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第83話 焦燥感
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――エリーたちが修行を進める一方。タイラーはテイテツと共にグロウの身体を調べるうちに、奇妙な点に気が付いた。信じられない、という言葉に尽きるほどの驚きに打ち震えていた。
「――タイラー、何が見つかったのです?」
「……採取した体液からの検査…………特に精液から見えるこの遺伝情報だ…………一体どうなっているんだ――――!?」
「――私にも見せてください。」
――専用の試薬にかけ、スキャナーで読み取って端末に映し出した、グロウの遺伝子情報――――
「――まず、遠目に見れば一般的なヒトゲノムと変わらない。だが、細部を見ていくと――――人間の遺伝子情報ではあり得ない配列がそこかしこにある。人間の遺伝子ではまずあり得ないような植物、鉱物質、草食動物、肉食動物、鳥類、爬虫類、両生類、さらにはとっくに滅んだはずの種の生命体まで、ありとあらゆる生命体の特徴が混ざり合っている…………しかも、何度検査しても微妙に結果が変わる。どうやら周期的に複雑に変化しているようなんだ…………」
「――――これは…………確かに、全く未知の遺伝子情報と言えますね…………あらゆる種が混在しているのに、人間の形をして成立しているとは…………」
――――遺伝子情報。DNA。一般的には二重螺旋構造の塩基配列をイメージするかもしれないが、グロウのDNAの配列は、人間の形を成しているようで、その内容や組み合わせは決して人間とは異なる、あらゆる生命体の符号と合致するような奇妙としか言いようのない構造をしていた。通常ならば、そんな複雑な情報のDNAを持つ生命体など存在しえない。存在したとしたら、あのドルムキマイラのような合成獣が何ら違和感なく思えてしまうほどの奇怪で混沌とした新生物と化していることだろう。
「――タイラー。遺伝子情報がこれほど稀有なモノであれば、身体能力や持ちうる精神性も人間と大きく異なるはずです。そちらの検査は?」
「――まだだ。道理で、お前が具に観察していたデータにあったように、人間ではあり得ないはずの数々の能力を持ち合わせているはずだ――――」
「――ねえ。テイテツ。タイラーさん。次は何を検査するの…………?」
ガラス越しの別室から、グロウ自身もタイラーやテイテツの動揺を感じ取ったのだろうか。不安そうな声がスピーカーから聴こえてくる。
「――――あ、ああ! 次は内臓のスキャンと波動系、脳波を見る。それが済んだらいよいよグロウ、君がどんな力が使えるのか色々試してみるから……心配要らんよ。」
「……そう…………」
グロウは、タイラーから温かい声を受けつつもなおも不安そうだ。
タイラーは、一旦マイクのスイッチを切り、テイテツに押し殺したトーンで耳打ちする。
「――いいかヒッズ。これではまだ何もわかっていないに等しい。このまま情報を伝えても、グロウはきっと混乱し、不安や恐怖に陥る。そうなると――――文字通り、何がどうなるかわからん。まだ絶対に検査結果を伝えちゃならんぞ。」
「――ええ。わかっております。不確定要素のみを伝達するのはストレスに他なりません…………」
――そこでタイラーは時計の時刻を見た。昼飯時だ。改めてマイクのスイッチを入れる。
「――ああ、すまんグロウ。もう昼飯の時間だ。例の飯処でしっかり食べて来てくれ。俺とテイテツはもう少し調べることがあるから……」
「――そうだっけ? じゃあ、頂いて来るね……」
2人は黙って首肯し、この検査結果は保留とし、別の能力検査の準備へと移った――――
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「――くっそォ。ヴィクターめ。脅しをかけて来やがって……」
「しょうがないっしょ~? 稽古付けてくれなくなったら元も子もないじゃーん。」
「――ガイ。もうウジウジと嘆くな。気持ちは解るが、私も腹が減って仕方がない。ああ、腹の虫がまた……」
――3人は、ヴィクターとカシムに促され、ひとまず飯処で食事休憩を取ることにした。セリーナの言葉と飯処から漂ってくる香ばしい料理の匂いのせいか、3人とも一様に腹の虫が、きゅぅ、と鳴る。
「――そうだな。腹が減っては何とやら、だ――――大将。またゴチになりに来たぜ。お代は例によってタイラー=アドヴェントで頼むわ。」
「はいよー」
昼飯時になり、客も増えて来た。中へ進むと……先に来ていたイロハが、何やらラウンドテーブルを囲って他の客と話し込んでいる。
「――そこをそうすると…………へええ~っ!! マジっすか…………こりゃあ、ウチの鍛冶錬金術のやり方も大打撃っスねえ……勉強になるっス~。」
「あっ、イロハちゃーん。何してんの~?」
「おっ。エリーさんたち、お疲れーッス!! 前にカシムさんに言われた通り、あちこちで技術者や行商人の人たちと情報交換してるッス! もーう目から鱗ポロッポロっスよ~!!」
――さすがに根っからの陽気さに加えてフットワークの軽さ。エリーたちが修行している間にも、ニルヴァ市国中の職人や商人と取引しつつ、あらゆることを学習しているようだ。鳥骨肉を豪快に歯を使って頬張りつつ、職人たちの話を聴いて端末にメモを取っている。何たるマルチタスクぶりか。
「おめえはおめえで成長や自分磨きに余念がねえな……」
「――ハイっス!! ウチはまだまだ伸び盛り、食べ盛りなもんで!!……あむっ……まだまだ勉強してまだまだ食うっスよー!! ふむがふむが……」
「食いながら大声出すな、みっともない…………だが、私たちもやはりうかうかしていられないな。」
――戦闘力を上げる為の修行とは違う自分磨きをする仲間を目にして、セリーナはもちろん、エリーもガイもより充実した精神、よりモチベーションに繋がる心持ちだった。
「よっし!! まずは食お! めっちゃ食お!! 修行、目いっぱいやれるように!!」
「おう」
「ああ」
そうして3人も食卓に着いた。しかし、客も急激に混み始めたので、昼飯は全員バラバラの席で食べることになった。
――比較的近い席に座ることになったガイとセリーナはこう零す。
「――しかし……私は練気の修行をやっている最中とはいえ、このままでいいのだろうか…………未だに、ミラと幸せに暮らす『強さ』とは何なのか、わからないんだ…………」
「――そうだな……例えこの調子で練気の、エネルギーの流れをコントロール出来るようになっても、恐らく最終段階には自分の思い描く『強さ』の答えを出さなくっちゃあならねえだろうな。あのヴィクターやカシムの、練気を使ったブラックホールや光の壁みてえな能力を…………」
――取り敢えず店員から出された冷水をぐびっと飲み干しつつ、ガイとセリーナは不安に陥りかけている。
「エリー、あいつは…………きっとあのまま本人が望むように修行続けんのが一番良いんだろうな。あいつの目にはもう迷いがねエ。」
「ああ……そうだな…………」
遠目に2人はエリーを見遣る。相も変わらず御馳走だろうと庶民料理だろうとがっついて食べているが、今のエリーはいつも以上に充足し、輝いているように見えた。
それは、他者を滅ぼし、焦土にしてしまう自分の中の強すぎる、制御出来なかった力が、そんな呪われたものでは無くなるかもしれないという希望。そしてそこへ至るまでの『力』に振り回されることの悲しみと苦しみを、ただガイのように寄り添うだけではない視点から理解してもらえた慰めと嬉しさ。そういった充足から来るものだろう。エリーは今まさに、目標に向けて燃えるような情熱の中にいた。
それ自体はガイをはじめ、仲間たちにとって真に喜ばしいことではあった。そこは間違いない。
だが、共に修行を重ねる者同士としては、それが例え共に釜の飯を食う仲間であっても多少は羨みや嫉妬や劣等感というか、自分が置いて行かれてしまうような焦燥感に駆られた。
それがガイやセリーナのような、内向的でストイックな性格の人間ならば、尚更のことであった。修行の成果は確実に身に付けつつも、2人は焦っていた。
「――くそっ…………エリーが確実に強くなっていっている。それ自体は喜ばしいことだ。なのに、この気持ちは何だ。私はこんな気持ちを…………仲間に向けている場合ではないのに。」
