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第4章:毒グモは1人じゃない?

毒グモはひとりの仕業ではない?

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渡辺は、今まで〖毒グモ凶悪無差別連続殺人事件〗で亡くなった方の遺留品を、片っ端から調べた。
たかがカードだか、どうしても△のテッペンに⬅️が書かれたのが気になってしょうがない。
上司は「いくら見たってかわんねーよ」と言われたが渡辺は「変わらない証拠あるんですか!」思わず大声をだしてしまった。
同期の斎藤、浜田は「お前どうしたんだよ。人が変わったみたいに…片山のことは残念だけど…」
渡辺「残念で済ませるのが警察の仕事なのか?だいぶ楽な仕事だな。」
渡辺は部屋を足早に出ていった。
そして渡辺は今までの毒グモ事件に関連する唯一の、証拠品を〖毒グモのカード〗をひたすら探した。
手を伸ばし〖毒グモ〗と書いてあり、乱雑に箱にはいったカードを机に広げた。
渡辺「あった……ん?何か違和感が。」
一枚一枚よーく見て、違和感が確信に変わった。
「犯人は間違いなく、何人もいる。いたずらで毒グモのマネをしているんじゃなく、誰かの指示なのか…?」
まずはカードを年代順に並べた。
古びたものや、破れたもの、血でにじんだもの、
するとある時から、△のテッペンに⬅️が書かれたカードが現れた。そして、渡辺は恐ろしいことに気づいてしまった。
△のテッペンに⬅️が書かれたカードは、
『全てちがう場所に、そして文字のサイズが違くても、よーく見ると全く同じ文字で書かれてあったのだ。』
渡辺「間違いない、犯人はあいつだけじゃなく集団だ。でも待てよ。だったら、あいつだけ、何故姿を現し続けているんだ?しかも、あいつ謎解きみたいな暗号を残しやがって。」

今この瞬間も毒グモ事件は続いている。しかし犯人は最初の「若い少年毒グモ」だけで、他は誰1人として逮捕、証拠が全く見つかっていないのである…
この殺人事件はただの人殺しじゃない。
まるでミステリーや罠を仕掛けられているような、不気味な気がする…
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