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第3話 破壊の力、生命の力
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――――目を見開いたエリーは、忘れもしない亡き弟と瓜二つの少年の姿を睥睨し、叫ぶ。
「…………グロウ……グロウなの!?」
「まさか……まさか、そんな馬鹿な話があるかよ! こんな……こんな……」
ここまで冷静に対処してきたガイも同様に取り乱している。この少年の姿は、二人にとてつもないショックを与えるのに充分だったのだ。
「…………」
少年は、辺りを見渡した後、エリーたちをじっと見つめる。そしてこう言った。
「――僕は……誰…………?」
「!?」
予想だにしない第一声に、続けて驚くエリーたち。
「……誰……って……」
「自分が何なのか、知らねえってのか!? ……記憶喪失…………?」
エリーが一歩、驚きにふらつきながらも少年に近付く。
「……ねえ……あんた――――えっ!?」
会話を遮ったのは……足元の揺れだった。
振動はどんどんと強くなり、辺りの天井や壁から鉱石が崩れ落ちていく!
「やべえ! 崩れるぞ! 急げ、エリー!!」
「で、でも……」
エリーはガイと謎の少年を交互に見遣り、躊躇う。
「……何してやがる、脱出だ!」
「わ、わかってるけど――ああ! もう! あんた、掴まって!」
エリーは少年の手を取り、ガイとテイテツと共に来た道を引き返し、走る。
一本道なのは幸いだったようだ。エリーたちは迷うことなく出口を目指して駆ける。
――だが、遺跡の崩落が明らかに急激だ。
つい先ほどまでしっかりとした造りの遺跡は、まるで『その形を成している中核が抜けてしまったように』崩落していく。
落ちてくる石や木枝も大きくなる……!
走る最中、エリーの脳天に一際大きな岩がなだれ落ちて来た!
「ちっ! ……でえやあああーッ!!」
エリーの頭に岩が接触する直前――――ガイは腰に提げていた太刀を常人ならば知覚出来ないほどの早さで抜刀。
刹那、エリーにぶつかりかけた落盤は直線的な形状の無数の欠片となり宙に消えた。
ガイが鍛錬の末に編み出した早業である。
さらに走った先には、遺跡の近くに根を下ろしていたと思われる大木が道を遮断していた。
これは太刀では捌ききれない――――
「テイテツ! 光線銃だ!!」
「了解」
この窮した状況にあっても声色ひとつ変えず冷静なまま、テイテツは返事をすると同時に、銃を抜いた。
そして、ツマミを操作し素早く銃の出力を高め……大木に向けて引き金を引いた――――
次の瞬間、大木は跡形もなく消滅した。
高出力のブラスターが発射され、光速に近い速さで熱線が巨木をコンマ数秒と待たずに焼き尽くしたのだ。辺りに焼き焦げた木の匂いが一瞬立ち込める。
その匂いを嗅ぐ間もなく、エリーたちは足を止めずに走り続ける。
「ねえ! この崩れ方、ハンパじゃあないよ! 間に合わないよ!?」
「……ちぃっ! 『使う』しかねえのか!?」
――――光が見えてきた。
エリーたちが入ってきた門へ外から入り込む日光。
「あとちょっと……ああっ!?」
エリーが感嘆の声を上げた。
――――出口が一瞬にして塞がれてしまったからだ。
ようやく、文字通りこの危機を突破する光明が見えたと思った瞬間に、その光明は閉ざされてしまったのだ。通路は、今にも土砂で埋まる勢いで降り注ぐ。
――――万事休す。
――――
――――――――
――――――――――――
「突破口は……あたしが作る! ガイッ!!」
エリーがそう叫ぶと、ガイもこう叫び返した。
「『65%』解放だ!!」
「ようし、みんなしっかり掴まって!!」
少年を背に担ぐエリーに何やらガイとテイテツも組み付いた。
このままでは身動きが取れず、死を待つばかりだが――――
「『65%』……解放ッ!!」
そう叫ぶとエリーの瞳に、赤黒い炎のような光が灯った。
四肢と首にはめている金色の金具も、共鳴するように、キイイイイィィィ……と甲高い音と、鋭い光を放つ。
刹那――エリーの全身にその燃え盛る瞳のように赤黒く、禍々しい英気が放たれる。
「アクセリング……ブーストッッ!!」
その言葉と同時にエリーは強く踏み込んだ足を蹴り出し――――英気を纏ったまま、塞がれた目の前の落盤にロケットエンジンの噴射の如き勢いで飛び込んだ!
慣性がかかり、ガイとテイテツは投げ出されそうな身体を必死に固め、エリーにしがみ付く。
「道よ……開けエエエエエエエーーッッ!!」
赤黒い光の塊と化したエリーたちは大質量の岩石とぶつかり――――炸裂。
門を塞いでいた岩石を砕き、土砂を嵐のように吹き飛ばした!
――――雷のような轟音と共に、エリーたちは日光のもとに投げ出された。
脱出成功。
辺りに土砂がパラパラと散らばる音以外、数秒間……皆、声を上げられない。
声を何とか上げたのは、ガイからだった。
「……いぃ痛ってえ~……エリー! 無事か!?」
そうガイが心配するが早いか、近くの土砂を吹っ飛ばしてエリーは高らかに叫んだ!
「効かーんッ! これしきのピンチ! 恐るるに足らーずッ! あたしは傷ひとつつかーん! ふははははは!!」
「だよなー……テイテツは?」
「む……う……問題ありません」
近くの土砂から、少し唸り声を上げながらもすました顔でテイテツは立ち上がり、白衣に付いた土をポンポンと手で払う。すかさず光線銃と端末に異常が無いか点検し始めた。
ガイも岩石を斬る為に用いた刀のこぼれ具合などを見る。
「……ちっ、今ので少し傷んだか。まだまだ俺も刀も鍛錬が足りねえや」
「……ねえ、君! 大丈夫!?」
エリーは隣に倒れている、背に抱えて共に脱出した謎の少年に声をかける。
「うん……大丈夫……だよ……」
少年は透き通るような銀の髪と白い肌。その肌を擦り傷で所々血で赤く滲ませている。
「……ちょっとちょっと…………やっぱ、似過ぎでしょ……あの子……グロウに…………」
エリーは記憶の片隅に置いて一瞬たりとも忘れたことは無い。それほど大切に思っていた弟の姿と……寸分違わぬ姿の目の前の少年を見て、戸惑いを禁じ得ない。
「大丈夫って……あんた、傷だらけじゃあないの! すぐに手当てを……ガイ! 頼むわ!」
「いや、待て……なんか、そいつ……妙だぞ……身体が……!?」
「え……?」
ガイの言葉に、少年の方に向き直ると……少年の身体からは突然、ほのかに温かみを感じる、緑色の光が放たれている。
謎の緑色の光を放つ少年の身体は――
「傷が……塞がっていく…………!?」
――擦り傷だらけの少年は、自ら放つ何らかの力によってたちどころに全身の傷を癒し……その美しい肢体を元ある姿のものとしていた。
「おい! どういうことだ、こりゃあ!?」
「わかんないよ……」
「むう……」
エリーとガイはただただ狼狽え、テイテツも訝り、何とかゴーグルに目の前の謎の現象についてデータを集める。
「……あっ……花……」
「え?」
何のことか、と少年の足元を見ると……花が潰れている。路傍に咲く名も無き草花だが、エリーたちが脱出した衝撃で潰してしまったらしい。
「……ごめんね」
「……?」
「僕たちのせいで死んでしまったんだね……かわいそうに――――今、生命を与えてあげる……」
そう呟くと、少年は両手で潰れた花を覆い、深く呼吸をした。
さっきと同じ、緑色の温かな光が花を包み……やがて朽ちゆくのを待つばかりだった花は、その生命を取り戻した。今にも蜜を垂らすかと思われるほど瑞々しくすらある。
「……何が……どうなってんだ……自分の傷も、死んだ花も治しちまうなんて……俺たちは……一体何を掘り出しちまったんだ…………!?」
ガイは頭を抱え、現実を理解するのに精一杯だ。
「…………っ」
その中でエリーは一人、目の前の少年にある種の望みを抱いていた。
それは彼女のいつも思い至るような望みであり――――ある種の傲慢でもあった。
「…………グロウ……グロウなの!?」
「まさか……まさか、そんな馬鹿な話があるかよ! こんな……こんな……」
ここまで冷静に対処してきたガイも同様に取り乱している。この少年の姿は、二人にとてつもないショックを与えるのに充分だったのだ。
「…………」
少年は、辺りを見渡した後、エリーたちをじっと見つめる。そしてこう言った。
「――僕は……誰…………?」
「!?」
予想だにしない第一声に、続けて驚くエリーたち。
「……誰……って……」
「自分が何なのか、知らねえってのか!? ……記憶喪失…………?」
エリーが一歩、驚きにふらつきながらも少年に近付く。
「……ねえ……あんた――――えっ!?」
会話を遮ったのは……足元の揺れだった。
振動はどんどんと強くなり、辺りの天井や壁から鉱石が崩れ落ちていく!