「――あんま思い詰めんな……と言いてえとこだが…………正直、エリーと一緒に生きて来たはずの俺ですらモヤモヤしちまってる――――ちっ。自分のちっぽけさに呆れ返らあ。」
――要らぬ焦燥感に駆られ、惑い、空回りして疲弊する。
――そんな2人の心情を感じ取ったのか、近くの客が声を掛けて来た――――
「――――お二方。『強さ』を何故ゆえにそれほどお求めか――――?」
「――タイラー、何が見つかったのです?」
「……採取した体液からの検査…………特に精液から見えるこの遺伝情報だ…………一体どうなっているんだ――――!?」
「――私にも見せてください。」
――専用の試薬にかけ、スキャナーで読み取って端末に映し出した、グロウの遺伝子情報――――
「――まず、遠目に見れば一般的なヒトゲノムと変わらない。だが、細部を見ていくと――――人間の遺伝子情報ではあり得ない配列がそこかしこにある。人間の遺伝子ではまずあり得ないような植物、鉱物質、草食動物、肉食動物、鳥類、爬虫類、両生類、さらにはとっくに滅んだはずの種の生命体まで、ありとあらゆる生命体の特徴が混ざり合っている…………しかも、何度検査しても微妙に結果が変わる。どうやら周期的に複雑に変化しているようなんだ…………」
「――――これは…………確かに、全く未知の遺伝子情報と言えますね…………あらゆる種が混在しているのに、人間の形をして成立しているとは…………」
――――遺伝子情報。DNA。一般的には二重螺旋構造の塩基配列をイメージするかもしれないが、グロウのDNAの配列は、人間の形を成しているようで、その内容や組み合わせは決して人間とは異なる、あらゆる生命体の符号と合致するような奇妙としか言いようのない構造をしていた。通常ならば、そんな複雑な情報のDNAを持つ生命体など存在しえない。存在したとしたら、あのドルムキマイラのような合成獣が何ら違和感なく思えてしまうほどの奇怪で混沌とした新生物と化していることだろう。
「――タイラー。遺伝子情報がこれほど稀有なモノであれば、身体能力や持ちうる精神性も人間と大きく異なるはずです。そちらの検査は?」
「――まだだ。道理で、お前が具に観察していたデータにあったように、人間ではあり得ないはずの数々の能力を持ち合わせているはずだ――――」
「――ねえ。テイテツ。タイラーさん。次は何を検査するの…………?」
ガラス越しの別室から、グロウ自身もタイラーやテイテツの動揺を感じ取ったのだろうか。不安そうな声がスピーカーから聴こえてくる。
「――――あ、ああ! 次は内臓のスキャンと波動系、脳波を見る。それが済んだらいよいよグロウ、君がどんな力が使えるのか色々試してみるから……心配要らんよ。」
「……そう…………」
グロウは、タイラーから温かい声を受けつつもなおも不安そうだ。
タイラーは、一旦マイクのスイッチを切り、テイテツに押し殺したトーンで耳打ちする。
「――いいかヒッズ。これではまだ何もわかっていないに等しい。このまま情報を伝えても、グロウはきっと混乱し、不安や恐怖に陥る。そうなると――――文字通り、何がどうなるかわからん。まだ絶対に検査結果を伝えちゃならんぞ。」
「――ええ。わかっております。不確定要素のみを伝達するのはストレスに他なりません…………」
――そこでタイラーは時計の時刻を見た。昼飯時だ。改めてマイクのスイッチを入れる。
「――ああ、すまんグロウ。もう昼飯の時間だ。例の飯処でしっかり食べて来てくれ。俺とテイテツはもう少し調べることがあるから……」
「――そうだっけ? じゃあ、頂いて来るね……」
2人は黙って首肯し、この検査結果は保留とし、別の能力検査の準備へと移った――――
<<
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「――くっそォ。ヴィクターめ。脅しをかけて来やがって……」
「しょうがないっしょ~? 稽古付けてくれなくなったら元も子もないじゃーん。」
「――ガイ。もうウジウジと嘆くな。気持ちは解るが、私も腹が減って仕方がない。ああ、腹の虫がまた……」
――3人は、ヴィクターとカシムに促され、ひとまず飯処で食事休憩を取ることにした。セリーナの言葉と飯処から漂ってくる香ばしい料理の匂いのせいか、3人とも一様に腹の虫が、きゅぅ、と鳴る。
「――そうだな。腹が減っては何とやら、だ――――大将。またゴチになりに来たぜ。お代は例によってタイラー=アドヴェントで頼むわ。」
「はいよー」
昼飯時になり、客も増えて来た。中へ進むと……先に来ていたイロハが、何やらラウンドテーブルを囲って他の客と話し込んでいる。
「――そこをそうすると…………へええ~っ!! マジっすか…………こりゃあ、ウチの鍛冶錬金術のやり方も大打撃っスねえ……勉強になるっス~。」
「あっ、イロハちゃーん。何してんの~?」
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「おめえはおめえで成長や自分磨きに余念がねえな……」
「――ハイっス!! ウチはまだまだ伸び盛り、食べ盛りなもんで!!……あむっ……まだまだ勉強してまだまだ食うっスよー!! ふむがふむが……」
「食いながら大声出すな、みっともない…………だが、私たちもやはりうかうかしていられないな。」
――戦闘力を上げる為の修行とは違う自分磨きをする仲間を目にして、セリーナはもちろん、エリーもガイもより充実した精神、よりモチベーションに繋がる心持ちだった。
「よっし!! まずは食お! めっちゃ食お!! 修行、目いっぱいやれるように!!」
「おう」
「ああ」
そうして3人も食卓に着いた。しかし、客も急激に混み始めたので、昼飯は全員バラバラの席で食べることになった。
――比較的近い席に座ることになったガイとセリーナはこう零す。
「――しかし……私は練気の修行をやっている最中とはいえ、このままでいいのだろうか…………未だに、ミラと幸せに暮らす『強さ』とは何なのか、わからないんだ…………」
「――そうだな……例えこの調子で練気の、エネルギーの流れをコントロール出来るようになっても、恐らく最終段階には自分の思い描く『強さ』の答えを出さなくっちゃあならねえだろうな。あのヴィクターやカシムの、練気を使ったブラックホールや光の壁みてえな能力を…………」
――取り敢えず店員から出された冷水をぐびっと飲み干しつつ、ガイとセリーナは不安に陥りかけている。
「エリー、あいつは…………きっとあのまま本人が望むように修行続けんのが一番良いんだろうな。あいつの目にはもう迷いがねエ。」
「ああ……そうだな…………」
遠目に2人はエリーを見遣る。相も変わらず御馳走だろうと庶民料理だろうとがっついて食べているが、今のエリーはいつも以上に充足し、輝いているように見えた。
それは、他者を滅ぼし、焦土にしてしまう自分の中の強すぎる、制御出来なかった力が、そんな呪われたものでは無くなるかもしれないという希望。そしてそこへ至るまでの『力』に振り回されることの悲しみと苦しみを、ただガイのように寄り添うだけではない視点から理解してもらえた慰めと嬉しさ。そういった充足から来るものだろう。エリーは今まさに、目標に向けて燃えるような情熱の中にいた。
それ自体はガイをはじめ、仲間たちにとって真に喜ばしいことではあった。そこは間違いない。
だが、共に修行を重ねる者同士としては、それが例え共に釜の飯を食う仲間であっても多少は羨みや嫉妬や劣等感というか、自分が置いて行かれてしまうような焦燥感に駆られた。
それがガイやセリーナのような、内向的でストイックな性格の人間ならば、尚更のことであった。修行の成果は確実に身に付けつつも、2人は焦っていた。
「――くそっ…………エリーが確実に強くなっていっている。それ自体は喜ばしいことだ。なのに、この気持ちは何だ。私はこんな気持ちを…………仲間に向けている場合ではないのに。」
「――あんま思い詰めんな……と言いてえとこだが…………正直、エリーと一緒に生きて来たはずの俺ですらモヤモヤしちまってる――――ちっ。自分のちっぽけさに呆れ返らあ。」
――要らぬ焦燥感に駆られ、惑い、空回りして疲弊する。
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