11 / 13
ドラゴン
しおりを挟む
中から産まれてきたのは大きな紅色のドラゴンだった。ドラゴンはその大きな尻尾を俺達騎士に向けて振り翳した。
そして俺達騎士達はその巨大な尻尾で弾き飛ばされ、地下に居たはずなのにいつの間にが地上に居た。
「がはっ!!!」
「ぐうっ!!」
その一振りの勢いは鍛えていた騎士達をあっさりとダメージを与えてくる。
俺達の拘束から逃れたキャスはドラゴンに乗ってこちらを見て嘲笑っていた。
「あ、あのやろぉ…唐突にドラゴン出しやがって…そんなフラグ立ててなかっただろうが…!」
今まで小物感出していたのはなんなんだ。
いや、その小物に振り回されていたのは誰だとかは今は言わなくていい。
「とにかくあのドラゴンをなんとかしないと、街に被害が出る可能性がある。」
「あぁ、そうだな…」
結局キャスは何を企んでるのかはわからないが、少なくとも絶対ろくなことにならないとだけはわかる。俺達は剣を構える。
「まずはあのドラゴンに生えている翼を切り落とした方が良さそうだな。」
ドラゴンの背中には大きな翼が生えていた。しかしまだ未発達なのか飛ぶ気配はない。だがおそらく魔術の影響で飛ぶ可能性が高い。
「よしいくぞ!」
ドラゴンに向かって俺達は走り出す。しかしドラゴンは尻尾を振るい他の騎士達を投げ飛ばしていく。
今は仲間を気にかける余裕がない。多少気にかけるがそのままドラゴンの元まで辿り着くと、鱗を掴んで上に上がった。
上の方でキャスが俺達を見て顔を青ざめていた。
「おいキャス!まじでいい加減にしろ!どんだけ人に迷惑かければ!!」
「ライアン落ち着け…うわぁっ!」
ドラゴンは抵抗として身体をブンブンと振り回していく。
するとシリウスがキャスと共に地面に墜落してしまったのだ。
「シリウス!!」
慌て下を見るとキャスを下敷きにしてシリウスは倒れていた。
「オレは大丈夫だっ、ライアン!頼むっ!」
「わかった!!」
辛うじてドラゴンの上に止まる事が出来た俺は何とか落ちないようにバランスを取りながらドラゴンの翼を切り落とした。
「グァァァァァァァァア!!!!」
「よしっ!翼を切り落とせたぞ!」
「よくやったライアン!」
するとドラゴンは翼を切り落とせた怒りでなのかさっき以上に身体を振り回し始めたのだ。何とか必死に落ちないようしがみついたがその勢いは強い。そして振り落とされてしまった。
「ぐぁっ!!」
地面に衝突にしてしまい身体が動かない。ドラゴンは俺に怒りの表情を向けて爪を振り落とそうとした真っ最中だった。
抵抗するにも剣を持つ力が入らない、逃げる足にも力が入らない。絶対絶滅だと思わず目を閉じてしまう。
ガツン
その音共に目を開けると、そこにはドラゴンの爪を剣で受け止めていたシリウスが居た。
「シリウス!!」
シリウスはドラゴンの爪を弾き返していく。
「ライアンには手を出させないっ!」
そう言うとシリウスは次の攻撃を避けた後、再びドラゴンの方に向って物凄い勢いで飛びかかっていく。ドラゴンの攻撃を避けながら近づくとそのままタイミングを見て、シリウスは自身の剣でドラゴンの心臓部分を貫いた。
「グァァァァァァァア!!」
ドラゴンは青色の血を流した後、ガラスが割れたように身体にヒビが入り、そのまま砂になって消えてしまった。
「はぁ…はぁ…」
「シリウス!!」
倒れそうになったシリウスを俺は急いで近づき、そして支えた。
「ははっ…これで少しは見直してくれたか…?」
ふてぶてしい笑みでシリウスは俺を見てきた。
「そんなの…見直すもなにも、お前が強いってのは知っていた…!シリウス…無事で良かった…」
俺は思わずシリウスをぎゅっと抱きしめた。
そして俺達騎士達はその巨大な尻尾で弾き飛ばされ、地下に居たはずなのにいつの間にが地上に居た。
「がはっ!!!」
「ぐうっ!!」
その一振りの勢いは鍛えていた騎士達をあっさりとダメージを与えてくる。
俺達の拘束から逃れたキャスはドラゴンに乗ってこちらを見て嘲笑っていた。
「あ、あのやろぉ…唐突にドラゴン出しやがって…そんなフラグ立ててなかっただろうが…!」
今まで小物感出していたのはなんなんだ。
いや、その小物に振り回されていたのは誰だとかは今は言わなくていい。
「とにかくあのドラゴンをなんとかしないと、街に被害が出る可能性がある。」
「あぁ、そうだな…」
結局キャスは何を企んでるのかはわからないが、少なくとも絶対ろくなことにならないとだけはわかる。俺達は剣を構える。
「まずはあのドラゴンに生えている翼を切り落とした方が良さそうだな。」
ドラゴンの背中には大きな翼が生えていた。しかしまだ未発達なのか飛ぶ気配はない。だがおそらく魔術の影響で飛ぶ可能性が高い。
「よしいくぞ!」
ドラゴンに向かって俺達は走り出す。しかしドラゴンは尻尾を振るい他の騎士達を投げ飛ばしていく。
今は仲間を気にかける余裕がない。多少気にかけるがそのままドラゴンの元まで辿り着くと、鱗を掴んで上に上がった。
上の方でキャスが俺達を見て顔を青ざめていた。
