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第五幕 告白

彼女がいない朝

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<今回はうつ展開です。また二日酔いおよび嘔吐に関する表現があります。苦手な方、食事中の方は閲覧にご注意下さい>


 悪夢にうなされながら目覚めると、毒虫にもゾンビにもなっていなかったが、二日酔いになっていた。

 頭はがんがん、身体はふらふら、胃がのたうって、昨日の朝とはまた別のものを吐き出しそうだが、ぎりぎりこらえ、ベッドの上で身体を起した。

 記憶をたどろうとしたが、ガイさんの奥さんの話あたりまでで、その後は何も覚えてない。この部屋までどうやって帰って来たのかも記憶にない。



 周囲を見回す。

 部屋の中は特に荒れた様子もない。荷物はまとめられているし、脱いだ服や装備は椅子の背にきちんとかかっている。自分自身はちゃんと寝間着を着ている。記憶がないぐらいの泥酔状態だったのに自分で着替えたんだろうか。

 うっ、またこみ上げてきた。とても座ってられない。魔笛亭を出た朝も、前夜に飲んだシャンパンのせいで気持ち悪かったが、そんなものの比じゃない。

 これはダメだ。とても朝ご飯なんて食べられない。枕元に置いてあった水筒の水をがぶっと一口飲んでもう一度横になろうとした。



 しかしその瞬間、昨夜、部屋に戻る時のニコの寂しげな顔が頭によぎった。何か言いたげで、でも何かを諦めてしまったような、悲しい表情だった。

 あっ! まずい!

 その瞬間、昨日の記憶がよみがえってきた。心臓が止まりそうになった。

 俺は彼女に告るため「終わったら部屋で待ってて」って言ってたんだ。それなのに夜遅くまで飲んだくれたあげく、部屋に戻ってそのまま寝てしまったのか。

 最低だ……俺は、なんて馬鹿だ。

 どうしよう。土下座したぐらいで済む話じゃないが、とにかく彼女に謝らないと。その上で改めてちゃんと気持ちを伝えよう。

 俺はふらふらしながら無理矢理起き上がり、隣の部屋へのドアを開けた。

「ニコ! 昨夜はごめん!」



 しかし、彼女はいなかった。

 部屋はきれいに片付いていて、荷物もない。ベッドの上には毛布がきちんと畳んである。そしてサイドテーブルの上にぽつんと置いてあったのは……笛だ。魔笛だ。

 俺はふらふらと歩いて行って笛を手に取った。

 ニコがこの笛を嬉しそうに吹いていた姿が目に浮かぶ。

 何故だ。何故、この笛がここに置いてあって、ニコがここにいないんだ。



 さらわれたのか? いや、それにしては部屋が整いすぎてる。それに、何か物音がすれば、俺はともかくハルさんは起きるだろう。

 一人で朝の散歩に行ったのか? いや、怖がりの彼女がそんなことするはずない。それに、ヒヒに盗まれて以来、彼女はこの笛を肌身離さず身に着けていた。さらに、散歩なら荷物を全部持って出るはずもない。

 もう答えは分っていた。分っていたけど、認めたくなかった。

 笛を手に持ったまま立ち尽くす俺の目から涙がぼろぼろこぼれた。

 ニコは、出て行ったんだ。

 音痴で、馬鹿で、勇気もない、自分の気持ちすら伝えられない、ヘタレな俺を見限って、出て行ったんだ。

 この笛は、俺とニコのつながりを象徴したものだ。これを置いて行くということは、俺とのつながりを捨てたということだ。『お前はもう要らない』、そういうことだ。



 俺は笛を持ったままベッドに突っ伏してしまった。後から後から涙がこみ上げてくる。声をこらえることができなくなって、俺はシーツに顔を押し当て嗚咽しながら泣いた。

 もうダメだ。

 何で、こうなる前に自分の気持ちをちゃんと伝えなかったんだろう。チャンスはいくらでもあったのに。

 せめて昨日、どこかでおっさんたちを振り切ってここに戻ってくれば良かったんだ。それなのに優柔不断な俺はそれができず、ずるずる付き合わされてしまった。俺は本当にダメな奴だ。

 でも、そんなことはもういい。

 もう全て手遅れだ。もう全て終わった。

 この世界に来て、何とかやって来られたのはニコがいたからだ。

 ニコがいないなら、こんな世界にいる意味もない。といって元の世界に戻りたくもない。

 もういい。黙呪王でもなんでも来て勝手にしてくれ。俺を消してくれ。このつまらない異世界話を終わりにしてくれ。



 その時、トントンとノックの音がしてドアが開き、ハルさんがこっちをのぞいた。

「ソウタ、何してるの? えっ? あなた、泣いてるの? ニコちゃんは?」

 いろいろ訊かれても、すぐには答えられない。俺は顔を上げ涙を拭いてようやっと声を絞り出した。

「ニコは……出て行ってしまいました」

「はあ!? どういうこと?」

 ハルさんも驚いた声を上げた。

「……これを置いて、どこかへ行ってしまいました」

 主のいなくなった魔笛を見せた。

「出て行ったって、いつの話よ」

「分りません。さっき起きてこの部屋を見たら、もういなかったんです」

「置き手紙とか……ないわね。荷物も持って行ったのね」

「そうみたいです」

 その時、強力な吐き気が襲ってきた。俺は部屋の隅に這いずっていき、ゴミ箱の中に吐いた。

 途中でむせ返り、げほげほ咳き込みながら何度も吐いた。目から涙がほとばしった。苦しい。もう死んだ方がいい。殺してくれ。



「馬鹿ねえ。とっとと酔って寝たフリしちゃえば、それ以上飲まされることもないのに。いいカッコして普通に振る舞おうとするから潰されるのよ。よく覚えておきなさい」

 ハルさんは俺の背中をさすりながら、胃袋の辺りに癒歌をかけてくれた。おかげで吐き気は少しマシになった。

「このキャンプからは簡単には出られないし、あの子はきっとまだ中にいるわ。迎えに行きましょう」

「でも……戻って来てくれるでしょうか?」

 ハルさんは俺の背中をドンと叩いた。

「ソウタ! しっかりしなさい。元はあなたがちゃんと言葉で『好きだ』って言わないからこんなことになったのよ。あなたが『ニコ、好きだ、戻っておいで』ってそれだけ言えば、あの子はすぐに戻ってくるわ。でも……」

「でも?」

「あなたがぐずぐずしてたら、あの子も戻って来れないし、そのうち誰かに持って行かれちゃうわよ」

 うう……それはやっぱりイヤだ。死ぬよりももっと辛い。

「まだ、間に合うでしょうか?」

「間に合うわよ! 早く顔洗って着替えて支度しなさい」

「……はい」

 俺は涙を拭って立ち上がった。



 しかし、ハルさんと二人でキャンプのあちこちを見て回ったが、彼女はどこにもいない。

 キャンプ入り口の見張り番に確認するが、こっちには来ていないと言う。厨房で朝食を作ってるオバちゃんたちも見ていないらしい。

 どこ行ったんだ……ニコ。

 俺たちはやや焦りを感じながらキャンプの中央部に戻ってきた。しかしそこで足が止まった。

 向こうから若い男たちの一団が歩いてくる。その真ん中、肉体派俳優みたいなマッチョ野郎に肩を抱かれて小さくなっているのは、間違いなくニコだ。

 ……ニコ、何やってるんだ。何でそんな奴に肩を抱かれてるんだ。

「ニコ!!」

 思わず大声を出してしまった。

 ニコはハッとこちらを見たがすぐに目をそらして下を向いてしまった。黒髪のマッチョが彼女を腕に抱いたまま、ずいっと前に出てくる。

「おはよう。昨夜はよく眠れたかな、ニセ者君」

 眠れるわけないだろ。お前の親父のせいだ。馬鹿野郎。

「お前ら、ニコに何をしたんだ! ニコを返せ!」

「何をした? 返せ? 妙なことを言うな。このお嬢さんは、自ら保護を求めてこちらに逃げて来られたんだ。我々は彼女を保護しただけだ。そちらこそ、このお嬢さんに何をしたんだ? ずいぶんひどいことをしたようだな」

