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3巻
3-1
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「では、補償についてはそのように」
フォンクランク国ヴォレット姫とガゼッタ国王シンハの非公式極秘会談から暫くたったある日。ブルガーデンの女王リシャレウスと、フォンクランクの王エスヴォブスによる公式会談が、ディアノース砦にて行われていた。
会談ではまずギアホーク砦事件の犠牲者遺族への補償について話し合われ、イザップナー元最高指導官の私財を処分してブルガーデン側から全遺族に賠償金が支払われる事となった。
ちなみにこの会談の前に、ブルガーデン側がイザップナーの私財を確認したところ、何者かによって半分程持ち出されていた事が明らかになった。恐らくは、内乱騒ぎのあった日から行方不明となっている『火の団』を中心とした精鋭団員達の仕業であろうと見られていた。私財の一部と共に消えた団員達、すなわちイザップナー派残党の動きは今後も気に掛かるところであるが、幸いにも、残されていた宝石や貴金属類でも何とか賠償金の額は満たせそうであった。
ギアホーク砦の件は一旦決着とし、両国にとって当面の脅威となりうるガゼッタ国についての話題に移る。最近フォンクランク領内で起きている無技の村襲撃事件について、エスヴォブス王はガゼッタの関与があるか否かとリシャレウスに問い掛け、反応を窺う。
「私は、無いと見ています」
「それは、貴女が彼の王の人となりを知った上での判断、と考えてよろしいかな?」
「そう捉えて頂いて結構ですわ」
「ふむ……」
明らかにしてはいないが、闇神隊・田神悠介達の動きやシンハが街に来ていた事などを、エスヴォブス王は把握している。
悠介が本物の『邪神』であるらしい事も、ゼシャールドが神器の製作依頼をした辺りで知った。これは王の側近達も知らない。ちなみに、情報源は自称森の民だったりする。
「少し、踏み込んだ話をしてよろしいかな」
そう言って人払いをしたエスヴォブス王は、ガゼッタの王とリシャレウス女王との個人的な繋がりについて訊ねた。
「貴女はガゼッタ、そしてシンハ王とどう向き合うつもりでいるのか、真意をお聞かせ願いたい」
「シンハの事、ですか……」
多少逡巡しながらも、リシャレウスはシンハに対する自身の気持ちを語り始める。
「シンハは……いえ、ガゼッタの王は、古の亡霊に取り憑かれているのです」
無技の民である白族と神技人とが表裏一体で繁栄と衰退を繰り返す事。それが、カルツィオの営みであり、正しい歴史の流れだと伝える白族の教えに、シンハは縛られているのだと、リシャレウスは語る。
彼女は亡き父王が掲げていた共存共栄の理想実現をもって、無技の民を、シンハをこの呪縛から解放したいと願っている事を明かした。
「これはまた……ガゼッタと白族について随分お詳しいようだ」
シンハ王が抱える信条や、白族の言い伝えなど、ガゼッタの内情にかなり突っ込んだ内容に、少々面食らった様子のエスヴォブス王。
これまで無技人の王国に関しては、無技の戦士が存在する事から、実在はしているようだが実態は全く不明、という噂の域を超えないものであった。
それが明らかになったのは先日、シンハ王が無技の軍団を率いて戦場に現れた時だ。これによって初めて白族帝国の末裔という存在が世間に示され、知れ渡る事になったのだ。
「私は幼少の頃、短い期間ですが白族の里に住んでいた時期がありましたから」
実はブルガーデンの王族であるトゥール一族は、二千年前に白族帝国が滅亡する以前から白族と共に暮らし、共栄を望んでいた神技人(当時は色付きと呼ばれていた)達の一勢力の末裔でもある。
彼等は追放された白族と一緒に帝国南西の山岳地帯へ逃れたり、あるいはそれとは別行動でトレントリエッタの森を抜け、湖を渡って現在のノスセンテス勢力下から脱出して何とか生き延び、その思想を後世へと伝えて来たのである。
リシャレウスが掲げる共存共栄の理想も、古の時代よりトゥール一族に受け継がれて来た、ある邪神が提唱した理念でもあったという。
「古の、邪神……」
「そうです。これは、四大神信仰の否定にも繋がる話ですが――」
そう前置きして、ブルガーデン女王から語られるガゼッタと邪神、そして四大神に纏わる秘密の一端。リシャレウスは幼少時代、父王や先代ガゼッタ王と共に過ごした白族の里で、四大神信仰の発祥に関する秘密を知った。
神技人国家としての体裁の為に四大神の概念こそ使っているが、リシャレウス自身、本当はそんなモノはまやかしだという認識である。
「……それは」
「四大神信仰は、かつてカルツィオに降臨した邪神『ヴィ・ザード』の没後、時の権力者達の手によって捏造された信仰なのです」
◇◇◇
ディアノース砦で、リシャレウス女王とエスヴォブス王がこの世界の常識を引っくり返し兼ねないような話をしている頃。サンクアディエットの中民区にある、悠介の部下ソルザックの店で、この世界の工業面に多大な影響を与えるであろう一つの発明品が生まれていた。
「まだ二段階の変速しか実現出来ませんでしたが……」
「最初はこんな感じで十分じゃないかな、徐々に出力とか規模を大きくしていこう」
以前から取り組んでいた試作ギアボックスの完成。悠介の『カスタマイズ・クリエート』能力により、歯車や軸などの磨耗を抑え、潤滑油も改良した静音仕様。
それを、カスタマイズのコピーで丸々複製する。片方はソルザックに残してさらなる研究を続けさせ、もう片方は悠介が持って帰って乗り物に組み込むなど実用化の研究を進める。そうして問題点を洗い出し、改善していくのだ。
「それじゃ、また今月末にでも」
「ええ、乗り物に使った研究結果も心待ちにしていますよ」
宮殿の自室に帰ってきた悠介は、何か適当なモノはないかと部屋の中を物色する。試作ギアボックスは、およそ四十センチ角の箱型から軸が一本突き出ている形だ。モーターを中心に、何重にも歯車を噛み合わせて回転力を強めており、回転速度はイマイチだったが、その分パワーは増しているようだった。
「ん……とりあえず、これにでも取り付けてみるか」
手頃な『乗り物』を見つけた悠介は、試作ギアボックスを組み込むためにカスタマイズメニューを開き、弄り始めた。
「ユースケ! 何か面白いモノは出来たか」
悠介がソルザックの店から帰ったと聞いて部屋にやって来たヴォレットは、扉を開けたところで思わず足を止めた。
ソファーに腰掛けた悠介が、その体勢のままスーッと目の前を横切っていく。悠介はソファーの足にギアボックスと車輪を取り付けて、『動力付きソファー』を試作し、自走実験を行っていた。
「わはははっ、なんじゃそれはー!」
動くソファーに大喜びのヴォレットは、『わらわにも座らせろ』と悠介の膝に飛び乗る。
「おいおい、って……これでも動けるのか、パワーは問題ないな」
「スン! お前も来い」
「えっ!」
「え?」
ヴォレットの呼び掛けに一瞬驚くような声が応えた。悠介がそちらに視線を向けると、扉の前にスンがいる。実はスンも連れてきていたのだ。最近はすっかり着慣れてきたドレス姿のスンが、遠慮がちに部屋へと入って来る。
「えっと、じゃあ……失礼します」
「ちょ……っ」
右膝側に寄ったヴォレットの隣、悠介の左膝にそっと腰を下ろすスン。
「おお、三人乗っても大丈夫じゃ」
「凄いですねー」
どっかで聞いたようなフレーズに、『どこの物置だ』と思いつつ、何とかソファーを自走させている試作ギアボックスのパワーに、悠介は実験の成功を確信した。このまま研究を進めていけば、当初思い描いていた馬車の代わりになるような乗り物の実現も遠くない。
「ユースケさん、足、大丈夫ですか?」
スンは動くソファーにも気を惹かれていたが、先程から黙っている悠介に『重くないですか』と声を掛けて気遣う。
「ああ、それは問題ないんだけど……」
「ふふっ、気にするなスン。ユースケはわらわ達の尻の感触を楽しんでおるだけじゃ」
「えっ!」
「をいっ!」
『もうお前等降りろっ!』と怒って見せる悠介だったが、ヴォレットは『駄目じゃ』で済ませた。スンは照れてもぢもぢと顔を伏せている。
そんな調子でいつもの如く騒いでいる悠介の部屋を、ヴォレットを探して宮殿中を歩き回っていた専属警護兼教育係殿が訪れた。
「やはりここに居ましたか姫様、そろそろお稽古の――」
ヴォレットとスン、二人を両膝に座らせた悠介の乗ったソファーが、ゴロゴロと車輪を鳴らしながら部屋の中を走っている。理解に苦しむ光景を前に、クレイヴォルは思考を数秒ほど麻痺させた。数秒で済む辺りに、慣れを感じさせる。
「やぁーーじゃあっ! 折角面白かったのにぃーー!」
「我侭を言わないでください」
子供のように駄々をこねる姫君をズルズルと連行して行くクレイヴォル団長。彼の苦労を心の中で労いつつ見送った悠介は、残されたスンと苦笑し合う。
