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魂の還る惑星 第九章 Ka'ulua-天国の女王-
第九章 第三話
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「俺達、別に金のためにやったわけじゃないし、これで依頼人が満足したならあんたが依頼料もらえばいいだけじゃん」
そのとき草を踏む音がして振り返ると朝子が立っていた。
「朝子さん、どうしてここに?」
椿矢の言葉に女性が朝子だと知った柊矢が小夜を守るように背中に庇った。
楸矢も柊矢の横に立った。
椿矢もいつでも歌えるようにブズーキを持ち直した。
朝子を警戒している柊矢達を榎矢が不思議そうに眺めた。
「ムーシケーはその子を信じているから邪魔をするのを止めたのかしら」
「邪魔?」
「私もここへ来ようとすると、いつもムーサの森に阻まれてたの」
つまりムーシケーが足止めしていたのだ。
「なんでムーシケーが……」
楸矢が訳が分からないという表情をした。
「あの女性か?」
柊矢の言葉に椿矢がはっとした。
「彼女の魂を呪詛に利用する気だったんですか?」
椿矢の問いに朝子が首を振った。
「いいえ。私が欲しいものはまだそこにあるわよ」
朝子が自分と小夜達との間の地面を指した。
朝子以外の全員が地面に視線を彷徨わせた後、互いに顔を見合わせた。
「何があるの?」
楸矢が椿矢に訊ねた。
榎矢も知りたそうに横目で椿矢の方を窺っていた。
椿矢に弱みを握られるのが嫌で楸矢のように素直に聞けないのだ。
まぁ、毎回あれだけバカにされて意地の悪いこと言われてたら弱みは見せられないよな……。
もっとも全く隠せてなくて、いつも尻尾を掴まれてしまっているようだが。
兄が賢いって辛いよな……。
楸矢は密かに榎矢に同情した。
椿矢は首を振った。
「分からない。おそらく僕達には見えない何かだと思う」
「地球のものだから見えないのね」
朝子が薄笑いを浮かべた。
「あんたは見えるって言うの? 一体なんなのか知らないけど」
「ムーシカが絡め取られてるのよ。ここで昔、恨みを残して死んだ人がいるの。それも大勢。その人達の怨念に呪詛のムーシカが囚われるのよ」
そういえば楸矢が郷土資料を読んだとき、それらとは別に心霊スポットについて書いてあるものが置いてあった。
香奈達がお化けだと言っていたから一応目を通しておいたのだ。
あれに書いてあった心霊スポットってここだったのか。
朝子は怨念と言っていたが今送った二人は普通の幽霊だった。
つまり他の幽霊――それも怨霊――がまだいるのだ。
出来れば知りたくなかったんだけど……。
楸矢は顔を引き攣らせた。
「さっきの女性はそれで幽霊に?」
「いいえ。本来なら誰にも見えず、声も聞こえないままここに留まっていたはずだったのが、これのせいで人に見えたり聞こえたりしたと言うだけ」
不意に朝子が悪意のある笑みを浮かべた。
「あなた達三人のご両親と」
朝子は柊矢と楸矢に顔を向けて、
「あなた達のお祖父様が亡くなったのはムーシケーのせいなのよ」
と言った。
「ムーシケー……? なんでムーシケーが小夜ちゃんやうちの親や祖父ちゃん殺すのさ」
「皆呪詛で死んだの」
「呪詛? なんで……」
「あなた達のご両親は、お父様がクレーイス・エコーだったから。お母様は巻き添え。お祖父様もね。ホントの狙いはクレーイス・エコーだったあなた達」
「……小夜ちゃんのご両親は? やっぱり、どっちかがクレーイス・エコーだったの?」
「いいえ。狙いはその子」
小夜が息を飲んだ。
予想通りか。
柊矢と椿矢は密かに視線を交わした。
「……じゃあ、お祖父ちゃんだけじゃなくて、お父さんとお母さんも私のせい……」
小夜の目に涙が浮かんだ。
「小夜」
柊矢が気遣わしげに小夜を見ながら肩を抱き寄せた。
楸矢君も小夜ちゃんと同じくご両親が殺されたこと初めて聞かされたんだけど……。
椿矢は同情の眼差しを楸矢に向けた。
「それがなんでムーシケーのせいになんの? 呪詛で死んだなら悪いのは呪詛した人でしょ」
「ムーシケーは呪詛されてることを知ってた。助けることも出来たのに助けなかった。知ってて見殺しにしたのよ」
楸矢はしばらく黙って朝子を見ていた。
それから、おもむろに口を開いた。
「……他人への呪詛が聴こえる人がいるってのは知ってる。実際、小夜ちゃんは聴こえるし。でも、小夜ちゃんだって呪詛は聴こえても誰が呪詛されてるのかは分かんないのに、なんであんた、小夜ちゃんのご両親や俺達の親や祖父ちゃんの事故が呪詛だったって知ってるの?」
朝子は楸矢の問いには答えず嫌な嗤いを浮かべた。
表情から悪意が滴っている。
「……あんたがやったの? 自分でやったことだから知ってるの?」
「そうよ」
あっさり認めた朝子に椿矢は眉を顰めた。
何か企んでるのか?
楸矢が拳を握りしめた。
「あんた、頭おかしいんじゃないの? 小夜ちゃんのご両親もうちの親や祖父ちゃんも、あんたのせいで死んだんでしょ。どう考えたって悪いの、あんたじゃん! なんでムーシケーに責任なすりつけてんのさ!」
「ムーシケーは自分の意志を分かるものだけを助けた。自分の意志さえ実行できれば他のムーシコスはどうでもよかったからムーシケーはあなた達しか助けなかった」
「そんなの理由になってないよ!」
「朝子さん、あなたも一度はクレーイス・エコーに選ばれたんでしょう。それが何故クレーイス・エコーを狙うんですか」
「クレーイス・エコーになって、ムーシケーの意志を知ったから」
朝子はムーシケーの意志が分かったのだ。
そのとき草を踏む音がして振り返ると朝子が立っていた。
「朝子さん、どうしてここに?」
椿矢の言葉に女性が朝子だと知った柊矢が小夜を守るように背中に庇った。
楸矢も柊矢の横に立った。
椿矢もいつでも歌えるようにブズーキを持ち直した。
朝子を警戒している柊矢達を榎矢が不思議そうに眺めた。
「ムーシケーはその子を信じているから邪魔をするのを止めたのかしら」
「邪魔?」
「私もここへ来ようとすると、いつもムーサの森に阻まれてたの」
つまりムーシケーが足止めしていたのだ。
「なんでムーシケーが……」
楸矢が訳が分からないという表情をした。
「あの女性か?」
柊矢の言葉に椿矢がはっとした。
「彼女の魂を呪詛に利用する気だったんですか?」
椿矢の問いに朝子が首を振った。
「いいえ。私が欲しいものはまだそこにあるわよ」
朝子が自分と小夜達との間の地面を指した。
朝子以外の全員が地面に視線を彷徨わせた後、互いに顔を見合わせた。
「何があるの?」
楸矢が椿矢に訊ねた。
榎矢も知りたそうに横目で椿矢の方を窺っていた。
椿矢に弱みを握られるのが嫌で楸矢のように素直に聞けないのだ。
まぁ、毎回あれだけバカにされて意地の悪いこと言われてたら弱みは見せられないよな……。
もっとも全く隠せてなくて、いつも尻尾を掴まれてしまっているようだが。
兄が賢いって辛いよな……。
楸矢は密かに榎矢に同情した。
椿矢は首を振った。
「分からない。おそらく僕達には見えない何かだと思う」
「地球のものだから見えないのね」
朝子が薄笑いを浮かべた。
「あんたは見えるって言うの? 一体なんなのか知らないけど」
「ムーシカが絡め取られてるのよ。ここで昔、恨みを残して死んだ人がいるの。それも大勢。その人達の怨念に呪詛のムーシカが囚われるのよ」
そういえば楸矢が郷土資料を読んだとき、それらとは別に心霊スポットについて書いてあるものが置いてあった。
香奈達がお化けだと言っていたから一応目を通しておいたのだ。
あれに書いてあった心霊スポットってここだったのか。
朝子は怨念と言っていたが今送った二人は普通の幽霊だった。
つまり他の幽霊――それも怨霊――がまだいるのだ。
出来れば知りたくなかったんだけど……。
楸矢は顔を引き攣らせた。
「さっきの女性はそれで幽霊に?」
「いいえ。本来なら誰にも見えず、声も聞こえないままここに留まっていたはずだったのが、これのせいで人に見えたり聞こえたりしたと言うだけ」
不意に朝子が悪意のある笑みを浮かべた。
「あなた達三人のご両親と」
朝子は柊矢と楸矢に顔を向けて、
「あなた達のお祖父様が亡くなったのはムーシケーのせいなのよ」
と言った。
「ムーシケー……? なんでムーシケーが小夜ちゃんやうちの親や祖父ちゃん殺すのさ」
「皆呪詛で死んだの」
「呪詛? なんで……」
「あなた達のご両親は、お父様がクレーイス・エコーだったから。お母様は巻き添え。お祖父様もね。ホントの狙いはクレーイス・エコーだったあなた達」
「……小夜ちゃんのご両親は? やっぱり、どっちかがクレーイス・エコーだったの?」
「いいえ。狙いはその子」
小夜が息を飲んだ。
予想通りか。
柊矢と椿矢は密かに視線を交わした。
「……じゃあ、お祖父ちゃんだけじゃなくて、お父さんとお母さんも私のせい……」
小夜の目に涙が浮かんだ。
「小夜」
柊矢が気遣わしげに小夜を見ながら肩を抱き寄せた。
楸矢君も小夜ちゃんと同じくご両親が殺されたこと初めて聞かされたんだけど……。
椿矢は同情の眼差しを楸矢に向けた。
「それがなんでムーシケーのせいになんの? 呪詛で死んだなら悪いのは呪詛した人でしょ」
「ムーシケーは呪詛されてることを知ってた。助けることも出来たのに助けなかった。知ってて見殺しにしたのよ」
楸矢はしばらく黙って朝子を見ていた。
それから、おもむろに口を開いた。
「……他人への呪詛が聴こえる人がいるってのは知ってる。実際、小夜ちゃんは聴こえるし。でも、小夜ちゃんだって呪詛は聴こえても誰が呪詛されてるのかは分かんないのに、なんであんた、小夜ちゃんのご両親や俺達の親や祖父ちゃんの事故が呪詛だったって知ってるの?」
朝子は楸矢の問いには答えず嫌な嗤いを浮かべた。
表情から悪意が滴っている。
「……あんたがやったの? 自分でやったことだから知ってるの?」
「そうよ」
あっさり認めた朝子に椿矢は眉を顰めた。
何か企んでるのか?
楸矢が拳を握りしめた。
「あんた、頭おかしいんじゃないの? 小夜ちゃんのご両親もうちの親や祖父ちゃんも、あんたのせいで死んだんでしょ。どう考えたって悪いの、あんたじゃん! なんでムーシケーに責任なすりつけてんのさ!」
「ムーシケーは自分の意志を分かるものだけを助けた。自分の意志さえ実行できれば他のムーシコスはどうでもよかったからムーシケーはあなた達しか助けなかった」
「そんなの理由になってないよ!」
「朝子さん、あなたも一度はクレーイス・エコーに選ばれたんでしょう。それが何故クレーイス・エコーを狙うんですか」
「クレーイス・エコーになって、ムーシケーの意志を知ったから」
朝子はムーシケーの意志が分かったのだ。
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