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第二章 花曇り
第一話
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現在――。
「桜井さん、血刀男の検死結果が出ましたよ」
「ずいぶん早く出たな」
「仮報告ですけどね」
如月は紘彬に報告書を渡した。
紘彬は渡された報告書にじっくりと目を通した。
まだ早い時間で、紘彬と如月以外は誰も来ていなかった。
二人は血刀男が死んだと言うことが気になって早く出てきてたのだ。
別に申し合わせたわけではないのに、玄関のところで鉢合わせした。
とはいえ、まさかこんなに早く結果が出るとは思っても見なかった。
「薬物中毒? 薬物中毒の検査結果がこんなに早く出たのか?」
「今、新種のドラッグが出回ってるんですよ。遺体の状態が、その新種のドラッグで死亡した人の特徴と酷似していたので、優先的にそれを検査したようです。勿論、他の原因がないかまだ検査中だそうですけど」
「そうか」
「歌舞伎町だけで出回ってるそうです」
「よく知ってんな」
「同期のものと情報交換しあってますから」
如月は警察学校のときの友人達とメールで情報のやりとりをしていた。
「Heって言うドラッグなんですけど……」
中毒性が強く、何度も使うと脳の一部を損傷、がりがりに痩せ細り、凶暴になって暴れた後心不全で死亡するという。
「He? ヘリウムか?」
「ヘリウム?」
「元素記号だろ、ヘリウムの」
「ヘリウムは関係ないと思いますが、Heでもう何人も被害者が出てるんです」
このHeはそこらに出回ってるデザイナーズドラッグとは根本的に違うらしい。
デザイナーズドラッグというのは、麻薬などの違法薬物の分子構造を少し変えて規制をすり抜ける薬物だ。ネットなどを中心に出回っている。
如月が紘彬に説明していると、
「化学組成が従来のデザイナーズドラッグと全然違うんですよ。だから規制をすり抜けていたんです」
いつの間にか横に来ていた制服姿の婦警がHeの細かい化学組成を解説した。
紘彬は頷いていたが、如月にはさっぱり分からなかった。
女性警官はボブカットの似合う少し幼さが残る顔立ちの女性だった。
まだ未成年のように見える。
二十歳を超えたとしても一つか二つだろう。
少し頭を動かす度に、艶やかな黒髪がさらさらと揺れる。
二人は一瞬、婦警に見とれてしまった。
「……君は?」
我に返った如月が訊ねた。
「失礼しました! 立花桐子巡査です。よろしくお願いします」
立花は敬礼をした。
「桐子ちゃんか。よろしくな」
紘彬が言った。
紘彬と如月は返礼をすると、自己紹介をしてからHeのことを訊ねた。
Heはその出回り方などから、どうも国内で作られているのではないかと考えられているらしい。
「普通、デザイナーズドラッグは海外で作られるものなんです。ドラッグに関しては海外の方が技術力が高いですから」
「作れる場所も限られてくるしな」
紘彬が言った。
「そうなんですか?」
如月の問いに、
「ドラッグは作る過程で有害物質が出ますし、大量の熱も出ますから、そういうものを処理する必要がありますので」
立花が応えた。
「じゃあ、都市部では難しいね」
「そうでもない。クリーニング屋とか隠れ蓑に出来る施設がないわけじゃないからな」
「そもそもそういうものを隠すという知恵を働かせないで作ってしまう者もいますし。まぁ、そういうのは小物なので大規模な商売はしませんが」
「それにしてもよく知ってるね」
如月が立花の知識に感心しながら答えた。
同期同士で情報交換している如月の知らないことまで知っている。
「兄が麻薬捜査官ですので」
「じゃあ、君も麻薬捜査官志望?」
「勿論です。ホントは薬剤師の資格を取れれば良かったんですけど……」
「なんか取れない事情があったのか?」
紘彬が訊ねた。
「少しでも早く警察官になりたかったんです」
「あ、俺と同じだね」
如月が言った。
如月も早く警官になりたかった。
もっとも、如月の場合、経済的な事情で大学へは行かれなかったというのもある。
「でも、やっぱり大学で薬剤師の資格を取ってから国家公務員試験を受けた方が良かったかなって今はちょっと後悔してるんです。そうすればすぐに刑事になれましたから」
「それは俺と同じだな。俺もすぐに刑事になりたかったから国家公務員試験受けたんだ」
「一般の刑事になりたかったんですか?」
国家公務員試験を受けて入ってきたなら警部補でいるのは一年間だけである。
その後、自動的に昇進して警部になる。
警部になれば、現場の刑事ではなく、それなりに責任のある地位に就くことになる。
もっとも、紘彬の場合はキャリアから外れてるので二年たった今も昇進はしていない。
「一般の刑事? 俺、あんまり警察の仕組みとか知らないから」
紘彬はそう言ってから立花の方を向いた。
「麻薬捜査官には薬剤師の資格がなくてもなれるんだろ」
「はい」
「なくてもなれるんなら、後は気合いと根性だ」
一見勝手なことを言っているようだが紘彬自身今までずっと努力してきたことは想像に難くない。
医大に入るのも、卒業するのも、国家公務員試験に受かるのも簡単にできることではない。
ずっと努力してきた結果なのだ。
立花は笑顔で、
「はい! 頑張ります!」
と答えた。
「ところで、立花巡査、何か用があったんじゃない?」
如月が思い出したように訊ねると、
「あ! そうでした」
立花は慌てて抱えていた書類を差し出した。
「例の事件の加害者と被害者の身元の確認が出来たそうです」
紘彬は差し出された書類を受け取った。
血刀男は現場の家に住んでいた金沢裕一郎となっていた。
被害者は、裕一郎の妻康子、娘の涼子、康子の母亮子、それに遊びに来ていた武田良子とその息子の悟である。
ざっと目を通してから如月に手渡した。
「やっぱり、あの家の家族だったんですね」
如月は書類に目を通しながら言った。といっても、これは聞き込みで分かっていたことだ。
「プラス子供の友達の武田悟とその母親か。金沢一家に近しい親戚がいないのは不幸中の幸いだな。葬式で武田家の遺族に責められなくてすむからな」
昨日、紘彬の祖母や、そのほか近所の住人などから金沢家に親戚がいないと聞いていた。
「その代わり、武田家の遺族は責める相手がいなくてつらいでしょうね」
「そうだな」
「被疑者は日本刀を振り回してたんですよね?」
立花は遠慮がちに訊ねた。
露骨に好奇心を剥き出しにするのは憚られるが、それでも興味があるというところか。
「桜井さん、血刀男の検死結果が出ましたよ」
「ずいぶん早く出たな」
「仮報告ですけどね」
如月は紘彬に報告書を渡した。
紘彬は渡された報告書にじっくりと目を通した。
まだ早い時間で、紘彬と如月以外は誰も来ていなかった。
二人は血刀男が死んだと言うことが気になって早く出てきてたのだ。
別に申し合わせたわけではないのに、玄関のところで鉢合わせした。
とはいえ、まさかこんなに早く結果が出るとは思っても見なかった。
「薬物中毒? 薬物中毒の検査結果がこんなに早く出たのか?」
「今、新種のドラッグが出回ってるんですよ。遺体の状態が、その新種のドラッグで死亡した人の特徴と酷似していたので、優先的にそれを検査したようです。勿論、他の原因がないかまだ検査中だそうですけど」
「そうか」
「歌舞伎町だけで出回ってるそうです」
「よく知ってんな」
「同期のものと情報交換しあってますから」
如月は警察学校のときの友人達とメールで情報のやりとりをしていた。
「Heって言うドラッグなんですけど……」
中毒性が強く、何度も使うと脳の一部を損傷、がりがりに痩せ細り、凶暴になって暴れた後心不全で死亡するという。
「He? ヘリウムか?」
「ヘリウム?」
「元素記号だろ、ヘリウムの」
「ヘリウムは関係ないと思いますが、Heでもう何人も被害者が出てるんです」
このHeはそこらに出回ってるデザイナーズドラッグとは根本的に違うらしい。
デザイナーズドラッグというのは、麻薬などの違法薬物の分子構造を少し変えて規制をすり抜ける薬物だ。ネットなどを中心に出回っている。
如月が紘彬に説明していると、
「化学組成が従来のデザイナーズドラッグと全然違うんですよ。だから規制をすり抜けていたんです」
いつの間にか横に来ていた制服姿の婦警がHeの細かい化学組成を解説した。
紘彬は頷いていたが、如月にはさっぱり分からなかった。
女性警官はボブカットの似合う少し幼さが残る顔立ちの女性だった。
まだ未成年のように見える。
二十歳を超えたとしても一つか二つだろう。
少し頭を動かす度に、艶やかな黒髪がさらさらと揺れる。
二人は一瞬、婦警に見とれてしまった。
「……君は?」
我に返った如月が訊ねた。
「失礼しました! 立花桐子巡査です。よろしくお願いします」
立花は敬礼をした。
「桐子ちゃんか。よろしくな」
紘彬が言った。
紘彬と如月は返礼をすると、自己紹介をしてからHeのことを訊ねた。
Heはその出回り方などから、どうも国内で作られているのではないかと考えられているらしい。
「普通、デザイナーズドラッグは海外で作られるものなんです。ドラッグに関しては海外の方が技術力が高いですから」
「作れる場所も限られてくるしな」
紘彬が言った。
「そうなんですか?」
如月の問いに、
「ドラッグは作る過程で有害物質が出ますし、大量の熱も出ますから、そういうものを処理する必要がありますので」
立花が応えた。
「じゃあ、都市部では難しいね」
「そうでもない。クリーニング屋とか隠れ蓑に出来る施設がないわけじゃないからな」
「そもそもそういうものを隠すという知恵を働かせないで作ってしまう者もいますし。まぁ、そういうのは小物なので大規模な商売はしませんが」
「それにしてもよく知ってるね」
如月が立花の知識に感心しながら答えた。
同期同士で情報交換している如月の知らないことまで知っている。
「兄が麻薬捜査官ですので」
「じゃあ、君も麻薬捜査官志望?」
「勿論です。ホントは薬剤師の資格を取れれば良かったんですけど……」
「なんか取れない事情があったのか?」
紘彬が訊ねた。
「少しでも早く警察官になりたかったんです」
「あ、俺と同じだね」
如月が言った。
如月も早く警官になりたかった。
もっとも、如月の場合、経済的な事情で大学へは行かれなかったというのもある。
「でも、やっぱり大学で薬剤師の資格を取ってから国家公務員試験を受けた方が良かったかなって今はちょっと後悔してるんです。そうすればすぐに刑事になれましたから」
「それは俺と同じだな。俺もすぐに刑事になりたかったから国家公務員試験受けたんだ」
「一般の刑事になりたかったんですか?」
国家公務員試験を受けて入ってきたなら警部補でいるのは一年間だけである。
その後、自動的に昇進して警部になる。
警部になれば、現場の刑事ではなく、それなりに責任のある地位に就くことになる。
もっとも、紘彬の場合はキャリアから外れてるので二年たった今も昇進はしていない。
「一般の刑事? 俺、あんまり警察の仕組みとか知らないから」
紘彬はそう言ってから立花の方を向いた。
「麻薬捜査官には薬剤師の資格がなくてもなれるんだろ」
「はい」
「なくてもなれるんなら、後は気合いと根性だ」
一見勝手なことを言っているようだが紘彬自身今までずっと努力してきたことは想像に難くない。
医大に入るのも、卒業するのも、国家公務員試験に受かるのも簡単にできることではない。
ずっと努力してきた結果なのだ。
立花は笑顔で、
「はい! 頑張ります!」
と答えた。
「ところで、立花巡査、何か用があったんじゃない?」
如月が思い出したように訊ねると、
「あ! そうでした」
立花は慌てて抱えていた書類を差し出した。
「例の事件の加害者と被害者の身元の確認が出来たそうです」
紘彬は差し出された書類を受け取った。
血刀男は現場の家に住んでいた金沢裕一郎となっていた。
被害者は、裕一郎の妻康子、娘の涼子、康子の母亮子、それに遊びに来ていた武田良子とその息子の悟である。
ざっと目を通してから如月に手渡した。
「やっぱり、あの家の家族だったんですね」
如月は書類に目を通しながら言った。といっても、これは聞き込みで分かっていたことだ。
「プラス子供の友達の武田悟とその母親か。金沢一家に近しい親戚がいないのは不幸中の幸いだな。葬式で武田家の遺族に責められなくてすむからな」
昨日、紘彬の祖母や、そのほか近所の住人などから金沢家に親戚がいないと聞いていた。
「その代わり、武田家の遺族は責める相手がいなくてつらいでしょうね」
「そうだな」
「被疑者は日本刀を振り回してたんですよね?」
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