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第六章 花霞
第五話
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そこへ団藤がやってきた。
「もう一人も死んでたぞ」
「どういうことですか?」
如月が訊ねた。
「チンピラは永山ともう一人の名前を吐いたんだ」
もう一人は岡本洋介という歌舞伎町のバーのバーテンだという。
店の名前を聞くと、如月が桐子と何度か行ったところだった。
やはりHeを扱っていたのだ。
「大塚の観察医務院からの連絡で分かったんだが、昨日、永山と同じ時に別の病院に運ばれた男がいたんだ」
永山は宅配の制服を着ており、もう一人は歌舞伎町のバーで仕事中に倒れたので、すぐに身元が分かったらしい。
岡本も永山と同じで、嘔吐して倒れたらしい。
そして、胃を洗浄してもアルコールも食べ物も殆ど出てこず、血中アルコール濃度は低かった。
「何を使ったかはともかく、同じ頃に同じ症状で倒れたって事は、同じ場所で毒を盛られたと見ていいだろうな」
「二人の足取りを調べるぞ。上田と佐久は永山を調べろ。俺と飯田は岡本をやる。桜井と如月は二人の持ち物を調べろ」
団藤は飯田を呼ぶとすぐに出て言った。
桜井と如月は新宿署へ向かった。
二人とも歌舞伎町で倒れたので証拠品は新宿署へ運ばれたのだ。
永山も岡本も、仕事中だったために大して持ち物はなかった。
「めぼしい物はスマホくらいか」
紘彬が手袋をした手で永山のスマホを取り上げた。
如月も岡本のスマホを手に取った。
紘彬はまず永山のスマホの電話帳を見た。
ア行からリストを見ていくと、全国展開しているドラッグストアの名前があった。
紘彬達の勤めている警察署の近くにもある。
ここへ来る途中にも何軒かあった。
「永山はなんでドラッグストアの電話番号なんか入れてるんだ?」
如月はその言葉に、紘彬が持っているスマホの画面を覗くと、岡本のスマホの電話帳を開いた。
「こっちにもありますね」
今度は紘彬が如月の持っているスマホを覗いた。
自分の持っているスマホの画面と見比べる。
「同じ電話番号だな。どこの支店のだ?」
「桜井さん、変ですよ。店の番号なら固定電話のはずじゃないですか。これはスマホの番号です」
「そう言われてみれば……」
紘彬は自分のスマホからその番号にかけた。
コール音を聞きながらしばらく待つと、
「もしもし」
しゃがれ声の男が出た。
「この電話の持ち主かい?」
こちらが口を開く前に男が訊ねてきた。
「そうです。拾ってくれたんですか?」
紘彬はとっさにそう応えた。
「それなりの礼をしてくれるなら返してやるぜ」
どうやら謝礼目的で交番にも届けずに持ってたらしい。
「分かりました。お宅はどちらですか?」
紘彬が訊ねた。
「家なんかねぇよ。俺ゃ、ホームレスだ」
「じゃあ、場所を指定してください。そこへ行きます。お名前は?」
男は小林と答えた。
紘彬は場所を聞くと電話を切った。
紘彬と如月が歌舞伎町のバス停へ行くと五十代くらいのホームレスがいた。
「小林さん?」
「あんたかい、落としたのは」
「ええ、まぁ。とりあえず座りませんか? 飲み物でもどうです?」
紘彬は言葉を濁して、小林に訊ねた。
「コーヒーでいいよ」
「ついでに何か食べますか?」
「甘いもんが食べてぇなぁ。……って、それが謝礼だって言うんじゃねぇだろうな」
小林が疑いの目を向けてきた。
「いえ、ちゃんと支払います。いくらくらいですか?」
「こ、これくらい……」
小林が遠慮がちに手を開いてみせた。
五万円と言うことはないはずだから五千円ということだろう。
紘彬は財布から一万円札を一枚取り出した。
小林が手を伸ばそうとしたのを紘彬が手で止めた。
「その前にちょっと聞きたいことがあるんだが」
紘彬の言葉遣いに小林が腰を浮かせた。
「あんた、警察かい!?」
如月がさり気なく小林の背後に回った。
紘彬は、警察手帳を見せながら、
「おたくを逮捕しに来たわけじゃないから落ち着いてくれ。まぁ、座って」
一万円札を小林の胸ポケットに入れた。
小林が渋々という感じでバス停のベンチに座った。
「コーヒーと甘い物だな」
「自分が買ってきます」
「頼む」
紘彬は財布から千円札を三枚出して如月に渡した。
「そこのコンビニで買ってきてくれるか。甘い物もあるはずだから適当に見繕ってきてくれ。それと弁当も」
「はい」
如月はすぐに踵を返した。
「それで? このスマホはどこで拾った?」
「この道を行った先にあるファーストフード店の近くだよ」
小林が道を指した。
話によると、夕辺歌舞伎町のゴミ箱を覗いて回っているとき、道端にスマホが落ちているのに気付いて拾ったのだという。
「桜井さん、お待たせしました」
如月がコンビニの袋を差し出した。
「悪いな」
紘彬は小林に袋を渡した。
「拾った場所に案内してくれるか?」
紘彬は小林に頼んだ。
小林はすぐに腰を上げて、ファーストフード店に向かって歩いていった。
「ここだよ」
小林が道路を指した。
「落ちるところは見てないのか?」
「見てねぇ」
「そのとき、どんな人が歩いてた?」
「スーツ姿の男が何人か」
「顔は?」
「背中しか見てねぇ」
それから紘彬と如月が色々聞いたが、本当に拾っただけで何も知らないようだった。
「あれ?」
拾ったスマホをいじっていた如月が声を上げた。
「どうした?」
「使えなくなりました」
「今、急にか?」
「はい」
「俺ぁ、何もしちゃいないぜ」
「分かってるよ、ありがとな」
「いいってことよ」
小林はそう言って、踵を返そうとした。
「夜はどこで寝てるんだ?」
「西口のバスターミナルのとこだよ」
「まだ寒いだろ。施設を紹介してやろうか?」
「いや、あそこは行きたくねぇ」
「どうして」
「あそこは広い部屋の隅にストーブが一個あるだけで、毛布一枚渡されただけじゃ寒くて眠れねぇしよ、正月三箇日なんか職員が休みだからって三日間一日三食カップ麺だったんだぜ。それくれぇならこっちの方がいい」
「そうか、じゃあ、もし何か困ったことがあったら交番でこの名刺を見せて俺に連絡するように言ってくれ。何時でもいいから」
紘彬はそう言うと自分の名刺を渡した。
「取りあえず、そのスマホのキャリアのショップがそこにあるから行ってみるか」
二人はショップに向かった。
受付に立っていた女性に警察手帳を見せると、上司らしい女性が出てきて店の奥に案内された。
勧められた椅子に座って女性と向き合った。女性の名前は鈴木敦子と言うらしい。
如月は鈴木にスマホを手渡した。
鈴木はしばらくパソコンを叩いていたが、やがて、
「これはついさっき、解約の手続きが行われてますね」
と言った。
「契約者の氏名と住所と、通話履歴を教えて頂けますか?」
如月がそう頼むと鈴木は、またキーボードを打ち始めた。
鈴木が打ち出した用紙を見た紘彬と如月は顔を見合わせた。
契約者名「吉田泰之」となっていた。
「桜井さん」
「あいつだよ」
「同姓同名の別人って事は……」
「住所まで同じ同姓同名の別人ってのはまずいないだろ」
如月は通話履歴に目を落とした。
このスマホからはほとんどかけておらず、着信専用にしていたようだ。
掛けてきたのも永山と岡本と石川だけだった。
署に戻ると、団藤と佐久に石川の取り調べを頼み、紘彬と如月は吉田を呼び出した。
「もう一人も死んでたぞ」
「どういうことですか?」
如月が訊ねた。
「チンピラは永山ともう一人の名前を吐いたんだ」
もう一人は岡本洋介という歌舞伎町のバーのバーテンだという。
店の名前を聞くと、如月が桐子と何度か行ったところだった。
やはりHeを扱っていたのだ。
「大塚の観察医務院からの連絡で分かったんだが、昨日、永山と同じ時に別の病院に運ばれた男がいたんだ」
永山は宅配の制服を着ており、もう一人は歌舞伎町のバーで仕事中に倒れたので、すぐに身元が分かったらしい。
岡本も永山と同じで、嘔吐して倒れたらしい。
そして、胃を洗浄してもアルコールも食べ物も殆ど出てこず、血中アルコール濃度は低かった。
「何を使ったかはともかく、同じ頃に同じ症状で倒れたって事は、同じ場所で毒を盛られたと見ていいだろうな」
「二人の足取りを調べるぞ。上田と佐久は永山を調べろ。俺と飯田は岡本をやる。桜井と如月は二人の持ち物を調べろ」
団藤は飯田を呼ぶとすぐに出て言った。
桜井と如月は新宿署へ向かった。
二人とも歌舞伎町で倒れたので証拠品は新宿署へ運ばれたのだ。
永山も岡本も、仕事中だったために大して持ち物はなかった。
「めぼしい物はスマホくらいか」
紘彬が手袋をした手で永山のスマホを取り上げた。
如月も岡本のスマホを手に取った。
紘彬はまず永山のスマホの電話帳を見た。
ア行からリストを見ていくと、全国展開しているドラッグストアの名前があった。
紘彬達の勤めている警察署の近くにもある。
ここへ来る途中にも何軒かあった。
「永山はなんでドラッグストアの電話番号なんか入れてるんだ?」
如月はその言葉に、紘彬が持っているスマホの画面を覗くと、岡本のスマホの電話帳を開いた。
「こっちにもありますね」
今度は紘彬が如月の持っているスマホを覗いた。
自分の持っているスマホの画面と見比べる。
「同じ電話番号だな。どこの支店のだ?」
「桜井さん、変ですよ。店の番号なら固定電話のはずじゃないですか。これはスマホの番号です」
「そう言われてみれば……」
紘彬は自分のスマホからその番号にかけた。
コール音を聞きながらしばらく待つと、
「もしもし」
しゃがれ声の男が出た。
「この電話の持ち主かい?」
こちらが口を開く前に男が訊ねてきた。
「そうです。拾ってくれたんですか?」
紘彬はとっさにそう応えた。
「それなりの礼をしてくれるなら返してやるぜ」
どうやら謝礼目的で交番にも届けずに持ってたらしい。
「分かりました。お宅はどちらですか?」
紘彬が訊ねた。
「家なんかねぇよ。俺ゃ、ホームレスだ」
「じゃあ、場所を指定してください。そこへ行きます。お名前は?」
男は小林と答えた。
紘彬は場所を聞くと電話を切った。
紘彬と如月が歌舞伎町のバス停へ行くと五十代くらいのホームレスがいた。
「小林さん?」
「あんたかい、落としたのは」
「ええ、まぁ。とりあえず座りませんか? 飲み物でもどうです?」
紘彬は言葉を濁して、小林に訊ねた。
「コーヒーでいいよ」
「ついでに何か食べますか?」
「甘いもんが食べてぇなぁ。……って、それが謝礼だって言うんじゃねぇだろうな」
小林が疑いの目を向けてきた。
「いえ、ちゃんと支払います。いくらくらいですか?」
「こ、これくらい……」
小林が遠慮がちに手を開いてみせた。
五万円と言うことはないはずだから五千円ということだろう。
紘彬は財布から一万円札を一枚取り出した。
小林が手を伸ばそうとしたのを紘彬が手で止めた。
「その前にちょっと聞きたいことがあるんだが」
紘彬の言葉遣いに小林が腰を浮かせた。
「あんた、警察かい!?」
如月がさり気なく小林の背後に回った。
紘彬は、警察手帳を見せながら、
「おたくを逮捕しに来たわけじゃないから落ち着いてくれ。まぁ、座って」
一万円札を小林の胸ポケットに入れた。
小林が渋々という感じでバス停のベンチに座った。
「コーヒーと甘い物だな」
「自分が買ってきます」
「頼む」
紘彬は財布から千円札を三枚出して如月に渡した。
「そこのコンビニで買ってきてくれるか。甘い物もあるはずだから適当に見繕ってきてくれ。それと弁当も」
「はい」
如月はすぐに踵を返した。
「それで? このスマホはどこで拾った?」
「この道を行った先にあるファーストフード店の近くだよ」
小林が道を指した。
話によると、夕辺歌舞伎町のゴミ箱を覗いて回っているとき、道端にスマホが落ちているのに気付いて拾ったのだという。
「桜井さん、お待たせしました」
如月がコンビニの袋を差し出した。
「悪いな」
紘彬は小林に袋を渡した。
「拾った場所に案内してくれるか?」
紘彬は小林に頼んだ。
小林はすぐに腰を上げて、ファーストフード店に向かって歩いていった。
「ここだよ」
小林が道路を指した。
「落ちるところは見てないのか?」
「見てねぇ」
「そのとき、どんな人が歩いてた?」
「スーツ姿の男が何人か」
「顔は?」
「背中しか見てねぇ」
それから紘彬と如月が色々聞いたが、本当に拾っただけで何も知らないようだった。
「あれ?」
拾ったスマホをいじっていた如月が声を上げた。
「どうした?」
「使えなくなりました」
「今、急にか?」
「はい」
「俺ぁ、何もしちゃいないぜ」
「分かってるよ、ありがとな」
「いいってことよ」
小林はそう言って、踵を返そうとした。
「夜はどこで寝てるんだ?」
「西口のバスターミナルのとこだよ」
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「いや、あそこは行きたくねぇ」
「どうして」
「あそこは広い部屋の隅にストーブが一個あるだけで、毛布一枚渡されただけじゃ寒くて眠れねぇしよ、正月三箇日なんか職員が休みだからって三日間一日三食カップ麺だったんだぜ。それくれぇならこっちの方がいい」
「そうか、じゃあ、もし何か困ったことがあったら交番でこの名刺を見せて俺に連絡するように言ってくれ。何時でもいいから」
紘彬はそう言うと自分の名刺を渡した。
「取りあえず、そのスマホのキャリアのショップがそこにあるから行ってみるか」
二人はショップに向かった。
受付に立っていた女性に警察手帳を見せると、上司らしい女性が出てきて店の奥に案内された。
勧められた椅子に座って女性と向き合った。女性の名前は鈴木敦子と言うらしい。
如月は鈴木にスマホを手渡した。
鈴木はしばらくパソコンを叩いていたが、やがて、
「これはついさっき、解約の手続きが行われてますね」
と言った。
「契約者の氏名と住所と、通話履歴を教えて頂けますか?」
如月がそう頼むと鈴木は、またキーボードを打ち始めた。
鈴木が打ち出した用紙を見た紘彬と如月は顔を見合わせた。
契約者名「吉田泰之」となっていた。
「桜井さん」
「あいつだよ」
「同姓同名の別人って事は……」
「住所まで同じ同姓同名の別人ってのはまずいないだろ」
如月は通話履歴に目を落とした。
このスマホからはほとんどかけておらず、着信専用にしていたようだ。
掛けてきたのも永山と岡本と石川だけだった。
署に戻ると、団藤と佐久に石川の取り調べを頼み、紘彬と如月は吉田を呼び出した。
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