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第一章 モフはモフを呼ぶ
第24話「スキルを合わせて、いっくにゃ~!」
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ぼたん鍋を食べてお腹いっぱいだ。
このままリルの尻尾にくるまれて眠りたいところだ。
だけど、腹ごなしに新スキルのお試しをしようと思う。
ぼたん鍋を食べてるときにゲットしてたんだよね。
「クルルゥ(すぐ戻るからね)」
リルに断りを入れる。
「あっ! シュン、おトイレだね。怖くない? ついてってあげようか?」
リルに何やら勘違いされてる……。
「ルニャン!(スキルのお試しだからね!)」
ついでに用を足すかもしれないけど。
あくまでついで、ついで……。
◇
林の中を進んでいく。
スキルの効果が分からないから、とりあえず野営地からは離れよう。
巨大イノシシを食べて手に入ったスキルは“猛進”だった。
とりあえず自己鑑定で詳しく鑑定したところ、「体力と魔力を合わせた力で突き進む」だった。
その説明を見て嫌な予感がした。
この前の“飛行”での失敗は記憶に新しい。
巨大イノシシの体力と魔力はどれくらいだったのだろうか。
間違いなく俺の体力と魔力の合計値の方が高いはず。
そんなわけで近くに人がいないところで試してみようと思う。
林の中を進んでいると、嫌な感じの気配を感じた。
位置的には隊長っぽいオークがいたところだ。
様子を見に行ってみよう。
近づくにつれて気配が色濃くなっていく。
討伐軍の人が数人いて、そこに何かが近づいてる……?
ちょっと急ごう。
あと少しで到着するというところで、正面から猫が飛び出してきた。
「ニャッ!(あ! ボス!!)」
「クルル?(ボス?)」
猫がこっちに向かって呼びかけてきた。
つい反射的に後ろを振り返ったけど、もちろん誰もいない。
「ニャー(この前街で会った時に、元ボスの近くにいたうちの一匹っす)」
目の前の猫が身ぶり手ぶりで伝えようとしてくれる。
「クルゥ……(街で会った猫といえば、あの愉快な仲間たちしか……)」
あれは怖かった……。
キャサリンには身の危険を感じたよ。
あれは危険度Aランクだった。
俺の中では無かったことにしてた。
「ニャー(何すか……、ゆかいなって……。それよりボスを探してたっす! ボスが街の外に向かったのを見たやつがいたっす)」
「ルニャ?(ボスって? キャサリンがボスって呼ばれてたじゃん??)」
「ニャ、ニャー(キャサリンって? とりあえず、元ボスからの命令でボスが今のボスっす!)」
あーそういえば、キャサリンって俺が勝手に呼んでるだけだった。
キャサリンが俺のことを勝手に新しいボスと言ってるってこと?
「クルニャー(俺はボスじゃないし、今ちょっと急いでるんだよ!)」
ややこしいことになりそうなので逃げだすことにした。
それにやばい気配があるから、急がないといけないのは本当だしね。
「ニャー(そういえば人の集まりに、強そうな気配が近づいてたっす)」
「クルル?(ところで君は何してたの?)」
「ニャー(ボスを探しに来たっす。ボスが倒したやつらからボスの匂いが少ししてたから、周囲の様子を見てたっす)」
街の外に出たと知って、ここまで探しにきたってことか。
それって実は結構すごいんじゃない?
それより……、
何? 俺って臭うの??
ちょっとショックなんだけど……。
今はショック受けてる場合じゃなかった。
「クルルゥ……(そしたら、人が集まって来たと……)」
軍の人たちは、野営地の周囲を警戒しててオークの死体を発見したんだろう。
「ニニャー(そうっす。あ、なんかむかつく奴がいたからスプレーしてやったっす)」
猫の言うスプレーって……。
「クルニャ?(そいつに向かっておしっこかけたってこと?)」
「ニャー(そうっす! 『愛にはモフで応え、悪にはひっかけろ!』っていう言葉が俺らにはあるっす)」
何そのスローガン……。
その「ひっかけろ」て元々の意味は「砂をひっかけろ」だったんじゃないのかな。
「クルニャ(分かったよ……。街に戻ったらキャサ……元ボス?に会いに行くよ)」
全く気が乗らないけど……。
行く先々を追い回されたら、落ち着かないからね。
とりあえず先送り。
「ニャーン(了解っす! じゃあ街で待ってるっすね!)」
「クルニャ(おう、またな。)」
俺は気を取り直して、嫌な気配がするところに向かった。
◇
とりあえず飛び出してみたものの……。
「クルルゥ?(オークジェネラルかな?)」
目の前には、今までのオークとは一線を画する存在。
一目でオークの上位種と理解った。
背後では、騎士団長のおっさんが険しい顔をしている。
少し離れたところには、ヴァレミーだっけ?攻撃を食らったらしく満身創痍だ。
そこはかとなくヴァレミーの方から漂う臭いで、さっきの猫の言葉を理解した。
この雰囲気なら、戦いの邪魔をしたとか言われないだろう。
目前の敵に集中しよう。
「シュン……か?」
「クルニャーン!(こいつは任せて!)」
名前を呼ばれて少し驚いた。
見た目は猫だし、リルの従魔っていうのが皆の認識だと思ってた。
オークジェネラルは俺が倒すよ!
「グゥ! グガァァァアアア!!」
オークジェネラルが大剣を振り下ろしてきた。
なかなかの威力だけど、そんなの当たらないよ。
かわしざまに攻撃を加える。
「クルニャ!(くらえ風刃!)」
猫パンチ連打の要領で風刃を連発した。
風刃の斬撃がオークジェネラルに吸い込まれる。
「クルル(やったか!)」
ところが、オークジェネラルの体を揺らしただけで、あまり効いてる感じがしない。
硬いなこいつ……。
「グゴゴガァァァ!!」
俺の攻撃にいらついたのか、オークジェネラルは連続で剣を振ってくる。
隊長っぽかったオークよりは、確かに強い……。
けど……、以前戦ったことのあるドラゴンの爪撃に比べたら、威力もスピードも遥かに劣っている。
オークジェネラルの連撃が終わったところで、間合いが開いた。
さて、そろそろ決着をつけようか。
俺は竜鱗の右手を構える。
その時、オークジェネラルが大きく咆哮した。
「グゥゥゥ……ゴァァアア!!」
なっ!? これは!?
毒のあるものを食べた時に近い感覚。
状態異常の耐性を持っているのに、その状態異常の攻撃を受けた感じだ。
俺の二つの耐性が反応している!
この咆哮は、精神攻撃と混乱攻撃が付加されているようだ。
精神攻撃は完全に抵抗できた。
「クルルゥ……(ミーナさん、ありがとう……)」
ふとミーナさんの顔と……、あの料理が浮かびそうになったけど……、頭を振って料理の方は振り払った。
混乱攻撃は完全にレジストできていないようで、少し頭が混乱している。
多分、自己鑑定したら“混乱(小)”とかがついてると思う。
酔っぱらっている感覚に近いだろうか。
なんとか戦えなくもない、といった感じだ。
まあ酔拳とかあるしね……。
いけるいける! 凄くイケる気がしてきたにゃ~!
な~んか気持ちよくなってきたもんね~!
「クルクルニャ~(そ、そうだ! そういえばスキルのお試しをしようと思ってたんだった!)」
ぶっつけ本番は危ない? そんなわけないにゃ~!。
「クルクルクルン……(右腕をオークジェネラルに向けて……)」
ちょっと目が回ってる気もするけど、気にしない気にしない!
さ~て、“猛進”いってみようか~!
あ、いいこと思いついたにゃ~!!
“猛進”と同時に“飛行”も使っちゃうもんね~。
さらにさらにさらに~! “風刃”も使っちゃおうかな~!
――この時の俺はどうかしていたと思う――
“猛進”と“飛行”と“風刃”の同時発動。
いっくにゃ~~~!!
「クルクルニャー!!!(――空竜猛進!!)」
………………
…………
……
自分の体が爆発したかと思った……。
オークジェネラルの上半身を突き抜け、さらにその先にあった大木の上部をくり抜き……。
俺は空高くに打ち上げられた……。
今いる場所は、少なくとも高度200メートル以上はあると思う。
あー、街が小さく見えるなあ。
一気に酔いがさめるとは、正にこのことだろう。
どうやらスキルを同時発動したことで、スキル合成的なことが起こったのだろう……。
猫ミサイルとなり、すさまじい勢いでぶっ飛んだ。
一瞬の間に、こんなはるか上空に打ち上げられるとは……。
「クルナー……(スキルが合成できることを初めて知ったよ……)」
混乱した勢いで気づいたのは、なんかアレだけど……。
これは、可能性が無限にふくらむのではなかろうか。
ちょっと前向きに考えてみる。
もしかしたらあの夢の合成魔法、『メド〇ーア』だって使えるようになるかもしれない!
……実はそんなふうに夢を膨らませていたのは現実逃避のためだ。
俺は今、高度200メートルから落下中だ。
落ちる速度もグングン上昇していく。
凄い勢いで近づいてくる地面。
「クルニャー……(いくら猫が高いところからの着地が上手いからって……)」
限度ってものがあると思う。
この高さでも大きな怪我をしない自信はあるけど……。
落下が怖くないかどうかは別だと思う……。
でもとりあえず、オークジェネラルを倒せたっぽいしよしとするか。
結構強かったなあ……。
オークキングはどれくらいの強さなのだろうか……。
ボルテックスチャージはオークキングに効くかな……?
落下しながらも俺は…………、
“空竜猛進”をまた使って、もう一度空に打ち上げられる覚悟をしたのだった――――。
このままリルの尻尾にくるまれて眠りたいところだ。
だけど、腹ごなしに新スキルのお試しをしようと思う。
ぼたん鍋を食べてるときにゲットしてたんだよね。
「クルルゥ(すぐ戻るからね)」
リルに断りを入れる。
「あっ! シュン、おトイレだね。怖くない? ついてってあげようか?」
リルに何やら勘違いされてる……。
「ルニャン!(スキルのお試しだからね!)」
ついでに用を足すかもしれないけど。
あくまでついで、ついで……。
◇
林の中を進んでいく。
スキルの効果が分からないから、とりあえず野営地からは離れよう。
巨大イノシシを食べて手に入ったスキルは“猛進”だった。
とりあえず自己鑑定で詳しく鑑定したところ、「体力と魔力を合わせた力で突き進む」だった。
その説明を見て嫌な予感がした。
この前の“飛行”での失敗は記憶に新しい。
巨大イノシシの体力と魔力はどれくらいだったのだろうか。
間違いなく俺の体力と魔力の合計値の方が高いはず。
そんなわけで近くに人がいないところで試してみようと思う。
林の中を進んでいると、嫌な感じの気配を感じた。
位置的には隊長っぽいオークがいたところだ。
様子を見に行ってみよう。
近づくにつれて気配が色濃くなっていく。
討伐軍の人が数人いて、そこに何かが近づいてる……?
ちょっと急ごう。
あと少しで到着するというところで、正面から猫が飛び出してきた。
「ニャッ!(あ! ボス!!)」
「クルル?(ボス?)」
猫がこっちに向かって呼びかけてきた。
つい反射的に後ろを振り返ったけど、もちろん誰もいない。
「ニャー(この前街で会った時に、元ボスの近くにいたうちの一匹っす)」
目の前の猫が身ぶり手ぶりで伝えようとしてくれる。
「クルゥ……(街で会った猫といえば、あの愉快な仲間たちしか……)」
あれは怖かった……。
キャサリンには身の危険を感じたよ。
あれは危険度Aランクだった。
俺の中では無かったことにしてた。
「ニャー(何すか……、ゆかいなって……。それよりボスを探してたっす! ボスが街の外に向かったのを見たやつがいたっす)」
「ルニャ?(ボスって? キャサリンがボスって呼ばれてたじゃん??)」
「ニャ、ニャー(キャサリンって? とりあえず、元ボスからの命令でボスが今のボスっす!)」
あーそういえば、キャサリンって俺が勝手に呼んでるだけだった。
キャサリンが俺のことを勝手に新しいボスと言ってるってこと?
「クルニャー(俺はボスじゃないし、今ちょっと急いでるんだよ!)」
ややこしいことになりそうなので逃げだすことにした。
それにやばい気配があるから、急がないといけないのは本当だしね。
「ニャー(そういえば人の集まりに、強そうな気配が近づいてたっす)」
「クルル?(ところで君は何してたの?)」
「ニャー(ボスを探しに来たっす。ボスが倒したやつらからボスの匂いが少ししてたから、周囲の様子を見てたっす)」
街の外に出たと知って、ここまで探しにきたってことか。
それって実は結構すごいんじゃない?
それより……、
何? 俺って臭うの??
ちょっとショックなんだけど……。
今はショック受けてる場合じゃなかった。
「クルルゥ……(そしたら、人が集まって来たと……)」
軍の人たちは、野営地の周囲を警戒しててオークの死体を発見したんだろう。
「ニニャー(そうっす。あ、なんかむかつく奴がいたからスプレーしてやったっす)」
猫の言うスプレーって……。
「クルニャ?(そいつに向かっておしっこかけたってこと?)」
「ニャー(そうっす! 『愛にはモフで応え、悪にはひっかけろ!』っていう言葉が俺らにはあるっす)」
何そのスローガン……。
その「ひっかけろ」て元々の意味は「砂をひっかけろ」だったんじゃないのかな。
「クルニャ(分かったよ……。街に戻ったらキャサ……元ボス?に会いに行くよ)」
全く気が乗らないけど……。
行く先々を追い回されたら、落ち着かないからね。
とりあえず先送り。
「ニャーン(了解っす! じゃあ街で待ってるっすね!)」
「クルニャ(おう、またな。)」
俺は気を取り直して、嫌な気配がするところに向かった。
◇
とりあえず飛び出してみたものの……。
「クルルゥ?(オークジェネラルかな?)」
目の前には、今までのオークとは一線を画する存在。
一目でオークの上位種と理解った。
背後では、騎士団長のおっさんが険しい顔をしている。
少し離れたところには、ヴァレミーだっけ?攻撃を食らったらしく満身創痍だ。
そこはかとなくヴァレミーの方から漂う臭いで、さっきの猫の言葉を理解した。
この雰囲気なら、戦いの邪魔をしたとか言われないだろう。
目前の敵に集中しよう。
「シュン……か?」
「クルニャーン!(こいつは任せて!)」
名前を呼ばれて少し驚いた。
見た目は猫だし、リルの従魔っていうのが皆の認識だと思ってた。
オークジェネラルは俺が倒すよ!
「グゥ! グガァァァアアア!!」
オークジェネラルが大剣を振り下ろしてきた。
なかなかの威力だけど、そんなの当たらないよ。
かわしざまに攻撃を加える。
「クルニャ!(くらえ風刃!)」
猫パンチ連打の要領で風刃を連発した。
風刃の斬撃がオークジェネラルに吸い込まれる。
「クルル(やったか!)」
ところが、オークジェネラルの体を揺らしただけで、あまり効いてる感じがしない。
硬いなこいつ……。
「グゴゴガァァァ!!」
俺の攻撃にいらついたのか、オークジェネラルは連続で剣を振ってくる。
隊長っぽかったオークよりは、確かに強い……。
けど……、以前戦ったことのあるドラゴンの爪撃に比べたら、威力もスピードも遥かに劣っている。
オークジェネラルの連撃が終わったところで、間合いが開いた。
さて、そろそろ決着をつけようか。
俺は竜鱗の右手を構える。
その時、オークジェネラルが大きく咆哮した。
「グゥゥゥ……ゴァァアア!!」
なっ!? これは!?
毒のあるものを食べた時に近い感覚。
状態異常の耐性を持っているのに、その状態異常の攻撃を受けた感じだ。
俺の二つの耐性が反応している!
この咆哮は、精神攻撃と混乱攻撃が付加されているようだ。
精神攻撃は完全に抵抗できた。
「クルルゥ……(ミーナさん、ありがとう……)」
ふとミーナさんの顔と……、あの料理が浮かびそうになったけど……、頭を振って料理の方は振り払った。
混乱攻撃は完全にレジストできていないようで、少し頭が混乱している。
多分、自己鑑定したら“混乱(小)”とかがついてると思う。
酔っぱらっている感覚に近いだろうか。
なんとか戦えなくもない、といった感じだ。
まあ酔拳とかあるしね……。
いけるいける! 凄くイケる気がしてきたにゃ~!
な~んか気持ちよくなってきたもんね~!
「クルクルニャ~(そ、そうだ! そういえばスキルのお試しをしようと思ってたんだった!)」
ぶっつけ本番は危ない? そんなわけないにゃ~!。
「クルクルクルン……(右腕をオークジェネラルに向けて……)」
ちょっと目が回ってる気もするけど、気にしない気にしない!
さ~て、“猛進”いってみようか~!
あ、いいこと思いついたにゃ~!!
“猛進”と同時に“飛行”も使っちゃうもんね~。
さらにさらにさらに~! “風刃”も使っちゃおうかな~!
――この時の俺はどうかしていたと思う――
“猛進”と“飛行”と“風刃”の同時発動。
いっくにゃ~~~!!
「クルクルニャー!!!(――空竜猛進!!)」
………………
…………
……
自分の体が爆発したかと思った……。
オークジェネラルの上半身を突き抜け、さらにその先にあった大木の上部をくり抜き……。
俺は空高くに打ち上げられた……。
今いる場所は、少なくとも高度200メートル以上はあると思う。
あー、街が小さく見えるなあ。
一気に酔いがさめるとは、正にこのことだろう。
どうやらスキルを同時発動したことで、スキル合成的なことが起こったのだろう……。
猫ミサイルとなり、すさまじい勢いでぶっ飛んだ。
一瞬の間に、こんなはるか上空に打ち上げられるとは……。
「クルナー……(スキルが合成できることを初めて知ったよ……)」
混乱した勢いで気づいたのは、なんかアレだけど……。
これは、可能性が無限にふくらむのではなかろうか。
ちょっと前向きに考えてみる。
もしかしたらあの夢の合成魔法、『メド〇ーア』だって使えるようになるかもしれない!
……実はそんなふうに夢を膨らませていたのは現実逃避のためだ。
俺は今、高度200メートルから落下中だ。
落ちる速度もグングン上昇していく。
凄い勢いで近づいてくる地面。
「クルニャー……(いくら猫が高いところからの着地が上手いからって……)」
限度ってものがあると思う。
この高さでも大きな怪我をしない自信はあるけど……。
落下が怖くないかどうかは別だと思う……。
でもとりあえず、オークジェネラルを倒せたっぽいしよしとするか。
結構強かったなあ……。
オークキングはどれくらいの強さなのだろうか……。
ボルテックスチャージはオークキングに効くかな……?
落下しながらも俺は…………、
“空竜猛進”をまた使って、もう一度空に打ち上げられる覚悟をしたのだった――――。
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