「宮殿の暮らしには、もう慣れたか?」
「はい、あんまり贅沢に慣れちゃうと村での生活に戻れなくなりそうで、少し怖いくらい」
「そっか、確かになぁ」
宮殿で暮らしていると、毎朝の水汲みも食事の支度も、果ては着替えの用意まで使用人達がやってしまうので、色々鈍ってしまうという。
「この前のシンハの様子からして、またスンを狙うとは思えないけど……今の騒ぎが片付いたら一度ルフク村に戻るか?」
「そうですね……あ、でも先生の邪魔しちゃ悪いですし」
「ぷぷっ、そういやそうだったな」
「それに、行き帰りも大変ですしね」
高速走行の補佐付きで衛士隊馬車を走らせても、ルフク村との往復にはそれなりに時間が掛かる。
村まで角石でも繋ぎ合わせれば、パウラの長城戦の時のように一瞬で行き来が出来るのだが、それには膨大な量の角石が必要になり、あまり現実的とはいえない。
「まだイメージの段階だけど、資材の問題もクリアできる方法があるんだけどね」
悠介は、カスタマイズ能力の性質を利用した、連続瞬間移動なる新たな移動法も構想していた。
サンクアディエットの街中でなら、床石の入れ替えでどこにでも一瞬で移動できる。そこから思いついた方法で、イメージ通りに出来れば少ない資材でとんでもなく効率の良い機動力を得られるはずだ。
「まあ、どっちみちカスタマイズ能力を前提にした方法だし、俺がいないと使えないんじゃあんま意味ないよなぁ」
今ソルザックと共に進めている動力の研究では、一度に大勢を運べるバスのような乗り物をカルツィオ中に走らせるという計画も視野に入れていた。
尤も、それはソルザックと悠介が二人して語り合う中で思い浮かんだ、妄想に近い将来の発展図に過ぎないのだが。
「とりあえず、街の中でそれなりのモノを走らせる事からだな」
「この動く椅子が、街の中を走るようになるんですか?」
「いや、それはそれで面白そうだけど……」
ソファーの行き交う街の光景を想像して思わず噴き出しそうになりながら、まずはヴォレットの乗るゴーカートを作るべく、悠介は動力付きソファーの解体を始めるのだった。
◇◇◇
カルツィオの大地の中央部に広がる巨大な湖。『月鏡湖』と呼ばれるこの湖を挟んで、フォンクランクの対岸に位置する伝統ある国、ノスセンテス。
その首都である古都パトルティアノーストには、ノスセンテスの中枢的な役割を担う施設、神議堂と呼ばれる建物があった。ここには、国家の意思決定機関である『神議会』のメンバーが集まり、日々政策の議論が行われている。
ノスセンテスでは、古都に住む各神技の民から二人を神議会メンバーとして選出し、彼等を中心とした議会によって国家を運営する合議制が敷かれていた。しかしメンバーの選出に民意が反映されているわけではなく、実質は少数による独裁制と言えた。
その神議会で今、ガゼッタ勢力とフォンクランク闇神隊隊長への対策会議が行なわれていた。
「さて、例の報告についてだが……ガゼッタ勢力と闇神隊長の繋がりは確かなようだ」
「我々の諜報によると、ガゼッタは闇神隊の特殊な神技を目当てに自国へ呼び込もうとしているようだな」
「闇神隊長の『ユースケ』なる者は、無技の村で育てられていたそうではないか」
「ガゼッタが付け入ろうとしているのもそこか……」
無技の民を保護する条例公布を働きかけるなど、『ユースケ』の一連の行動に見られる無技との繋がりを分析する。ガゼッタとの繋がりを指摘してフォンクランク内でのユースケの立場を貶めても、ガゼッタへの亡命を誘発する可能性に繋がる。結局はガゼッタを利するだけだ。
それならばこちら側から先に手を打てないかと、闇神隊長の取り込みを検討する中で、彼の正体に議論が及ぶ。
「ガゼッタが『ユースケ』を邪神として扱っている事についてはどうか」
「本当に邪神なのか、邪神に担ぎ上げようとしているのかは分からぬ」
「だが、ガゼッタのどこかに今も生きているという『アユウカス』が予言したのであれば、本物だろう」
「その場合は、なんとしても邪神を手に入れるか、滅ぼさなくてはならない」
彼等もガゼッタの白族と同じく、邪神が実在する事や、その役割というモノを知っていた。それは古くから神議会メンバーという形でノスセンテスを担ってきた彼等一族に、代々言い伝えられて来たものだった。
その言い伝えにある、『アユウカス・イクドゥト』。邪神の降臨を告げると言われる者の捜索も、昔から続けられていた。