「おいキャス!まじでいい加減にしろ!どんだけ人に迷惑かければ!!」
「ライアン落ち着け…うわぁっ!」
ドラゴンは抵抗として身体をブンブンと振り回していく。
するとシリウスがキャスと共に地面に墜落してしまったのだ。
「シリウス!!」
慌て下を見るとキャスを下敷きにしてシリウスは倒れていた。
「オレは大丈夫だっ、ライアン!頼むっ!」
「わかった!!」
辛うじてドラゴンの上に止まる事が出来た俺は何とか落ちないようにバランスを取りながらドラゴンの翼を切り落とした。
「グァァァァァァァァア!!!!」
「よしっ!翼を切り落とせたぞ!」
「よくやったライアン!」
するとドラゴンは翼を切り落とせた怒りでなのかさっき以上に身体を振り回し始めたのだ。何とか必死に落ちないようしがみついたがその勢いは強い。そして振り落とされてしまった。
「ぐぁっ!!」
地面に衝突にしてしまい身体が動かない。ドラゴンは俺に怒りの表情を向けて爪を振り落とそうとした真っ最中だった。
抵抗するにも剣を持つ力が入らない、逃げる足にも力が入らない。絶対絶滅だと思わず目を閉じてしまう。
ガツン
その音共に目を開けると、そこにはドラゴンの爪を剣で受け止めていたシリウスが居た。
「シリウス!!」
シリウスはドラゴンの爪を弾き返していく。
「ライアンには手を出させないっ!」
そう言うとシリウスは次の攻撃を避けた後、再びドラゴンの方に向って物凄い勢いで飛びかかっていく。ドラゴンの攻撃を避けながら近づくとそのままタイミングを見て、シリウスは自身の剣でドラゴンの心臓部分を貫いた。
「グァァァァァァァア!!」
ドラゴンは青色の血を流した後、ガラスが割れたように身体にヒビが入り、そのまま砂になって消えてしまった。
「はぁ…はぁ…」
「シリウス!!」
倒れそうになったシリウスを俺は急いで近づき、そして支えた。
「ははっ…これで少しは見直してくれたか…?」
ふてぶてしい笑みでシリウスは俺を見てきた。
「そんなの…見直すもなにも、お前が強いってのは知っていた…!シリウス…無事で良かった…」
俺は思わずシリウスをぎゅっと抱きしめた。
2
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
浮気をしたら、わんこ系彼氏に腹の中を散々洗われた話。
丹砂 (あかさ)
BL
ストーリーなしです!
エロ特化の短編としてお読み下さい…。
大切な事なのでもう一度。
エロ特化です!
****************************************
『腸内洗浄』『玩具責め』『お仕置き』
性欲に忠実でモラルが低い恋人に、浮気のお仕置きをするお話しです。
キャプションで危ないな、と思った方はそっと見なかった事にして下さい…。
潜入捜査でマフィアのドンの愛人になったのに、正体バレて溺愛監禁された話
あかさたな!
BL
潜入捜査官のユウジは
マフィアのボスの愛人まで潜入していた。
だがある日、それがボスにバレて、
執着監禁されちゃって、
幸せになっちゃう話
少し歪んだ愛だが、ルカという歳下に
メロメロに溺愛されちゃう。
そんなハッピー寄りなティーストです!
▶︎潜入捜査とかスパイとか設定がかなりゆるふわですが、
雰囲気だけ楽しんでいただけると幸いです!
_____
▶︎タイトルそのうち変えます
2022/05/16変更!
拘束(仮題名)→ 潜入捜査でマフィアのドンの愛人になったのに、正体バレて溺愛監禁された話
▶︎毎日18時更新頑張ります!一万字前後のお話に収める予定です
2022/05/24の更新は1日お休みします。すみません。
▶︎▶︎r18表現が含まれます※ ◀︎◀︎
_____
珍しい魔物に孕まされた男の子が培養槽で出産までお世話される話
楢山コウ
BL
目が覚めると、少年ダリオは培養槽の中にいた。研究者達の話によると、魔物の子を孕んだらしい。
立派なママになるまで、培養槽でお世話されることに。
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた
キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。
人外✕人間
♡喘ぎな分、いつもより過激です。
以下注意
♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり
2024/01/31追記
本作品はキルキのオリジナル小説です。
召喚された美人サラリーマンは性欲悪魔兄弟達にイカされる
KUMA
BL
朱刃音碧(あかばねあおい)30歳。
ある有名な大人の玩具の開発部門で、働くサラリーマン。
ある日暇をモテ余す悪魔達に、逆召喚され混乱する余裕もなく悪魔達にセックスされる。
性欲悪魔(8人攻め)×人間
エロいリーマンに悪魔達は釘付け…『お前は俺達のもの。』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる