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第11話
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振り返ってみれば学園生活も波乱万丈だったのかもしれない。
卒業を間近に控えた今、全て良い思い出に変わってしまったけど。
デリック様の罪が明らかになり婚約破棄を告げ、私の学園生活は一変した。
あの件で私とラセルベール殿下に何かしらの伝手があるのではないかと勘違いされ、一部の令嬢たちからは嫌がらせを受けたし、一部の令息からは執拗にアプローチされることになった。
嫌がらせしてきた令嬢たちはラセルベール殿下から警告があったようで、その後は一切関わらなくなったし、きっとそういったことがあって令嬢たちはラセルベール殿下の婚約者に選ばれなかったのだろう。
やはり私はラセルベール殿下に都合良く扱われたとしか思えない。
デリック様の件では世話になったから文句はないけど。
それらのことからラセルベール殿下との伝手があると勘違いした令息もあながち間違いではなかったと思える。
期待されているような伝手ではなく、私が都合良く利用されている関係だけど…。
そのような令息たちの中から一番気の合った人と婚約することになったのだから、これもラセルベール殿下のお陰とも言えなくもない。
感謝しているけど利用されてもいるのだから複雑な気分。
そういったこともあったけど、卒業まで残り三ヶ月くらいの時期になってラセルベール殿下が婚約者を発表して大騒動になった。
選ばれた令嬢は公爵令嬢で、ある意味納得できる結果だった。
問題は選ばれなかった令嬢たち。
当然そこから慌てて婚約者を作ることになったけど、私とデリックの件で一部の令嬢たちは良さそうな令息を吟味し婚約していた。
身分不相応なラセルベール殿下との婚約を夢見てしまった令嬢たちは数少ない優良な相手を巡って激しく争っていた。
悲劇なのは争いに負けた令嬢たちだった。
良さそうな相手には既に婚約者がいて、釣り合う相手の多くは既に婚約者がいた。
仕方なく格下の家格の相手と婚約したり、学園以外で婚約者を探そうと決意したり、とにかく勝ち組と負け組がはっきりと別れてしまい、学園生活の終わりは阿鼻叫喚だった。
「いろいろあったけど、結局なるようになったのよね」
最初から婚約すべきではなかったデリックに婚約破棄できたのも当然のこと。
ラセルベール殿下が公爵令嬢と婚約したのも妥当。
高望みした令嬢たちが婚約者探しで苦労したのもそう判断した令嬢たちの自己責任。
身の程を弁えた令嬢たちが釣り合いの取れる相手と婚約したのは賢い判断。
みんないろいろな思いを抱きながら学園を卒業していくのだろう。
卒業を間近に控えた今、全て良い思い出に変わってしまったけど。
デリック様の罪が明らかになり婚約破棄を告げ、私の学園生活は一変した。
あの件で私とラセルベール殿下に何かしらの伝手があるのではないかと勘違いされ、一部の令嬢たちからは嫌がらせを受けたし、一部の令息からは執拗にアプローチされることになった。
嫌がらせしてきた令嬢たちはラセルベール殿下から警告があったようで、その後は一切関わらなくなったし、きっとそういったことがあって令嬢たちはラセルベール殿下の婚約者に選ばれなかったのだろう。
やはり私はラセルベール殿下に都合良く扱われたとしか思えない。
デリック様の件では世話になったから文句はないけど。
それらのことからラセルベール殿下との伝手があると勘違いした令息もあながち間違いではなかったと思える。
期待されているような伝手ではなく、私が都合良く利用されている関係だけど…。
そのような令息たちの中から一番気の合った人と婚約することになったのだから、これもラセルベール殿下のお陰とも言えなくもない。
感謝しているけど利用されてもいるのだから複雑な気分。
そういったこともあったけど、卒業まで残り三ヶ月くらいの時期になってラセルベール殿下が婚約者を発表して大騒動になった。
選ばれた令嬢は公爵令嬢で、ある意味納得できる結果だった。
問題は選ばれなかった令嬢たち。
当然そこから慌てて婚約者を作ることになったけど、私とデリックの件で一部の令嬢たちは良さそうな令息を吟味し婚約していた。
身分不相応なラセルベール殿下との婚約を夢見てしまった令嬢たちは数少ない優良な相手を巡って激しく争っていた。
悲劇なのは争いに負けた令嬢たちだった。
良さそうな相手には既に婚約者がいて、釣り合う相手の多くは既に婚約者がいた。
仕方なく格下の家格の相手と婚約したり、学園以外で婚約者を探そうと決意したり、とにかく勝ち組と負け組がはっきりと別れてしまい、学園生活の終わりは阿鼻叫喚だった。
「いろいろあったけど、結局なるようになったのよね」
最初から婚約すべきではなかったデリックに婚約破棄できたのも当然のこと。
ラセルベール殿下が公爵令嬢と婚約したのも妥当。
高望みした令嬢たちが婚約者探しで苦労したのもそう判断した令嬢たちの自己責任。
身の程を弁えた令嬢たちが釣り合いの取れる相手と婚約したのは賢い判断。
みんないろいろな思いを抱きながら学園を卒業していくのだろう。
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