「アユウカスが潜伏していると思われる白族の里は、未だ場所が割れず、邪神の真偽を確かめる術はない……」
「暫くはガゼッタとフォンクランク、双方の動きを注視するとしよう」
「ブルガーデンは如何に動くか……」
「あの国はフォンクランクに叩かれたばかりだ。これから切り崩され、やがて消えるだろうて」
『フォンクランク国内から無技の民を減らす為、またガゼッタに流れないようにする為、ガゼッタに恭順しない者を処刑するという名目で、ガゼッタ軍が無技の村を襲撃している』かのように装ったフォンクランクの陰謀……と見せ掛けた、ノスセンテスの陰謀。
更に亡命者ヴォーメストを使う事でブルガーデンが裏で糸を引いていたかのように装い、ブルガーデン、フォンクランク、ガゼッタと三つ巴の争いを展開させる計画だったが、一時中断して様子を見る事となった。
四大神信仰発祥の地にて、その神を造り上げた末裔達は、闇神隊長に纏わる情報を分析、吟味して結論を出した。
「では、闇神隊長の取り込みについては、この方向で宜しいか」
「うむ……それで問題あるまい」
『ユースケ』の取り込みに関する謀が纏められると、そのあまりに古典的な方策内容に、思わず鼻を鳴らした一人が呟いた。
「まこと、いつの時代も英雄などと呼ばれる存在は、色欲深きモノよな」
2
エスヴォブス王が会談から戻り、ブルガーデンとの間に締結した協定や取り決め、補償などが発表されると、ようやく両国の交流が復活した。元々禁じられていた訳では無いが、大多数の商人達が取り引きを自重していたのだ。
これに伴い、滞っていた流通も活発になり、フォンクランクとブルガーデン双方の街で、物価が安定し始めるのだった。
「やあ、ユースケじゃないか」
そろそろ次の神技の指輪を作ろうと、下街へ買い物に出た悠介は、高民区の通りで炎神隊員ヒヴォディルに会った。
「よう、怪我はもういいのか」
「あの日の内に水技で治癒済みだよ。休暇も貰ったし、もう平気さ」
『また下街へ行くのかい?』と低民区の様子に興味を持つヒヴォディルと二人して、他愛無い話をしながら通りを歩く。街を行く時は常に馬車を使っていたヒヴォディルも、最近は自分の足で歩く姿をよく見掛ける。
中民区との区画門近くまで来た時、通りの角からこちらにパタパタと駆けてくる女性に気が付いたヒヴォディルが声を掛けた。
「これはこれは、ラサナーシャ殿。今日も御美しい」
「あら、ヒヴォディル様。お久しぶりです」
誰? と目で問う悠介に『彼女は唱姫だよ』と答えるヒヴォディル。サンクアディエットには高級娼婦の中でも最上級にあたる唱姫が六人存在し、彼女は第三位の唱姫だという。
腰の辺りまで伸びた水色の髪と瞳、髪の先は少しウェーブしている。見た目はブルガーデンのリシャレウス女王を彷彿させるが、ラサナーシャはどちらかというと庶民的な雰囲気を纏っていた。
「もしや、今日はエスヴォブス王の所に?」
「いいえ、ちょっと上の役人さんに呼ばれちゃいまして」
最近ディアノース砦での会談に出席していた官僚達から呼ばれる事が多いという。『なるほど』と、納得気味に頷くヒヴォディル。ラサナーシャは、高価だが似たようなドレスが増えてしまって、嬉しいやら困るやらと苦笑した。
「それでは急ぎますので」
「ああ、引きとめて悪かったね」
「ユースケ様も、失礼します」
迎えの宮殿馬車に乗って去っていく彼女を見送る悠介達。ヒヴォディルが同意を求めるような口調で呟いた。
「やはり、ブルガーデンの女王に中てられたってところなのだろうかねぇ」
「なんのこっちゃ?」
首を傾げる悠介に、ヒヴォディルはふむふむと顎に手を当て、芝居掛かった仕草で得意気に語り出した。
「何の話か分かってなさそうなユースケに、今の会話の概要を僕が説明してあげよう」
「好きにしなさい」
ヒヴォディルの説明によると、ブルガーデンとの会談に出席していた高級官僚達からラサナーシャへの依頼が増えており、それに伴って彼女の元には官僚達から高価で美しいドレスが衣装として贈られている。だが、それがどれも似たり寄ったりなのだという。
要するに、水色の髪に瞳、歳の頃も似ている唱姫の彼女を、ブルガーデンの女王様に見立ててごにょごにょ……という話。
「コスプレかよ……」
思わず突っ込む悠介であった。
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