「やべえ! 崩れるぞ! 急げ、エリー!!」
「で、でも……」
エリーはガイと謎の少年を交互に見遣り、躊躇う。
「……何してやがる、脱出だ!」
「わ、わかってるけど――ああ! もう! あんた、掴まって!」
エリーは少年の手を取り、ガイとテイテツと共に来た道を引き返し、走る。
一本道なのは幸いだったようだ。エリーたちは迷うことなく出口を目指して駆ける。
――だが、遺跡の崩落が明らかに急激だ。
つい先ほどまでしっかりとした造りの遺跡は、まるで『その形を成している中核が抜けてしまったように』崩落していく。
落ちてくる石や木枝も大きくなる……!
走る最中、エリーの脳天に一際大きな岩がなだれ落ちて来た!
「ちっ! ……でえやあああーッ!!」
エリーの頭に岩が接触する直前――――ガイは腰に提げていた太刀を常人ならば知覚出来ないほどの早さで抜刀。
刹那、エリーにぶつかりかけた落盤は直線的な形状の無数の欠片となり宙に消えた。
ガイが鍛錬の末に編み出した早業である。
さらに走った先には、遺跡の近くに根を下ろしていたと思われる大木が道を遮断していた。
これは太刀では捌ききれない――――
「テイテツ! 光線銃だ!!」
「了解」
この窮した状況にあっても声色ひとつ変えず冷静なまま、テイテツは返事をすると同時に、銃を抜いた。
そして、ツマミを操作し素早く銃の出力を高め……大木に向けて引き金を引いた――――
次の瞬間、大木は跡形もなく消滅した。
高出力のブラスターが発射され、光速に近い速さで熱線が巨木をコンマ数秒と待たずに焼き尽くしたのだ。辺りに焼き焦げた木の匂いが一瞬立ち込める。
その匂いを嗅ぐ間もなく、エリーたちは足を止めずに走り続ける。
「ねえ! この崩れ方、ハンパじゃあないよ! 間に合わないよ!?」
「……ちぃっ! 『使う』しかねえのか!?」
――――光が見えてきた。
エリーたちが入ってきた門へ外から入り込む日光。
「あとちょっと……ああっ!?」
エリーが感嘆の声を上げた。
――――出口が一瞬にして塞がれてしまったからだ。
ようやく、文字通りこの危機を突破する光明が見えたと思った瞬間に、その光明は閉ざされてしまったのだ。通路は、今にも土砂で埋まる勢いで降り注ぐ。
――――万事休す。
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「突破口は……あたしが作る! ガイッ!!」
エリーがそう叫ぶと、ガイもこう叫び返した。
「『65%』解放だ!!」
「ようし、みんなしっかり掴まって!!」
少年を背に担ぐエリーに何やらガイとテイテツも組み付いた。
このままでは身動きが取れず、死を待つばかりだが――――
「『65%』……解放ッ!!」
そう叫ぶとエリーの瞳に、赤黒い炎のような光が灯った。
四肢と首にはめている金色の金具も、共鳴するように、キイイイイィィィ……と甲高い音と、鋭い光を放つ。
刹那――エリーの全身にその燃え盛る瞳のように赤黒く、禍々しい英気が放たれる。
「アクセリング……ブーストッッ!!」
その言葉と同時にエリーは強く踏み込んだ足を蹴り出し――――英気を纏ったまま、塞がれた目の前の落盤にロケットエンジンの噴射の如き勢いで飛び込んだ!
慣性がかかり、ガイとテイテツは投げ出されそうな身体を必死に固め、エリーにしがみ付く。
「道よ……開けエエエエエエエーーッッ!!」
赤黒い光の塊と化したエリーたちは大質量の岩石とぶつかり――――炸裂。
門を塞いでいた岩石を砕き、土砂を嵐のように吹き飛ばした!
――――雷のような轟音と共に、エリーたちは日光のもとに投げ出された。
脱出成功。
辺りに土砂がパラパラと散らばる音以外、数秒間……皆、声を上げられない。
声を何とか上げたのは、ガイからだった。
「……いぃ痛ってえ~……エリー! 無事か!?」
そうガイが心配するが早いか、近くの土砂を吹っ飛ばしてエリーは高らかに叫んだ!
「効かーんッ! これしきのピンチ! 恐るるに足らーずッ! あたしは傷ひとつつかーん! ふははははは!!」
「だよなー……テイテツは?」
「む……う……問題ありません」
近くの土砂から、少し唸り声を上げながらもすました顔でテイテツは立ち上がり、白衣に付いた土をポンポンと手で払う。すかさず光線銃と端末に異常が無いか点検し始めた。
ガイも岩石を斬る為に用いた刀のこぼれ具合などを見る。
「……ちっ、今ので少し傷んだか。まだまだ俺も刀も鍛錬が足りねえや」
「……ねえ、君! 大丈夫!?」
エリーは隣に倒れている、背に抱えて共に脱出した謎の少年に声をかける。
「うん……大丈夫……だよ……」
少年は透き通るような銀の髪と白い肌。その肌を擦り傷で所々血で赤く滲ませている。
「……ちょっとちょっと…………やっぱ、似過ぎでしょ……あの子……グロウに…………」
エリーは記憶の片隅に置いて一瞬たりとも忘れたことは無い。それほど大切に思っていた弟の姿と……寸分違わぬ姿の目の前の少年を見て、戸惑いを禁じ得ない。
「大丈夫って……あんた、傷だらけじゃあないの! すぐに手当てを……ガイ! 頼むわ!」
「いや、待て……なんか、そいつ……妙だぞ……身体が……!?」
「え……?」
ガイの言葉に、少年の方に向き直ると……少年の身体からは突然、ほのかに温かみを感じる、緑色の光が放たれている。
謎の緑色の光を放つ少年の身体は――
「傷が……塞がっていく…………!?」
――擦り傷だらけの少年は、自ら放つ何らかの力によってたちどころに全身の傷を癒し……その美しい肢体を元ある姿のものとしていた。
「おい! どういうことだ、こりゃあ!?」
「わかんないよ……」
「むう……」
エリーとガイはただただ狼狽え、テイテツも訝り、何とかゴーグルに目の前の謎の現象についてデータを集める。
「……あっ……花……」
「え?」
何のことか、と少年の足元を見ると……花が潰れている。路傍に咲く名も無き草花だが、エリーたちが脱出した衝撃で潰してしまったらしい。
「……ごめんね」
「……?」
「僕たちのせいで死んでしまったんだね……かわいそうに――――今、生命を与えてあげる……」
そう呟くと、少年は両手で潰れた花を覆い、深く呼吸をした。
さっきと同じ、緑色の温かな光が花を包み……やがて朽ちゆくのを待つばかりだった花は、その生命を取り戻した。今にも蜜を垂らすかと思われるほど瑞々しくすらある。
「……何が……どうなってんだ……自分の傷も、死んだ花も治しちまうなんて……俺たちは……一体何を掘り出しちまったんだ…………!?」
ガイは頭を抱え、現実を理解するのに精一杯だ。
「…………っ」
その中でエリーは一人、目の前の少年にある種の望みを抱いていた。
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