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第三章 未月椛
第二話
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「夕輝さん、長八さんが呼んでますぜ」
仙吉がそう言って、太一と一緒に薪運びをしていた夕輝を呼びに来た。
「有難う」
夕輝は礼を言うと湯屋の二階に上がった。
「夕輝さん、すいやせん、前に教わったところ、ご隠居の前で読んだんでやすが、色々質問されたら頭ん中真っ白になって、何が何だか訳が分からなくなっちまって……」
長八が頭をかきながら謝った。
「謝らないで下さい。俺だってすぐに読めるようになったわけじゃないんですから」
子曰、学而時習之。
「子曰く……えっと……」
「学びて常に之を習う、です」
「学びて常に之を習う。……はぁ……」
長八は溜息をつくと、横目で部屋の向こうに集まっている男達を見た。
「ご隠居は気楽でいいよなぁ」
「あそこにいるのがご隠居さんなんですか?」
「へい」
「ご隠居さんはあそこで何してるんですか?」
「何でも今は算術に夢中になってるとかって言ってましたぜ」
算術?
夕輝はご隠居と言われた人がいる集団のそばに行くと後ろから覗き込んだ。
男達は計算に熱中していた。
なんか線が一杯書いてある……。
男達の前には将棋盤のような四角く線が引かれた板が置かれ、そこにマッチ棒のようなものが何本も置かれていた。
男の一人が棒を置いたり取ったりしていた。
「何だ、分かるのかい?」
「いえ、分かりません」
「お侍ぇじゃしょうがねぇな」
夕輝の頭を見ながら言った。
「え? どういうことですか?」
「算盤弾くのぁ商人のやるこったからな」
「そうなんですか。どうして俺のこと侍だと思ったんですか?」
「その髷、侍ぇだろ」
「ああ」
そういえば、甚兵衛さんのところの付け鬢が侍用のしかなくて、それを付けているんだった。
甚兵衛は付け鬢を芝居をする人に貸しだしており、夕輝はそのとき余ってるのを借りてるので、町人の髷になったり、侍の髷になったりするのだ。
あれ? でも、そうなると……。
「お城とかにも帳簿を付ける人とかはいるわけですよね? そういうのは町人がやってるんですか?」
「いや、勘定方の侍ぇは別だよ」
やっぱり、侍がやるのか。
夕輝は別の男の帳面を覗いた。
三一四一五九二六五三五八九七九三二三八四六二六四三三八三二七九五零二八八……。
三・一四一五って……。
「円周率?」
「これがなんだか分かるのかい?」
「はい。これは何に使うんですか?」
「何に使うと思う?」
「丸太の太さを測るとか?」
「そんなの巻き尺で測った方が早ぇだろ。計算間違ぇもねぇし」
それはそうだ。
「じゃあ、桶を作るときとか」
「桶なんか箍閉めるだけだろ」
「それなら何に使うんですか?」
「何って、こりゃただの趣味よ」
「趣味!? こんな難しい計算を趣味でやるんですか!?」
「趣味だからだろ。仕事でこんなことしてぇか?」
江戸の町人恐るべし。
夕輝は長八の元に戻った。
「……長八さん」
「ん?」
「算術教えるのは無理ですからね」
「兄貴! そこです、そこ!」
太一の言葉に、何とかウナギを捕まえようとするが、つるつる滑ってすぐに逃げられてしまう。
太一はもう五匹も捕っているが、夕輝は一匹も捕れないままだ。
周りには他にもウナギを捕っている子供の姿が見えるが、捕れてないのは夕輝だけだった。
「少し休みやすか?」
「そうだな」
夕輝と太一は、通りから桟橋へ続く階段に腰掛けた。
「なぁ、これっていくらなんだ?」
