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魂の還る惑星 第九章 Ka'ulua-天国の女王-
第九章 第五話
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小夜が朝子が指した地面に目を向けるとクレーイスから胸を締め付けるような想いが伝わってきた。
見ることは出来ないがムーシカの想いを感じる。
本来ならムーシケーの魂の中にあるべきムーシカが、地球人の怨念に囚われ還ることが出来ずに留まってしまっているのだ。
正直、楸矢のような怒りは感じてない。
ただひたすら悲しかった。
涙を零さないようにするのが精一杯で口も利けなかった。
柊矢と楸矢も自分と同じく両親を殺されたと聞いたばかりなのだ。
その二人の前で自分だけ泣くわけにはいかない。
そう思って必死で堪えていた。
両親のことは何も覚えていない。気付いたときには祖父と二人で暮らしていた。
柊矢の話によると両親は小夜が二歳の時に交通事故で亡くなったとのことだった。
引き取り手が見つかるまでに時間がかかったため、小夜は福祉施設に入れられ、そのとき両親と一緒に住んでいたアパートの荷物は全て処分されてしまったので祖父が迎えにきたときには写真一枚残っていなかったらしい。
柊矢に聞くまで家に両親の写真がないのが不思議だった。祖父は小さかった母を養子に出した後は一度も会ってなかったのだ。
だから名前の由来なども知らなかった。連絡が行くまで孫がいることすら知らなかったから。
何故母が養子に出されたのかも謎のままだ。
唯一人、事情を知っていた祖父も亡くなってしまった。
ずっと不安だった。
祖父が両親のことを口にしないのは嫌っていたからではないのか。
嫌われていたのだとしたらホントはその二人の子供だって育てたくなかったのに引き取る羽目になって迷惑してたのではないかと。
祖父が生きていたときから気になって仕方がなかったのに柊矢から孫がいたことすら知らなかったと聞かされてその思いは強くなった。
その上、自分のせいで命を落としたことで罪の意識に苛まれてきた。
小夜はクレーイスを握りしめた。
想いが伝わってくる。
この想い、確か前にも……。
あのとき、病院で目覚める前に見た、泣いていたもの達。
あれは呪詛のムーシカだったのだ。
胸の奥から想いが湧き上がってくる。
暗くて苦しくて悲しい。
それは小夜が抱き続けてきた想いとよく似ていた。
自分のせいで祖父を死なせてしまったのだと思うといつも胸が苦しかった。
今、両親も自分を狙った人に殺されたと聞いて罪悪感に押しつぶされそうになっていた。
両親が生きていれば祖父は自分を引き取ることもなかった。
引き取っていなければ今でも生きていた。
自分を引き取らなければならなくなったのは両親が亡くなったから。
そして両親が亡くなったのも自分のせい。
自分の巻き添えで三人もの人が命を落としたのに自分はまだ生きている。
罪のない人を死なせてしまう苦しさ。
傷付けることなど望んでないのに。
呪詛のムーシカもずっと同じように苦しんできた。
小夜が目を瞑ると沢山の呪詛が浮かんできた。
呪詛のムーシカの感情が伝わってくる。
そうだったんだ……。
小夜は目を開いて顔を上げた。
朝子は義兄を殺された恨みで柊矢達や小夜の両親を殺した。
小夜が朝子を殺したら朝子の周囲の人達が悲しむ。
そして今度は朝子に近しい人が、小夜か小夜の親しい人に仕返しに来る。
そうやっていつまでも憎しみの連鎖が終わらないのだ。
他にも沢山の恨みや憎しみが呪詛によって続いてきた。
人を呪い、傷付ける能力があったから……。
でもムーシカは人を傷付ける事なんて望んでない。
それなのに人を傷付けるためだけに使われ続けてきた。
だから、ずっと泣いていたのだ。
呪詛のムーシカも、ムーシケーも。
誰かを悲しませるためのものなどこの世に存在していてはいけない。
人を傷付けるだけものはいらない。
終わらせなければならない。
これ以上誰も悲しまなくてもいいように。
小夜の中にムーシカが沸き上がってきた。
これが自分の、そしてムーシケーの想いだ。
クレーイスを握りしめた小夜が静かな声で歌い始めた。
歌声につられるようにして朝子が指していた場所から暗い色をした光の玉が次々と解き放たれていく。
小夜の周囲に禍々しい色をした光の球がいくつも浮かんだ。
「これ、皆呪詛のムーシカ?」
楸矢が辺りを見回した。
小夜が手を差し伸べると更に沢山の光の玉が遠くから飛んできた。
海の向こうからもやってくる。それらが次々に小夜の身体に入っていった。
「小夜!」
「小夜ちゃん!」
皆辛かったよね。苦しかったよね。
呪いたくなんかないのに。苦しめたくなんかないのに。
歌ってもらえるのは人を傷付けるときだけ。聴いてくれるのは苦しめる相手だけ。
悲しくて、寂しかったよね。
他のムーシカは皆に歌ってもらえて聴いてもらえるのに、あなた達は聴いてくれた人を傷付けてしまい他の人には聴いてもらえない。
皆に歌ってもらえない。
それが悲しかったんでしょう。
独りぼっちでずっと寂しい思いをしてきた。
それは小夜が今まで感じてきた寂しさや悲しさと同じものだった。
でも、それはもうお終い。
これからは普通のムーシカとして皆に歌ってもらえて聴いてもらえるよ。
もう二度と人を傷付けなくていいんだよ。
歌われても誰も悲しまなくなったよ。
「これ……呪詛じゃない、よね?」
楸矢が訊ねるように椿矢を見た。
朝子は鬼のような形相で小夜を睨んでいるが苦しんでいる様子はない。
「普通のムーシカだよ」
優しくて温かい、子守唄のようなムーシカだった。
ムーシコスの胸に優しい余韻を残して小夜のムーシカが終わった。
「……呪詛のムーシカが消えた」
椿矢が呪詛を思い浮かべようとしても何も浮かんでこなかった。
「もう、呪詛じゃありません。ただのムーシカです」
ムーシケーの望み通り呪詛のムーシカはこの世から全て消えた。
正確には人を傷付けないただのムーシカになった。
小夜は例え呪詛であってもムーシカを消してしまいたくなくて人を傷付ける効果だけを取り除いたのだろう。
「二度とムーシカが人を呪うことはありません」
椿矢はその言葉に目を見張った。
今のムーシカは既存のムーシカから呪詛の能力を奪っただけではない。
呪詛には使えないようにムーシカ全体を変成させてしまったのだ。
朝子さんが執拗に小夜ちゃんを狙ったわけだ……。
さすがに小夜にここまでの能力があったのは想定外だっただろうが。
見ることは出来ないがムーシカの想いを感じる。
本来ならムーシケーの魂の中にあるべきムーシカが、地球人の怨念に囚われ還ることが出来ずに留まってしまっているのだ。
正直、楸矢のような怒りは感じてない。
ただひたすら悲しかった。
涙を零さないようにするのが精一杯で口も利けなかった。
柊矢と楸矢も自分と同じく両親を殺されたと聞いたばかりなのだ。
その二人の前で自分だけ泣くわけにはいかない。
そう思って必死で堪えていた。
両親のことは何も覚えていない。気付いたときには祖父と二人で暮らしていた。
柊矢の話によると両親は小夜が二歳の時に交通事故で亡くなったとのことだった。
引き取り手が見つかるまでに時間がかかったため、小夜は福祉施設に入れられ、そのとき両親と一緒に住んでいたアパートの荷物は全て処分されてしまったので祖父が迎えにきたときには写真一枚残っていなかったらしい。
柊矢に聞くまで家に両親の写真がないのが不思議だった。祖父は小さかった母を養子に出した後は一度も会ってなかったのだ。
だから名前の由来なども知らなかった。連絡が行くまで孫がいることすら知らなかったから。
何故母が養子に出されたのかも謎のままだ。
唯一人、事情を知っていた祖父も亡くなってしまった。
ずっと不安だった。
祖父が両親のことを口にしないのは嫌っていたからではないのか。
嫌われていたのだとしたらホントはその二人の子供だって育てたくなかったのに引き取る羽目になって迷惑してたのではないかと。
祖父が生きていたときから気になって仕方がなかったのに柊矢から孫がいたことすら知らなかったと聞かされてその思いは強くなった。
その上、自分のせいで命を落としたことで罪の意識に苛まれてきた。
小夜はクレーイスを握りしめた。
想いが伝わってくる。
この想い、確か前にも……。
あのとき、病院で目覚める前に見た、泣いていたもの達。
あれは呪詛のムーシカだったのだ。
胸の奥から想いが湧き上がってくる。
暗くて苦しくて悲しい。
それは小夜が抱き続けてきた想いとよく似ていた。
自分のせいで祖父を死なせてしまったのだと思うといつも胸が苦しかった。
今、両親も自分を狙った人に殺されたと聞いて罪悪感に押しつぶされそうになっていた。
両親が生きていれば祖父は自分を引き取ることもなかった。
引き取っていなければ今でも生きていた。
自分を引き取らなければならなくなったのは両親が亡くなったから。
そして両親が亡くなったのも自分のせい。
自分の巻き添えで三人もの人が命を落としたのに自分はまだ生きている。
罪のない人を死なせてしまう苦しさ。
傷付けることなど望んでないのに。
呪詛のムーシカもずっと同じように苦しんできた。
小夜が目を瞑ると沢山の呪詛が浮かんできた。
呪詛のムーシカの感情が伝わってくる。
そうだったんだ……。
小夜は目を開いて顔を上げた。
朝子は義兄を殺された恨みで柊矢達や小夜の両親を殺した。
小夜が朝子を殺したら朝子の周囲の人達が悲しむ。
そして今度は朝子に近しい人が、小夜か小夜の親しい人に仕返しに来る。
そうやっていつまでも憎しみの連鎖が終わらないのだ。
他にも沢山の恨みや憎しみが呪詛によって続いてきた。
人を呪い、傷付ける能力があったから……。
でもムーシカは人を傷付ける事なんて望んでない。
それなのに人を傷付けるためだけに使われ続けてきた。
だから、ずっと泣いていたのだ。
呪詛のムーシカも、ムーシケーも。
誰かを悲しませるためのものなどこの世に存在していてはいけない。
人を傷付けるだけものはいらない。
終わらせなければならない。
これ以上誰も悲しまなくてもいいように。
小夜の中にムーシカが沸き上がってきた。
これが自分の、そしてムーシケーの想いだ。
クレーイスを握りしめた小夜が静かな声で歌い始めた。
歌声につられるようにして朝子が指していた場所から暗い色をした光の玉が次々と解き放たれていく。
小夜の周囲に禍々しい色をした光の球がいくつも浮かんだ。
「これ、皆呪詛のムーシカ?」
楸矢が辺りを見回した。
小夜が手を差し伸べると更に沢山の光の玉が遠くから飛んできた。
海の向こうからもやってくる。それらが次々に小夜の身体に入っていった。
「小夜!」
「小夜ちゃん!」
皆辛かったよね。苦しかったよね。
呪いたくなんかないのに。苦しめたくなんかないのに。
歌ってもらえるのは人を傷付けるときだけ。聴いてくれるのは苦しめる相手だけ。
悲しくて、寂しかったよね。
他のムーシカは皆に歌ってもらえて聴いてもらえるのに、あなた達は聴いてくれた人を傷付けてしまい他の人には聴いてもらえない。
皆に歌ってもらえない。
それが悲しかったんでしょう。
独りぼっちでずっと寂しい思いをしてきた。
それは小夜が今まで感じてきた寂しさや悲しさと同じものだった。
でも、それはもうお終い。
これからは普通のムーシカとして皆に歌ってもらえて聴いてもらえるよ。
もう二度と人を傷付けなくていいんだよ。
歌われても誰も悲しまなくなったよ。
「これ……呪詛じゃない、よね?」
楸矢が訊ねるように椿矢を見た。
朝子は鬼のような形相で小夜を睨んでいるが苦しんでいる様子はない。
「普通のムーシカだよ」
優しくて温かい、子守唄のようなムーシカだった。
ムーシコスの胸に優しい余韻を残して小夜のムーシカが終わった。
「……呪詛のムーシカが消えた」
椿矢が呪詛を思い浮かべようとしても何も浮かんでこなかった。
「もう、呪詛じゃありません。ただのムーシカです」
ムーシケーの望み通り呪詛のムーシカはこの世から全て消えた。
正確には人を傷付けないただのムーシカになった。
小夜は例え呪詛であってもムーシカを消してしまいたくなくて人を傷付ける効果だけを取り除いたのだろう。
「二度とムーシカが人を呪うことはありません」
椿矢はその言葉に目を見張った。
今のムーシカは既存のムーシカから呪詛の能力を奪っただけではない。
呪詛には使えないようにムーシカ全体を変成させてしまったのだ。
朝子さんが執拗に小夜ちゃんを狙ったわけだ……。
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