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魂の還る惑星 第三章 Sopdet -太陽を呼ぶ星-
第三章 第五話
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困ったな……。
楸矢は辺りを見回した。
小夜の歌声が聴こえるからもう帰宅して家で歌っているのだ。
なら他の高校も授業はとっくに終わっているはずだ。
スマホのバッテリー残量も少なくなってきた。
楸矢はモバイルバッテリーは持ち歩かない。
柊矢は音大をやめた後は楸矢がフルートの練習をする時は優先的に音楽室を使わせてくれていたこともあって学校へ行く以外で長時間外出することは滅多になかった。
通学は徒歩で三十分も掛からない。
学校以外で長時間の外出はせいぜいデートくらいだが、デート中にスマホは見ない。
だから外でスマホのバッテリー切れという事態は想定してなかった。
次は卒業式まで来ないし卒業したらもう高校に来ることはない。
だが高校には来ないが大学は同じ敷地内だ。
美加ちゃん、大学のことは教えたのかな。
音大に進んだことを教えたなら卒業式ですれ違いになっても大学の方に来るだろう。音大へは行かないかもしれないが。
しかし、どうしても会いたければ美加に連絡を頼むだろう。
学校だけで学年は知らなかったしメールでの連絡を断ったということはそれほど大事な用ではないのかもしれない。
楸矢はもう一度辺りを見回してからスマホをしまうと帰途についた。
小夜は料理をしながら、
「あの、柊矢さん」
近くに座っている柊矢に話しかけた。
楸矢はさっき帰ってきて部屋に入っていった。
「ん?」
「楸矢さん、彼女と上手くいってるんですか?」
「聞いてないが」
興味ないので聞こうと思ったこともない。
「そうですか」
小夜はテーブルの上に置いてある材料を手に取った。
小夜が料理しているのを見ていて作り始めたら冷蔵庫を空けることは滅多にないことに気付いた。
作ってる最中に一々冷蔵庫まで行くと言う無駄な動きをする必要がないだけではなく、小夜によると冷蔵庫を空ける頻度が少ないほど電気代が安く済むとのことだった。
買ってきたものを冷蔵庫に入れる時も必ず既に入ってる物を見て、場合によっては手前に置いたりしている。
何故毎日入れ替える必要があるのかと思っていたが、よく見ると日付の古い物や小さい物が大きな物の影に隠れないように配置している。
それを見て、小夜が来る前、冷蔵庫の中から十五年近く前の日付が書かれた謎の物体が出てきたことがあったのを思い出した。
十五年も前となると購入したのは祖父だろうが、買ったことを忘れ、その後、誰にも気付かれないまま放置されていたのだ。
祖父にしろ柊矢や楸矢にしろ、とりあえず適当に食材を買ってきてから何を作るか考えていたので使い道がないままのものがよく残っていた。
考えてみたらゴミ出しも小夜がしているが、ゴミ袋が重いのではないかと心配にならなかったのは楸矢と二人で暮らしていた頃よりゴミが少ないからだ。
料理では生ゴミがほとんど出てないし、食材の消費期限が切れて無駄になることもないしデリバリーも滅多に取らなくなったから空き箱などを捨てることもなくなった。
それでゴミの量が大幅に減ったのだ。
家事もきちんとやるなると結構頭を使うんだな。
そんなことを考えながら、
「何かあったのか?」
と訊ねた。
「清美がこの前、楸矢さんと彼女が新宿駅の近くで喧嘩してるの見たって言ってたんです」
「駅前の路上で?」
「はい」
「呆れたヤツだな。そんなところで人目も憚らずに」
「それ、路上で小夜ちゃん抱きしめた柊兄にだけは言われたくないんだけど」
楸矢が廊下から言った。どうやら部屋から出てきてたらしい。
「しゅ、楸矢さん、どうしてそれを……」
小夜が真っ赤になった。
「清美ちゃんから聞いた」
柊矢のことを口に出すと亡くなった祖父のことに触れてしまうかもしれないから皆黙っているので学校中の生徒に見られていたことに気付いてないらしいと言っていたが本当だったようだ。
「清美……」
「清美ちゃん、なんて言ってたの?」
「駅の近くで喧嘩してるのを見かけたそうです」
「しょっちゅう俺達に文句言ってたのは自分が上手くいってないからか?」
「上手くいってたって柊兄達は痛すぎ」
楸矢の冷ややかな声で言った。
「上手くいってるんですか?」
小夜ちゃんまで、と言いかけて清美に聞いてくれと頼まれたのだと気付いた。
そもそも清美をうちに連れてきたのも楸矢に紹介して欲しいとせがまれたからだ。
清美に会ったことはなかったし、話した感じだと彼女がどこかで自分を見かけていたというわけでもなさそうだった。
多分、彼氏募集中ということだろう。
清美は可愛いし、友達思いでいい子だし、付き合ってみてもいいかなとは思うが聖子と別れるまでは無理だ。
二股をかけるのは嫌だし、それを抜きにしても親友が二股をかけられていたら小夜が胸を痛めるだろう。
まだ祖父を亡くした悲しみも癒えてないのに更に傷付けるような真似はしたくない。
答えはそのまま清美に伝わるだろうから迂闊なことは言えない。
楸矢はテーブルの上に目を向けた。
「今日、親子丼?」
楸矢はテーブルの上の材料を見て訊ねた。
「はい。卵が旬なので」
「やった! おやつは?」
「今、用意しますね」
小夜は冷蔵庫を開けた。
話したくないと察してくれたのか小夜はそれ以上何も言わずにおやつの用意を始めた。
柊矢は彼女(沙陽)と別れたことがあると言っても先に向こうが二股の相手を選んだからだから交際相手と上手く別れる方法を聞いても無駄だろう。
そもそも友人も録にいないような柊兄に男女の機微が分かるかどうか……。
椿矢なら分かるだろうか。
歳は知らないが大学を出ているようだから柊矢に近いはずだ。
それなら恋愛の一度や二度くらい経験しているだろう。
楸矢はスマホを取り出して椿矢にメールを送った。
楸矢がスマホをポケットにしまうと小夜が皿を前に置いた。
楸矢は辺りを見回した。
小夜の歌声が聴こえるからもう帰宅して家で歌っているのだ。
なら他の高校も授業はとっくに終わっているはずだ。
スマホのバッテリー残量も少なくなってきた。
楸矢はモバイルバッテリーは持ち歩かない。
柊矢は音大をやめた後は楸矢がフルートの練習をする時は優先的に音楽室を使わせてくれていたこともあって学校へ行く以外で長時間外出することは滅多になかった。
通学は徒歩で三十分も掛からない。
学校以外で長時間の外出はせいぜいデートくらいだが、デート中にスマホは見ない。
だから外でスマホのバッテリー切れという事態は想定してなかった。
次は卒業式まで来ないし卒業したらもう高校に来ることはない。
だが高校には来ないが大学は同じ敷地内だ。
美加ちゃん、大学のことは教えたのかな。
音大に進んだことを教えたなら卒業式ですれ違いになっても大学の方に来るだろう。音大へは行かないかもしれないが。
しかし、どうしても会いたければ美加に連絡を頼むだろう。
学校だけで学年は知らなかったしメールでの連絡を断ったということはそれほど大事な用ではないのかもしれない。
楸矢はもう一度辺りを見回してからスマホをしまうと帰途についた。
小夜は料理をしながら、
「あの、柊矢さん」
近くに座っている柊矢に話しかけた。
楸矢はさっき帰ってきて部屋に入っていった。
「ん?」
「楸矢さん、彼女と上手くいってるんですか?」
「聞いてないが」
興味ないので聞こうと思ったこともない。
「そうですか」
小夜はテーブルの上に置いてある材料を手に取った。
小夜が料理しているのを見ていて作り始めたら冷蔵庫を空けることは滅多にないことに気付いた。
作ってる最中に一々冷蔵庫まで行くと言う無駄な動きをする必要がないだけではなく、小夜によると冷蔵庫を空ける頻度が少ないほど電気代が安く済むとのことだった。
買ってきたものを冷蔵庫に入れる時も必ず既に入ってる物を見て、場合によっては手前に置いたりしている。
何故毎日入れ替える必要があるのかと思っていたが、よく見ると日付の古い物や小さい物が大きな物の影に隠れないように配置している。
それを見て、小夜が来る前、冷蔵庫の中から十五年近く前の日付が書かれた謎の物体が出てきたことがあったのを思い出した。
十五年も前となると購入したのは祖父だろうが、買ったことを忘れ、その後、誰にも気付かれないまま放置されていたのだ。
祖父にしろ柊矢や楸矢にしろ、とりあえず適当に食材を買ってきてから何を作るか考えていたので使い道がないままのものがよく残っていた。
考えてみたらゴミ出しも小夜がしているが、ゴミ袋が重いのではないかと心配にならなかったのは楸矢と二人で暮らしていた頃よりゴミが少ないからだ。
料理では生ゴミがほとんど出てないし、食材の消費期限が切れて無駄になることもないしデリバリーも滅多に取らなくなったから空き箱などを捨てることもなくなった。
それでゴミの量が大幅に減ったのだ。
家事もきちんとやるなると結構頭を使うんだな。
そんなことを考えながら、
「何かあったのか?」
と訊ねた。
「清美がこの前、楸矢さんと彼女が新宿駅の近くで喧嘩してるの見たって言ってたんです」
「駅前の路上で?」
「はい」
「呆れたヤツだな。そんなところで人目も憚らずに」
「それ、路上で小夜ちゃん抱きしめた柊兄にだけは言われたくないんだけど」
楸矢が廊下から言った。どうやら部屋から出てきてたらしい。
「しゅ、楸矢さん、どうしてそれを……」
小夜が真っ赤になった。
「清美ちゃんから聞いた」
柊矢のことを口に出すと亡くなった祖父のことに触れてしまうかもしれないから皆黙っているので学校中の生徒に見られていたことに気付いてないらしいと言っていたが本当だったようだ。
「清美……」
「清美ちゃん、なんて言ってたの?」
「駅の近くで喧嘩してるのを見かけたそうです」
「しょっちゅう俺達に文句言ってたのは自分が上手くいってないからか?」
「上手くいってたって柊兄達は痛すぎ」
楸矢の冷ややかな声で言った。
「上手くいってるんですか?」
小夜ちゃんまで、と言いかけて清美に聞いてくれと頼まれたのだと気付いた。
そもそも清美をうちに連れてきたのも楸矢に紹介して欲しいとせがまれたからだ。
清美に会ったことはなかったし、話した感じだと彼女がどこかで自分を見かけていたというわけでもなさそうだった。
多分、彼氏募集中ということだろう。
清美は可愛いし、友達思いでいい子だし、付き合ってみてもいいかなとは思うが聖子と別れるまでは無理だ。
二股をかけるのは嫌だし、それを抜きにしても親友が二股をかけられていたら小夜が胸を痛めるだろう。
まだ祖父を亡くした悲しみも癒えてないのに更に傷付けるような真似はしたくない。
答えはそのまま清美に伝わるだろうから迂闊なことは言えない。
楸矢はテーブルの上に目を向けた。
「今日、親子丼?」
楸矢はテーブルの上の材料を見て訊ねた。
「はい。卵が旬なので」
「やった! おやつは?」
「今、用意しますね」
小夜は冷蔵庫を開けた。
話したくないと察してくれたのか小夜はそれ以上何も言わずにおやつの用意を始めた。
柊矢は彼女(沙陽)と別れたことがあると言っても先に向こうが二股の相手を選んだからだから交際相手と上手く別れる方法を聞いても無駄だろう。
そもそも友人も録にいないような柊兄に男女の機微が分かるかどうか……。
椿矢なら分かるだろうか。
歳は知らないが大学を出ているようだから柊矢に近いはずだ。
それなら恋愛の一度や二度くらい経験しているだろう。
楸矢はスマホを取り出して椿矢にメールを送った。
楸矢がスマホをポケットにしまうと小夜が皿を前に置いた。
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