
慌ただしく目の前にある計器類をチェックしながら、大型の端末にキーボードで様々な入力処理を行なっていく。
「――――や、やはり……ヒッズ、お前が最初に観測した通り、回復法術などの類いとはまるでわけが違う…………この活性化した脳全体の働きは――――練気を臨界まで高めた状態と同じ、いや、それを遙かに上回るエネルギーが発現している――――!!」
「――やはりそうでしたか。全く未知の物理現象……活性化と急成長の力までは観測出来ますが、これほどの波動が脳から発せられているのを見ると……人間に未だ到達していない強力な能力が使えるはず――――」
「――――い、いや、待て…………この波動のパターンの特徴は……もしかして――――」
――全く未知の物理現象。
そう思ってきたテイテツたちだったが、ここでタイラーはある可能性に思い当たった。
――やがて、グロウにとっては当然のように、枯れた花は枯れるどころか、今にも花弁から蜜を垂らすほどにつややかに、生き生きと若返った。
「――ふうーっ……」
グロウが集中を解く。途端に、大きなエネルギーを費やした疲労感が少し湧き出る。
「――むう……あれだけの高エネルギーと波動…………常人ならば少し疲労するどころか、過労で気絶してもおかしくないはずなのに…………」
「――実際に、グロウは力を高頻度で乱発すると、エネルギーの消耗に耐え切れず気絶します。セフィラの街近くでのガラテア軍人たちとの戦いでもそうだったようです。イロハから聞いたのですが……」
「……そうか…………だが、精神集中状態であれほどの高エネルギーで『少し疲れた』程度で済むのは、やはり人間の力では……いや、しかしこれは――――」
タイラーは、半ば狼狽し、半ば混乱しつつも、必死に目の前のグロウに起きている現象について分析する。
「――――うむ……可能性はあるが、まだ結論を急ぐのは先か――――すまん、グロウ。力を使うのは疲れるだろうが、お陰で君の能力やルーツが少しでも解りそうだ! 引き続き、君が自覚している限りの能力をやってみせてはくれないか? 疲れ過ぎた時は決して無理はするなよ!」
「――本当に? う、うん…………やってみるよ。」
グロウは、タイラーの『少しでも謎が解明できそう』という言葉に若干の安堵と期待が胸に湧いた。
続けて、グロウは気力が許す限り、検査を続けていった――――
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
オワコン・ゲームに復活を! 仕事首になって友人のゲーム会社に誘われた俺。あらゆる手段でゲームを盛り上げます。
栗鼠
SF
時は、VRゲームが大流行の22世紀! 無能と言われてクビにされた、ゲーム開発者・坂本翔平の元に、『爆死したゲームを助けてほしい』と、大学時代の友人・三国幸太郎から電話がかかる。こうして始まった、オワコン・ゲーム『ファンタジア・エルドーン』の再ブレイク作戦! 企画・交渉・開発・営業・運営に、正当防衛、カウンター・ハッキング、敵対勢力の排除など! 裏仕事まで出来る坂本翔平のお陰で、ゲームは大いに盛り上がっていき! ユーザーと世界も、変わっていくのであった!!
*小説家になろう、カクヨムにも、投稿しています。
王女の夢見た世界への旅路
ライ
ファンタジー
侍女を助けるために幼い王女は、己が全てをかけて回復魔術を使用した。
無茶な魔術の使用による代償で魔力の成長が阻害されるが、代わりに前世の記憶を思い出す。
王族でありながら貴族の中でも少ない魔力しか持てず、王族の中で孤立した王女は、理想と夢をかなえるために行動を起こしていく。
これは、彼女が夢と理想を求めて自由に生きる旅路の物語。
※小説家になろう様にも投稿しています。
素質ナシの転生者、死にかけたら最弱最強の職業となり魔法使いと旅にでる。~趣味で伝説を追っていたら伝説になってしまいました~
シロ鼬
ファンタジー
才能、素質、これさえあれば金も名誉も手に入る現代。そんな中、足掻く一人の……おっさんがいた。
羽佐間 幸信(はざま ゆきのぶ)38歳――完全完璧(パーフェクト)な凡人。自分の中では得意とする持ち前の要領の良さで頑張るが上には常に上がいる。いくら努力しようとも決してそれらに勝つことはできなかった。
華のない彼は華に憧れ、いつしか伝説とつくもの全てを追うようになり……彼はある日、一つの都市伝説を耳にする。
『深夜、山で一人やまびこをするとどこかに連れていかれる』
山頂に登った彼は一心不乱に叫んだ…………そして酸欠になり足を滑らせ滑落、瀕死の状態となった彼に死が迫る。
――こっちに……を、助けて――
「何か……聞こえる…………伝説は……あったんだ…………俺……いくよ……!」
こうして彼は記憶を持ったまま転生、声の主もわからぬまま何事もなく10歳に成長したある日――
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
100000累計pt突破!アルファポリスの収益 確定スコア 見込みスコアについて
ちゃぼ茶
エッセイ・ノンフィクション
皆様が気になる(ちゃぼ茶も)収益や確定スコア、見込みスコアについてわかる範囲、推測や経験談も含めて記してみました。参考になれればと思います。
銀河太平記
武者走走九郎or大橋むつお
SF
いまから二百年の未来。
前世紀から移住の始まった火星は地球のしがらみから離れようとしていた。火星の中緯度カルディア平原の大半を領域とする扶桑公国は国民の大半が日本からの移民で構成されていて、臣籍降下した扶桑宮が征夷大将軍として幕府を開いていた。
その扶桑幕府も代を重ねて五代目になろうとしている。
折しも地球では二千年紀に入って三度目のグローバリズムが破綻して、東アジア発の動乱期に入ろうとしている。
火星と地球を舞台として、銀河規模の争乱の時代が始まろうとしている。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる