15 / 19
第15話 オリカ無双
しおりを挟む
「結構な数いるなあ……」
ダイチがゲンナリした様子で呟く先には、およそ三十体くらいの巨大な鳥に似た魔物がたむろしている。
この魔物はコカトリス、大きさは三メートル近くあり、巨大な鶏がワニの鱗を備えているような見た目だ。
『わたしにかかればヨユーよ! 安心しなさい!』
ダイチの近くから女の子の声が響いた。発生源はダイチの装備している黒い胸甲からだ。
「私も手伝おうか?」
お馴染みの騎竜をダイチの隣に並べているミレーニアが問いかける。冒険者ギルドが大騒ぎになりかねない魔物の量だが、その様子はお気楽な感じだ。
魔族領の村にコカトリスの群れがやってきて畑や家畜を荒らした為、村の住民達は困っていた。
しかし住民では返り討ちになるほど凶暴で強敵な魔物の為、住民達は少し離れた砦に避難した上で、退治して欲しいという依頼を城に出したのだ。
そこで今回、オリハルコンアーマーであるオリカの性能実験も兼ねて、ダイチとミレーニアは村までやって来たのである。
「オリカもこう言ってるし、やれるところまでやるさ」
騎竜から降りたダイチはコカトリスの群れに向かって歩み始める。胸甲が一瞬輝きプレートアーマーへと変化する。
黒いプレートアーマーを纏うその姿はさながら黒騎士といったところだろうか。
しかし、重そうなその鎧の見た目に反して、ダイチは軽快な足取りで進んでいく。
「危なくなったら、すぐ呼んでね」
背中越しのミレーニアの声に、振り向かず手を挙げるだけで応える。
「さあ行くぞ、オリカ!」
腰からミスリル製の剣を抜き、ダイチはオリカに声をかける。このミスリル製の剣、ミレーニアの魔剣には遠く及ばないが結構高価な代物で、金貨七十枚近くの価値があるものだ。
『まかせなさい! 魔法がきてもへっちゃらだかんね』
オリカが自信満々に応える。
コカトリスは強力な雷魔法を使うため、大勢で囲んでも手こずるような相手だ。
ダイチが近付いて来たことに一体のコカトリスが気づく。
――――バチッ
ダイチの正面数十センチくらいのところで火花が散った。
「凄いな……」
『あたりまえでしょー、こんなヘナチョコ雷じゃあ、わたしの障壁はやぶれないんだからっ』
目に見えない壁、魔法障壁が雷を止めたことに感心するダイチと、調子の出てきたオリカ。
ダイチは一番近いコカトリスの喉元に剣を突き立てる。コカトリスは暴れるものの、剣をさらに奥まで突き入れたところで動かなくなった。
剣を抜こうとしたところで、周囲の他のコカトリスから次々に雷撃が飛んでくるが、ダイチに当たる直前で火花が散るだけだ。
ダイチはコカトリスを足で抑え、突き立てた剣を抜く。
「オリカ、大丈夫か」
視線はコカトリスの群れに向けたまま、問いかけるダイチ。
『来るときにも言ったでしょ。コカトリスてーどの攻撃じゃあ、わたしには通らないんだから』
頼もしい言葉を返すオリカ。エヘンと胸をはった少女がそこにいるようだ。
「本当助かるよ」
ダイチはコカトリスの群れの中に切り込んでいく。一体を袈裟斬りに両断し、振り向きざまに別の個体の腹部を斬りつける。
しかし、勢いが足らなかったか、コカトリスが予想以上に硬かった為か腹部に食い込んだものの刃が途中で止まってしまった。
周囲の他のコカトリスはチャンスだと思ったのか、剣を抜こうとしてるダイチに一斉にたかり始めた。
「大丈夫とは聞いてたけど、あまり気分の良いものじゃないな……」
複数のコカトリスの集中攻撃に晒されているものの、口調に余裕のあるダイチ。
ダイチはオリカの防御性能に関して事前にある程度聞いていた。コカトリスの攻撃でダメージを受けることはないとのことだった。
コカトリスの嘴による攻撃は鉄板すら穿つ程の威力を持つ。これだけの数のコカトリスに集中攻撃をされたら、熊ですらミンチになるところだ。
しかし、鎧に覆われていない部分にも攻撃を受けているが、まるで平気そうなダイチ。
『わたしの障壁はムテキよ!』
調子に乗るだけの力を発揮しているオリカ。
「じゃあ、一体ずつ倒していくとするか」
攻撃を受けないとしても、コカトリスを三十体近く倒すというのは中々に骨の折れる作業だ。
林の太い木を数十本切り倒す作業は想像以上に大変なものだが、コカトリスの場合は攻撃もしてくるためいくら攻撃を受けないとしても、気を抜くわけにはいかずその労力は中々に過酷だ。
さて、頑張るかとダイチが気合を入れたところでオリカから声がかかる。
『あれ? わたしがやってもいいんだよね?』
何も問題ないよね?という様子のオリカ。
「え?」
オリカの言ってる事の意味が分からないダイチ。
『うん! いくよー!』
その瞬間、漆黒のプレートアーマーが閃き、一瞬で半径二十メートル内にいたコカトリスは全て黒い槍状のモノで串刺しになった。
黒い槍状のものは全てプレートアーマーから生えている。
「………………」
コカトリス達はもちろん何が起こったのか分からなかったはずだが、ダイチも数瞬何が起こったのか理解できなかった。
「オリカ……」
何が起こったのかは大体理解できたが、驚きと呆れの中なんとかオリカに呼びかけるダイチ。
『ざっとこんなもんよ! どう? すごいでしょ! ほめてもいいのよ?』
周囲の見える範囲のコカトリスを殲滅したため、黒い胸甲に戻ったオリカ。
その声ははしゃいでるように聞こえる。
「こういうことできるなら教えておいてくれよ…………まあでも本当に助かった。ありがとな、オリカ」
ダイチは優しく胸甲を撫でる。
『…………も、もっといっぱいなでていいのよ』
さっきまではしゃいでいた大きな声と違って、どこか照れたように小さい声のオリカ。
「そこー! あんまりイチャつかないー!」
ミレーニアが騎竜に乗ったまま近付いてきた。
剣を抜いており、どうやら逃げ出したコカトリス数体を騎乗したまま片付けて回っていたようだ。
「ミレもおつかれ、とりあえず完了だな。砦に報告に戻ろう、コカトリスの片付けは砦の兵士に頼もう」
イチャつくどうこうに関してはスルーすることにしたようだ。
「ダイチお疲れ様、それにオリカちゃんもお疲れ。しかし、さっきのヤバイね。あれを使いこなされたら私でもちょっとヤバイかも」
コカトリス複数体を瞬殺したさっきの攻撃は、ミレーニアをして凄まじい攻撃だったようだ。
ミレーニアにとってオリカは完全に女の子として「ちゃん」付けになっている。
『とーぜんよー、あー楽しかったー! また戦いにつれてきてね』
強すぎる女の子達に囲まれ、オリカには物理的にも囲まれ、ダイチは静かに溜め息をついた。
■■■
村の近くの砦には、コカトリスから避難した住民達がいる。ダイチ達は砦の兵士長に報告し、それを兵士達が避難していた住民に伝えた。
「コカトリスの退治が終わったらしいぞ」
「え、早すぎない? ちょっと前に依頼したばかりよ」
「ああ、それが魔王様直々に退治に出てくれたらしいぞ。それに滅茶苦茶強い騎士様が付き添ってたらしい」
「魔王様のいい人だったりするのかな。お会いしてみたいわねー」
その人柄か、その強さからか、住民達にも人気のある魔王様だった――。
ダイチがゲンナリした様子で呟く先には、およそ三十体くらいの巨大な鳥に似た魔物がたむろしている。
この魔物はコカトリス、大きさは三メートル近くあり、巨大な鶏がワニの鱗を備えているような見た目だ。
『わたしにかかればヨユーよ! 安心しなさい!』
ダイチの近くから女の子の声が響いた。発生源はダイチの装備している黒い胸甲からだ。
「私も手伝おうか?」
お馴染みの騎竜をダイチの隣に並べているミレーニアが問いかける。冒険者ギルドが大騒ぎになりかねない魔物の量だが、その様子はお気楽な感じだ。
魔族領の村にコカトリスの群れがやってきて畑や家畜を荒らした為、村の住民達は困っていた。
しかし住民では返り討ちになるほど凶暴で強敵な魔物の為、住民達は少し離れた砦に避難した上で、退治して欲しいという依頼を城に出したのだ。
そこで今回、オリハルコンアーマーであるオリカの性能実験も兼ねて、ダイチとミレーニアは村までやって来たのである。
「オリカもこう言ってるし、やれるところまでやるさ」
騎竜から降りたダイチはコカトリスの群れに向かって歩み始める。胸甲が一瞬輝きプレートアーマーへと変化する。
黒いプレートアーマーを纏うその姿はさながら黒騎士といったところだろうか。
しかし、重そうなその鎧の見た目に反して、ダイチは軽快な足取りで進んでいく。
「危なくなったら、すぐ呼んでね」
背中越しのミレーニアの声に、振り向かず手を挙げるだけで応える。
「さあ行くぞ、オリカ!」
腰からミスリル製の剣を抜き、ダイチはオリカに声をかける。このミスリル製の剣、ミレーニアの魔剣には遠く及ばないが結構高価な代物で、金貨七十枚近くの価値があるものだ。
『まかせなさい! 魔法がきてもへっちゃらだかんね』
オリカが自信満々に応える。
コカトリスは強力な雷魔法を使うため、大勢で囲んでも手こずるような相手だ。
ダイチが近付いて来たことに一体のコカトリスが気づく。
――――バチッ
ダイチの正面数十センチくらいのところで火花が散った。
「凄いな……」
『あたりまえでしょー、こんなヘナチョコ雷じゃあ、わたしの障壁はやぶれないんだからっ』
目に見えない壁、魔法障壁が雷を止めたことに感心するダイチと、調子の出てきたオリカ。
ダイチは一番近いコカトリスの喉元に剣を突き立てる。コカトリスは暴れるものの、剣をさらに奥まで突き入れたところで動かなくなった。
剣を抜こうとしたところで、周囲の他のコカトリスから次々に雷撃が飛んでくるが、ダイチに当たる直前で火花が散るだけだ。
ダイチはコカトリスを足で抑え、突き立てた剣を抜く。
「オリカ、大丈夫か」
視線はコカトリスの群れに向けたまま、問いかけるダイチ。
『来るときにも言ったでしょ。コカトリスてーどの攻撃じゃあ、わたしには通らないんだから』
頼もしい言葉を返すオリカ。エヘンと胸をはった少女がそこにいるようだ。
「本当助かるよ」
ダイチはコカトリスの群れの中に切り込んでいく。一体を袈裟斬りに両断し、振り向きざまに別の個体の腹部を斬りつける。
しかし、勢いが足らなかったか、コカトリスが予想以上に硬かった為か腹部に食い込んだものの刃が途中で止まってしまった。
周囲の他のコカトリスはチャンスだと思ったのか、剣を抜こうとしてるダイチに一斉にたかり始めた。
「大丈夫とは聞いてたけど、あまり気分の良いものじゃないな……」
複数のコカトリスの集中攻撃に晒されているものの、口調に余裕のあるダイチ。
ダイチはオリカの防御性能に関して事前にある程度聞いていた。コカトリスの攻撃でダメージを受けることはないとのことだった。
コカトリスの嘴による攻撃は鉄板すら穿つ程の威力を持つ。これだけの数のコカトリスに集中攻撃をされたら、熊ですらミンチになるところだ。
しかし、鎧に覆われていない部分にも攻撃を受けているが、まるで平気そうなダイチ。
『わたしの障壁はムテキよ!』
調子に乗るだけの力を発揮しているオリカ。
「じゃあ、一体ずつ倒していくとするか」
攻撃を受けないとしても、コカトリスを三十体近く倒すというのは中々に骨の折れる作業だ。
林の太い木を数十本切り倒す作業は想像以上に大変なものだが、コカトリスの場合は攻撃もしてくるためいくら攻撃を受けないとしても、気を抜くわけにはいかずその労力は中々に過酷だ。
さて、頑張るかとダイチが気合を入れたところでオリカから声がかかる。
『あれ? わたしがやってもいいんだよね?』
何も問題ないよね?という様子のオリカ。
「え?」
オリカの言ってる事の意味が分からないダイチ。
『うん! いくよー!』
その瞬間、漆黒のプレートアーマーが閃き、一瞬で半径二十メートル内にいたコカトリスは全て黒い槍状のモノで串刺しになった。
黒い槍状のものは全てプレートアーマーから生えている。
「………………」
コカトリス達はもちろん何が起こったのか分からなかったはずだが、ダイチも数瞬何が起こったのか理解できなかった。
「オリカ……」
何が起こったのかは大体理解できたが、驚きと呆れの中なんとかオリカに呼びかけるダイチ。
『ざっとこんなもんよ! どう? すごいでしょ! ほめてもいいのよ?』
周囲の見える範囲のコカトリスを殲滅したため、黒い胸甲に戻ったオリカ。
その声ははしゃいでるように聞こえる。
「こういうことできるなら教えておいてくれよ…………まあでも本当に助かった。ありがとな、オリカ」
ダイチは優しく胸甲を撫でる。
『…………も、もっといっぱいなでていいのよ』
さっきまではしゃいでいた大きな声と違って、どこか照れたように小さい声のオリカ。
「そこー! あんまりイチャつかないー!」
ミレーニアが騎竜に乗ったまま近付いてきた。
剣を抜いており、どうやら逃げ出したコカトリス数体を騎乗したまま片付けて回っていたようだ。
「ミレもおつかれ、とりあえず完了だな。砦に報告に戻ろう、コカトリスの片付けは砦の兵士に頼もう」
イチャつくどうこうに関してはスルーすることにしたようだ。
「ダイチお疲れ様、それにオリカちゃんもお疲れ。しかし、さっきのヤバイね。あれを使いこなされたら私でもちょっとヤバイかも」
コカトリス複数体を瞬殺したさっきの攻撃は、ミレーニアをして凄まじい攻撃だったようだ。
ミレーニアにとってオリカは完全に女の子として「ちゃん」付けになっている。
『とーぜんよー、あー楽しかったー! また戦いにつれてきてね』
強すぎる女の子達に囲まれ、オリカには物理的にも囲まれ、ダイチは静かに溜め息をついた。
■■■
村の近くの砦には、コカトリスから避難した住民達がいる。ダイチ達は砦の兵士長に報告し、それを兵士達が避難していた住民に伝えた。
「コカトリスの退治が終わったらしいぞ」
「え、早すぎない? ちょっと前に依頼したばかりよ」
「ああ、それが魔王様直々に退治に出てくれたらしいぞ。それに滅茶苦茶強い騎士様が付き添ってたらしい」
「魔王様のいい人だったりするのかな。お会いしてみたいわねー」
その人柄か、その強さからか、住民達にも人気のある魔王様だった――。
0
お気に入りに追加
153
あなたにおすすめの小説
幼馴染のチート竜,俺が竜騎士を目指すと伝えると何故かいちゃもんつけ始めたのだが?
モモ
ファンタジー
最下層のラトムが竜騎士になる事をチート幼馴染の竜に告げると急に彼女は急にいちゃもんをつけ始めた。しかし、後日協力してくれそうな雰囲気なのですが……
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる