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魂の還る惑星 第一章 Sirius-シリウス-
第一章 第四話
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ただ家賃や食費、光熱費などを支払ってないからこそ却って友達と旅行に行きたいとは言い出しにくい。
旅費は遺産の方から出してくれるはずだし、遺産の残りは成人した時点で小夜に渡されることになっているから残しておけば成人までの間に使われた家賃や食費として柊矢に譲られるというわけではない。
でも、費用を抜きにしても旅行中は食事が作れないし掃除も出来ない……。
小夜が住み始める前は二人でなんとかしていたのだから飢え死にが心配なわけではない。
住まわせてもらってる代わりに料理や掃除をしているのだと思うと遊びに行って何日も家事をしないというのは気が引けるのだ。
そのとき不意に胸元が熱くなった。下を見ると制服の下から光が溢れていた。
まさか……。
小夜が襟元からクレーイスを取り出す。
出す前から光っているのがクレーイスだということは分かっていた。
咄嗟に窓の方に顔を向けたが小夜の教室からでは西新宿の超高層ビルは見えないからムーサの森が出たのかどうか分からない。
小夜はクレーイスに目を落とした。
封印のムーシカは聴こえないから旋律が溶かされそうになってるわけではないようだ。
なら、なんで……。
「ちょっと小夜、自重してよ」
清美が文句を言った。
「え?」
「彼から貰ったペンダント眺めるとかさぁ。あたし達まだ彼いないんだからね」
清美だけではなく、香奈や涼花もまだ彼がいない。
だからこそ縁結びの神社にお参りに行きたがってるのだ。
「ごめん、その……、なんか変な感じがして……」
「どこが?」
三人とも怪訝そうな表情をしている。
清美達には光が見えてないんだ……。
「気のせいみたい」
小夜は急いで制服の下にクレーイスを仕舞った。
「小夜と清美はともかく、香奈は旅行とか行く余裕あんの? 涼花だって次の試験の結果次第じゃ下のクラスに落ちるでしょ」
いつの間にか側に来ていた心乃美が言った。
小夜達の高校は定期試験の度にテストの成績で科目ごとのクラスの編成が変わる。
小夜と清美はそこそこだが香奈はいくつかの科目で一番下のクラスにいた。
「べ、別に親戚の家でだって勉強は出来るし、小夜や清美が一緒なら教えてもらえるし」
香奈が言い訳をするように答えた。
心乃美は小夜の方を向くと、
「先生、呼んでたよ」
と言った。どうやら心乃美はそれを伝えに来たらしい。
「ありがと」
小夜が礼を言うと心乃美は行ってしまった。
「心乃美は誘わないの?」
清美が訊ねた。
「誘ったよ。でも、デートだって断られた」
「神社のお賽銭箱にお小遣い全部叩いてこなきゃ」
悔しそうに歯がみしている清美を残して職員室に向かった。
小夜が帰宅すると微かなピアノの音が音楽室から聴こえてきた。
いつもなら柊矢がキタラを爪弾きながら待っているからピアノを弾いているのは楸矢だろう。
楸矢は高校三年で卒業式も近いから課題や試験などは無いだろうが大学でもピアノの授業があると言っていた。
高校のときもそうだったのだが専攻している楽器とは別に副科としてピアノの授業もあるらしい。
大学の授業の予習でピアノを弾いているのだとしたら邪魔しないようにしなければ。
小夜は買ってきたものを冷蔵庫に仕舞い始めた。
やがて玄関から、
「ただいま~」
と言う楸矢の声がした。
え、じゃあ、今まで弾いてたのは柊矢さん?
