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第二章
第37話「肉じゃがをカレーにリメイク!?」
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イモムシは意外にもクセに……、
……とりあえず土魔法を手に入れた。
今までに覚えた魔法は四つ。
“火魔法” “風魔法” “土魔法” “雷魔法”
この内、火、風、土魔法は四大元素魔法に属する。
雷魔法は派生魔法に分類されるらしい。
持ってない四大元素魔法はライミーが使ってた水魔法だけになった。
水魔法を使ってくる敵と戦いたいね。
ミーナに水魔法を使う魔物を教えてもらおうと思った。
「クルニャン!(さて、最下層をめざそう!)」
俺はダンジョン探索を再開した。
◇
俺の記憶が正しければ、もうすぐドラゴンのいた最下層だ……。
「クルルゥ……(なんか嫌な予感がしてきた……)」
ここに来るまで考えてなかったけど、ボス復活とか新たなボス出現とか無いよね。
この考えがフラグだったかもしれない……。
ドラゴンのいた最下層の広間まで近くというところまで来ると、重いものを引きずるような音が聞こえてきた。
ズルズルズルというその音が不安をかき立てる。
不安に思っていてもらちが明かないので、俺は広間に近づき物陰からそっと中をのぞいてみた。
「クルゥ……(何あれ……)」
広間をドラゴンだったものが徘徊していた。
肉はほぼ削げ落ちていて、骨だけの状態に近い。
大きさは以前のままなので、とてつもなく巨大だ。
俺とのサイズ感は、まるでカブトムシと象だ。
ドラゴンゾンビ、またはドラゴンスケルトンといったところだろうか。
どうしてこんなことに……。
ちゃんと火葬しなかったのがまずかったか。
ドラゴンの濃密な魔力の残滓が原因とかだろうか。
理由は分からないけど、目の前のものが現実だ。
意思と呼べるかすら分からない何かが、ドラゴンの骨を動かしている。
素材を手に入れるために戦うか、それとも放置して逃げるか。
こんなダンジョンの奥底には人も来ないし、放置しても危険はないだろう。
でも……。
「クルナー……(戦うか……)」
素材は捨てがたいし、俺はもっと強くなりたい。
そんなわけで逃げずに戦うことにした。
俺が広間に出ていくと、何かを感じ取ったのかドラゴンスケルトンがこちらを振り向いた。
「グギギギッギィー!!!」
歯ぎしりに似た音を立て、こちらへ殺意を向けてきた。
その殺意は生あるもの全てを妬むかのように、暗くよどんだものを感じさせる。
以前、リルを助ける強さを手に入れることができたのは、このドラゴンを糧にすることができたからだ。
そのドラゴンの今の姿を見て、少し悲しい気持ちになった。
以前のドラゴンはまさに自然そのものと言っていいほど、雄大で強大な存在だったからだ。
「クルニャー!(成仏させてやるからな!)」
俺はドラゴンスケルトンと対峙した。
――炎熱嵐――
火と風の魔法を合成した。
アンデッド系には火属性が効きそうだと思っての攻撃だ。
炎の竜巻が、ドラゴンスケルトンを包む。
「グギギィ!!」
「クルニャー?(効いたか?)」
俺は油断せずに、様子をうかがう。
炎が消え去ったあとには、ほとんど変わらない姿のドラゴンスケルトンがいた。
いや……、わずかに残っていたドラゴンの肉が燃え落ち、完全に骨だけの状態になった。
「ギッギッギィー!!!」
炎は全く効いていない様子で、俺に向けて骨の腕を振り下ろしてきた。
攻撃をかわそうとして――。
「ルニャ!?(なっ!?)」
かわしたつもりが、ドラゴンの一撃をもろに食らった。
俺は弾き飛ばされ、洞窟の壁に激突した。
痛っててて……。
すぐさま起き上がって体勢を整える。
攻撃を食らった理由はなんとなく分かった。
どうやら骨だけのためか、関節の動きに縛られず動かせるようだ。
かわしたと思ったら、そこから攻撃が伸びてきた。
新手の戦闘スタイルだな……。
真似したくはないけど。
それにドラゴンスケルトンは、赤竜の時に火耐性を持っていたためか、火属性の攻撃が効きづらいようだ。
「クルニャー……(どうしよ……)」
良い攻撃手段が思い浮かばない。
地道に打撃で攻撃していっても、巨大すぎて削りきるのに時間がかかりすぎる。
当初の目的の素材をボロボロにするのも、なんだかなあと思うし。
何か弱点みたいなものはあるのだろうか。
そもそも何が骨を動かしてるんだろうか。
何か霊的なもの?
それとも何か呪い的なもの?
全然わからない……。
とりあえず俺は全力をぶつけてみることにした。
“火魔法”と“風魔法”と“土魔法”を合わせようと意識を集中する。
集中といっても時間はわずか一瞬だ。
「クルル……(うーん……)」
何か足らない感じがあるんだよな。
料理の味付けをしてて、調味料が一つ足らない感じというか。
肉じゃが作ってたのに、醤油が切れてて困る感じだ。
四大元素魔法のうちの一つを持ってないからだろうか?
四つを合わせたら何か完成する予感がある。
誰か俺にせうゆを!!
というのは冗談として、どうしようかな……?
三つだけの合成でも、結構な威力が出る予感はある。
よし!
水魔法の代わりに、雷魔法を合わせよう。
名付けて、肉じゃが作ってたら醤油が無かったからカレーにしちゃったよ――だ。
“火魔法”と“風魔法”と“土魔法”を合わせ、さらに“雷魔法”をスキル合成する。
おっ!?
なかなか良さそうだぞ。
「クルニャーン!!(行くぞ!!)」
――聖光の祝福(もどき)――
複数の光り輝くレーザーが、ドラゴンスケルトンを各方向から貫く。
「グギギギィィィ!!」
ドラゴンスケルトンは眩い光に包まれた。
おそらくだが、分かったことがある。
四大元素魔法を全て合成すると光属性的な魔法になるのだろう。
今回は水魔法が無かったから完全ではないけど、それに近いものにはなった気がする。
やっぱり、アンデッドには光属性だよね。
今度の魔法は間違いなく効いてる手応えがある。
光が徐々に収まっていく――。
その時、ドラゴンスケルトンの方から、黒い光が俺に向かって飛んできた。
「クルニャ!?(何だ!?)」
あまりの速度に俺は避けきれず、黒い光を浴びてしまう。
黒い光に禍々しさを感じた。
黒い光を浴びた瞬間、黒い髑髏を幻視した気さえした。
もしかして……、完全な光属性では無かったために、完全に倒すことができなかったのか……?
やばいか!?
俺は内心あせったけど、黒い光は俺の体に吸収されてすぐに消えた。
特に痛みやダメージは無い。
気になって自己鑑定をしてステータスを確認したけど、特に変わった様子もない。
状態異常も特に無かった。
今の黒い光は、いったい何だったんだ……?
まあ、いいか……。
耐性をいくつも持ってるから、どれかで抵抗できたのかもしれない。
そんな兆候はなかったけど、そういうこともあるだろう。
気を取り直してドラゴンスケルトンの方を見ると、さっきまでの禍々しさが消えている。
不快な歯ぎしり音も、もう止んでいる。
そこにあるのはただの巨大な竜の骨だった。
ちょっとキラキラ光ってる気がするけど、竜の骨ってそういうものなのだろう。
予定外のことがいろいろあったけど、当初の目的達成だ。
やっぱりダンジョンは一筋縄では行かないと、あらためて思ったのだった。
……とりあえず土魔法を手に入れた。
今までに覚えた魔法は四つ。
“火魔法” “風魔法” “土魔法” “雷魔法”
この内、火、風、土魔法は四大元素魔法に属する。
雷魔法は派生魔法に分類されるらしい。
持ってない四大元素魔法はライミーが使ってた水魔法だけになった。
水魔法を使ってくる敵と戦いたいね。
ミーナに水魔法を使う魔物を教えてもらおうと思った。
「クルニャン!(さて、最下層をめざそう!)」
俺はダンジョン探索を再開した。
◇
俺の記憶が正しければ、もうすぐドラゴンのいた最下層だ……。
「クルルゥ……(なんか嫌な予感がしてきた……)」
ここに来るまで考えてなかったけど、ボス復活とか新たなボス出現とか無いよね。
この考えがフラグだったかもしれない……。
ドラゴンのいた最下層の広間まで近くというところまで来ると、重いものを引きずるような音が聞こえてきた。
ズルズルズルというその音が不安をかき立てる。
不安に思っていてもらちが明かないので、俺は広間に近づき物陰からそっと中をのぞいてみた。
「クルゥ……(何あれ……)」
広間をドラゴンだったものが徘徊していた。
肉はほぼ削げ落ちていて、骨だけの状態に近い。
大きさは以前のままなので、とてつもなく巨大だ。
俺とのサイズ感は、まるでカブトムシと象だ。
ドラゴンゾンビ、またはドラゴンスケルトンといったところだろうか。
どうしてこんなことに……。
ちゃんと火葬しなかったのがまずかったか。
ドラゴンの濃密な魔力の残滓が原因とかだろうか。
理由は分からないけど、目の前のものが現実だ。
意思と呼べるかすら分からない何かが、ドラゴンの骨を動かしている。
素材を手に入れるために戦うか、それとも放置して逃げるか。
こんなダンジョンの奥底には人も来ないし、放置しても危険はないだろう。
でも……。
「クルナー……(戦うか……)」
素材は捨てがたいし、俺はもっと強くなりたい。
そんなわけで逃げずに戦うことにした。
俺が広間に出ていくと、何かを感じ取ったのかドラゴンスケルトンがこちらを振り向いた。
「グギギギッギィー!!!」
歯ぎしりに似た音を立て、こちらへ殺意を向けてきた。
その殺意は生あるもの全てを妬むかのように、暗くよどんだものを感じさせる。
以前、リルを助ける強さを手に入れることができたのは、このドラゴンを糧にすることができたからだ。
そのドラゴンの今の姿を見て、少し悲しい気持ちになった。
以前のドラゴンはまさに自然そのものと言っていいほど、雄大で強大な存在だったからだ。
「クルニャー!(成仏させてやるからな!)」
俺はドラゴンスケルトンと対峙した。
――炎熱嵐――
火と風の魔法を合成した。
アンデッド系には火属性が効きそうだと思っての攻撃だ。
炎の竜巻が、ドラゴンスケルトンを包む。
「グギギィ!!」
「クルニャー?(効いたか?)」
俺は油断せずに、様子をうかがう。
炎が消え去ったあとには、ほとんど変わらない姿のドラゴンスケルトンがいた。
いや……、わずかに残っていたドラゴンの肉が燃え落ち、完全に骨だけの状態になった。
「ギッギッギィー!!!」
炎は全く効いていない様子で、俺に向けて骨の腕を振り下ろしてきた。
攻撃をかわそうとして――。
「ルニャ!?(なっ!?)」
かわしたつもりが、ドラゴンの一撃をもろに食らった。
俺は弾き飛ばされ、洞窟の壁に激突した。
痛っててて……。
すぐさま起き上がって体勢を整える。
攻撃を食らった理由はなんとなく分かった。
どうやら骨だけのためか、関節の動きに縛られず動かせるようだ。
かわしたと思ったら、そこから攻撃が伸びてきた。
新手の戦闘スタイルだな……。
真似したくはないけど。
それにドラゴンスケルトンは、赤竜の時に火耐性を持っていたためか、火属性の攻撃が効きづらいようだ。
「クルニャー……(どうしよ……)」
良い攻撃手段が思い浮かばない。
地道に打撃で攻撃していっても、巨大すぎて削りきるのに時間がかかりすぎる。
当初の目的の素材をボロボロにするのも、なんだかなあと思うし。
何か弱点みたいなものはあるのだろうか。
そもそも何が骨を動かしてるんだろうか。
何か霊的なもの?
それとも何か呪い的なもの?
全然わからない……。
とりあえず俺は全力をぶつけてみることにした。
“火魔法”と“風魔法”と“土魔法”を合わせようと意識を集中する。
集中といっても時間はわずか一瞬だ。
「クルル……(うーん……)」
何か足らない感じがあるんだよな。
料理の味付けをしてて、調味料が一つ足らない感じというか。
肉じゃが作ってたのに、醤油が切れてて困る感じだ。
四大元素魔法のうちの一つを持ってないからだろうか?
四つを合わせたら何か完成する予感がある。
誰か俺にせうゆを!!
というのは冗談として、どうしようかな……?
三つだけの合成でも、結構な威力が出る予感はある。
よし!
水魔法の代わりに、雷魔法を合わせよう。
名付けて、肉じゃが作ってたら醤油が無かったからカレーにしちゃったよ――だ。
“火魔法”と“風魔法”と“土魔法”を合わせ、さらに“雷魔法”をスキル合成する。
おっ!?
なかなか良さそうだぞ。
「クルニャーン!!(行くぞ!!)」
――聖光の祝福(もどき)――
複数の光り輝くレーザーが、ドラゴンスケルトンを各方向から貫く。
「グギギギィィィ!!」
ドラゴンスケルトンは眩い光に包まれた。
おそらくだが、分かったことがある。
四大元素魔法を全て合成すると光属性的な魔法になるのだろう。
今回は水魔法が無かったから完全ではないけど、それに近いものにはなった気がする。
やっぱり、アンデッドには光属性だよね。
今度の魔法は間違いなく効いてる手応えがある。
光が徐々に収まっていく――。
その時、ドラゴンスケルトンの方から、黒い光が俺に向かって飛んできた。
「クルニャ!?(何だ!?)」
あまりの速度に俺は避けきれず、黒い光を浴びてしまう。
黒い光に禍々しさを感じた。
黒い光を浴びた瞬間、黒い髑髏を幻視した気さえした。
もしかして……、完全な光属性では無かったために、完全に倒すことができなかったのか……?
やばいか!?
俺は内心あせったけど、黒い光は俺の体に吸収されてすぐに消えた。
特に痛みやダメージは無い。
気になって自己鑑定をしてステータスを確認したけど、特に変わった様子もない。
状態異常も特に無かった。
今の黒い光は、いったい何だったんだ……?
まあ、いいか……。
耐性をいくつも持ってるから、どれかで抵抗できたのかもしれない。
そんな兆候はなかったけど、そういうこともあるだろう。
気を取り直してドラゴンスケルトンの方を見ると、さっきまでの禍々しさが消えている。
不快な歯ぎしり音も、もう止んでいる。
そこにあるのはただの巨大な竜の骨だった。
ちょっとキラキラ光ってる気がするけど、竜の骨ってそういうものなのだろう。
予定外のことがいろいろあったけど、当初の目的達成だ。
やっぱりダンジョンは一筋縄では行かないと、あらためて思ったのだった。
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