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第四章 花嵐
第五話
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やはりというか、当然というか、署に帰ると課長に叱られた。
「He?」
「確証はないのですが、一応検査した方がいいかと」
紘一と如月は石川がHeをやっていたという事を課長に話した。
「高校生にまで広がっているのか」
課長が顔をしかめた。
「紘一の話によると、歌舞伎町で働いている兄から貰ったとのことです」
「弟に違法薬物を勧める兄ねぇ」
やれやれというように頭を振ると、
「それにしても、やはり歌舞伎町か」
課長はそう呟くと、紘彬と如月を解放した。
紘彬と如月は課長の指示で大久保にある病院に向かった。
そこに石川の両親が来ているのだ。
石川の両親から話を訊くのに、高校での現場を見てきた二人が行くのがいいだろうと、課長が判断したのだ。
病院の待合室に生徒達の親と思しき人は何人かいた。
四、五人がひとかたまりになっているところから少し離れて二人の男女が怒鳴りあっていた。
「お前がちゃんと見てないからこういうことになるんだ!」
「あなたがきちんと養育費を送ってくれていれば私が働きに出なくてもすんだのよ!」
かたまりになっている人達の冷たい視線がその二人が石川の両親だと言っていた。
「失礼します」
紘彬と如月はその二人に警察手帳を見せた。二人が口をつぐんだ。
「……まさか、信介と一緒にいるとは思わなかったものですから……」
石川の母親が如月に言った。
如月は他の保護者から離れたところで母親から事情を訊いていた。
「信介というのは?」
「信雄の兄です。手の付けられない子で、何年も前に家を出たきりだったんです」
紘彬も少し離れた場所で父親から話を訊いている。
「お兄さんというのは歌舞伎町で働いているという?」
「どこでかは分かりません。私には全く連絡をよこさないので」
「信雄君がお兄さんから違法薬物を貰っていたんじゃないかという話を訊いたんですが」
「そんな、まさか……いえ、分かりません。私は朝から晩まで働いていて、あの子とはろくに話をした事がなかったので……こんな事になるなんて……」
母親はハンカチで顔を覆って泣き出した。
こんなところかな。
如月がペンで頭をかきながら紘彬の方を見ると、向こうもこちらに顔を向けた。
紘彬が小さく頭を振った。
石川の両親は数年前に離婚していた。
信介と信雄は母親に引き取られた。
母親は生活費を稼ぐための仕事に忙しく、ほとんど息子達の面倒を見ていなかった。
信介は両親が離婚してしばらくして家を出たらしい。
いつの間にか他の保護者達がいなくなっていた。
遺体と対面しているのだろう。
「こっちは全然ダメ。父親は離婚してから全く息子達に会ってなかったってさ」
「母親も似たようなものでした。これは兄に話を聞いた方が良さそうですね」
「そのようだな。……石川の遺体、被害者とは違う部屋に安置してあるんだろうな」
「さぁ?」
「同じ部屋だと修羅場になるぞ。まぁ、仲裁役は俺たちの仕事じゃないからいいけど」
「いいってことはないですけど、きっとこういうことには慣れてるでしょうから大丈夫じゃないですか?」
紘彬達はそんな事を話しながら病院を後にした。
「なんか、歌舞伎町に来るのが習慣になりつつあるな」
「Heを売ってる連中を捕まえない限り何度でも来る事になりますよ」
「また刃物持って斬りかかってこられたときのために誰かから先に警棒借りておくか」
紘彬は前を歩く警官達を物色するように眺めた。
「今日行くところは日本人がやってる店ですから拳銃の心配をした方がいいかと」
「帰りたい……」
「まぁまぁ、そう言わずに。拳銃なんてそうそう当たりませんよ」
如月が苦笑しながら宥めた。
「拳銃持ってるヤツと遣り合ったことあるのか?」
「はい。刑事になる前ですけどね」
「制服警官の時なら拳銃持ってたろ」
「そのときは私服で参加してましたから拳銃は持ってませんでしたよ。仮に持ってたとしてもそうそう抜けませんし」
確かに一発撃つたびに報告書を書かされるのだ。
よほどのことがなければ撃てない。
「あれ? 桜井?」
向かいから歩いてきたのは吉田だった。
「仕事か?」
「いや、それはちょっと……」
紘彬自身も、周りを歩いている警官たちも『警視庁』と書かれたベストを着ているのだからバレバレなのだが、それでも話すのは躊躇われた。
「お前んとこって、歌舞伎町が管轄なのか?」
「いや、その……」
紘彬が返答に困っていると、アメイジンググレイスが鳴りだした。
紘彬のスマホでも如月のものでもない。
吉田はスマホを取り出しながら、
「ま、頑張れよ」
と言って手を振った。
紘彬達は歩き出し、吉田は立ち止まったまま話し始めた。
如月が振り返ると、吉田がこちらを見ていた。
如月に気づくと、すぐに視線を逸らした。
警視庁と書かれたベストを着ている警官の集団は人目を引いた。
通り過ぎる人達が紘彬達を興味津々といった顔で見ながら歩いて行く。
「あ、ここ」
警官達が立ち止まった店を見て如月が声を上げた。
「どうした?」
「桐子ちゃんと来た事あるんです」
「デートで? 桐子ちゃんなら麻薬売買してる疑いがある店だって知ってるだろ」
兄と同じ麻薬捜査官を目指している桐子なら、当然怪しい店の話は訊いているはずだと思ったのだろう。
「はい。だから来たんです」
「気を付けろよ。警官だってバレたら大変だぞ」
「分かってますけど、自分が一緒に行かないと桐子ちゃんが一人で来ちゃいそうで……」
「意外と向こう見ずなんだな」
如月は、紘彬の呆れたような表情を見て苦笑した。
「そういえば、ここで桜井さんのお友達に会いましたよ。今の吉田さんもいました」
「いつ?」
「初めて来たときですから二週間くらい前です」
「おい、いつまでもくっちゃべってんな。行くぞ」
団藤が声をかけてきた。
警官達が店の中へとなだれ込む。
続こうとした如月を紘彬が引き留めた。
「お前はここにいろ。店員に顔覚えられてるかもしれないんだろ。警官だってバレない方がいい。まどかちゃんには俺から言っとく」
「しかし……」
「そのベストも脱いだ方がいいな。客に見られるかもしれないし。その辺で煙草吸ってる振りでもしてろよ」
「自分は煙草吸いませんが」
「じゃあ、気持ち悪くなった振りでうずくまってろ。そうすれば顔も隠せる」
いいのかなぁ……。
しかし、警部補の命令である。逆らうわけにもいかない。
如月は仕方なくベストを脱ぐと、道ばたにうずくまった。
紘彬が最後に入っていくと店内にはバーテンダー一人しかいなかった。
新宿警察署の警部が部下に指示すると、警官が二人、外に出ていった。
「おい、他のヤツらはどこだ」
団藤はグラスを磨いているバーテンダーに声をかけた。
「見ての通り、誰もいませんよ」
「いないってどういうことだ」
「開店休業ってことですよ」
バーテンダーは表情を変えずに言った。相変わらずグラスを拭いている。
そこへさっき出ていった警官達が戻ってきた。
「警部、どうやらついさっき一斉に客が帰ったようです」
「裏口から店員達が出ていったのを見たものがいます」
「情報が漏れたのか」
それもついさっき。
外に出てきた紘彬から話を訊いた如月の頭に、吉田がスマホで話している姿がよぎった。
まさかね。
如月はその考えを振り払った。
紘彬はどこへ行くかは言わなかった。
何の捜査かさえ言わなかったのだから分かるわけがない。
大体、吉田が教えたのだとしたら、それはHeの売買に関わっているという事になるのではないか。
そんな証拠はどこにもない。
それでも、心の隅にこびりついた吉田に対する疑いが消えなかった。
「He?」
「確証はないのですが、一応検査した方がいいかと」
紘一と如月は石川がHeをやっていたという事を課長に話した。
「高校生にまで広がっているのか」
課長が顔をしかめた。
「紘一の話によると、歌舞伎町で働いている兄から貰ったとのことです」
「弟に違法薬物を勧める兄ねぇ」
やれやれというように頭を振ると、
「それにしても、やはり歌舞伎町か」
課長はそう呟くと、紘彬と如月を解放した。
紘彬と如月は課長の指示で大久保にある病院に向かった。
そこに石川の両親が来ているのだ。
石川の両親から話を訊くのに、高校での現場を見てきた二人が行くのがいいだろうと、課長が判断したのだ。
病院の待合室に生徒達の親と思しき人は何人かいた。
四、五人がひとかたまりになっているところから少し離れて二人の男女が怒鳴りあっていた。
「お前がちゃんと見てないからこういうことになるんだ!」
「あなたがきちんと養育費を送ってくれていれば私が働きに出なくてもすんだのよ!」
かたまりになっている人達の冷たい視線がその二人が石川の両親だと言っていた。
「失礼します」
紘彬と如月はその二人に警察手帳を見せた。二人が口をつぐんだ。
「……まさか、信介と一緒にいるとは思わなかったものですから……」
石川の母親が如月に言った。
如月は他の保護者から離れたところで母親から事情を訊いていた。
「信介というのは?」
「信雄の兄です。手の付けられない子で、何年も前に家を出たきりだったんです」
紘彬も少し離れた場所で父親から話を訊いている。
「お兄さんというのは歌舞伎町で働いているという?」
「どこでかは分かりません。私には全く連絡をよこさないので」
「信雄君がお兄さんから違法薬物を貰っていたんじゃないかという話を訊いたんですが」
「そんな、まさか……いえ、分かりません。私は朝から晩まで働いていて、あの子とはろくに話をした事がなかったので……こんな事になるなんて……」
母親はハンカチで顔を覆って泣き出した。
こんなところかな。
如月がペンで頭をかきながら紘彬の方を見ると、向こうもこちらに顔を向けた。
紘彬が小さく頭を振った。
石川の両親は数年前に離婚していた。
信介と信雄は母親に引き取られた。
母親は生活費を稼ぐための仕事に忙しく、ほとんど息子達の面倒を見ていなかった。
信介は両親が離婚してしばらくして家を出たらしい。
いつの間にか他の保護者達がいなくなっていた。
遺体と対面しているのだろう。
「こっちは全然ダメ。父親は離婚してから全く息子達に会ってなかったってさ」
「母親も似たようなものでした。これは兄に話を聞いた方が良さそうですね」
「そのようだな。……石川の遺体、被害者とは違う部屋に安置してあるんだろうな」
「さぁ?」
「同じ部屋だと修羅場になるぞ。まぁ、仲裁役は俺たちの仕事じゃないからいいけど」
「いいってことはないですけど、きっとこういうことには慣れてるでしょうから大丈夫じゃないですか?」
紘彬達はそんな事を話しながら病院を後にした。
「なんか、歌舞伎町に来るのが習慣になりつつあるな」
「Heを売ってる連中を捕まえない限り何度でも来る事になりますよ」
「また刃物持って斬りかかってこられたときのために誰かから先に警棒借りておくか」
紘彬は前を歩く警官達を物色するように眺めた。
「今日行くところは日本人がやってる店ですから拳銃の心配をした方がいいかと」
「帰りたい……」
「まぁまぁ、そう言わずに。拳銃なんてそうそう当たりませんよ」
如月が苦笑しながら宥めた。
「拳銃持ってるヤツと遣り合ったことあるのか?」
「はい。刑事になる前ですけどね」
「制服警官の時なら拳銃持ってたろ」
「そのときは私服で参加してましたから拳銃は持ってませんでしたよ。仮に持ってたとしてもそうそう抜けませんし」
確かに一発撃つたびに報告書を書かされるのだ。
よほどのことがなければ撃てない。
「あれ? 桜井?」
向かいから歩いてきたのは吉田だった。
「仕事か?」
「いや、それはちょっと……」
紘彬自身も、周りを歩いている警官たちも『警視庁』と書かれたベストを着ているのだからバレバレなのだが、それでも話すのは躊躇われた。
「お前んとこって、歌舞伎町が管轄なのか?」
「いや、その……」
紘彬が返答に困っていると、アメイジンググレイスが鳴りだした。
紘彬のスマホでも如月のものでもない。
吉田はスマホを取り出しながら、
「ま、頑張れよ」
と言って手を振った。
紘彬達は歩き出し、吉田は立ち止まったまま話し始めた。
如月が振り返ると、吉田がこちらを見ていた。
如月に気づくと、すぐに視線を逸らした。
警視庁と書かれたベストを着ている警官の集団は人目を引いた。
通り過ぎる人達が紘彬達を興味津々といった顔で見ながら歩いて行く。
「あ、ここ」
警官達が立ち止まった店を見て如月が声を上げた。
「どうした?」
「桐子ちゃんと来た事あるんです」
「デートで? 桐子ちゃんなら麻薬売買してる疑いがある店だって知ってるだろ」
兄と同じ麻薬捜査官を目指している桐子なら、当然怪しい店の話は訊いているはずだと思ったのだろう。
「はい。だから来たんです」
「気を付けろよ。警官だってバレたら大変だぞ」
「分かってますけど、自分が一緒に行かないと桐子ちゃんが一人で来ちゃいそうで……」
「意外と向こう見ずなんだな」
如月は、紘彬の呆れたような表情を見て苦笑した。
「そういえば、ここで桜井さんのお友達に会いましたよ。今の吉田さんもいました」
「いつ?」
「初めて来たときですから二週間くらい前です」
「おい、いつまでもくっちゃべってんな。行くぞ」
団藤が声をかけてきた。
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「お前はここにいろ。店員に顔覚えられてるかもしれないんだろ。警官だってバレない方がいい。まどかちゃんには俺から言っとく」
「しかし……」
「そのベストも脱いだ方がいいな。客に見られるかもしれないし。その辺で煙草吸ってる振りでもしてろよ」
「自分は煙草吸いませんが」
「じゃあ、気持ち悪くなった振りでうずくまってろ。そうすれば顔も隠せる」
いいのかなぁ……。
しかし、警部補の命令である。逆らうわけにもいかない。
如月は仕方なくベストを脱ぐと、道ばたにうずくまった。
紘彬が最後に入っていくと店内にはバーテンダー一人しかいなかった。
新宿警察署の警部が部下に指示すると、警官が二人、外に出ていった。
「おい、他のヤツらはどこだ」
団藤はグラスを磨いているバーテンダーに声をかけた。
「見ての通り、誰もいませんよ」
「いないってどういうことだ」
「開店休業ってことですよ」
バーテンダーは表情を変えずに言った。相変わらずグラスを拭いている。
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「警部、どうやらついさっき一斉に客が帰ったようです」
「裏口から店員達が出ていったのを見たものがいます」
「情報が漏れたのか」
それもついさっき。
外に出てきた紘彬から話を訊いた如月の頭に、吉田がスマホで話している姿がよぎった。
まさかね。
如月はその考えを振り払った。
紘彬はどこへ行くかは言わなかった。
何の捜査かさえ言わなかったのだから分かるわけがない。
大体、吉田が教えたのだとしたら、それはHeの売買に関わっているという事になるのではないか。
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