「珍しいね、小夜ちゃんがこの時間に歌ってないなんて」
それに答えようとしたとき柊矢が音楽室から出てきた。
「なんだ、帰ってたのか。入ってくればよかったのに」
「楸矢さんがピアノの練習をしているのかと思ってたので……」
「ピアノは練習なんか必要ないぞ」
「それは柊兄だけ。副科だって練習必要でしょ。俺は試験前、いつも練習してたよ」
楸矢は恨めしげに柊矢を見た。
ヴァイオリンの才能もかなりのものだったがピアノの方も碌に練習してないのに上手くて、その上で一般科目の学業成績も良かった。
二人が通っていた高校は音大付属の音楽科ということもあり実技重視で一般科目の成績はあまり良くないのが普通なのに。
一日中ヴァイオリンを弾いていたのに何故ピアノや勉強まで出来たのか。
柊矢の学生時代の成績を興味本位で覗いたときは自分の好奇心を呪った。
そしてこの、自分が関心を持ってる事しか見えてない性格。
いくら音楽室が防音とはいえ同じ家の中に居ればピアノの音は聴こえる。
試験前にピアノを弾きまくっていたのが聴こえていたはずなのに試験のためだとは考えなかったのだろうか。
音楽の才能といい、成績の良さといい、音楽と小夜以外には無関心な性格といい、あまりにも楸矢と違いすぎて祖父か両親が生きていたらホントに実の兄弟なのか問い詰めているところだ。
二人ともムーシコスだから血の繋がりはあるはずだが片親が違うというのは十分有り得る。
「歌うか?」
「楸矢さん、フルートの練習は……」
「歌った後でいいよ。ちょっと気晴らししたい」
楸矢がそう言うと三人は音楽室に入った。
夕食の片付けが終わると小夜は柊矢に音楽室に呼ばれた。
柊矢はキタラではなくピアノを弾き始めた。多分さっきの曲だろう。
綺麗な曲……。
でも、これムーシカみたいな旋律だけど……。
「お前と椿矢のデュエットを聴いていて思い付いたムーシカなんだ」
「あ、やっぱり、ムーシカだったんですね。でも、どうしてピアノで……」
「これはデュエットのムーシカで男声パートと女声パートの説明はキタラだとちょっと難しいんだ」
柊矢はそう言ってピアノを弾いた。
「これが男声パート。で、こっちが女声パートで、ここが一緒に歌う部分」
「じゃあ、柊矢さんと一緒に歌えるんですね!」
小夜が嬉しそうに言った。
旅費は遺産の方から出してくれるはずだし、遺産の残りは成人した時点で小夜に渡されることになっているから残しておけば成人までの間に使われた家賃や食費として柊矢に譲られるというわけではない。
でも、費用を抜きにしても旅行中は食事が作れないし掃除も出来ない……。
小夜が住み始める前は二人でなんとかしていたのだから飢え死にが心配なわけではない。
住まわせてもらってる代わりに料理や掃除をしているのだと思うと遊びに行って何日も家事をしないというのは気が引けるのだ。
そのとき不意に胸元が熱くなった。下を見ると制服の下から光が溢れていた。
まさか……。
小夜が襟元からクレーイスを取り出す。
出す前から光っているのがクレーイスだということは分かっていた。
咄嗟に窓の方に顔を向けたが小夜の教室からでは西新宿の超高層ビルは見えないからムーサの森が出たのかどうか分からない。
小夜はクレーイスに目を落とした。
封印のムーシカは聴こえないから旋律が溶かされそうになってるわけではないようだ。
なら、なんで……。
「ちょっと小夜、自重してよ」
清美が文句を言った。
「え?」
「彼から貰ったペンダント眺めるとかさぁ。あたし達まだ彼いないんだからね」
清美だけではなく、香奈や涼花もまだ彼がいない。
だからこそ縁結びの神社にお参りに行きたがってるのだ。
「ごめん、その……、なんか変な感じがして……」
「どこが?」
三人とも怪訝そうな表情をしている。
清美達には光が見えてないんだ……。
「気のせいみたい」
小夜は急いで制服の下にクレーイスを仕舞った。
「小夜と清美はともかく、香奈は旅行とか行く余裕あんの? 涼花だって次の試験の結果次第じゃ下のクラスに落ちるでしょ」
いつの間にか側に来ていた心乃美が言った。
小夜達の高校は定期試験の度にテストの成績で科目ごとのクラスの編成が変わる。
小夜と清美はそこそこだが香奈はいくつかの科目で一番下のクラスにいた。
「べ、別に親戚の家でだって勉強は出来るし、小夜や清美が一緒なら教えてもらえるし」
香奈が言い訳をするように答えた。
心乃美は小夜の方を向くと、
「先生、呼んでたよ」
と言った。どうやら心乃美はそれを伝えに来たらしい。
「ありがと」
小夜が礼を言うと心乃美は行ってしまった。
「心乃美は誘わないの?」
清美が訊ねた。
「誘ったよ。でも、デートだって断られた」
「神社のお賽銭箱にお小遣い全部叩いてこなきゃ」
悔しそうに歯がみしている清美を残して職員室に向かった。
小夜が帰宅すると微かなピアノの音が音楽室から聴こえてきた。
いつもなら柊矢がキタラを爪弾きながら待っているからピアノを弾いているのは楸矢だろう。
楸矢は高校三年で卒業式も近いから課題や試験などは無いだろうが大学でもピアノの授業があると言っていた。
高校のときもそうだったのだが専攻している楽器とは別に副科としてピアノの授業もあるらしい。
大学の授業の予習でピアノを弾いているのだとしたら邪魔しないようにしなければ。
小夜は買ってきたものを冷蔵庫に仕舞い始めた。
やがて玄関から、
「ただいま~」
と言う楸矢の声がした。
え、じゃあ、今まで弾いてたのは柊矢さん?
「珍しいね、小夜ちゃんがこの時間に歌ってないなんて」
それに答えようとしたとき柊矢が音楽室から出てきた。
「なんだ、帰ってたのか。入ってくればよかったのに」
「楸矢さんがピアノの練習をしているのかと思ってたので……」
「ピアノは練習なんか必要ないぞ」
「それは柊兄だけ。副科だって練習必要でしょ。俺は試験前、いつも練習してたよ」
楸矢は恨めしげに柊矢を見た。
ヴァイオリンの才能もかなりのものだったがピアノの方も碌に練習してないのに上手くて、その上で一般科目の学業成績も良かった。
二人が通っていた高校は音大付属の音楽科ということもあり実技重視で一般科目の成績はあまり良くないのが普通なのに。
一日中ヴァイオリンを弾いていたのに何故ピアノや勉強まで出来たのか。
柊矢の学生時代の成績を興味本位で覗いたときは自分の好奇心を呪った。
そしてこの、自分が関心を持ってる事しか見えてない性格。
いくら音楽室が防音とはいえ同じ家の中に居ればピアノの音は聴こえる。
試験前にピアノを弾きまくっていたのが聴こえていたはずなのに試験のためだとは考えなかったのだろうか。
音楽の才能といい、成績の良さといい、音楽と小夜以外には無関心な性格といい、あまりにも楸矢と違いすぎて祖父か両親が生きていたらホントに実の兄弟なのか問い詰めているところだ。
二人ともムーシコスだから血の繋がりはあるはずだが片親が違うというのは十分有り得る。
「歌うか?」
「楸矢さん、フルートの練習は……」
「歌った後でいいよ。ちょっと気晴らししたい」
楸矢がそう言うと三人は音楽室に入った。
夕食の片付けが終わると小夜は柊矢に音楽室に呼ばれた。
柊矢はキタラではなくピアノを弾き始めた。多分さっきの曲だろう。
綺麗な曲……。
でも、これムーシカみたいな旋律だけど……。
「お前と椿矢のデュエットを聴いていて思い付いたムーシカなんだ」
「あ、やっぱり、ムーシカだったんですね。でも、どうしてピアノで……」
「これはデュエットのムーシカで男声パートと女声パートの説明はキタラだとちょっと難しいんだ」
柊矢はそう言ってピアノを弾いた。
「これが男声パート。で、こっちが女声パートで、ここが一緒に歌う部分」
「じゃあ、柊矢さんと一緒に歌えるんですね!」
小夜が嬉しそうに言った。
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