夕輝はお峰からもらった巾着から入っていた銭を出して訊ねた。
「これ一枚が四文でやす」
てことは五枚あるから二十文か。
「四文って大体どれくらい?」
「一枚物の読売が四文でやすね」
よく分からない……。
「一両っていうのはこれの何倍くらい?」
「えっと、一文が九百六十枚で千文で一貫文で……」
「待て待て。なんで九百六十枚で千文なんだよ」
「百文のうち四文が数える手間賃になるんでやすよ」
「なるほど」
「四貫文で一両になりやす。ちなみに、一両は一分金や一分銀なら四枚。二分金なら二枚。一朱金や一朱銀なら十六枚。二朱金や二朱銀なら八枚でやす」
四の倍数が基本なのか。
一休みした夕輝は再び川に入った。
峰湯の手伝いもあるから、あまりのんびりはしていられないのだ。
ウナギを掴もうとして川底まで手を突っ込んでしまった。
硬いざらざらした手触りに、何かと思って掴みあげると黒っぽい二枚貝だった。
大きい……。
「ハマグリの子供か、これ」
「シジミでやすよ」
「シジミ!? こんなに大きいのが!?」
「兄貴の国では違ったんで?」
「俺んとこじゃ、シジミは親指の爪くらいだぞ」
「へぇ」
「なぁ、シジミは売れないのか?」
「売れやすよ」
「それを早く言え。ウナギより手っ取り早いじゃないか」
「すいやせん」
夕輝はシジミを捕ることにした。
太一は夕輝の邪魔になってはいけないと思ったのか、相変わらずウナギを捕っている。
「シジミは業平橋の辺りで捕れるのが、業平蜆って言って高く売れるんでやすよ」
「じゃあ、今度業平橋の辺りに行くか」
どこだか分からないが太一なら場所を知ってるだろう。
夕輝は出来るだけ大きいのを選び、小さいのは川に戻した。
シジミ捕りに夢中になっていたとき、膝の裏に何かが触った。
ウナギかと思ってとっさに掴んだ。
だが、何か感触が違う。
「兄貴! それ!」
太一が目をむいて指を指した。
自分が捕まえたものに目を落とすと、それは着物の裾だった。
着物には死体がついていた。
いや、正確には死体に着物がまとわりついているのだ。
「げ!」
「流しちまいやしょう」
太一はそう言うと、死体を川の真ん中の方へ押しやろうとした。
「待て待て! そういうわけにはいかないだろ! 死体だぞ!」
「だから、流しちまいやしょうって」
「そうはいくか。お前、ちょっと行って平助さん呼んでこい」
太一は、流しちまえばいいのにと、ぶつぶつ言いながらも平助を呼びに走り出した。
夕輝は改めて死体を掴むと、気持ち悪いのをこらえて桟橋に引っ張り上げた。
死体にまとわりついた着物は、今にも脱げそうだった。
髷を結う元結いが切れて、ざんばら髪が海草か何かのように広がっている。
驚いているようにも、恐怖におののいているようにも見える表情をしていた。
仙吉がそう言って、太一と一緒に薪運びをしていた夕輝を呼びに来た。
「有難う」
夕輝は礼を言うと湯屋の二階に上がった。
「夕輝さん、すいやせん、前に教わったところ、ご隠居の前で読んだんでやすが、色々質問されたら頭ん中真っ白になって、何が何だか訳が分からなくなっちまって……」
長八が頭をかきながら謝った。
「謝らないで下さい。俺だってすぐに読めるようになったわけじゃないんですから」
子曰、学而時習之。
「子曰く……えっと……」
「学びて常に之を習う、です」
「学びて常に之を習う。……はぁ……」
長八は溜息をつくと、横目で部屋の向こうに集まっている男達を見た。
「ご隠居は気楽でいいよなぁ」
「あそこにいるのがご隠居さんなんですか?」
「へい」
「ご隠居さんはあそこで何してるんですか?」
「何でも今は算術に夢中になってるとかって言ってましたぜ」
算術?
夕輝はご隠居と言われた人がいる集団のそばに行くと後ろから覗き込んだ。
男達は計算に熱中していた。
なんか線が一杯書いてある……。
男達の前には将棋盤のような四角く線が引かれた板が置かれ、そこにマッチ棒のようなものが何本も置かれていた。
男の一人が棒を置いたり取ったりしていた。
「何だ、分かるのかい?」
「いえ、分かりません」
「お侍ぇじゃしょうがねぇな」
夕輝の頭を見ながら言った。
「え? どういうことですか?」
「算盤弾くのぁ商人のやるこったからな」
「そうなんですか。どうして俺のこと侍だと思ったんですか?」
「その髷、侍ぇだろ」
「ああ」
そういえば、甚兵衛さんのところの付け鬢が侍用のしかなくて、それを付けているんだった。
甚兵衛は付け鬢を芝居をする人に貸しだしており、夕輝はそのとき余ってるのを借りてるので、町人の髷になったり、侍の髷になったりするのだ。
あれ? でも、そうなると……。
「お城とかにも帳簿を付ける人とかはいるわけですよね? そういうのは町人がやってるんですか?」
「いや、勘定方の侍ぇは別だよ」
やっぱり、侍がやるのか。
夕輝は別の男の帳面を覗いた。
三一四一五九二六五三五八九七九三二三八四六二六四三三八三二七九五零二八八……。
三・一四一五って……。
「円周率?」
「これがなんだか分かるのかい?」
「はい。これは何に使うんですか?」
「何に使うと思う?」
「丸太の太さを測るとか?」
「そんなの巻き尺で測った方が早ぇだろ。計算間違ぇもねぇし」
それはそうだ。
「じゃあ、桶を作るときとか」
「桶なんか箍閉めるだけだろ」
「それなら何に使うんですか?」
「何って、こりゃただの趣味よ」
「趣味!? こんな難しい計算を趣味でやるんですか!?」
「趣味だからだろ。仕事でこんなことしてぇか?」
江戸の町人恐るべし。
夕輝は長八の元に戻った。
「……長八さん」
「ん?」
「算術教えるのは無理ですからね」
「兄貴! そこです、そこ!」
太一の言葉に、何とかウナギを捕まえようとするが、つるつる滑ってすぐに逃げられてしまう。
太一はもう五匹も捕っているが、夕輝は一匹も捕れないままだ。
周りには他にもウナギを捕っている子供の姿が見えるが、捕れてないのは夕輝だけだった。
「少し休みやすか?」
「そうだな」
夕輝と太一は、通りから桟橋へ続く階段に腰掛けた。
「なぁ、これっていくらなんだ?」
夕輝はお峰からもらった巾着から入っていた銭を出して訊ねた。
「これ一枚が四文でやす」
てことは五枚あるから二十文か。
「四文って大体どれくらい?」
「一枚物の読売が四文でやすね」
よく分からない……。
「一両っていうのはこれの何倍くらい?」
「えっと、一文が九百六十枚で千文で一貫文で……」
「待て待て。なんで九百六十枚で千文なんだよ」
「百文のうち四文が数える手間賃になるんでやすよ」
「なるほど」
「四貫文で一両になりやす。ちなみに、一両は一分金や一分銀なら四枚。二分金なら二枚。一朱金や一朱銀なら十六枚。二朱金や二朱銀なら八枚でやす」
四の倍数が基本なのか。
一休みした夕輝は再び川に入った。
峰湯の手伝いもあるから、あまりのんびりはしていられないのだ。
ウナギを掴もうとして川底まで手を突っ込んでしまった。
硬いざらざらした手触りに、何かと思って掴みあげると黒っぽい二枚貝だった。
大きい……。
「ハマグリの子供か、これ」
「シジミでやすよ」
「シジミ!? こんなに大きいのが!?」
「兄貴の国では違ったんで?」
「俺んとこじゃ、シジミは親指の爪くらいだぞ」
「へぇ」
「なぁ、シジミは売れないのか?」
「売れやすよ」
「それを早く言え。ウナギより手っ取り早いじゃないか」
「すいやせん」
夕輝はシジミを捕ることにした。
太一は夕輝の邪魔になってはいけないと思ったのか、相変わらずウナギを捕っている。
「シジミは業平橋の辺りで捕れるのが、業平蜆って言って高く売れるんでやすよ」
「じゃあ、今度業平橋の辺りに行くか」
どこだか分からないが太一なら場所を知ってるだろう。
夕輝は出来るだけ大きいのを選び、小さいのは川に戻した。
シジミ捕りに夢中になっていたとき、膝の裏に何かが触った。
ウナギかと思ってとっさに掴んだ。
だが、何か感触が違う。
「兄貴! それ!」
太一が目をむいて指を指した。
自分が捕まえたものに目を落とすと、それは着物の裾だった。
着物には死体がついていた。
いや、正確には死体に着物がまとわりついているのだ。
「げ!」
「流しちまいやしょう」
太一はそう言うと、死体を川の真ん中の方へ押しやろうとした。
「待て待て! そういうわけにはいかないだろ! 死体だぞ!」
「だから、流しちまいやしょうって」
「そうはいくか。お前、ちょっと行って平助さん呼んでこい」
太一は、流しちまえばいいのにと、ぶつぶつ言いながらも平助を呼びに走り出した。
夕輝は改めて死体を掴むと、気持ち悪いのをこらえて桟橋に引っ張り上げた。
死体にまとわりついた着物は、今にも脱げそうだった。
髷を結う元結いが切れて、ざんばら髪が海草か何かのように広がっている。
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