 はあ? 保護? ひどいこと? 意味が分からん。



「お嬢さん、あの野郎に言ってやりたいことがあるんですよね?」

 ゾラに背中を押されて、ニコが一歩前に出た。

 彼女は顔を上げて俺を見た。その顔にいつもの笑みはない。

 そして彼女は信じられない言葉を口にした。

「……ソウタ、黒髪の歌い手はこの人よ。ソウタは歌い手じゃないわ」

 はあ? ニコ、何を言うんだ。

 俺が歌い手なのは誰よりもニコがよく知ってるはずじゃないか。だからこそ二人でここまで苦労して逃げて来たんじゃないか。

 俺が怪訝な顔で黙っていたからだろう。

「ソウタ、お願い。この人が歌い手だって認めてあげて」

 ニコは懇願するような口調になった。

「ほら、お嬢さんもこうおっしゃってる。お前はさっさと歌い手の看板を下ろして、このキャンプから去るといい。そうすれば手荒な真似はしない。最低限の水や食料も恵んでやろう」

 そう言って、またニコをぎゅっと抱き寄せた。それどころか、彼女に顔を寄せキスしようとした。



 その瞬間、俺の頭の中で何かがプツンと切れた。

「貴様ああ!! ニコに触るなああ!!」

 俺はゾラの頭に右手を向け、大声で震歌を歌い始めた。

 さすがに向こうも慌てたようだ。ニコを後の奴に放り投げて何か壁術を歌い始めたが、そんなもの俺の超速震歌に間に合うはずがない。

「ソウタ、だめっ!」

 ニコが叫ぶ。なんでだ! なんでそいつをかばうんだ!

「ソウタ、止めなさい!」

 ハルさんも叫ぶ。

 いや、止めない。あいつ、殺してやる。ぶっ殺してやる。

 奴の頭は激しく振動し始め、意識が飛びそうになって白目を剥いている。もうすぐだ、もうすぐ奴の頭はスイカのように弾ける……その時だ。

「待って下さいっ!!」

 誰かが横からタックルしてきて邪魔をした。身体がよろけ、高めた震動が逃げてしまった。ちっ、誰だ!?

「馬鹿息子がご迷惑をっ! 私からおわびしますっ! 命は助けてやって下さい」

 スキンヘッドのおっさんがぺこぺこ頭を下げて謝るが……お宅の馬鹿、ご迷惑どころじゃないんですが。



「ふん。下らん邪魔が入ったな」

 馬鹿は額の汗を拭いながら偉そうに言う。

「では、こうしよう。今日の午後2時、中央グランドで三歌試合サンカジアイをしようじゃないか。俺とお前の直接対決だ。言うまでもなく、勝った方が真の歌い手だ。負けた方はこのキャンプを去る。それで文句はあるまい」

 何だ? サンカジアイって。参加試合?

「それと、このお嬢さんは俺が歌い手だとおっしゃる。だからこちら側の席で応援していただくぞ」

 そう言って、またニコの肩を抱いた。ニコは身体に力を入れて小さくなっているが、逆らわずに抱かれている。

 そして馬鹿息子は取り巻きたちを促し、悠々と向こうに去って行った。

 ニコ……何で黙ってそんな奴に抱かれてるんだ。何でそいつについて行くんだ。俺の目からは涙がこぼれた。

 その時、ニコがこっちを振り返った。ニコも泣いてる。でもそのまま行ってしまう。

 何で、何で、行ってしまうんだ、ニコ。
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