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41 おいでませ生誕祭(4)
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「はぁ……どうなるかと思った……」
座卓に突っ伏したレーファの頭を、サンディラがよしよしと撫でる。
「お疲れさん。……あの方が来た時はどうなるかと思ったが……」
「レーファの演奏で、皆の緊張がほぐれたよな。サンディラの歌とか踊りもよかった」
反省タイムに突入する。
サンディラとヴェルティスもレーファ同様、絨毯に座った。
誰ともなく溜息を吐く。
「実際、レーファはよくやったと思う。いつもながら、子どもとは思えねえな」
「サンディラよりしっかりしてるんじゃないか?」
「馬鹿野郎。……俺もそう思う」
サンディラはヴァルティスを肘で小突くが、その顔は笑っている。
あはは、とようやく笑いが起こり、ここで三人の緊張のようなものも取れた。
けれど笑いの最後が溜息になってしまったのは仕方がない。
「ところでさ」
レーファが絨毯の柄に視線を落としながら、心配事を口にする。
「なんだよ」
「どうかした?」
「あんまり考えたくないんだけどさ」
「どうした」
「なんだ?」
「……来年もいらっしゃるのかな……」
誰が、と言わなくても、この場合はひとりしかいないとわかるだろう。サンディラとヴェルティスは沈黙した。
この沈黙は色々考えてくれているのだろう、シミュレートしているのかもしれない。
そうして出た答えはといえば。
「…………来年考えようぜ」
「……そうだな……」
「それがいいかもね……」
問題を先送りするとレーファは体を起こし、寝る支度を調えた。
座卓に突っ伏したレーファの頭を、サンディラがよしよしと撫でる。
「お疲れさん。……あの方が来た時はどうなるかと思ったが……」
「レーファの演奏で、皆の緊張がほぐれたよな。サンディラの歌とか踊りもよかった」
反省タイムに突入する。
サンディラとヴェルティスもレーファ同様、絨毯に座った。
誰ともなく溜息を吐く。
「実際、レーファはよくやったと思う。いつもながら、子どもとは思えねえな」
「サンディラよりしっかりしてるんじゃないか?」
「馬鹿野郎。……俺もそう思う」
サンディラはヴァルティスを肘で小突くが、その顔は笑っている。
あはは、とようやく笑いが起こり、ここで三人の緊張のようなものも取れた。
けれど笑いの最後が溜息になってしまったのは仕方がない。
「ところでさ」
レーファが絨毯の柄に視線を落としながら、心配事を口にする。
「なんだよ」
「どうかした?」
「あんまり考えたくないんだけどさ」
「どうした」
「なんだ?」
「……来年もいらっしゃるのかな……」
誰が、と言わなくても、この場合はひとりしかいないとわかるだろう。サンディラとヴェルティスは沈黙した。
この沈黙は色々考えてくれているのだろう、シミュレートしているのかもしれない。
そうして出た答えはといえば。
「…………来年考えようぜ」
「……そうだな……」
「それがいいかもね……」
問題を先送りするとレーファは体を起こし、寝る支度を調えた。
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