7 / 46
第二章
第三話
しおりを挟む
桜井一家は払暁に起きて素振りを始めた。
勿論、光夜もだ。
朝餉で一時中断し、終わるとまた素振りに戻った。
そのうちに午前の稽古の時間が近づき、弟子達が遣ってきた。
光夜は他の新入りの弟子達と一緒に稽古場の雑巾がけをしなければならない。
掃除が終わり、弟子達が集まると稽古が始まった。
光夜は浜崎に剣術を教わっていたと言っても稽古場で正式に習ったことは無いので花月に木刀の握り方から指導された。
稽古に熱中しているといつの間にか終わりの時間になっていた。
それを残念に思っている自分に驚く。
光夜は再び他の新米の弟子達と一緒に稽古場の雑巾がけをすると母屋に戻った。
「光夜」
花月に呼ばれて台所へ行くと焼飯の握り飯と漬け物が用意されていた。
「お腹すいたでしょ。これ食べて、午後の稽古に備えなさい」
そう言ってから、光夜が訝しそうな顔をしてるのを見ると、小首を傾げて、
「どうかした?」
と訊ねてきた。
「何が目的だ?」
「どういう事?」
「こんな事したって見返りなんかねぇぞ」
光夜の言葉に花月が微笑った。
こんなに優しい笑顔は生まれて初めて見た。
少なくとも自分に向けられたものは。
光夜は胸が痛くなった。
なんだろう、この気持ちは……。
何故か泣きたくなった。
勿論泣かなかったが。
「家族に見返りなんか求めてないわよ。こういう時はただ『有難う』って言えばいいの」
そう言って、花月は笑いながら人差し指で光夜の額を突いた。
何で……?
俺なんかそこらで拾った野良犬だろ?
死ぬまで戦い続けるしか能のない野良犬にこんなに親切にしてなんになるんだよ。
いくら考えても答えは出なかった。
「……あ、ありがと」
花月の顔がまともに見られなず、光夜は俯いて小声でそう言うと握り飯を手に取った。
旨い。
焼飯を握っただけの飯と漬け物なのに……。
「光夜、それ食べたら居間へ来て」
食べ終えた光夜が言われたとおりに居間に行くと花月が待っていた。
花月の前には畳まれた白に近い若芽色(薄い黄緑色)の小袖が置いてある。
「これね、お兄様が光夜くらいの年の頃に着てた物なの。着てみて。合わなかったら手直しするから」
光夜は花月から小袖を受け取ると袖を通した。
「ぴったりね。じゃあ、今日からこれ着て」
「……あ、ありがと」
「今、羽織と袴も仕立て直してるところだから。もう、二、三日待ってね」
花月が微笑みながら言った。
朝早く起きて素振りをし、朝餉の後また素振りをしてから稽古場で朝の稽古をする。
午後の稽古をした後、夕餉を食べてから夜の稽古をして、勉学をする。
光夜の毎日は規則正しく過ぎていった。
居心地が良すぎていつか出ていく日の事を考えると胸が苦しくなる。
こんな日がずっと続けばいいのにと願うが野良犬にそんな高望みが許されるはずがないとも思う。
悩んでいたら太刀筋の乱れを叱責されたので考えるのを止めた。
花月は相変わらず優しくて弦之丞や宗祐も口や態度には出さなくても光夜を家族として認めてくれているのは分かった。
最初は何か遣らせようとしてるんじゃないかと疑っていた。
だがいつまで経ってもそんな話は出てこない。
もっとも、どんな事であれ遣れと言われればやるつもりだ。
野良犬だって一宿一飯の恩は忘れない。
午前の稽古が終わり、母屋へ引き上げると花月が何やら忙しそうにしている。
「あ、光夜、これからお祖母様の家に行かないといけないの。一緒に来てくれる?」
「いいぜ」
汗臭いと不味いかと思い、部屋に着替えに行って戻ってくると花月が玄関で待っていた。
屋敷を出ると二人は並んで歩き出した。
「どう? 学問の方は順調?」
剣術の稽古は花月も一緒だから聞くまでもないが学問は光夜一人で教わっている。
「まぁまぁかな。最初に師匠に教わった『大学は初学の門也と云う事』とか言うのは未だに意味分かんねぇけど。『大学』にも出てこねぇし」
「ああ、それは『大学』は学問の基本だって意味。剣術に例えるなら素振りね。素振りが出来なきゃ剣術も出来ないけど、素振りだけ出来ても剣術は出来ないように、『大学』が分からないと学問も分かるようにならないけど、『大学』だけ出来ても学問が分かるようになるわけじゃないって意味」
「え、あんたも学問教わったのか!?」
光夜が驚いて振り返ると、
「あはは。まさか。女に学問なんか教えたりしたらお父様はお祖母様に生きたまま顔の皮剥がされちゃうわよ」
花月が笑って手を振った。
「字の読み書き程度ならともかく学問まではね。大学は初学の門也って言うのは西江院様の伝書に出てくる言葉。ホントはこれも私が読むのはマズいからお祖母様には内緒よ」
西江院とは柳生但馬守宗矩の事だそうだ。
今は別の者が但馬守を名乗っているから院号(戒名)で呼んでいるのだ。
「師匠達は知ってるのか?」
「教えて下さったのはお父様とお兄様だから」
師匠達が厳しいのって剣術の稽古に対してだけなんだな……。
特に花月には……。
話してみると確かに花月は学問に関してはほぼ何も知らない。
だが、それは女に教えるのは良くないと弦之丞が考えてるからと言うよりは花月が教えてくれと頼んでないからと言う気がした。
帰り道、
「あ、あそこで冷や水売ってる」
花月が通りの先にいる冷や水売りに目を留めた。
壁際に男が大きな桶を二つ置いて水を売っている。
夏になると冷たい井戸水を桶に入れて売り歩く冷や水売りを町のあちこちで見掛けるようになる。
所詮井戸水だし時間が経つにつれて温くなってしまうからそれほど冷たくはないのだが、代わりに白玉や、この時代では珍しい砂糖などが入っていて甘みが付いていることがあった。
「暑いから飲んでいきましょ」
光夜が返事をする前に花月は冷や水売りに声を掛けると二人分頼んだ。
武士が道端で冷や水など飲んで良いのかと思ったが、
「はい、これ」
花月は気にした様子もなく冷や水の入った器を差し出してきた。
まぁ、花月は〝武士〟じゃないしな……。
光夜は武士と言っても元服前の子供だ。
「あ、ありがと」
水はそれほど冷たくはなかったが甘かった。
道端に立って水を飲み干すと器を冷や水売りに返した。
「じゃ、帰ろっか」
家はすぐそこだ。
勿論、光夜もだ。
朝餉で一時中断し、終わるとまた素振りに戻った。
そのうちに午前の稽古の時間が近づき、弟子達が遣ってきた。
光夜は他の新入りの弟子達と一緒に稽古場の雑巾がけをしなければならない。
掃除が終わり、弟子達が集まると稽古が始まった。
光夜は浜崎に剣術を教わっていたと言っても稽古場で正式に習ったことは無いので花月に木刀の握り方から指導された。
稽古に熱中しているといつの間にか終わりの時間になっていた。
それを残念に思っている自分に驚く。
光夜は再び他の新米の弟子達と一緒に稽古場の雑巾がけをすると母屋に戻った。
「光夜」
花月に呼ばれて台所へ行くと焼飯の握り飯と漬け物が用意されていた。
「お腹すいたでしょ。これ食べて、午後の稽古に備えなさい」
そう言ってから、光夜が訝しそうな顔をしてるのを見ると、小首を傾げて、
「どうかした?」
と訊ねてきた。
「何が目的だ?」
「どういう事?」
「こんな事したって見返りなんかねぇぞ」
光夜の言葉に花月が微笑った。
こんなに優しい笑顔は生まれて初めて見た。
少なくとも自分に向けられたものは。
光夜は胸が痛くなった。
なんだろう、この気持ちは……。
何故か泣きたくなった。
勿論泣かなかったが。
「家族に見返りなんか求めてないわよ。こういう時はただ『有難う』って言えばいいの」
そう言って、花月は笑いながら人差し指で光夜の額を突いた。
何で……?
俺なんかそこらで拾った野良犬だろ?
死ぬまで戦い続けるしか能のない野良犬にこんなに親切にしてなんになるんだよ。
いくら考えても答えは出なかった。
「……あ、ありがと」
花月の顔がまともに見られなず、光夜は俯いて小声でそう言うと握り飯を手に取った。
旨い。
焼飯を握っただけの飯と漬け物なのに……。
「光夜、それ食べたら居間へ来て」
食べ終えた光夜が言われたとおりに居間に行くと花月が待っていた。
花月の前には畳まれた白に近い若芽色(薄い黄緑色)の小袖が置いてある。
「これね、お兄様が光夜くらいの年の頃に着てた物なの。着てみて。合わなかったら手直しするから」
光夜は花月から小袖を受け取ると袖を通した。
「ぴったりね。じゃあ、今日からこれ着て」
「……あ、ありがと」
「今、羽織と袴も仕立て直してるところだから。もう、二、三日待ってね」
花月が微笑みながら言った。
朝早く起きて素振りをし、朝餉の後また素振りをしてから稽古場で朝の稽古をする。
午後の稽古をした後、夕餉を食べてから夜の稽古をして、勉学をする。
光夜の毎日は規則正しく過ぎていった。
居心地が良すぎていつか出ていく日の事を考えると胸が苦しくなる。
こんな日がずっと続けばいいのにと願うが野良犬にそんな高望みが許されるはずがないとも思う。
悩んでいたら太刀筋の乱れを叱責されたので考えるのを止めた。
花月は相変わらず優しくて弦之丞や宗祐も口や態度には出さなくても光夜を家族として認めてくれているのは分かった。
最初は何か遣らせようとしてるんじゃないかと疑っていた。
だがいつまで経ってもそんな話は出てこない。
もっとも、どんな事であれ遣れと言われればやるつもりだ。
野良犬だって一宿一飯の恩は忘れない。
午前の稽古が終わり、母屋へ引き上げると花月が何やら忙しそうにしている。
「あ、光夜、これからお祖母様の家に行かないといけないの。一緒に来てくれる?」
「いいぜ」
汗臭いと不味いかと思い、部屋に着替えに行って戻ってくると花月が玄関で待っていた。
屋敷を出ると二人は並んで歩き出した。
「どう? 学問の方は順調?」
剣術の稽古は花月も一緒だから聞くまでもないが学問は光夜一人で教わっている。
「まぁまぁかな。最初に師匠に教わった『大学は初学の門也と云う事』とか言うのは未だに意味分かんねぇけど。『大学』にも出てこねぇし」
「ああ、それは『大学』は学問の基本だって意味。剣術に例えるなら素振りね。素振りが出来なきゃ剣術も出来ないけど、素振りだけ出来ても剣術は出来ないように、『大学』が分からないと学問も分かるようにならないけど、『大学』だけ出来ても学問が分かるようになるわけじゃないって意味」
「え、あんたも学問教わったのか!?」
光夜が驚いて振り返ると、
「あはは。まさか。女に学問なんか教えたりしたらお父様はお祖母様に生きたまま顔の皮剥がされちゃうわよ」
花月が笑って手を振った。
「字の読み書き程度ならともかく学問まではね。大学は初学の門也って言うのは西江院様の伝書に出てくる言葉。ホントはこれも私が読むのはマズいからお祖母様には内緒よ」
西江院とは柳生但馬守宗矩の事だそうだ。
今は別の者が但馬守を名乗っているから院号(戒名)で呼んでいるのだ。
「師匠達は知ってるのか?」
「教えて下さったのはお父様とお兄様だから」
師匠達が厳しいのって剣術の稽古に対してだけなんだな……。
特に花月には……。
話してみると確かに花月は学問に関してはほぼ何も知らない。
だが、それは女に教えるのは良くないと弦之丞が考えてるからと言うよりは花月が教えてくれと頼んでないからと言う気がした。
帰り道、
「あ、あそこで冷や水売ってる」
花月が通りの先にいる冷や水売りに目を留めた。
壁際に男が大きな桶を二つ置いて水を売っている。
夏になると冷たい井戸水を桶に入れて売り歩く冷や水売りを町のあちこちで見掛けるようになる。
所詮井戸水だし時間が経つにつれて温くなってしまうからそれほど冷たくはないのだが、代わりに白玉や、この時代では珍しい砂糖などが入っていて甘みが付いていることがあった。
「暑いから飲んでいきましょ」
光夜が返事をする前に花月は冷や水売りに声を掛けると二人分頼んだ。
武士が道端で冷や水など飲んで良いのかと思ったが、
「はい、これ」
花月は気にした様子もなく冷や水の入った器を差し出してきた。
まぁ、花月は〝武士〟じゃないしな……。
光夜は武士と言っても元服前の子供だ。
「あ、ありがと」
水はそれほど冷たくはなかったが甘かった。
道端に立って水を飲み干すと器を冷や水売りに返した。
「じゃ、帰ろっか」
家はすぐそこだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/history.png?id=c54a38c2a36c3510c993)
【完結】風天の虎 ――車丹波、北の関ヶ原
糸冬
歴史・時代
車丹波守斯忠。「猛虎」の諱で知られる戦国武将である。
慶長五年(一六〇〇年)二月、徳川家康が上杉征伐に向けて策動する中、斯忠は反徳川派の急先鋒として、主君・佐竹義宣から追放の憂き目に遭う。
しかし一念発起した斯忠は、異母弟にして養子の車善七郎と共に数百の手勢を集めて会津に乗り込み、上杉家の筆頭家老・直江兼続が指揮する「組外衆」に加わり働くことになる。
目指すは徳川家康の首級ただ一つ。
しかし、その思いとは裏腹に、最初に与えられた役目は神指城の普請場での土運びであった……。
その名と生き様から、「国民的映画の主人公のモデル」とも噂される男が身を投じた、「もう一つの関ヶ原」の物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
魔斬
夢酔藤山
歴史・時代
深淵なる江戸の闇には、怨霊や妖魔の類が巣食い、昼と対なす穢土があった。
その魔を斬り払う闇の稼業、魔斬。
坊主や神主の手に負えぬ退魔を金銭で請け負う江戸の元締は関東長吏頭・浅草弾左衛門。忌むべき身分を統べる弾左衛門が最後に頼るのが、武家で唯一の魔斬人・山田浅右衛門である。昼は罪人の首を斬り、夜は怨霊を斬る因果の男。
幕末。
深い闇の奥に、今日もあやかしを斬る男がいる。
2023年オール讀物中間発表止まりの作品。その先の連作を含めて、いよいよ御開帳。
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/history.png?id=c54a38c2a36c3510c993)
永き夜の遠の睡りの皆目醒め
七瀬京
歴史・時代
近藤勇の『首』が消えた……。
新撰組の局長として名を馳せた近藤勇は板橋で罪人として処刑されてから、その首を晒された。
しかし、その首が、ある日忽然と消えたのだった……。
近藤の『首』を巡り、過去と栄光と男たちの愛憎が交錯する。
首はどこにあるのか。
そして激動の時代、男たちはどこへ向かうのか……。
※男性同士の恋愛表現がありますので苦手な方はご注意下さい
吼えよ! 権六
林 本丸
歴史・時代
時の関白豊臣秀吉を嫌う茶々姫はあるとき秀吉のいやがらせのため自身の養父・故柴田勝家の過去を探ることを思い立つ。主人公の木下半介は、茶々の命を受け、嫌々ながら柴田勝家の過去を探るのだが、その時々で秀吉からの妨害に見舞われる。はたして半介は茶々の命を完遂できるのか? やがて柴田勝家の過去を探る旅の過程でこれに関わる人々の気持ちも変化して……。
鎌倉最後の日
もず りょう
歴史・時代
かつて源頼朝や北条政子・義時らが多くの血を流して築き上げた武家政権・鎌倉幕府。承久の乱や元寇など幾多の困難を乗り越えてきた幕府も、悪名高き執権北条高時の治政下で頽廃を極めていた。京では後醍醐天皇による倒幕計画が持ち上がり、世に動乱の兆しが見え始める中にあって、北条一門の武将金澤貞将は危機感を募らせていく。ふとしたきっかけで交流を深めることとなった御家人新田義貞らは、貞将にならば鎌倉の未来を託すことができると彼に「決断」を迫るが――。鎌倉幕府の最後を華々しく彩った若き名将の清冽な生きざまを活写する歴史小説、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる