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なんちゃって英雄と侵入者の攻防(アサシン)
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モラハ様と遊びで使っていた、なりきり英雄セットを身に着けた俺は、ペーパーナイフを片手に持って窓の外を窺う。もう片方の手にはもふもふのスリッパだ。これはモラハ様愛用のスリッパで手持無沙汰だったのかよくわからないが気づいたら持っていた。たぶん、俺の気持ちを落ち着けるための無意識の行動だと思う。
黒い服の侵入者が別の方向を警戒しているうちに、するりと窓からバルコニーへと滑り出た。
『どこを見ている』
侵入者相手に俺は言いたくもない一言が口から飛び出す。俺の口から飛び出てくる言葉は独り言だと思って、あきらめるしかない。だってそういうジョブキャラなんだもん。
「な、子供?! 貴様がモラハ・ラスゴイか!」
焦った声からわかったのは相手が女であることだ。
一気に間合いを詰めてきた侵入者に俺はすり抜けるように回避しながら、彼女が持っていた短剣をスリッパで叩き落とす。お互いの位置が入れ替わる時には侵入者の手には何も握られていなかった。
「なっ?!」
武器が遠くへ飛ばされたことに驚きを隠せない侵入者は悔し紛れに俺へと手を伸ばしてくる。
ひゅんっと風を切り、胸倉をつかもうとした侵入者の手を間一髪バックステップを使い避ける。
避けるさなか、すれ違うたびに彼女の胸のあたりが変な動きをしているのに気づいた。動くたびに形を変える形状はもしかしたら、なにか道具でも仕込んでいるのかもしれない。
それに気をつけながら俺が身に着けているものを確認する。この世界に伝わる英雄のなりきりセット(手作り)である。お面は白い画用紙のような紙に落書きしたもので、目の場所に穴をあけただけのシンプルなお面だ。マントは紺色で大判のスカーフを使用。厚紙で作られた剣と盾は置いてきた。使えないし。手に持っているのはペーパーナイフとモフモフスリッパ。痺れる姿だろ。
「貴様何者だ?」
俺の胸倉を掴むはずだった手を見てから、侵入者の女は懐から飛び道具のような鋭い針を取り出した。
『闇に生きるものに名は不要』
俺の口から飛び出てくるのは厨二病あふれる熟練の粋に達したアサシンのセリフである。もし、そんな姿の男から紡ぎだされる言葉であるなら格好もつくだろう。
しかしだ。
手作り感満載のなんちゃって英雄姿の俺は、もはやお遊戯会場から脱走してきたお子様にしか見えないはずだ。
しかも、ペーパーナイフともふもふのスリッパを持った手を胸の前に屈んで構えているからか、まったく英雄らしくないコソ泥感があふれている。
「子供だからって容赦はしない」
『はっ』
俺の口からは鼻で笑ったような空気がもれた。
あわわわわわ。相手を煽るのはやめろよ!
ただでさえ、慣れてないジョブを使いながら、メイドがこっちの危機に気づくまで時間稼ぎしてるんだからっ!
うげぇ、目の前にいるのにわざわざ踏み込んで突っ込んできた!
しかしアサシンジョブを設定している今、俺の五感は研ぎ澄まされている。
動体視力がよくなっているのか、相手の素早い動きを捉えることができるのだ。え、これすごくない?
ただ、体が追いついてこないので、どうしてもぎりぎりで相手の攻撃をかわすことしかできないわけだが。
「避けるか。これならどうだ! モラハ・ラスゴイ!」
彼女は先ほど俺の口から出てきていた厨二病言語をまるっと聞いてないらしい。さっき、名はないって言っただろ。まぁ、聞いてくれていない方が嬉しいけどさ。会話ができないってやばいよな。
連続攻撃を避け続けるのもしんどくなってきた。もし彼女の攻撃を受ければ、俺のステータスだともろにダメージを受けてしまう。なんせ防御力2だぜ。俺のつけている紙のお面と変わらない紙装甲なのだ。
しかも、俺に体力がないので、素早く動けば動くほど小さな体が耐えられず肺がつぶれそうな感覚になる。ぜぃはぁ。うぅ、ジョブ能力が良くても使う俺のステータスが低すぎる。これはなんとかしないとだめだな。
うぉ!
白い紙のお面がびりっと破れる。攻撃の合間に針を飛ばしてきやがった。
子供相手に大人げないことで……。
避けるごとに相手のイライラがこちらに伝わってくる。
「くっ、ちょこまかと…っ、遊びは終わりよっ。シャドウブレイク!」
スキルを使用した攻撃に相手の本気度が伝わってきた。回避ばかりする俺との追いかけっこを終わらせたいのだろう。
シャドウブレイクは、影の分身を使った連撃だ。自身の影を分身のように扱い、複数の方向から同時に攻撃するスキルである。狭いバルコニーに追い詰められ俺の逃げ場がない。
しかし、俺はスキルであるミラージュを自分にかけていたことを、シャドウブレイクで攻撃してくる分身が出現するのと同時に現れたことで思い出した。
ミラージュは幻影とはいえ、スキルMaxである。本体と同じ姿で相手の分身の分だけ出現し迎撃を開始した。
念には念を入れておいてよかったあああっ!!!!
何もしなくても勝手に相手の攻撃が封じられ力で押されていくのを見て、よろよろとバルコニーにもたれかかる。これでなんとか時間かせぎはできると思いきや、背後からの蹴りに気づかずもたれていたバルコニーから吹っ飛ばされた。
「ぐほっ」
ごろごろと庭園の芝生の上で受け身を取りながら転がっていく。致命的なダメージは瞬間的に体を捻ったからか回避できたものの、吹っ飛ばされて重症であることは変わらない。鼻から熱い何かが垂れてきた。なんだかデジャビューを感じるんだけど。
>『危険察知』を取得しました。
スキル取得するのが遅いよ……。
っていうか、今俺を蹴ったやつ出てこい!
黒い服の侵入者が別の方向を警戒しているうちに、するりと窓からバルコニーへと滑り出た。
『どこを見ている』
侵入者相手に俺は言いたくもない一言が口から飛び出す。俺の口から飛び出てくる言葉は独り言だと思って、あきらめるしかない。だってそういうジョブキャラなんだもん。
「な、子供?! 貴様がモラハ・ラスゴイか!」
焦った声からわかったのは相手が女であることだ。
一気に間合いを詰めてきた侵入者に俺はすり抜けるように回避しながら、彼女が持っていた短剣をスリッパで叩き落とす。お互いの位置が入れ替わる時には侵入者の手には何も握られていなかった。
「なっ?!」
武器が遠くへ飛ばされたことに驚きを隠せない侵入者は悔し紛れに俺へと手を伸ばしてくる。
ひゅんっと風を切り、胸倉をつかもうとした侵入者の手を間一髪バックステップを使い避ける。
避けるさなか、すれ違うたびに彼女の胸のあたりが変な動きをしているのに気づいた。動くたびに形を変える形状はもしかしたら、なにか道具でも仕込んでいるのかもしれない。
それに気をつけながら俺が身に着けているものを確認する。この世界に伝わる英雄のなりきりセット(手作り)である。お面は白い画用紙のような紙に落書きしたもので、目の場所に穴をあけただけのシンプルなお面だ。マントは紺色で大判のスカーフを使用。厚紙で作られた剣と盾は置いてきた。使えないし。手に持っているのはペーパーナイフとモフモフスリッパ。痺れる姿だろ。
「貴様何者だ?」
俺の胸倉を掴むはずだった手を見てから、侵入者の女は懐から飛び道具のような鋭い針を取り出した。
『闇に生きるものに名は不要』
俺の口から飛び出てくるのは厨二病あふれる熟練の粋に達したアサシンのセリフである。もし、そんな姿の男から紡ぎだされる言葉であるなら格好もつくだろう。
しかしだ。
手作り感満載のなんちゃって英雄姿の俺は、もはやお遊戯会場から脱走してきたお子様にしか見えないはずだ。
しかも、ペーパーナイフともふもふのスリッパを持った手を胸の前に屈んで構えているからか、まったく英雄らしくないコソ泥感があふれている。
「子供だからって容赦はしない」
『はっ』
俺の口からは鼻で笑ったような空気がもれた。
あわわわわわ。相手を煽るのはやめろよ!
ただでさえ、慣れてないジョブを使いながら、メイドがこっちの危機に気づくまで時間稼ぎしてるんだからっ!
うげぇ、目の前にいるのにわざわざ踏み込んで突っ込んできた!
しかしアサシンジョブを設定している今、俺の五感は研ぎ澄まされている。
動体視力がよくなっているのか、相手の素早い動きを捉えることができるのだ。え、これすごくない?
ただ、体が追いついてこないので、どうしてもぎりぎりで相手の攻撃をかわすことしかできないわけだが。
「避けるか。これならどうだ! モラハ・ラスゴイ!」
彼女は先ほど俺の口から出てきていた厨二病言語をまるっと聞いてないらしい。さっき、名はないって言っただろ。まぁ、聞いてくれていない方が嬉しいけどさ。会話ができないってやばいよな。
連続攻撃を避け続けるのもしんどくなってきた。もし彼女の攻撃を受ければ、俺のステータスだともろにダメージを受けてしまう。なんせ防御力2だぜ。俺のつけている紙のお面と変わらない紙装甲なのだ。
しかも、俺に体力がないので、素早く動けば動くほど小さな体が耐えられず肺がつぶれそうな感覚になる。ぜぃはぁ。うぅ、ジョブ能力が良くても使う俺のステータスが低すぎる。これはなんとかしないとだめだな。
うぉ!
白い紙のお面がびりっと破れる。攻撃の合間に針を飛ばしてきやがった。
子供相手に大人げないことで……。
避けるごとに相手のイライラがこちらに伝わってくる。
「くっ、ちょこまかと…っ、遊びは終わりよっ。シャドウブレイク!」
スキルを使用した攻撃に相手の本気度が伝わってきた。回避ばかりする俺との追いかけっこを終わらせたいのだろう。
シャドウブレイクは、影の分身を使った連撃だ。自身の影を分身のように扱い、複数の方向から同時に攻撃するスキルである。狭いバルコニーに追い詰められ俺の逃げ場がない。
しかし、俺はスキルであるミラージュを自分にかけていたことを、シャドウブレイクで攻撃してくる分身が出現するのと同時に現れたことで思い出した。
ミラージュは幻影とはいえ、スキルMaxである。本体と同じ姿で相手の分身の分だけ出現し迎撃を開始した。
念には念を入れておいてよかったあああっ!!!!
何もしなくても勝手に相手の攻撃が封じられ力で押されていくのを見て、よろよろとバルコニーにもたれかかる。これでなんとか時間かせぎはできると思いきや、背後からの蹴りに気づかずもたれていたバルコニーから吹っ飛ばされた。
「ぐほっ」
ごろごろと庭園の芝生の上で受け身を取りながら転がっていく。致命的なダメージは瞬間的に体を捻ったからか回避できたものの、吹っ飛ばされて重症であることは変わらない。鼻から熱い何かが垂れてきた。なんだかデジャビューを感じるんだけど。
>『危険察知』を取得しました。
スキル取得するのが遅いよ……。
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